表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたが魔法の異世界をおくる。  作者: 島野虎太郎
セカンドライフ
5/18

date4.ステータス

どうもどうも〜!……すいません。はい、反省してますので。

(この数カ月)何やってんだお前ェェェエ(# ゜Д゜)

となっていたでしょうが…まぁ、忙しかったんですよ〜。ゲームだったりアニメ見たり………は冗談ですよ。はい。

そんなこんなで4話、ご覧ください!

樹理「これは?」


 目の前には紫に光り輝く宝石があった。


ルリナ「魔結石だよ。運がいいね!」


リノハ「魔結石…ダンジョンから取れる石の一つです。大きさは普通ですが、ルリナがスライムゼリー4つで造るなんて…。」


樹理「これが魔結石…紫色で透き通っていて綺麗だな。」


ルリナ「ああ、魔結石はダンジョンに漂う魔力の塊だからね。剣や防具の素材だったり、もちろん売ればお金になるんだよ。」


 ルリナが得意げに話す。まるでプロの専門家かというほどの饒舌だ。


樹理「へぇ~、そうなのか…ルリナさん、ありがとうございます。」


ルリナ「いやぁ〜照れるねぇ。」 


樹理「凄いな…これならお客も来そうなのに。」

 周りの空気が少し冷えた気がして、ルリナを見ると顔が少し暗くなっていた。


ルリナ「いやぁ、それが来ないんだよね。ハ、ハハハ…。」


樹理「……何か、ごめんなさい。」


ルリナ「…いや!気にしなくていいさ!大丈夫だし。ま、いい旅をね!」

 

リノハ「じゃあね〜!ルリナ!」


樹理「さ、さようなら〜!」


ルリナ「…バイバイ!」

 元気そうな顔をしているが、陰りが入ったのを、確かに見てしまった。


----------


 賑やかな街道を歩いているとリノハが口を開いた。


リノハ「樹理さん?…大丈夫ですか?」


樹理「いや…何か、ちょっと申し訳ないな。」


リノハ「いえ、ルリナはすぐ立ち直れるので、あまり気にしなくてもいいと思いますよ。…でも、なんだかいつもより少しテンションが高かった気がします。」


樹理「そ、そうなのか?」


リノハ「はい…やっぱり、久しぶりにお客が来たので嬉しかったんだと思いますよ。」


樹理「それならいいんだけど…。あ、そういえば次はどこに行くんだ?」


リノハ「次はギルドに行きましょうか。」


樹理「ギルドか。クエストとかの話だったよな。」


リノハ「はい、クエストを受注するためにはギルドでまず、ギルドカードを作成する必要がありますし、ギルドカードはなかなか役に立ちますからね。まぁ、その前に一度装備を整えに武具店に行きましょう!」


樹理「武具店か…あ!そこで魔結石を売れば!」


リノハ「足りませんよ?」


樹理「ちくしょー!(二回目)」


*じゅりは ぜつぼう している。


リノハ「あとギルドカードにもお金が掛かりますし。」


樹理「駄目じゃねーかー!」


*じゅりは ぜつぼう している。


リノハ「デジャヴ起こさないでください。今回は私が払いますから。あまり気にしないで下さいね。ね?」


樹理「あ…うん。ありがとうね。本当に…。本当にごめんな?ヒモみたいなっちゃってさ…。」


 その時の樹理は風に吹かれる枯れ木のように謝っていたと後にリノハは語っていた。


リノハ「武具店はそこにあるので行きましょうか。」



店主「よっ!いらっしゃい!何買っていくか…ってリノハか。久しぶりじゃねぇか。」

 綺麗に掛けられた武具が並ぶ店では少しおちゃらけた店主が大きな声で客を迎えていた。


リノハ「こんにちは、ガードンさん。お久しぶりです。」


樹理「こんにちは…リノハ、知り合いなのか?」



リノハ「はい、よくお店に来てまして。」


ガードン「よう!あんたは初めてだな。俺はガードンって言うぜ。ここの店主をやってる。」


樹理「どうも、僕は高野樹理って言うんだ。これから宜しく、ガードン。」


ガードン「おう、よろしく!…んで、何買ってくんだ?ここはオススメの装備しかないぜ!」


 周りを見渡せば様々な武具が品揃えされていた。


樹理「へぇ~…と言っても、よくわかんないんだよなぁ。はがねのつるぎとかなんとかあるけど。」


リノハ「ああ、それならメニューを開けばい…あ!言ってませんでしたね。そうですね…自分の視界の右上…といえば良いですかね?そこらへんの所をこう…シャッてやってみてください。シャッて。」


 リノハがこんな大雑把だったかと思いながら右上をスライドさせると、ポヮンと音がなり、メニューの…そう、よく見る感じのが出てきていた。


樹理「おっ!なんか出てきた。」


リノハ「色々とありますが、その『かくにん』ってところを押してみてください。」

 言われた通りに押して見るとはがねのつるぎと書かれた下には『こうげきりょく+18』と書かれている。たいきゅうりょく…耐久力もあるらしい。こちらには500と書かれている。


樹理「色々あるなぁ…『ぼうぎょりょく』…これは防具か。へぇ~、面白いなぁ」


リノハ「…樹理さんってメニューも知らないなんて、記憶喪失どころか基本的な事も知らないですし…。」


ガードン「…記憶喪失?どういうことだ?リノハ。」


 リノハは事情をかくかくしかじかと説明した。


ガードン「ほーん、なるほどな。それでリノハのお人好しが発動したとね…、まぁ悪いやつではなさそうだがなぁ…あ、ステータス見ればなんか分かるんじゃないか?」


リノハ「あ、そうですね。樹理さん、ステータス開いてみてください。」

 言われるとおりにステータスを開くと────。


タカノジュリ(♂)

Lv 8

HP 93

MP 59

こうげきりょく 11

しゅびりょく 13

すばやさ 23

かしこさ 182

うんのよさ 158

スキル

???

虧ケ縫ィル騾

???

とくぎ

????

じゅもん

ボルガ 

???


 とか書いてあった。そう、もはやこれはドラ○ンク○ストだ。…いや駄目なやつだろこれ!と思っているとリノハはとあることを口にした。


リノハ「…これ、レベルを見ると普通のステータスよりこうげきりょくやMP低くないですか?」


ガードン「んー…そうだな。うんのよさとかしこさはピカイチ…というか異常なんだけどな。」


樹理「え…うぇえ?そうなの…?」


リノハ「スキルは…ん?これなんて読むんですか?」


ガードン「あ?……何だこれ?見たことねぇな…。なんというか、禍々しいというか…。」


 スキルの欄にはまるで"文字化け"のようなものが出てきていた。


樹理「何だろう…うまく読めないな…。」


リノハ「そもそも何故ギルドに行ってないのにスキルのようなものが開放されているのでしょうか?」


ガードン「…へんな話だな…。ま、こいつはステータスが少し弱いけど、変なもん持ってるやつってことで!」


樹理「だいぶ傷つきますよそれ。」


ガードン「いいだろ別に〜。んで、装備を選んでくれよ!少しぐらいなら負けてやるからよ!」


----------


樹理「んで、結局これと。」


 装備は鉄シリーズ一式、武器も至って普通なてつのつるぎ、攻撃力25。いや、現代人にとっては普通ではないが。悪くはない…が、奢ってもらったのが引っ掛かる。


リノハ「まぁ、今の樹理さんじゃスキルも分からないので、基本的な装備でいいと思いますよ。」


樹理「そっか…ん?あれがギルドだよね。」


リノハ「あ!そうですよ。あそこです!行きましょう!」


 入り口の上にはGUILD〈ギルド〉と書かれた看板があった。


----------


ワイワイ ガヤガヤ  ワイワイ ざわ・・・ ざわ・・・


樹理「へぇ~、沢山いるなぁ。」


リノハ「ここは冒険者の溜まり場のようなものですからね。あ、カウンターはあっちです。」

 

 そう言われてカウンターへ向かうと、受付には受付嬢が待っていた。

受付嬢「こんにちは!ようこそギルドランドルグへ!御用は何でしょうか?」


リノハ「この人のスキル鑑定とギルドカード作成を。」

受付嬢「ではまず入国書をお願いしますね。」


リノハ「はい。えーっとこれが入国書であとこれが…」


 入る暇もなくテキパキとことが進んでいく…。本当に引け目を感じていると、受付嬢の人に「こちらの水晶に手を乗せてください。」と言われ、そのとおりに乗せてみると……そこに字が浮かび上がってきた。


受付嬢「えー、スキルは………ん?何て読むんですかこれ。」


樹理「ん?これは────。」


書いてあるのはこの通りだった

タカノジュリ(♂)

Lv 8

HP 93

MP 59

こうげきりょく 36

しゅびりょく 59

すばやさ 21

かしこさ 182

うんのよさ 158

スキル

完全記憶能力

完全記憶処理能力

ギフテット

スキル想像

バランス

ニゲアシ

カイヒ

とくぎ

ジッケン

じゅもん

ボルガ 

ピリザ

ドゴル

ウッド

ヒール


樹理「『完全記憶能力』『完全記憶処理能力』『スキル想像』………漢字……?どうしてスキルが漢字で。」


リノハ「読めないような字が…それに、カイヒ、ニゲアシ、バランスは見たことはありますが、ギフテッドとは何でしょうか…。あと呪文は…ボルガはともかく…雷属性のピリザ、地属性のドゴル、木属性のウッド、そして回復のヒール…意外と多種多様ですね。」


樹理「ふぅ~ん…。」


特によくわからないが、漢字だったり、リノハのリアクションを見るに何か可笑しいみたいだな…。


(ガードン「こいつはステータスが少し弱いけど、変なもん持ってるやつってことで!」)


…まじですかい。合ってるじゃないか。


受付嬢「と、とりあえずこのスキルは登録する必要がありますので付いてきていただいてもらえませんですかね?」


樹理「え、あ、はい、良いですよ。」


受付嬢が「そうですか。ではこちらへ。」と言って、奥の扉へと案内をしてくれた。


リノハ「……なんか、新しいスキルみたいですね…。これは凄いですよぉ!」


 やけに上機嫌なリノハとこんな会話をしながらギルドの奥へと入っていった…。





???「………へぇー。あいつ、良いじゃんか……こりゃ、面白くなりそうだな!」


 そういうとその者は去っていった。

その見た目には威厳を感じられるほどのガッシリとした体付き、大剣を背負った橙色に近い髪色をした男だった。

ご閲覧頂きありがとうございます。こんなやつの小説を最後まで見ていただけるとは…。

次回の投稿も急ぎますので…。それでは、また次回〜!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ