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堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~  作者: KEY-STU
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~

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2103/2123

2103.許容範囲

「アンタってヴァンパイアでしょ? 他のメンバーはどうしたの?」


「おや? 可愛らしいお嬢さんですね…… そう問う貴女はどちら様で?」


「ラマスよ♪ アンタ達の事はダーリンから頼まれてたから気になってたの♪」


「ダーリン、ですか?」


『ダーリンとはレイブお兄ちゃんの事なのである』


「おっ! 左様で! レイブ様の……」


『因みに現在日本の結界に囚われ中、籠の鳥って奴なのよ』


「な、なんと! 大ピンチじゃありませんかっ!」


『まあね』


「で、他の子達は?」


 抱き付いたギレスラのせいで前が見えないまま、ラマスが残りのメンバーの話を聞き続けられたのはペトラの端的なフォローがあったお蔭だろう、これがレイブのスリーマンセルの力なのだ、主役だし。

 にしてもラマス、レイブが絆通信で依頼した事をしっかり憶えていたんだな…… 辛口な割にちゃんとデレるべきポイントではデレているじゃないか、正しく初期ツンデレの正統をやっているらしい、感心感心。


 更に言えば、ラマスのチームメンバー、トナカイのエバンガも白竜のカタボラも堂々とした物だ。

 これぞ魔術師とそのスリーマンセルの正しい姿だろう。


 世界が終末を迎えた苦痛と絶望に満ちた日常の中、いまや一筋の光明となるのが魔術師とその力たるべき闘竜、そして獣奴のスリーマンセルだけなのだ……

 ヴラドが持つ臆病につけ込む感じな呪いの影響に負けてなんかいられないのである。


 ギレスラは、まあ、彼の場合はレイブが構いっ放しだったし、こんな所も独特の魅力だったりするのだろう、許容範囲だ。

 って事で、ヴラドはビビったギレスラによって視覚を制限されたままのラマスの問いに答える、許容範囲内だからである。


「我輩の同輩、ブルーカとドルドナ、それにカーミラの三嬢とその眷属達ですか…… それらは皆、揃って死の淵を彷徨(さまよ)っている真っ最中なのでございます…… 今日を明日とも知れぬ掛け値無しの待った無し状態、この瞬間にも死んでいるかも知れないいまわの際、もう、際っ際っ! なのでございまして……」


 ほう、そっちは許容を越えちゃう感じじゃないか、ピンチ編だな?


『何っ! ヴラドよっ! 一体誰が彼の者達を傷付けたと言うのだっ!』


 意外にもこっち側で最初に反応したのはビビり中のドラゴンだった。

 ヴラドに背を向け小柄なラマスに抱きついたままで(はなは)だ見苦しく大変惨めな様ではあったが、声だけはいと勇ましい感じである。


「は、はい兄上! 事の始まりはいつも通り、平穏な日々を過ごしていたある朝の事でございました」


『申してみよ!』

お読みいただきありがとうございます。

感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)

まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、

皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。

これからもよろしくお願い致します。

拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。


Copyright(C)2019-KEY-STU

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