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堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~  作者: KEY-STU
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1834/1841

1834.社会

 野人になりたい、そんな飽くなきチャレンジャーは又、別物としてだ、繰り返しではあるが今話しているのは社会性を構築し進歩し続けてきた生命についてである。


 社会性、生活環境を同じくする、又は違う環境を()()として来た別個の集団と、協調性、責任感、道徳性、モラル、ルール、エチカ、拘り、食習慣なんかで譲り合った結果、それぞれの我慢や尊重を元に形成されたのが、『社会』である。

 相容れない価値観や習わし、それに禁忌やタブーなんかを少しづつ、少ーしづつ、ゆっくりゆっくり理解し続けた結果こそが、世界標準、人として守るべき最低限の尊厳、つまり、普通なのである。


 普通、普通ね…… 人によっては下らない、んなのどーでも良いじゃんっ! そう感じるかも知れない価値観かも知れない。

 しかし、人間と呼ばれる一種族だけに限ったとしても、この、『普通』に辿り着くまでには、数え切れない、それこそ天に瞬く星と比する位の偉人達が頭を捻り、肉体の全てを賭して、説得したり、蹂躙したり、我慢したり、そんな譲り合いの歴史が存在しているのである。


 青瓢箪で頭でっかち、拳一つ振るえない弱虫諸氏にこの言葉を送ろう、黙ってろよ、この弱虫めがっ! と……


 少し乱暴だったかな? いや、そんな事は無いだろう。

 だって世界は勇気と覚悟、滅私と奉仕、過去から学び現在取り得る最善を尽くし、築き上げた勇気の結果として成り立っている、それは間違いの無い事実に他ならないのだから。


 アタシィ、解離しちゃってぇ、辛いよぉ! はっ? お前それマトモで普通の世界からの乖離じゃんっ! しかも自分で望んで強引に作り出したエセ問題じゃんね? 家族とか辛いよ? 唯一の理解者なのにさっ……


 オイラは死ぬでごわす、何故なら今の世には希望が無いからでごわすっ! うん、まあそうかもだけど何で死ぬの? ここまで育つ間だってお前の中、外から入って来た魂だってそんな事を目的にして来た訳じゃ無いんじゃないの?

 う、うるさいっ! この命っ! この自我は我輩独りの物なのであるからしてっ! 他者の意見なんかどうでも良きっ! なのであるっ!

 ふーん、そうなんだ…… じゃっ、仕方無いかぁー。

 無論だわさっ!

 じゃ、さいなら。


 うむ、そんじゃ誰を殺すか決めないとな……

 はぁっ? ナニ何っ? だ、誰ってっ! お前が独りで世を儚んで死ぬんじゃなくってぇっ?

 え、何でってぇ…… 独りとか嫌じゃん? それに自分で死ぬ勇気とか無いしっ! コワイしぃ…… 誰かそこらの意味も価値も無い奴等を殺せばさっ、ほら、死刑とかしてくれるんでしょ? だから、それで……

 ば、馬鹿っ! 独りが嫌っておまっ! じゃあアレか? お前は黄泉の旅路を自分が殺めた奴等と一緒なら寂しくないとでも? そう思うのか?

 ま、まあ独りよりはマシでしょ?

 えっ、皆憎んでるし、少なくともお前とだけは一緒にいたくない筈だけど? ほら、睨んでんじゃん?

 うあぁっ! ねえねえ、どうしよっ! どしたら良いっ?

 知らんがな……


 それが社会なのだ、そうなのだから仕方が無い。


 現代社会が目を背けた結果、置き去られた弱者が又一人ぃっ!

 んな下らない事を論じる前に社会に合わせる(すべ)を説かなくて良いのだろうか?

 すでに待ったなしかも知れないよ? ほら、又ワイドショーで胸糞注意報が吹き荒れてるじゃないの!


 何より、良く知りもしない対象をそこら、だとか? 意味も価値も無い、だとか? 思った時点でお前こそ無意味で無価値、そこら所かこの世界に居場所は無いんだがな…… そのまま他人の役に立つ気が皆無なんだったら、誰にも迷惑掛けず人知れず旅立つべきでは無いだろうか? 役に立っている人々、まして自分のせいでいらん面倒掛けて来た家族とかを煩わせる事無く独りで行けよっ! 行けば判るさっ! ありがとーっ! これが悠久の時を掛けてヒト族が築き上げてきた社会、なのである。

お読みいただきありがとうございます。

感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)

まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、

皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。

これからもよろしくお願い致します。

拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。


Copyright(C)2019-KEY-STU

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