2109.ブレイヤールドラゴン
『あー、グラム・ランドの馬鹿なのだ』
『そうね、馬鹿ね』
「無事だったのは我輩と眷属達だけでして…… あの、どう思いますか?」
『え? どう思うって?』
『ん? 普通に運が良かったのだ、ツイてたな』
当たり障りない答えに対して、ヴラドは蝶タイを直したりしながら更に問いを続ける。
「本当にそうでしょうか? 運? ですかね?」
『えー! 他になんかあるのー?』
『ある訳無いのだ、単なる―― はっ!』
言い掛けてギレスラは気が付いた…… 問い掛けたヴラドが俯きながら意味不明な微笑を浮かべ、口から霧を吐く、いやあたかもブレスみたいに放出し続けている事に……
ギレスラは溜息と共に言葉を続ける、少し面倒臭そうにだ。
『はあぁ~、あーあれなのだ、お前が同じドラゴンだから、とか? そーゆーのか?』
「えっ♪ やっぱり♪ そっかー、兄上もそー思うんですかー、なるほどぉ♪」
『えっ、でも見た目はただの霧でしょ? それなのにドラゴンだと思ったの?』
『ペトラっ! 良いのだっ! 話が進まないでは無いかっ! そー思わせておけば良いのだっ!』
『ええー!』
「兄上? 何か?」
『ん、いや何、霧状のドラゴンだからブレイヤールドラゴンとかかなぁ? とな、思ったり? 思わなかったり? したのだ、グハハハハ』
「おおっ、良いですね! ブレイヤール…… うんっ!」
『知らないわよギレスラお兄ちゃん』
『本人も気に入っているし問題ないのだっ! なあラマス?』
「そうね、続けてちょうだい」
なんとか話は落ち着きヴラドの中二心もある程度満足したしギレスラが優しい事も判った、ラマスがちゃんと聞いているのかどうかは怪しいもんだが説明は続く、聞こう。
「まあそんな事がありまして、んで我輩と眷属以外死に掛けている、そーゆー訳なのです」
続かなかったな……
ペトラが慌てて返す。
『そう言やそうだったわね! 取り敢えず治してあげなきゃっ! あの娘達、今どこにいるのっ?』
「坑道の中、以前、獣人達が泊まった広間に寝かせて――――」
『行くわよ! 急いでっ!』
「続けてちょうだい」
『ラマス…… 貴女も行きなさいよ』
エバンガが尤もな事を言った。
「え、あっ! 待って、ラマスも行くわー、ペトラーっ!」
小走りにペトラを追うラマス、見送るエバンガとカタボラは慣れているのか軽い溜息を洩らしたのみである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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