2094.遺伝完了
実はこんな感じの出世は例外的な偉業だったりするのだが、今は便宜上、普通の出世だと思っておいて欲しい。
とは言え、コアラより随分苦しく長い道のりだ、何故なら前段にその理由がある、それは、モノホンになれる、この部分なのだ。
なれる…… つまり…… 驚かずに聞いて欲しいのだが、実はこの力士、一代で進化可能な生物なのである。
いやいやいや、鍛えて猛烈に努力した結果、アスリートとして成し遂げたんじゃ? 別個の生物? とか言い過ぎじゃね?
いえいえいえ、彼等は進化の段階を越えているのですよ、ンフフフフ。
いや、お前…… 言い切れば良いってもんじゃねーだろ?
いいえ…… いいえっ! 彼等は貴方がた現生人類とは全くの別物、言わば『新人類』として覚醒してしまったのですよ、ンフフフフ。
え…… な、何、それ? ちょっと恐いよ?
では改めてご説明しよう。
彼らの変化、それを進化と説明した事には明確な理由がある。
それは次世代への継承、コアラ同様、遺伝を成し得ている、この点において、なのである。
コアラの子はコアラ、親同様、ユーカリを抱いて猛毒の葉を食んでいた筈である。
さて、この力士と呼ばれる生物、実はその子孫も有り得ない程に人間離れして産まれ付く事が散見されているのである。
つおい力士の子や孫はやっぱりつおい、こんな継承が当たり前に存在する世界、それが相撲界、なのである……
判り易く言えば、RNA、本人が経験で知り得た知識や対処がDNAと化して次の世代に生まれながらに受け継がれる仕組み、つまり進化が一代きりで実現可能な奇跡、それが相撲、いや力士、なのである。
当たり前だろ?
はぁっ? 何言ってんの? 親や爺さんは死に物狂いで努力した結果なんだよ?
ん? まあそうだな、それが?
それがじゃねーよっ! もう充分豊かでめちゃくちゃお坊ちゃん、今更命懸けで頑張る必要なんか皆無な若者が角界入りして、まあそれなり以上の努力を経ていたとしても、あっと言う間に幕内とか三役とか? なんですけど?
ああ、まあ、ハングリー精神的には、大変? とかだよね?
そんなレベルじゃ無ーしっ! 相撲なめんなっ! 各世代、地方毎の番長だけが集まる世界だぞ、お前っ!
お、おぉ、そうだな…… 済まん……
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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