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1.ワクチンとは

 時は十八世紀、イギリスのとある所で勇者ワクチンは生まれました。

 当時は天然痘への対抗手段として、一つの考えということで論文が発表されただけでしたが。しかしその後、フランスやドイツでワクチンの基礎原理が構築され、二十世紀には遂に、ワクチンはあの天然痘を撲滅することに成功したそうです。


 現在では小さな子どもが罹患すると大変なことになるポリオを、駆逐寸前まで追い込んでいるようです。因みにこのポリオ、西太平洋地域(日本や中国辺り)では既に殲滅されており、その殲滅にあの尾身さんが尽力なされたそうです。その後も尾身さんはSARSと奮闘したりと、感染症との戦いに於いてはまさに歴戦の猛者と言えると方だと思います。テレビではよく口酸っぱく対策への協力を呼びかけていらっしゃるのをお見掛けしますが、このような方が先陣を切ってくださるのは大変心強いことですね。


 話が逸れたので戻します。

 華々しい戦績を誇るワクチン、しかしその実体はあまり知られておりません。斯くいう私も、ワクチンって弱ったモノホンの病原体入れるやつでしょ、くらいの知識しかありませんでした。

 ので、今回調べました。私調べによるとどうやらワクチンにはこれまで、三つの種類があったようです。どれも基本原理は同じで、人間の獲得免疫の機構を利用しています。一度罹ったら二度と同じものには罹らないというアレです。


 一つ目が生ワクチンと呼ばれるもの。これはそれこそ先程書いたような、弱ったモノホンを入れてみる、というコンセプトのものですね。最も最初に出来たワクチンの形で、弱体化しているため症状が出るリスクが極めて低く、獲得免疫も効果的に構築できる代物です。数年前に山Pが主演していた「インハンド」というドラマで最後に出てきたのも多分コレ。

 とは言え、実物を入れるため感染しないわけではない。発症する可能性もなくはない。だからより安全性を高めたものを、ということで作られたのが次のワクチンです。


 二つ目のワクチンは不活化ワクチン。これは文字通り弱体化ではなく不活化させたウイルスを使うというもの。不活化しているため感染せず、免疫も獲得できるといういいとこ尽くめの代物です。しかし効果は生ワクチンよりも低く、複数回の接種やアジュバンドという物質を加えて補強する必要があるようです。


 三つ目は少し毛色が変わってトキソイドというもの。これは病原体から毒素成分だけを取り出して、それを無毒化したものを接種するというもの。病原体ではなく、それが出す毒素に対して抗体を獲得することを目的としています。


 ワクチンにも様々な種類があるんですね。私も今回具体的に初めて知りました。……え、そんなことが知りたいんじゃない?いやいや、分かってますって!あれでしょ?あのー…新しいやつでしょ?

 じゃあ次からは、次世代ワクチンと呼ばれる、モデルナやアストラゼネカのワクチンについて書いていきますね。

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