2097.答え
「さて…… 次はギレスラとペトラよね…… 手荒な事はしたくなかったけど仕方ないわよね、どれ、本気の一発で目を覚まさせて――――」
『良しっ! さっさとウラジオストクに行って我等のレイブを救わなければな、で、あろう、ペトラ?』
『当然よ! レイブお兄ちゃんはアタシ達スリーマンセルのリーダーでありこの旅の主役なのよっ! これ以上離れているなんて考えられないわよっ!』
素早い反応、主に生存本能的な奴が必死に働いてくれたお蔭だろう。
因みにだが色々な逃避行、特に子供じみた泣き言や出来ない症候群にはカウンセラーやお薬よりもこのパターン、絶対的な力による圧迫や脅迫がめちゃくちゃ利くのだが、皆さんの時代では、難しいのだろう、残念である。※ほんの数万年~数十年前迄はそっちのが普通でした、念の為。
知らずに頑固親父的な属性をも手に入れたラマスはキョトンとした顔で聞く。
「治ったの? ギレスラ、ペトラ?」
『治る? 元々、元気なのだ』
『そうよね? ねえ、ラマス! 早くレイブお兄ちゃんを救いに行きましょうよ!』
凄いな、生存本能さん……
「そう…… じゃあ行きましょ♪ いざウラジオストクへ、ね?」※テイク2
『おう! なのだ!』
『ミロブロにレオ兄さんっ! アンタ等も急ぐわよ! もうっ、待った無しなんだからっ!』
気紛れで復活した暴君の声に、慌てて出発準備をする夜虎と獣人二人、彼等の間を悠々と通り過ぎる竜と豚からは、依存症の後遺症状はすっかり消え失せていたのである。
とは言え、旅支度は殆ど済んでいる、荷(温泉水)を満載したエバンガに形ばかりの荷(草)を背負うペトラ。
ギレスラとカタボラは又無意味に抱き付き合っている。
『テューポーンさーん! 長ー老ーっ! 出発するわよーっ!』
『ジジー』
『おーう、待ってくれいっ!』
ペトラの声に応えて草叢から姿を表す二匹の虫けらは以前と同じ様子、ノンストレスと見える、気楽なもんだ。
パタパタと一行に向けて飛んで行くカメムシに対して、テューポーンバッタは何か気になったのか、破壊されたクラックの前でそちらを振り返っている。
『ジジ………… ジッ! ジジジッ?』
バッタの目には、粉々に破砕されたクラックがどこか最新っぽいフォルムで見る見る再生を果たし、のみならずこれまで不可能だった筈の音声までクリアな音質で流れ始めていたのである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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