1858.二つの実験
ドラゴンは種族特性で割と長めの首を捻っている。
『流石に遅すぎるのだ、顔もパンパンだし…… 何故だ?』
『グルグル~! グルグル~!』
「良し試してみっか! 形態模写、コレムボラ、とうっ!」
皆がグルグルに必死な時にクルクルし始める自由人、無視できない動きで空に飛び上がりやがった。
『レオニード兄さん、真面目にやっているのであろうな?』
『グルグル~! やってるよ! 顔だって爆ぜそうなんだからさっ!』
「クルクル~! あれ? 上手く飛べないな~? おっかしいな~?」
バチでも当たったのか、二三度回転して地面に降り立つ自由人、普通に運動神経が良いニンゲンの動きである、これで懲りれば良いのだが。
『だが現実にアスタさんとコンタクト出来ていないし…… 顔もパンパンなまま…… レオニード兄さんに原因があるとしか思えないのだが?』
『えっ! 痛いんだよっ? その言い方酷くない?』
「何故飛べないんだ? あっ、魔力不足かっ! ギレスラに取られ過ぎたとかかな?」
『むっ! 魔力不足…… そうかっ! 我のブレスが魔力不足だったのかも知れんな』
『あっ、そうなんじゃないのぉ!』
おおっ、意外な所から解決の糸口か?
『えと、前回はレイブがレオニード兄さんから魔力を吸い取ってぇ、それでペトラがぶっ飛ばしてぇ、ヘソ天で無様なレオニード兄さんが口だけ野郎で嘘と言い訳ばかりその癖自意識過剰の勘違い馬鹿でぇ』
『ちょ、酷いって』
「なあギレスラ、肩こりが悪化しない程度に魔力返してくんないかな、駄目か?」
『ちょっと待つのだレイブ、えと、仕方無いから皆で応援…… はっ!』
『何? ギレスラ君、何か判ったの?』
「なあなあクルクル虫アタック一回分だけ、なっ?」
もう今忙しそうなんだから諦めろよ、飛んだ所で辛い思いするのはお前なんだからさ。
『おーい! ミロブロにパダンパー! レオニード兄さんを応援してやるのだー!』
『なるほど、そう言えばぁっ!』
「んだよ、無視しやがってぇ! おーい、ペトラぁっ!」
馬鹿は去っていった、このドMめ、目を回してのた打ち捲り最終的に三半規管に致命的な障害でもおってしまうが良いわ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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