表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~  作者: KEY-STU
第一部 二章 暴虐の狂詩曲(ラプソディー)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

272/2030

272.軍団編成 ②

本日5回目の投稿です。

1回目は『268.用心に網を張る ②』ですので、

まだお読みでない方はそちらからお読み下さいませ。

 バクバク行くのかと思ったが、予想外に一口づつしっかり味わいながら、頬に手を当ててムホォゥとか一々叫ぶコユキ婆ちゃん、見ていて孫の私、観察者まで嬉しくなってしまうぞ。


 善悪は棚から大量の『しょっぱい』やつ、煎餅を取り出して、ルクスリアやグローリア、自分用にも緑茶を淹れて勧めていると、タイミング良く残りのアフラマズダ五人、『努力』のアセディア、『慈愛』のインヴィディア、『慈善』のアヴァリティア、『忍耐』のイラが次々と居間に入って来たのだが、少し遅れて一際大きな紫の体を引き摺りながら『節食』のグラがフゥフゥ息を吐いて続くのであった。


 努力のアセディアは執事っぽい動作に合わせてコユキに告げるのである。


「コユキ様、軍団は四十六柱だけでは有りませんよ、人ではありますが半霊的な存在となった我々アフラマズダ七人、現在は魔核再生の為に実体化していないですが、元々魔王種だったアンラマンユの七柱達、それに、忘れてはいけないオルクス卿始めスプラタマンユの七柱の魔王種、合わせて六十七体がお二人に従っている事をお忘れなく」


『おい、ボン! 俺達三柱、それにガープの奴も忘れんなよ! だから、あわせりゃ七十一体だぜ~! そう考えると結構な軍団じゃねぇかぁ~!』


 善悪とコユキの頭の中にベレトの雑な言葉遣いが響くのであった。


「もぐもぐ、そっかぁ、皆も数えたら結構な人数なんだねぇ? 心強い事この上ないよ、みんなこれからも頼んだわよ!」


 周囲に居るアフラマズダと漆黒の念珠の中のアンラマンユ、半透明のゼパル、ベレト、カイムだけじゃなく、BLキャラっぽい三体の編みぐるみ達も揃って丁寧な礼を返すのであった。

 チョットぎこちなくて逆に微笑ましかったりもする、大物悪魔や人間の欲や徳の集合体ばっかり集まった幸福寺独特の新鮮さと言えるかもしれない。


 言い替えればメジャーリーガーばっかりの試合に急遽出場する為に呼ばれてしまった、一般応募の草野球選手みたいな感じかもしれない、しかも、コユキと善悪というオーナー若しくはコミッショナーも観戦中の試合にである、私、観察者がその場に連れ出されたらと思うと、考えただけで胃痛を感じてしまう程である、胃、無いけどね。


「んでね、今からクソ(ババア)、グフングフン、コユキ殿のお婆ちゃん! 師匠の命令でアーティファクト、所謂(いわゆる)『聖遺物』を蔵に探しに行こうと思うのでござるが、誰か手伝ってくれる? でござる! どう?」


 すぐさま手を上げたのは赤い髪にローブを目深に被ったイケオジ、『忍耐のイラ』である。


「善悪様、俺が行きます」


 善悪も無言のままで頷きを返し、二人で向かおうと腰を上げた所で、『母性』のルクスリア、元『淫蕩(いんとう)』の罪であり、生前はイラの奥さんだったピンク顔の大徳が声を裏返して手を挙げるのであった。


「ア、アタクシモ、イッショニイキマスワ! フッフッ、フタリデハ、タイヘンカモシレナイデスシっ!」


 善悪は全部承知しているっぽい感じで言うのであった。


「そうでござるな…… んじゃあ、イラとルクスリア付いて来ておくれでござる! コユキ殿と皆はここで待っていて欲しいのでござる!」 パチり!


 片目をウィンクして悪戯(いたずら)そうに笑みを浮かべる善悪。

 コユキもその他のメンバーも、何も言わず三人を送り出したのであった、これがチームワークに言葉は要らない、『聖女と愉快な仲間たち』正規メンバーにとって、当たり前の気配りになっていたのである。

お読みいただきありがとうございます。

感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)

まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、

皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。

これからもよろしくお願い致します。

拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。


Copyright(C)2019-KEY-STU

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=140564926&size=200



fw2razgu4upfkla8gpm8kotvd1hy_1365_xc_ir_92ne.jpg
にくい、あんちきしょう…… ~食パンダッシュから始まる運命の恋~ は↑からどうぞ



eitdl1qu6rl9dw0pdminguyym7no_l63_h3_7h_23ex.jpg
3人共同制作の現場 小説創作の日常を描いた四コマ漫画 は↑からどうぞ



l7mi5f3nm5azilxhlieiu3mheqw_qn1_1kv_147_p1vu.jpg
侯爵令嬢、冒険者になる は↑からどうぞ
~王太子との婚約を一方的に破棄された令嬢はセカンドキャリアに冒険者を選ぶようです~ 



jvan90b61gbv4l7x89nz3akjuj8_op1_1hc_u0_dhig.jpg
見つからない場所 初挑戦したホラー短編 は↑からどうぞ



異世界転生モノ 短編です
8agz2quq44jc8ccv720aga36ljo7_c1g_xc_ir_97jo.jpg
【挿絵あり】脇役だって主役です ~転生を繰り返したサブキャストは結末を知りたい~ は↑からどうぞ



小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
[良い点] 今となっては懐かしい面々が再登場でとても面白かったです。擬音が見事ですね、いつもながら。また、結構な手勢が味方にいるというのも、コユキたちのここまでが感じられてとても良かったと思います。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ