2100.掌の上で
「えっと…… あっ! そ、そうよドロボー猫っ! ガトだか何だか言う淫乱痴女っ! そいつをとっちめてやらなきゃならないんだからっ! のんびりはしていられないわっ! そうよそうよっ、うんっ!」
ほう……
『あれれ? レイブお兄ちゃんの事そんなに好きじゃないんでしょ? それなのに怒るの? あれれれれ?』
なるほど。
「え、ほら、あれよ! 別に要らない物でも他人が勝手に持っていったらムカついたりするじゃないっ! するわよね? そんな感じよ!」
あれか? 近所のおっさんが勝手に庭の雑草抜いてったり分別してあるアルミ缶とかパクられた時の気持ち悪さ的なヤツ? かな?
『へー、そーなんだー?』
「そ、そうよ! ほら、搾った後のモンスターとかにカラスが集っている時なんかうっかり殺しちゃったりするじゃない? あれなんかと同じよっ!」
想像より殺伐としてるな…… 時代、それとも個人的なヤツかな?
しかし効果は絶大だったらしく、ギレスラも大きく頷いて返してくる。
『む、そうか、確かに我もカラスを殺した事があるのだ…… ではラズヴィルカの鉱山跡まで一気に行くか…… あそこはコウモリ(マナナンガル達)を補給出来るから是非寄らなければならないのだ』
『アタシはいらないからっ!』
「ん? まあそうね、コウモリかぁ、久しぶりだわっ♪」
『アタシはいらないっ!』
心に抱え込んだ思いはそれぞれだ…… 兎に角、矢の様に進んだ一行は、オイミャコンとキュベメの集落をパスしてラスヴィルカの鉱山入り口まで辿り着くのであった。
辺りは夕暮れの最中、一日足らずでここまで戻って来れたとは、竜王の里でのドタバタで基本能力を底上げしたメンバーの成長もさる事ながら、ラマス達、とりわけ大トナカイのエバンガの強靱さには目を見張らざるを得ない。
中身のエレカボールのお蔭だろう、納得である。
到着直後、ペトラは虫の息になっているミロブロと半分以上召されているレオニードに命令を下し、坑道前の広場で野営の準備を始めさせた。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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