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あなたが魔法の異世界をおくる。  作者: 島野虎太郎
セカンドライフ
1/18

data1.始まり

こんにちは、初投稿の人です。初投稿なのでなんかおかしいとこあったら指摘お願いします!それではどうぞ見てってくれぇい!

 これはとある中学校のとある放課後の話から始まった。



???「ふい〜疲れたぁ~!」


 外からは夕日の光が差し込んでいる。人気のなくなった校内はしんとしている。


???「はい、ジュース買ってきました。気、緩みすぎじゃないですか、樹理(じゅり)先輩。」


樹理「ありがとさん…でも、そんなこと言わないでくれよみっちゃん。良いだろぉ~別に。」


???「みっちゃんって呼ばないでください。私には実莉(みのり)っていう名前があるんですから!ちゃんと呼んでくれませんかね。」


 彼女は松橋実莉、僕の一年後輩だ。将来は親が科学者らしく、科学者になりたいとのことらしい。


樹理「ごめんごめん実莉っち。いっつも癖でね。」


実莉「普通に言えないんですか?まぁ、それは良いんですけど…それで、今やってる実験、どうなりました?」


僕は実験、と称した実験まがいのことをしている。


 何故かといえば、別になりたい職業はないし、それなら彼女のことを手伝おうかな、というのと他には、まぁ、その……ね……。ん"ん"っ…それは置いといて、それにはちょっと建前が入っている。え、もう言った?違う違う。


 実際、僕はRPG系のゲームが好きで、そのゲームの魔法と一般的に呼ばれているものを科学で再現してみる!!…というような、少し子供っぽい考えだ。だがしかし、実際はどうかというと……。


樹理「いや、無理だってあんなドラ○ンク○ストみたいにメ○!なんて唱えても出るわけじゃないよ。そもそも火の発生の元が分からないし、いや、まぁね、ザ○とかは首絞めてなんとかなるけど。」


実莉「先輩、ちょっと生々しいです。」

冷静なツッコミが入る。


樹理「あ…ああ、それでそれで、ヒャ○は滅茶苦茶寒いとこで水の中に入れて凍らせたら出来そうじゃん。でもあれ別に砂漠でも出せるし…。メ○ローアに至っては炎と氷ってあれ溶けて水になってるだろ!おかしいよぉ!」


 それはその通りである。そんな簡単には出来ない。科学はそこらの中学生が簡単に出来るものではないし、魔法なんてもっての外だ。もし出来るのなら今すぐにでもやりたいものだ…なんて、普通なら言うだろう。


実莉「落ち着いてください!そもそも明日も学校あるんですから、早く帰りましょう。」


思考を止めて、二つ返事を返した。

樹理「はいはい、わかったよ。」


----------


 外の暗がりを街の街灯が照らし、頻繁に車が通る音が騒々しく感じる。


樹理「あ~あ、もう暗くなったなぁ。実験、伸びまくってこうなったからな。困るなぁ。」


実莉「本当ですよ!あんな実験に付き合わされる私の身になってください!本当迷惑ですよ。毎日毎日────。」


---

-----


実莉「はぁ…毎日、暇だなぁ…。やることはない、親はほとんど家にはいない。それどころか友達が中々出来ない。何をすれば良いんですかね…。」


 とある放課後…彼女、松橋実莉である。友達無し、やることなし、そして帰宅部のThe.ボッチなのだ。

 そんな彼女は図書室でぼへーとしている。夕日に打たれて突っ伏しているところに一人の人影があった。


???「……ねぇ君、随分と暇をしてるみたいだ。僕も暇だし、そうだな…しりとりでもしようじゃないか。」

 顔見知りでもない素知らぬ男が近寄ってくる。


実莉「なんなんですか、あなた。急に馴れ馴れしいですね。私のことを狙ってるんですか?」

 ジトっとした目線を向けると、少し動揺した。


???「いや、急に初対面の人は狙わないよ。そもそもそんなことしたら不審者と変わらないだろ。そんなことよりしりとりだ!そんじゃ"ら"から始めよう!ラッコ!」

 質問も無視して無理やりしりとりを始めてくる。


実莉「声が大きいですね…………こけし。」


???「乗ってきたねー。し…しまうま!」


実莉「マリンバ。」


???「バス」


 淡々としりとりは続く。


実莉「スイカ……あなた、名前はなんですか?」


???「カモメ…なんだい?急に…いいよ。僕の名前は高野樹理。君は?」


実莉「松野実莉、実莉って呼んでください。」


樹理「オッケーみっちゃん。よろしくね!」


実莉「実莉って呼んでくださいって今言ったばかりですよ…。」


-----

---


樹理「……どうした?みっちゃん、急に黙って。そんなに気に障ることでもしたか?」


…その元、見知らぬ顔の男が人の顔を見てそう言う。


実莉「いいえ、何でもないです。というかまたみっちゃんって呼びましたね!やめてくださいって言いましたよね!」


樹理「はいはい、まぁそんな怒るなよ。今度ジュースでも奢ってやるか(re」


実莉「ホントですか!約束ですよ!」


樹理「(ふへへ…ちょろいな)」


 ふと、実莉は樹理へと体を。向き直す


実莉「…まぁ、でも前に声をかけてくれてほんと良かったですよ。嬉しかったです。」


樹理「何だ?急に改まって。」


実莉「ふふっ…別に、何でもないですよ。でも、私、樹理先輩のことは本当に………。」

 実莉の言葉が詰まる。


樹理「…どうした?」


場の空気が少し冷えていく。


実莉「…先輩、実はですね…。私は…私は、あなたのことが─────。」


キキィーッと甲高い音が声を遮る。

樹·実「えっ?」


ハンドルをくねらせ、赤で照らされたトラックは顔をこちらに向けていた。


実莉「(ト…トラック?道路からはみ出してる…あれ…このままじゃぶつかっちゃう……)」


 トラックが歩道に乗り上げ、刻一刻と近づいていく。そしてあの7歩半、6歩、4歩、2歩…


 その時、彼女は確かに、自らの体に衝撃が加わったことを感じた。


実莉「(……えっ樹理…先…輩…?)」

…1歩――――――


 人と車がぶつかり、鈍い音が響く。その場に響くブレーキの音。その場に倒れ込み、頭から鮮血を流す"人"がその場の悲惨さを際立たせていた。



実莉「……樹理先輩?…ねぇ、樹理先輩。大丈夫ですか?どうしました?…樹理先…輩。返事をして…ください。まだ私が言いたいこと…ありま…すよ?だから…だがら…もう…いっがい…ヒッ…返事…じでくだざいっ!…ヒグッ………ウッ……ヒッ………。」



朦朧とする視界、動かすことのできない体、目の前に広がる赤が自分の現状を嫌でも理解させている。


樹理「(…目の前…で彼女が…泣いている…頭が…身体中が……痛い…。やりたい…ことが…まだあるんだ……。絶対死ねない……まだ……まだっ……まだっ!……実莉とっ……一緒に─────)」


そこで僕…高野樹理の意識は途絶えていった……。


----------


樹理「う…うわあぁぁぁぁっ!……あれ?こ…こは?」


 鳥が飛び、鳴いている。きれいな風が吹き、草木が生い茂っている。その場に広がる光景は、ここが見知らぬ場所だと理解させることは容易かった。


樹理「え…俺は、確か…トラックに轢かれそうになって、実莉を突き飛ばして、僕は思いっきり轢かれてしまった…よな?…でも頭も身体も異常なし、それどころかむしろピンピンしてるような…。」


 近くの草むらから物音がして、そこを見つめる。


樹理「えっ?何だ?あそこの茂みが揺れてる?」


 そこから、何かの塊が飛び出てきた。


樹理「うわっ…って、え?」

 何かが飛び出してきたかと思えば、水色でぷるぷるしている体。丸い目、ニッコリとした口。これは……


樹理「あれは、ス、スライムだぁぁ!よく見る某スライム!とはちょっと違うけど。」


樹理「(というかこれは、まさかの転生とやら!つぅ~まぁ〜りぃ〜。メ○とかデ○ンとか撃てちゃうやつでは!?そうとなれば早速やるしかねぇ!)」

樹理「メ○!!」

・・・シーン


*しかし なにもおこらなかった…。


樹理「いやぁ、まぁ、でしょうね。こんな展開分かってましたよぉ!」

 悔しさを噛み締めていると、スライムが動き出した。


 ぽよぽよ、ぽよんと聞こえてくる。いや聞こえているが、そのままぷるぷるした体が飛び跳ねてくる。


樹理「飛びかかってきた!」

 防御姿勢を取る。

樹理「でもドラ○エのようならあって1、2ダメージ。防御態勢を取ればいいはず!」

ドガッ


 ぶつかる瞬間、骨が軋む音がし、身体に電流のような痛みが走る。


樹理「フグッ…痛い"っ…なんだよこれっ!」

 うめき声をあげ、痛みを確かに感じる。

樹理「(これが1ダメージなのか!?確かに1ダメージは骨折並みとか公式に言ってたけど…ここまでかよ!)」


 目の前では、もう一度、スライムが攻撃態勢を取っている、


樹理「一番弱いやつでこれかよ…。何もできないし、クソっ、逃げるしかない!」と振り向き、急いで逃げようとした途端だった。

 森に響き渡る巨大な足音が鳥を飛び立たせる。


樹理「な…なんの音だ?」


??? ガァァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ッ"


 木々をかぎ分け、目の前に広がった光景には、象並の巨体を持つ…合成獣(キメラ)と言える化け物がいた、


樹理「な…なんだよこいつ!ライオンに羽が生えたみたいなやつ!確実にスライムのやつとは違い過ぎる!」


少しずつ近づいてくる……樹理の頭には"あの瞬間"がフラッシュバックする。

樹理「(やばい……終わった…転生して最初から死ぬ!)」


???「危ない!」

 その声が聞こえたと思うと、自らの身体は抱えられる。自らがいた地面には深く爪痕が残っていない。


樹理「・・・死、死んでない……」

 自らが安全な状況に目を白黒させる中、()()が口を開いた。

???「大丈夫ですか?」

樹理「は…はい。」

 彼女の姿はフードでよく見えない。


??? ガァ"ァ"ァ"ァッ!

 森中に響き渡る声は変わらないが、彼女は動揺を見せない。

???「レバンドラドですが……強そうですが…問題なさそうですね。くらいなさいッ!ボルガッ!」


彼女がそう唱えると目の前のレバンドラドとやらの合成獣(キメラ)めがけて彼女の手から火が飛び出す。


ウガッ、ウガァ"ァ"ア"ッ"、ウガァァァァァァァァッッ!

レバンドラドに火が当たりもがき苦しむ。


???「ここは逃げましょう!」

樹理「わ、わかった!」


----------


 もうレバンドラドは追ってきておらず、息切れをしながら、座り込んだ。

???「ハッ…ハッ…大丈夫でしたか?」

 彼女はおもむろにフードを外す。


樹理「あ、ああ、大丈夫です。ところで君…は…………え?」


樹理は目の前のことを信じきれなかった。

???「…どうか、されましたか?」


樹理「き…君は……」










樹理「松橋……実莉………なのか…!?」

見てくださりありがとうございます!話を見てくださった方は分かるように、本格的なストーリーは次回からになります。次回をお楽しみに!


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