2019.均す平す
賢い妹の豚猪がまともな方のメンバーの意見を総括する、賢い。
『なるほど、大体の状況は理解出来たわね、それで入り口、鏡はどこなの、ギレスラお兄ちゃん?』
『ガッ? ああ、この瓦礫の下なのだ! ペトラが山を崩してしまったからなのだ』
助けて貰っておいてその言い口。
『そうなのね、じゃあ掘ろっか! 皆、手伝ってくれる?』
「そうね、やりましょう」
『ブフォ! 力仕事なら任せてくれ!』
「了解です」
「こりゃ大ごとだわさ、エッホエッホ」
即座に働き始める仲間達、素敵な光景だ。
『頑張るのだ、てか何で皆こっちに来ているのだ? レイブは待っている様に伝えていたではないか? 勝手は駄目であろ?』
お前がそれを言える神経が理解出来ないよ、ってかお前が頑張れ、ふざけんな。
足を伸ばして座り込んだままのギレスラにシュカーラは答える、相手にしなければ良いのに。
「お師匠からの絆通信で救援依頼を私とハンペラさんが受け取ったんですよ、確か尻が割れたとか? それで森王様ガトさんと駆けつけたんです」
『グガッ! へー、存在の絆って便利なのだー、まっ、結局は間に合わなかったけどな、グワァハハ』
「ですね、こうなったら一刻も早く瓦礫をどかして追わなきゃなりませんね」
『うむ、急ぐのだ』
くっ、こいつ…… まあ、良い、手を出されても邪魔かもしれないしな……
邪魔しかしそうにないギレスラが参加しかなった、いや、させなかったお蔭で瓦礫の撤去は殊の他早く進んだ。
おっさんの巨人に変化したガトと大型ダンプ以上の輸送力を誇るダソス・ダロス、加えて細かな所にまで気が回るシュカーラと手元でテキパキと動き回るハンペラにスリーマンセルとしてかつてより物流や荷役に精通していたペトラが、持てる力を結集した結果、想定以上の速度と精度、居る訳では無いが顧客満足度、カスタマーサティスファクション的には充分ご納得がイケるだろう成果を叩き出したのである。
そんな中、後続のクルン=ウラフの住民たちも、獣民? も休む暇もなく次々と作業に参加し始め、サル、クマ、キツネにトカゲにシカにヤモリに何かのトリまで、それぞれの特性を活かして各々必死に働いた結果、あっと言う間に広大な平地を造成してしまったのである、大体東京ドームで二十個分位であろうか? 結構広い、元、山だったとはとても思えないレベル(二つの意味)でまっ平らな土地である。※レベルとはゲーム的な水準以外では土地の水平を指す用語としても一般的です
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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