表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~  作者: KEY-STU
第一部 三章 苦痛の葬送曲(レクイエム)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

502/2054

502.秋沢明と辻井ちゃん

本日2回目の投稿です。

1回目は『501.集結 ②』ですので、

まだお読みでない方はそちらからお読み下さいませ。

 (しばら)くの待ち時間の間、本堂内では初対面のメンバー達が、互いに挨拶を交わしたりして過ごしていた。

 善悪始め(ほとん)どの人型メンバーが名刺交換や社交辞令の美辞麗句(びじれいく)を交わし合う中、コユキは疎外感を感じつつ、アスタロトやバアルと不毛の極み、頭取りで時間を費やす事しか出来ないでいたのである。


 幸福寺の山門が日中には珍しくピタリと閉じられたのだろう、人型のアンラ・マンユや茶糖家の面々、薄らとしたフンババにカルキノス、更に薄くて目を凝らしてもハッキリ見る事は出来ない鳥型のカルラ、坊主っぽいスカンダと薬局の表にいるピンクの象のオブジェにそっくりなガネーシャ、前述のフィギュア達と鎧兜のゼパル、白猫の規定(キテイ)ちゃんに身をやつしたベレト、禿げた西洋風女性のガープまで、家で飲んだくれているであろうツミコとこんな事になっているとは思いもしていないであろう鯛男(たいお)配下のオールスターズ以外の主要メンバーが次々と集まり、勢揃いしていた。


 勿論、ムスペルを守っているネヴィラスとサルガタナス、ヘルヘイムの留守番であるハンニバルとハスドルバル、潜入捜査中のスキピオ、哀れ行方不明中のカイムと三匹の熊ちゃん達、イラとルクスリアの子供達のオンドレとバックルこと、虎大(こだい)竜哉(たつや)の姿も無かったのではあるが……


 集まったメンバーを見渡した善悪が、吐き捨てるように言うのであった。


「チッ、又アイツだけ集まっていないのでござるっ、イーチ、申し訳ないでござるが呼んできて欲しいのでござるよ、墓地でござろ」


「はい、只今ぁ!」


 イーチが急いだのであろう、数分すると泥だらけのハミルカルが手を牽かれて本堂へと入って来たのである。

 集中する全員の視線が突き刺さる中、ハミルカルは土に(まみ)れた執事服を隠すようにしながら弱々しく言うのであった。


「あの…… すみませんでした…… 土の中にいると、その、お呼びになっているとは一切気が付かなくて、えっと、お待たせしてしまいまして…… ゴメンなさい」


 ムスっとした善悪とアスタロトに顔を合わせないようにしながら本堂の隅にちょこんと座り込むハミルカルである。

 トシ子が庇ったつもりだろうか? ヤケに大きな声で全員に聞こえるように言った。


「土に潜った状態じゃなきゃコントロール出来ないんじゃぁ、この先困るんじゃぁないのかい? 一つ鍛え直してあげようかね? どうだい? ハミルカルっ! ねえ、ダーリン?」


「ふむ」


「え、ええ、はい…… お手柔らかに…… お願いします……」


 このやり取りを見ていた善悪が、三パーティー合同ミーティング及び、事情を知る皆さんを加えた説明会、そして今後に起こり得るであろう事態に向き合う為の会議の開会を宣言するのである。


「では、第一回、リンケージミーティングを始めるので、ござるっ!」


 パチパチパチパチ!


 集まったメンバー全員から惜しみない拍手が送られたのであった。

 拍手が鳴り止むまで我慢強く待っていた善悪が指を向けて指名した相手は秋沢明、WITH通訳の辻井ちゃんである。


「では、最初に三重県松坂からお越し頂いた秋沢氏、いつもシャトーブリアンをありがとう、でござるっ! ちみ達から話して頂きたいのでござるよ! なに? 何があったってぇ?」


「×××××、×××××××ごつうぅおめるで」


「ええ、実は一年位前から育成牛の様子がおかしいな? とは感じていたのですが…… ここ数か月でヤケに顕著になって来ていましてね、牛が悪魔っぽくなっているんですよね…… えっと、次は何だっけか?」


「×××××××××、××××はつうない」


「ああ、そうか! えっと、それも以前現れた秋日影(あきひかげ)、モラクスさんと違って全然馬鹿になっていて、只々暴れて手の付けようがない、そんな感じなんですよ! 一応検死っぽい事をウチの出荷組合でもやってみたんですけどね、そうしたら出て来た訳なんですよね、この赤い石が…… ほらコユキさん? 秋日影を止めた時、遺体の横から拾い上げていたでしょう? これと同じような赤い石を、ね? そうでしたよね! んで、今回ご相談に赴いた、そう言う事でして……」


「××××××××、××××××××! ××だんないんな…… ダンダンダインやろ?」


 あ、今、ダンダンダインて言ったよね? やっぱ言うんだ……

 そんな私の新発見を無視して辻井道夫は真面目に通訳を務めているのであった。


「ん? ああ、そう? 聞くの? あー、そうなんだ…… えっと、この馬鹿がシャトーブリアンは美味しかったか? ですって! どうですか?」


 善悪が眉間に皺を寄せながら答えた。


「分かったのでござる、辻井氏ありがとう! 秋沢氏、シャトーブリアンは絶品でござるよ、心配しないで今後も送ってくれれば嬉しいのでござる! では、次! 結城氏、話して下されいっ!」

お読みいただきありがとうございます。

感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)

まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、

皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。

これからもよろしくお願い致します。

拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。


Copyright(C)2019-KEY-STU

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=140564926&size=200



fw2razgu4upfkla8gpm8kotvd1hy_1365_xc_ir_92ne.jpg
にくい、あんちきしょう…… ~食パンダッシュから始まる運命の恋~ は↑からどうぞ



eitdl1qu6rl9dw0pdminguyym7no_l63_h3_7h_23ex.jpg
3人共同制作の現場 小説創作の日常を描いた四コマ漫画 は↑からどうぞ



l7mi5f3nm5azilxhlieiu3mheqw_qn1_1kv_147_p1vu.jpg
侯爵令嬢、冒険者になる は↑からどうぞ
~王太子との婚約を一方的に破棄された令嬢はセカンドキャリアに冒険者を選ぶようです~ 



jvan90b61gbv4l7x89nz3akjuj8_op1_1hc_u0_dhig.jpg
見つからない場所 初挑戦したホラー短編 は↑からどうぞ



異世界転生モノ 短編です
8agz2quq44jc8ccv720aga36ljo7_c1g_xc_ir_97jo.jpg
【挿絵あり】脇役だって主役です ~転生を繰り返したサブキャストは結末を知りたい~ は↑からどうぞ



小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
[良い点] すばらしい通訳でした。端的で分かりやすかったです。ハミルカルは土から出ても頑張れるようになると良いですね。皆で大集合の図と雰囲気もとてもよかったと思います。 [一言] そして善悪、超偉そう…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ