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斬霊  作者: 海音
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エピローグ

亡霊、それは僕たちの存在を脅かす存在だ。そんな亡霊を退治、研究するのが斬霊ざんれい


「すぅぅ…はぁぁ…」

「っはは!緊張しすぎだって!」

「だ、だってぇ〜、これから試験じゃんか。」

僕たちはこれから残霊の入隊試験に行く。何とか2人とも1次試験である筆記試験はうかった。だが本番はこれからだ。毎年、筆記試験には参加者の半分ぐらいである500人程度受かる。だがその中で実技試験に受かるのはいつも2桁もいない。

「まぁとにかくここまで来たんだし、やるしかいしょ!」

「相変わらず、気楽だな〜。今はその気軽さが羨ましいよ…」

こいつは俺の友達の雷夢らいむ。紫色の目は大きくタレ目。髪は青色。あと顔が良い。モテる。

そんなこんなで話しているうちに試験会場に着いた。

「こ、ここが試験会場か…」

「ここで立ち止まってても意味ないしょ〜!さぁ入ろ入ろ!」

雷夢に背中を押され試験会場に入る。

うっわ、凄い人数。ここにいる人、全員受験者か…

・・・それから少し時間が経った。

「あーあー。受験者達よ聞こえるか?」

…!あれは斬霊の社長!?

「おっ、ついに始まんのかな〜」

会場がザワつく。

「どうやら聞こえているようだな。まずここに来たものたちよ、まずは合格おめでとう。」

うぅ〜やっぱりカッコイイ

「ここに来たと言うことは戦う覚悟があるということだ。もし覚悟ができていないなら今すぐ帰るが良い。ここからは命懸けだ。」

社長の言葉に周りがピリつく。

………僕は…僕は……帰らない!ここまで来たんだ。生半可な覚悟でここになんか来てない。

「忠告はしたぞ。ここからは君達も1人の戦うものだ。詳しい説明は違うものからされる。そこまで少し待て。」


「凄い圧だったな〜。実際何人か帰ったし。」

「う、うん。」

「でも創華(そうか)が帰らなくて安心したよ。」

「うん、僕も覚悟を決めてここに来たからね。」

「あーあー。みんな〜聞こえる?」

さっきの社長とは違い可愛らしくこの場には合わないお気楽な声だ。

「僕は第3部隊副たいちょ〜(やく)!実技試験の説明は僕がさせてもらうね〜」

「まず、皆には実際に亡霊が放たれている場所に出てもらうんだ〜。3日間!」

3日間…か

「あっでも安心してね〜。僕たちも無防備で行けって言うほど鬼畜じゃないよ〜。ここから進んだ先に武器が置いてあるから後でみんなひとつずつ取ってね〜。」

「あと常に僕達隊員が見張っているから死ぬってことはないと思うよ〜。んでねこれから皆にスマホを渡すね。これには今回の参加者の連絡先などの情報と敵の情報、あとリタイア時の電話が入ってるよ〜」

そしてその後も色々説明された。

「ってことで僕からはいじょ〜。じゃ健闘を祈ってるよ〜頑張れ〜」

「じゃ武器選びに行こっか。」

「そっだな〜」

僕達は武器を選びに行った。だがもうほとんどが取られていて武器はあまり無かった。

「うっわ〜もう他の人に取られてる感じじゃね?」

「だね。」

「まぁ創華の能力的に武器なくても大丈夫しょ〜」

「まぁそうかもだけど貰えるなら欲しいよ。」

そう僕たちには能力というものがある。

例えば僕の能力は"クリエイト"

まぁ簡単に言えば物を作り出す能力。まぁまだちょっとしたものしか作れないけど…

「それに対して俺のは戦闘向けじゃないしな〜」

「まぁ確かに雷夢の能力なら武器欲しいよな。」

「そっなんだよー」

雷夢の能力は"メリードリーム"

相手を眠らす能力だ。眠り粉?的なのを出せるらしい。

「これとかいいんじゃない?」

僕はそう言って弓矢を雷夢に渡した。

「おっいいじゃ〜ん。俺の能力的に遠距離系の方がいいしな。ナイス〜創華!」

僕は少し照れくさく少しだけ頷く。

「じゃ僕はこれにしようかな。」

そして僕は毒の瓶を取った。

「へ〜なんでそっしたの〜?」

「うーん、僕自身毒は作れないから毒がいいかなって。」

「なる〜いいね!」

「ふっふっふっそれを選ぶとは中々にいいセンスをしてるね〜。受験者君。」

2人して後ろからした声に驚き振り向く。

…だ、誰?

「誰だ?」

雷夢がたずねた。

「私は歌音(かのん)!君たちと同じ受験者だよ。」

 かのん…?

 緑色のロングの髪、ハーフツイン、少しつり目で目は大きめ。可愛らしい見た目をしている。

「・・・あっはは!ビックリしてるね〜。君たちにとっては何って感じでしょ?」

 僕達はお互いを一回見て頷く。

「君達に提案があって話しかけたんだ!」

 提案?

「提案って何?」

「そ・れ・は、君達と私の協力!」

 協力か、確かにいいかもしれない。

「へ〜それっさ〜俺たちに得あるの〜?」

「もっちろん!正直戦い慣れてない私達は1週間残るのは厳しい!だから協力して敵を倒すの!いいでしょ。」

 確かに悪くは無い。でもその前に…

「あのさ協力するなら1つ教えて欲しいことがある。」

「ん、何〜?」

「えっと歌音さんの能力は何?協力するなら能力を知っておきたい。」

「う〜ん、教えてもいいけどさ私に得あるかな?それ。」

「教えてくれないなら協力しない。」

 僕は少し強気に行く。

「お、おぉ。強気だね〜まぁいいよ教えてあげる。」

「私の能力は"ラプソディ"歌によってバフ、デバフをかけれる。味方、敵関係なくね。」

 おぉ中々に強いな。僕は手招きで雷夢を誘う。それを見て雷夢がこっちに来た。

2人で小さい声で話す。

「あのさ、どうする?」

「ん〜とりあえず協力してもいいんじゃね?能力悪くねぇし。」

「それもそっか。」

 そして2人で歌音さんの元にむく。

「わかった。協力しよう。」

「お、ありがと〜。じゃよろしくね!呼び捨てでいいよ。あと君達の名前と能力教えて欲しいなー」

僕たちは名前と能力について話した。

「なっるほどね〜。2人とも強いね〜。」

カンカンカン

なんの音?

「これから試験が行われます。受験者の方々は扉付近に集まってください。」

「おっついに試験始まんだね〜。んじゃお互い頑張ってこ〜。」

「う、うん」

 そして僕達は扉の前に行く。

 遂に始まるんだ。遂に。これで運命が決まる。足が震える。…大丈夫。俺は1人じゃない。仲間がいる。

「では扉が開きます。ここから先命の保証はありませんのでご了承ください。」

扉が開く。緊張が高まる。鼓動の高まりを感じる。

「2人とも行こう。」

「うん」

 2人は口を揃えて言った。

  

 


初めての投稿作品です。読みずらい部分沢山あったと思いますが読んでいただきありがとうございます。気向けば続き書きます。

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