表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いわゆる異世界転移をする話  作者: 黒岩かなで(K。)
5/16

青山聖也 4

 ミハイルさんから逃げようととにかく走り続けていた俺はいつの間にか街っぽいところにたどり着いていた。


 さて、異世界に来たからには魔物を狩ったりしたいところではあるのだがそれよりもまずやるべきことが一つ。

生きることだ。そしてそのためには金が必要だった。一応ポケットの中にはスマホと財布は入っている、が、財布の中にある金はもちろん日本円。この世界の通貨は途中通り過ぎた店を見る限りG(ゴールドだろうか、いかにもって感じで助かる)のため使えず、スマホは当然のように圏外なので使い物にならない。


 いや待てよ?こういう時ってだいたい元いた世界のものがこっちじゃ滅茶苦茶めずらしいもので高値で売れるってのがセオリーじゃないか?となれば使い物にならないスマホをどこかで売ってしまおう!


 そう考え買取をしてそうな店を探して歩くこと十数分、それっぽい建物を見つけることができた。


「ん?なに?スマホを売りたい?いいけど大した額にはならないよ?」


「え?何故ですか?」


「何故って言われても...この世界じゃスマホなんて使えないんだからただの鉄の板なんだよ?逆になんで高く売れると思ったんだい?」


「こういう電子機器は珍しいってのがお決まりじゃないですか!」


「なんでスマホが珍しいんだい...こんなもん今時誰でも持ってるでしょうに」


 そうだった。ここは異世界転移者だらけの世界なんだった。そりゃスマホが珍しい訳が無い、スマホに対する価値観は全員俺と同じなのだった。


「というかなんでスマホなんて売ろうとしたんだい?」


「使えないから要らなかったってのもありますけど一番は金欠で死にそうだからです。」


「金持って無いのかい?」


「日本円なら持ってるんですけどね、ここじゃただの紙切れでしょうから」


「?元いた世界の金があるなら換金所に行けばいいじゃないか、なんでそれをしないんだい?」


「換金所があるんですか!?」


「全員が移動者なんだから換金所くらいあるに決まってるだろ」


 初めて異世界に移動者が沢山いて嬉しいと思えた。


 換金所の場所を教えてもらい無事換金を終えることができた。これでとりあえずは金がなくて死ぬことは無くなった...はずだ。

元いた世界の金を今いる世界の金に変えてくれる換金所。利用者にとってはありがたいことこの上ない場所ですが店側は一体なんのためにそんなシステムを用意しているんでしょうね。ただの慈善事業か、それとも...。



異世界転移は片道切符。乗客に復路はありませんが運転手には...?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ