表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~  作者: KEY-STU
第一部 一章 悪魔たちの円舞曲(ロンド)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

201/2041

201.エピソード201 結婚詐欺師

本日5回目の投稿です。

1回目は『197.同盟者』になりますので、

まだお読みでない方はそちらからお読み下さいませ。


 分かり易い、それにちょっと気持ち悪い発言にも拘らず、頑張り屋のアヴァリティア、元結婚詐欺師、丸々日本人の見た目でありながら、持ち前の会話力と偶に(たまに)見せる可愛いらしい笑顔や、無駄に覚えた薀蓄(うんちく)で、モテない女性を騙し続けてきた、元、男性は、本人の嘘によると北欧のやんごとない血筋を、大嘘で吐き続け、大罪となった今も、騙し易い! その一点だけでこんな見た目を選んだ、安っぽい詐欺師だった存在は、最早答えを知っているであろう質問を浴びせるのであった。


「なぁ…… それって、修行って…… 相手は、いるの?」


「何言ってんのよ、修行って本来、一人で行う物じゃないのっ! 一人よ、一人! コユキ独唱よっ!」


 後半はワケワカメであったが、『何とかのアヴァリティア』には…… 随分効いた様であった。

 故に彼? 彼女? いや、幼女に化けた詐欺師、アヴァリティアのおっさんは呟いたのであった。


「…… そうか…… 全ては、己の欲、理屈ではなく自分がしたい様に、只々、()()()に生きる…… そう主張するか…… しかしっ!」


 なんか、ギリギリで踏みとどまった感じでクワっっと、そうクワっとしながら『ダメダメのナンカテア』は叫んだのであった。


「で、では睡眠欲はどうだ! ただ寝る事になんの意味がある? 短い生を貪り続ける人間の生において、睡眠という何の生産性もない時間は四分の一の六時間、長くて三分の一の八時間を占めるのだぞぅ! 存在のための回復、自己保存の本能でなければ、短い人生の間、毎日毎日、それほど長い時間を消費できるのか? ん、んん? これは欲では無い! 断じて違う! 人とは無駄と知りつつも、人間の『シクミ』に翻弄(ほんろう)される、弱く、欲深い生き物なのだぁ!」


「へぇ~ぇ、みんな、そうなんだ? ま、でも、あたしは十六時間普通に寝るけどね♪」

(※善悪のご飯を食べた後限定の情報です)


「じ、十六、じ、時間だと…… 十六時間…… ば、馬鹿な……」


 アヴァリティア(詐欺師のおっさん)は心中で唸る。


 ――――人生の三分の二を惰眠(だみん)に費やす…… それで良いと言うのかこの豚女は? それ以外は? 全てメシくって自分を慰めるソロプレー、だ、と…… まさか…… 三大欲イコール人生の意味? いやいや、未だ欲し続ける人間が多いのだ、我の大罪としての存在意味も確かに残っている! そうだ! 会えたらお願いを叶えてくれる存在として、まだまだ、存在の意義は、! ! ? あれ、俺ってサンタクロー、ス、なんじゃね? あれ、強欲の罪? 良い子にしてたらアヴァリティアさんがプレゼント持って来てくれるのよ! もう寝なさい! んん~、なんだろプレゼントをあげたい自分がいるな、あれ、俺って奪うより、皆にあげる方が嬉しかったんだろうか? ん、んん、あああ、でも想像しただけでも心地良い、もう良いや、認めてしまおう! 俺、皆にプレゼントを分けて回りたい、その……


 どうひゅっ!


 ここまでの五人以上に勢い良く飛んで行ってしまったアヴァリティアを見送りつつ、コユキは一人呟くのだった。


「なによ、話しの途中で、急に無言で飛んで行っちゃって~、なんだったのかしら? おしゃべりの大罪ぃ? まったくぅ!」


 そう言い放つと、大罪最後の一人が待つであろう上階に向かい、ビョーンビョーン、と、お馴染みの化け物染みたステップを踏んで行ったのである。

お読みいただきありがとうございます。

感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)

まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、

皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。

これからもよろしくお願い致します。

拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。


Copyright(C)2019-KEY-STU

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=140564926&size=200



fw2razgu4upfkla8gpm8kotvd1hy_1365_xc_ir_92ne.jpg
にくい、あんちきしょう…… ~食パンダッシュから始まる運命の恋~ は↑からどうぞ



eitdl1qu6rl9dw0pdminguyym7no_l63_h3_7h_23ex.jpg
3人共同制作の現場 小説創作の日常を描いた四コマ漫画 は↑からどうぞ



l7mi5f3nm5azilxhlieiu3mheqw_qn1_1kv_147_p1vu.jpg
侯爵令嬢、冒険者になる は↑からどうぞ
~王太子との婚約を一方的に破棄された令嬢はセカンドキャリアに冒険者を選ぶようです~ 



jvan90b61gbv4l7x89nz3akjuj8_op1_1hc_u0_dhig.jpg
見つからない場所 初挑戦したホラー短編 は↑からどうぞ



異世界転生モノ 短編です
8agz2quq44jc8ccv720aga36ljo7_c1g_xc_ir_97jo.jpg
【挿絵あり】脇役だって主役です ~転生を繰り返したサブキャストは結末を知りたい~ は↑からどうぞ



小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
[良い点] あぁ、大層な登場したのに、何もできずに飛んでいく。敵がとても可哀想で。むしろ面白かったです。ほんとうに人生って、目標ってなんなんでしょうね。幸せって?食って寝ていればいいのかと。究極の問へ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ