2099.愛の道標
荒地を過ぎ、岩山を踏破し始めた時にペトラが鼻歌混じりでラマスに聞く。
『ね、ところで他の弟子皆は? ラマス達だけで来たの?』
流石にここではエバンガから降り、岩にしがみついていたラマスも答える、明るい声だ。
「ううん、途中まで皆一緒だったのよ? でも途中で先導が南に向かっちゃったから皆そっちについていったのよぉ…… それでラマス達だけ竜王の里に向かったんだよねぇ、ね? エバンガ」
エバンガは既に岩山の頂上から首だけを下方に下ろして見守りながら頷く。
『そうなのよね…… それまでは真っ直ぐ竜王の里に向かっていたってゆーのに、一体グログロったらどうしちゃったのかしら?』
ペトラには大体の理由が理解出来た。
大方、ウラジオストクに向かったガトの気配でも感じて方向転換したとか、だろう、と……
色んな意味で一途なクズリである…… 悪質なストーカー以上に粘着するんだろうなぁ、そんな風に身震いをしたペトラは、その恐怖を振りほどく様に話題を変える。
『でもやっぱりラマスはレイブお兄ちゃんが大好きなのね♪ 先導の扇動に惑わされずに駆けつけるなんて…… 感動したわよ』
ラマスは整った顔を歪めて返す、結構苦み走った感じ、無理やりやってるらしい事が丸判りだ。
「えっ? ああ、まあ、折角キープしてるからね…… 別に言う程好きって訳じゃないんだけどね? 惰性かな? そんな感じよ!」
素直な性格が邪魔をしているのか、やり慣れていない表情はニヒルとかよりヒョットコの方が相応しい感じだ、つまりレイブ愛は未だ健在だと見える、ラブフォーエバーだな、良かった。
ペトラもそこら辺の真意はすぐさま理解したらしく、からかい半分のニタリ顔で返す。
『そっかぁ、んじゃ無理して急ぐ必要も無いわね! ゆっくり行きましょうよ♪』
「え、い、いや、それは…… えっとぉ……」
『ではこの先のオイミャコンで一泊するのだ! あそこは何も無いつまらない里ではあったが温泉はあったからなっ! 温泉水の補充をするのだ!』
「えっ?」
『そうね! 一泊とは言わずに折角だから二、三日のんびり過ごしましょっ!』
オイミャコンはあの不凍で有名な町で温泉だって湧き出している。
ギレスラは本気で寄り道したい、子供だから…… 一方のペトラはアリス時代からカウントすれば充分下世話なオバサンだ、どうするラマス! 正直にゲロって今後はデレるのか? それともひなびた温泉でまた~りするのか? 見所だぞ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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