2112.スタック
穏やかならぬ殺気を隣にカタボラは出来上がった隙間を覗き込みながら嬌声を上げる。
『ンガァッ、やった! やったよっ! これなら出て来れるでしょ? なっ、エバンガァっ!』
まあ出て来たら出て来たで嫌ぁな感じのしごきが想像出来るけどね。
『おほほほ、了解ですわ! よいしょっ…… ん? あれ? よっこらしょっと…… あらあらあら?』(ややクグモリ中)
『エバンガ? どーしたの?』
『いや、あれ? 何で? うーん……』(ややクグモリ中)
何やらてこずっているらしいエバンガにギレスラの叱責が飛ぶ。
『何をしているのだ! 早く出て来ねばカタボラが気に病んでしまうではないかっ! ああ、こんな小さな胸をお前みたいな大鹿如きの為にぃ…… 糞っ』
偏り過ぎだよ、ギレスラ……
エバンガはややくぐもった声のボリュームを上げて返す。
『あ、あの! 少し隙間は出来ましたけど、その…… 角が……』(ややクグモリ中)
なるほど…… 皆さんもクリスマスのソリを牽く姿やハタンガ旅行とかの屠殺風景等で良くご存知だろうがトナカイは鹿の仲間には珍しくメスにも角が生えるのだ。
因みにだがクリスマスにサンタさんに使役されて米空軍とかに追尾され、必死に回避行動を試みている奴等は全てメス鹿だと言う。 ※都市伝説かも知れません
ギレスラは少し痩せたケツに続ける。
『なっ? お前…… 女の癖に偉っそうに角なんぞ生やしているからこんな…… クッソッ……』
だからメスも生えるんだってば、トナカイ!
どうやら生産性の高いアドヴァイスは無いらしい、今の所。
カタボラは俯き加減でプルプル震えながら小声で聞く。
『ね、ねえギレスラ…… 僕も角あるんだけどぉ…… 変かな?』
ギレスラは大慌てだ。
『なっ! へ、変な事などある訳無いのだっ! 個性? そうっ、個性なのだっ!』
うん、トナカイは種族特性だけどな、清々しさすら感じる俺様理論だな、おい……
『ってか僕…… 男なの? それとも女? ねえ、どっちにしたら良いの?』
『ぬわっ!』
「「っ! …………」」
おいおい…… ナイーブな所にズバリやがったな…… 赤ちゃんってどうやって出来るの? 以上にデリケートな難問だぞ、ソレ……
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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