data2.出会い
こんちゃ、二回目の投稿だよー!物語の構成が難しいですが、書いてて楽しいので、OKです!
今回もお楽しみくださいね!(まだ二回目だけど)
あらすじ
僕は自分の後輩、松橋実莉と下校してたらトラックに轢かれて転生してしまったみたい。なんだかヤバそうなモンスターに襲われて死ぬ!と思ったら、何者かに助けられた。一体誰何だ?と、思ったら…
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樹理「き…君の…名前は……松橋…実莉…なのかい?」
目の前に広がる光景には、あのとき見たあの人が居た。灰ににた黒髪が綺麗で、それで青みがかった目の色が綺麗なあの人が。
???「…なんですか、急に。"まつはしみのり"とは誰のことでしょうか?」
彼女がそう言い放つ。
樹理「え?じ、じゃあ君の名前は?」
???「私はリノハ•シーミツマ、冒険者で魔法戦士なんです。あなたの名前は?」
樹理「(冒険者?魔法戦士?……これ本当に転生したとかなら、ギルドとかもあるのか?)」
樹理「ぼ、僕は高野樹理…って名前だ。」
リノハ「タカノ…ジュリ…ですか。変わった名前だし…身なりも変わっていて…一体、何があったんですか?」
樹理「ああ、それ…なんだが、ここは何なんだ?」
リノハが眉を寄せて話す
リノハ「知らないんですか?ここはランドルグの森、近くにはランドルグ国があるんです。」
樹理「(ランドルグ?…聞いたこともない。確実に地球上の何処かではないぞ。)」
リノハ「それはともかくあなた、持ち物もないし、服装もそんな服じゃ死んじゃいますよ。」
自分の服を見ると、いつも来ていた普段着の服が見える。リノハの服は布…というより鎧であった。
樹理「(確かに、彼女は鉄で作られたRPGあるあるみたいな装備をしている…しかし、僕は普段着のようだ…、これじゃたびびとのふくとかより弱そうだな。)」
樹理「あ、ああ…でも、道がわからなくて…その…ランドルグまで道案内してくれないかな?」
リノハ「み、道が分からない?じゃあどうやってここまで来たんですか!?」
彼女は目を見開きながら驚く。
樹理「いや、ふと気づいたらここにいてさ…。」
リノハ「ええ…?どういうことか分かりませんが、とりあえずその話は後で聞かせてくれませんか?しばらくついてきて下さい。」
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リノハ「ふ〜ん、本当に何も知らないっていうことなんですか…。」
樹理「そうなんだよ…何も覚えてなくて。」
実を言うと、この時点で嘘をついていた。もし、彼女に転生とか、実は死んでるかもなんて話してもわからないだろう。
話しながら歩いてると足にツルが絡まる
樹理「うおっとっと…気づいたら絡まってる。」
リノハ「少し暗くなってきたみたいですね。焚き火をしましょうか。」
と腰を下ろして野宿の準備を始めた
リノハ「じゃあ、樹理さんは薪を集めてください。」
樹理「分かりました。集めてきます。」
樹理「(あの人…やはり、みっちゃん…じゃなくて実莉に似ていた…というか瓜二つぐらい…そういうものなのだろうか。というか焚き火…ホテルのようなものはないのか?)」
樹理「リノハさん、持ってきました。」
リノハ「ありがとうございます。よし、ボルガ!」
ボオッ
集めた木の上で火が上がる
樹理「うおっ…これがこの世界で言う魔法なのか?」
リノハ「……樹理さん、あなた、魔法知りませんか?」
樹理「…それが…分からないんだよ。知らないんだ。」
リノハ「でしょうね…メラ!!って叫んでましたけど、火の呪文はメラではなくボルガですからね。しかし、呪文を知らないなんて…もしかして記憶喪失ですか?」
樹理「……確かに…僕記憶があいまいなんです。あまり覚えてなくて…。」
樹理「(て事にしとこうかな。)」
リノハ「やっぱりそうなんですか!?それじゃあ困るじゃないですか!」
樹理「ああ、まぁ、はい。ですけどランドルグ国やらに行ったらなんとかしますから…。」
リノハ「…いや、そもそもランドルグ国に入るためにはお金が必要なんですよ!?」
衝撃の事実が樹理に突きつけられる。
樹理「ええっ!そのお金ってどうすれば良いんですか?」
リノハ「モンスターの身体から取ったものを売ったり、ダンジョンの鉱石とか売ったりしてやるんですが…その様子だとモンスターのスライムすら倒せませんよ?」
樹理「えぇ…どうしよ………。」
肩を落とした様子の樹理を見かねたリノハは、一つ提案をした。
リノハ「……樹理さん、魔法って使えませんかね?いくら記憶がないとしても魔法は本人に出来るかは生まれてから決まりますし、呪文さえ覚えれば適性が合えば出来ると思いますよ。」
樹理「て、適性?」
リノハ「んー、例えば私にはボルガが使えますけど、適性が合わなければ出来ない人もいるんですよ。」
樹理「へぇ〜、どうやってその適性を調べるんだ?」
リノハ「大体はギルドで調べることが出来るんですが…今は総当たりでやるしかないですね。ちなみにやればやるほど魔法は使えなくなってきますから。MPとやらがありますからね。」
樹理「MP…MPか…とりあえず、火の呪文やってみようかな?」
リノハ「頑張ってくださいね。」
分かったと返事をしながら、僕は手を前に構えた。いまいちMPにピンときていない部分があるが、こういうのはイメージが大事だという。息を吸い、魔力が体をめぐり、手へと集まる様子をイメージして、唱える。
樹理「ッボルガ!」
ボオオオッ
目の前で強い火が燃え上がっていく
樹理「おおっ!」
リノハ「凄いっ!出来たじゃないですか。呪文が一つでも出来るなら戦闘がしやすいですから、あとはギルドに行ってからでも良いと思います。」
樹理「出せた…手から出せた…思い描いてたのが出来たぜ!!ヒャッホー!」
リノハ「……あの…樹、樹理さん。喜んでるところぉ…少し良いですか。」
樹理「?なんですかリノハさん?」
リノハ「提案なんですが、樹理さんのこと、手伝わせてくれませんか?」
樹理「え?て、手伝う?」
急に提案をされ、びっくりしたが、リノハの話に耳を傾けた。
リノハ「はい。私、仲間がいないんです。仲間が入ればパーティが組めないんです。パーティがいればギルド参加できるクエストが増えますし、それに樹理さんは呪文だってわからないですし、一緒にいたほうがいいと思うんです。あとは……」
樹理「あ、あの……すいません。パーティ?ギルド?クエスト!?なんですかそれ!?」
リノハ「ああ、説明してませんでしたか。世界にはギルドというのがあって世界各地にいる冒険者たちをまとめる場所でもあります。
そこではクエストが受けられて。冒険者にはそれぞれランクが割り振られていて、ランクが上がれば受けられるクエストが増えます。パーティを組むことで出来るクエストもあるので私はそのパーティクエストがやりたいんです。」
急に色々な情報が入ってくる。
樹理「なるほど、あとはなんですか?」
リノハ「あとは……い、いえ、何でも無いです!とりあえずどうでしょうか。」
樹理「(…僕はおそらくは死んで、信じられないが転生したのだと思う。そして俺はこの世界のことを知らない……それなら!)」
樹理「よろしくお願いします!分からないこともあるから、一緒にいさせてもらったほうが良いと思うので。」
リノハ「…!ありがとうございます!よろしくお願いしますね!…今日はもう暗いので寝ましょうか!」
その声に返事をしながら、地面に布を敷き、星空と鬱蒼と生い茂る木々の中で眠ることになった。
リノハ「それじゃあ、お休みなさい。」
樹理「お休み〜。」
樹理「(…何か違和感を感じるような気がする…?)」
今日のこの一日。トラックに轢かれて、死んで、転生して。本でよく見るであろう展開…。
その中に、違和感を感じていたのは何故なのだろうか。
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翌日
空から小鳥のさえずりが聴こえてくる…
リノハ「…起きてください、日が登ってきましたよ。」
樹理「あ、ああ…おはようございます!」
リノハ「今日はランドルグ目指して頑張りますよ!」
樹理「今日もよろしくお願いします!」
朝食には、何のモンスターなのかは分からないが、鳥に似た食感をした肉を焼いて食べた。最近の生活に慣れた人にとってはなかなかに新鮮な体験だ。
森の中の獣道にも思える道をしばらく歩いた頃。樹理には運動不足がたたり、中々に疲労の色が見えている。
樹理「長い……しっかし〜、中々遠いな。」
リノハ「結構な距離ありますからね。」
ガサガサ
樹理「!なんだ!?」
ぴょいん!
スライム ぽよぽよん
そこら辺の茂みからスライムが飛び出てくる。
リノハ「スライムですね!これなら樹理さんでも呪文を使えば倒せますよ!」
樹理「そうか!よっし、いくぞー!ッボルガ!」
力を込めて思いっきり火を放つ
ボオッ!
スライム ぽよぽよぽよ〜〜
リノハ「倒しましたね!やりました!」
樹理「やった!スライムを倒した!」
コロコロコロ
目の前に水色のものが転がってくる。
樹理「?なんだこのぷよぷよしたものは?」
リノハ「それはスライムゼリー!スライムからでる素材ですっ!」
素材という単語を聞いて、頭の中に一つの発想が浮かぶ。
樹理「え!じゃあこれを売ったらお金になるんじゃないか!?」
リノハ「…実は…スライムゼリーはあまりお金にならないんですよね。」
樹理「ちくしょーー!」
その声は森中に響き渡った。
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しばらくして
樹理「お金にならない…ならない…なんで。」
リノハ「そんなにがっかりしないでくださいよ樹理ん…あ、付きましたよ!」
顔を上げ目の前を見ると、そこには大きな門の景色が見えた。
樹理「え……こ、これが!」
リノハ「ここが、ランドルグ国の南、城塞都市ランドルグです!」
ご覧いただきありがとうございました!ランドルクにつきましたね!これからどうなるんでしょうか!楽しみにしてくださいね?と言っても見てくれる人がいるか分かりませんけどね!(泣)
あと、気づいてくださいね?