2101.澱
ヘロヘロな足取りで膝をガックンガックンさせながら焚き火の準備を始めるレオニードをチラチラ見ながらラマスは聞く。
「ねえペトラ、坑道の中で休めば良いんじゃない? その方が皆も休めると思うんだけど?」
『嫌っ!』
「でもほら、中だったら食べる物、コウモリとかもいるかも知れないわよ?」
『ひっ! 嫌ったら嫌っ!』
ペトラにとってコウモリはお知り合いさんだしあの中にはペトラ好きなメス猫ちゃんもいるからな、仕方あるまい。
「もうっペトラったらどうしたのかしら…… 前はラマスの好き嫌いを怒っていた癖にぃ……」
色々あったんだよ……
カタボラと一緒に薪に適度な火力で着火していたギレスラが笑顔で返す、因みにブレスは止めないままだ、流石はドラゴン、凄いもんだ。
『ここのヴァンパイアやヴァンプ達とは色々あったから仕方が無いのだ、それにそろそろ夜だからな、ここにいればコウモリ共から勝手に出てくるのだ』
「え、そーなの?」
『うむ』
正確にはコウモリに変じたマナナンガルの上半身が殺す気満々で襲い掛かって来る、のが正しいがな。
因みにだが淡々と作業を続けるギレスラも内心では食べない事をとっくに決めている、彼もまた繊細なのだ。
更に言えばマナナンガル産のコウモリだ…… あれは低級とは言え悪魔だった筈だし、モンスター的とは言え顔面は人間っぽかった、自称ニンゲンのミロンやブロル、クルン=ウラフの獣人達より余程見慣れた容姿だったのだ。
アレ、正確には何なのだろう? 悪魔? 人間? それともモンスター、か? 魔獣じゃないよな? 一周回ってドラゴン、は無いか……
実際、ギレスラの屈託、その理由はここら辺の不確かさにあった。
想定の内、八割強が共食いの危機、そんなゲテモノ、誰だって食べたく無いのは道理だろう。
火が熾った事を確認したギレスラは心中で思う。
――――しかし…… 食わぬと決めたは良いが、となればアイツ等の今後、どうすれば良いのか? マナナンガル達は兎も角、問題はハナから食えぬ悪霊っぽさ丸出しのヴァンパイア達だな…… アレ、気持ち悪いからな…… マナナンガルならばいざっ、そんな場合の非常食としてはギリ有用なのだがぁ…… アイツ等感染症と呼吸困難と衰弱だったか? それにヴラドの野郎は我の事を臆病者だとか何とか? うーん………… アイツ等は要らないんじゃ無いだろうか? レイブは割と変な生き物が好きだったからアイツ等みたいなモンでも惻隠していた様だが我には関係無い、いや、寧ろマイナスなのだ…… うんっ! 放置しようっ! 早速、ラマスに伝えてさっさと出掛けるとするのだっ! そうしようっ!
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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