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4.次世代ワクチン

 どうでもいいけど、「次世代」って言葉が付くだけでなんか強そうな感じするよな。何て言うか、これまでとは次元が違うみたいな、通信で言う4Gからの5Gみたいな…なんか違うな。顔が濡れたアンパンマンからの顔を変えたアンパンマンみたいな……これも違うな。


 どうでもいい話は置いておきましょう。そんな次世代ワクチンの話です。


 前出ですが、次世代ワクチンには二種類あるそうです。モデルナ、ファイザー製のmRNAワクチンと、アストラゼネカ製のウイルスベクターワクチンです。

 この内mRNAワクチンについてはこれまでの話から何となく想像が付くと思います。とにかくウイルスの部分的なタンパク質を作る「メモ」を注射するんでしょ、と。

 では、もう片方のウイルスベクターワクチンとは何ぞや?はい、勿論お答えします。

 これはウイルスを注射するんです。


 ………ん?……ちょっと待って?ウイルスを…注射って……つまり、生ワクチンってこと?これまでと一緒では?…てかそれって、感染するってことでは?

 そんな疑問が浮かんだ方も多いかと思います。私もこの流れでそう言われればそう考えると思いますし。けれどこれは、これまでとは違う、画期的な技術なのであります!


 ウイルスは、正確には生物ではない、と前ページでちらっと書いたと思います。何か以前書いたものでもこのことは記載したような記憶があるのですが、まあいいや。

 そもそも生物とは細胞を最小単位とし、単一種族での代謝、増殖を行えるものとされています。他にも色々条件があったりなかったりしますが、簡単に言うと、食べて出してで生きていて、×××したり一人でに分裂したりしてその頭数を増やすのが生物とされているわけです。

 それに対してウイルスは食べたり出したりしないし、×××もしなければ一人でに分裂して増えることもできません。ウイルスに感染すると体内で増えるじゃないか、と思った方もいらっしゃるかと思いますが、それも体内(●●)という条件下においてなのです。


 ウイルスは簡単に言うと遺伝物質のRNAと、それを包む外殻のタンパク質だけで構成されています。生物を「家」と例えるならばウイルスは「犬小屋」みたいなものなのです。

 当たり前ですが「家」では生活ができます。キッチンもあるしトイレもお風呂も付いてる、寝室にはベッドがあるしクローゼットには服が選り取りみどり。ここで一週間過ごしてと言われても、外で食料さえ買って来れればどうってことはないでしょう。

 対して「犬小屋」はどうでしょうか。一週間過ごすどころか普通に生活することすら不可能です。けれど「犬小屋」に住んでいる犬は生きていられます。何故かと言うと「家」から生活支援を受けているからです。ご飯も貰えれればトイレの始末もしてくれる。時にはお風呂にも入れてもらえるでしょう。「犬小屋」の生活は「家」に依存することによって成り立っています。

 ウイルスを「犬小屋」とするならば、犬小屋は家に感染します。すると、家の中に入ってきた犬小屋は自分と同じ小屋を、家の柱や壁なんかを利用してたくさん作り始めます。そうして溢れんばかりになった犬小屋はやがて家の窓ガラスを打ち破り、ご近所さんへと飛び移っていきます。そうして恐ろしい犬小屋は街の片隅から爆発的に増え、街を飲み込んでいくのです。次に犬小屋が現れるのは、あなたの街かもしれません。


 …何の話をしているんだっけ…恐怖の犬小屋妖怪の話?いや違う、ウイルスの話でした。

 兎も角も、ウイルスは遺伝物質とそれを覆う外殻だけで構成されています。では、この中身だけ取り替えちゃっても問題ないのでは?つまり、RNAだけ取り替えちゃってもいいのでは?というコンセプトで生まれたのが、次世代ワクチンの「ウイルスベクターワクチン」なのです。


 このワクチンでは、人体には無害のウイルスの外殻に人工的に構築した新型コロナのRNAを入れ込んで、擬似的に感染させるのです。本物の新型コロナではないので危険性はなく、効率よく免疫を付けることができるようです。


 さて、長くなりましたが次世代ワクチンの原理はこれで説明できたと思います。私も完全に理解できているわけではないですが、まぁこの辺りを押さえていれば「ワクチンで遺伝子が書き換えられる」なんていう流言には惑わされずに済むでしょう。

 しかし、まだ油断は出来ない!安心して接種するにはまだ早い!なんて方もいらっしゃるかもしれません。だって副反応が強いって言うし、何か異物混入があるとかって、それに変異株には効かないとかなんとかって。

 いやー、問題多いな。書き切れるかな。どこまでやれるか分かりませんが、折角だ、行けるところまで行ってみようではないか。


 因みに、上でウイルスを犬小屋に例えていましたが、別に犬を悪者にしてやろうというわけではないです。私、犬好きですし。犬飼ってますし。もう可愛いのなんのって。

 ですから、もし気分を害された方がいらっしゃれば、申し訳ございません。イメージしやすいかな、というだけのことですので、悪意はありませんから一応ご了承いただければと。

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