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堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~  作者: KEY-STU
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1867/1872

1867.本職

 彼等が気まずそうに離れて行くのを待たずにペトラは呻き声を上げ続ける夜虎の治療を始めていた。

 具体的には鼻をレオニードの額に当てて一気に魔力を吸い取ってあげたらしい。

 判り易く顔面が萎んだ事がその証だろう。


 本来の夜虎のサイズから一回り小さくなったレオニードはその場に突っ伏したまま荒い息を繰り返している、首から上、特に耳と目の周辺の裂傷から流れ出ている変な色の体液とかが原因なのかも知れない、想像だが本来生き物の体から出てはいけない物質な気がするのだ。 ※神の個人的な意見です


『『微回復(プチヒール)』っと』


 品格は兎も角、アリス時代から使い慣れた回復系のスキルが(もたら)す効果は絶大だ。

 見る間も無くレオニードの傷は快癒して行くではないか。


『む、むーん…… はっ! わ、私はっ!』


『ふっ、気が付いた様ね』


『ペトラちゃん? 助けてくれたの?』


『ふふん♪』


 偉そう満々なペトラに心服した感じのレオニードが身を起こして頭を下げる。

 惜しむらくは顔面の(ほとん)どが得体の知れない体液でベットリと汚れたままな事だが、アスタロト入りで魔力が色付きなペトラに生活魔法は使えない、仕方が無いのだ。


 白血球でも多めに含んでいるのか、早くも乾き掛けて薄緑に凝固し始めている顔面に向けてペトラは言う。


『レオ兄さん、アンタも随分な無茶をしたわね…… 死ぬ所だったわよ』


『いやこれはギレスラ君がね――――』


『人のせいにしたって仕方が無いじゃないっ! もうっ!』


『え? ああ、う、うん』


『あのね、本来魔力を体に入れるのってとっても危険な事なのよ? 一度感知してしまったら二度と元通りには戻れない…… 一生付き合い続けなければならないんだからっ! 言わばパンドラの箱、なのよ?』


『いやでも最初に魔力を入れたのはペトラちゃんで――――』


『言い訳なんか聞いていないわよっ!』


『あ、うん、ごめん……』


『もうっ!』


 有り余る理不尽の固まりに対しても、直近の激痛から救われた事実はレオニードを都合が良いイエスマンへと変貌させていた。

 こうして甘んじる事が洗脳のスタート地点になったりするのだがこの時点で気が付けるパターンは(ほとん)ど見られない、いつの間にか、極々自然に判断基準が狂わされていくのである、皆さんもご注意して頂きたい。

お読みいただきありがとうございます。

感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)

まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、

皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。

これからもよろしくお願い致します。

拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。


Copyright(C)2019-KEY-STU

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