表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~  作者: KEY-STU
第一部 三章 苦痛の葬送曲(レクイエム)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

500/2043

500.集結 ①

本日2回目の投稿です。

1回目は『499.アキラ』ですので、

まだお読みでない方はそちらからお読み下さいませ。

 肉を貰って喜んでいたコユキだったが、ずかずかと入って来た秋沢(あきざわ)(あきら)の大胆さに、結城(ゆうき)(あきら)が驚いている姿を見て正気に戻って聞くのであった。


「んで秋沢明は何の用が有った訳?」


「ああ、もう上がり込んじゃってぇ、ごめんなさいねコユキさん、もうっ! 一人で先に行ったって言葉が通じないじゃあないですかぁ」


辻井(つじい)ちゃん、アンタも来たのん? こりゃいよいよ偶然じゃないわね?」


「あ、俺は通訳で、てへへ、ってそんな事言っている場合じゃないんですよ! コユキさん、悪魔ですよ悪魔! また牛達が悪魔になっちゃったんですよ! それも秋沢さんの所だけじゃなくてあちらこちらでっ!」


「えええっ! マジなのっ?」


 ピク


「コユキ殿、丹波(たんば)(あきら)くんがどうしても話を聞いて欲しいって聞かないのでござるがどうやら────」


「お久しぶりですコユキさん! あの、僕に取り憑いた悪魔、ウトゥックを祓った時に出て来た赤い石、あれが不審死の患者の臓器から見つかり続けているんですよぉ!」


「晃君!」


「あ、コラ勝手にぃ!」


 ピクピク


「よしお! どうやら大変な事になってるみたいじゃぁないか? 俺も力を貸すぜ!」


「み、みっちゃん! ああ、もうなんで皆ブッキング被るのでござるかな~」


 本堂の外、辻井(つじい)道夫(みちお)の背中越しに善悪の従兄弟(いとこ)幸福(こうふく)光影(みつかげ)が愛息子、長短(ながちか)の手を引いたまま、肩を(すく)めて答える。


「他は知らんが俺のは虫の報せってやつだな…… ふっ、これも悪魔退治の血が為せる事だろうさっ」


 ピクピクピク


 善悪が何かに気が付いてハッとした顔を浮かべながら口にする。


「あっ! 皆ちょっと黙るのでござるぅ! ゆ、結城氏、チョット立て込んでしまったのでござる、べ、別室でお待ち頂いても良い? ね、お願いでござるよ!」


 結城昭はピクピクさせていた額の痙攣もそのままに、左右に首を振って善悪をジッと見つめながら真剣な表情で言うのであった。


「いいえ、どうやら皆さんの来られた理由と、私達が相談したかったもう一つの内容は無関係では無い様ですからね…… 私達がご相談したかった事と言うのは、ずばり! モンスターについてなんです」


「ううん昭、モンスターじゃないわ…… 私達の相談も悪魔についてよ! そうでしょう? アスタさんとバアルさん? いいえ、そんな風に呼んだりしたら不敬よね、魔神アスタロト様、魔神バアル様、それでどちらがそうなんですか? お二人を弟、妹って呼んでいましたよね? こちらの二人、いいえ、二柱の魔神の兄って言えば…… 大魔王、いいえ魔神王ルキフェル陛下だけでしょう? 善悪さんコユキさん、お二人の内どちらが魔神王ルキフェルなのでしょうか?」


悠亜(ゆあ)?」


「「ぐっ!」」


 ここまで黙って考えていた吹木(ふいぎ)悠亜(ゆあ)の大正解に限りなく近い推測に、善悪とコユキが揃って言葉を失う中、いつの間にか庫裏(くり)から入って来たトシ子がやれやれと言った口調で全員に聞こえる様に言ったのである。


「バレちゃったんなら仕方が無いだろうに! 別段隠す必要があるとは思わないけどねぇ~、そうだよ、そこのお嬢ちゃんが言ったとおり、アタシ等は悪魔、それも魔王や魔神と、本来そいつらと戦う宿命を背負った聖女と聖戦士が力を合わせているパーティーさね、ついでに言えば善悪とコユキの二人はルキフェルの後裔(こうえい)、んまあ二人合わせてルキフェルって所だねぇ~、アンタ等も出て来て良いよ、なにせバレちゃってるんだからねえ~」

お読みいただきありがとうございます。

感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)

まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、

皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。

これからもよろしくお願い致します。

拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。


Copyright(C)2019-KEY-STU

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=140564926&size=200



fw2razgu4upfkla8gpm8kotvd1hy_1365_xc_ir_92ne.jpg
にくい、あんちきしょう…… ~食パンダッシュから始まる運命の恋~ は↑からどうぞ



eitdl1qu6rl9dw0pdminguyym7no_l63_h3_7h_23ex.jpg
3人共同制作の現場 小説創作の日常を描いた四コマ漫画 は↑からどうぞ



l7mi5f3nm5azilxhlieiu3mheqw_qn1_1kv_147_p1vu.jpg
侯爵令嬢、冒険者になる は↑からどうぞ
~王太子との婚約を一方的に破棄された令嬢はセカンドキャリアに冒険者を選ぶようです~ 



jvan90b61gbv4l7x89nz3akjuj8_op1_1hc_u0_dhig.jpg
見つからない場所 初挑戦したホラー短編 は↑からどうぞ



異世界転生モノ 短編です
8agz2quq44jc8ccv720aga36ljo7_c1g_xc_ir_97jo.jpg
【挿絵あり】脇役だって主役です ~転生を繰り返したサブキャストは結末を知りたい~ は↑からどうぞ



小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
[良い点] 展開とノリが軽妙で面白かったです。続々ととんでもないことになってるげなのか、前回からのアキラ続きの連続性と相まってよく伝わってきました。お祝いムードが物の見事にすっ飛んでった感じがまた良か…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ