表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/4

易しい試練①

豪華絢爛な調度品が、私を出迎える。

テーブルや椅子には細かな彫刻が施されており、燭台には金が使われている。

だが、家族全員で集まれることは殆ど無いため、この部屋もあまり使われることはなく、豪華な調度品は新品同然だ。

スピネルがなんだか新鮮な気分になって部屋を見渡していると、急に誰かの声がした。

「スピネル!暫く会っていなかったが、元気にしていたか?」

「カイヤお兄様!」

スピネルの兄、カイヤ=ナイト。

スピネルと全く同じ黒髪に漆黒の角を持つが、青藍色の瞳が美しく、凛々しい印象を受ける。

だが性格はその見た目とは真逆で、明るく饒舌で、何よりも妹を全力で可愛がる……いわゆるロリコンである。

「スピネル、少し背が伸びたんじゃないか?」

「スピネル、そのドレス、似合っているな!前のドレスとは少しデザインが違うが、好みが変わったのか?」

「スピネル、少し遠くに行ってきていたからな。お土産を買ってきたぞ!使用人に渡しておいたから、今頃お前の部屋に届いているだろう」

カイヤは、ニコニコと微笑みながら、ひたすら言葉を投げかける。

流石に困り果て、マルベリーに目配せをしたが、マルベリーは「諦めてください」と言わんばかりに頷くだけだった。


その瞬間、大きな音を立てて扉が開いた。

スピネルの父……魔王、ロードの登場である。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ