13-29 祝福の歌
本日もよろしくお願いします。
その晩、命子たちはささらたちが泊まっているお部屋に集合していた。
ダンジョンから帰ってきた命子たちはゆっくり休息をとって、いまここ。正装であるダンジョン装備を脱ぎ捨て、パジャマパーティ仕様である。
命子たち以外にも、お姉ちゃん子な萌々子やアリアもいて、部屋割りとはいったいなんなのかと疑問に思える様相だ。
「本当にマナ進化するでしょうか」
割座の上に枕を抱え、ささらが言う。
命子がとてもワクワクしているので、なんかプレッシャー。
「まあそれはわからないけども」
無責任な返答をする命子はこの旅に持ってきたパジャマではなく、バスローブ姿。お姉さんっぽいアイテムはガンガン使っていく所存。
ふかふかな椅子に腰かけ、組んだ足の上にはキスミア猫だ。これで赤ワインでもぶん回せば最高にクールだが、未成年の命子はお水を飲むのである。
左手では猫を撫で、右手のワイングラスの中でお水をクルクル。その姿を見て溢さないかとささらはハラハラし、ルルやメリスはワクワクした。エンターテイナーな命子は、その視線に気づいてギリギリを攻める。こぼせ、こぼせ、とルルたちはヒートアップ。
「でも、ダンジョンから出た当日が一番怪しいかなって思うんだよね」
「それはそうですが」
「まあ、気負う必要はないよ。ただのお泊まり会みたいなものだから」
「お泊まり会……そうですわね!」
そういうイベントが好きなささらである。
ふいにコンコンとドアが鳴った。
その音で命子のテンポが少し崩れ、丁度ギリギリを攻めた瞬間のグラスから水が零れてお膝の上に乗ったキスミア猫の体にかかった。
「わぁー、ごめんごめん」
「もー、お姉ちゃん、なにしてんの!」
「にゃー」
新時代の猫はその程度では驚かないが、されどコイツはダメだと命子の太ももを見限った。必死に謝る命子だが、覆水盆に返らず、猫ちゃん太ももに帰らず。
猫はささらの太ももと枕の間に潜り込んだ。これにはささらもニコニコだが、この猫の毛は水に濡れている。水がパジャマに浸透してささらの肌に到達するまでカウントダウンが始まった。
ドアから近くのメリスが来客の対応をし、教授が入ってきた。
「やあ、おかえり。みんな」
教授の挨拶に、命子たちからただいまの挨拶が飛ぶ。
教授は適当な椅子に座った。
「迎えに行けなくて悪かったね」
「いえいえ。教授も忙しいでしょうし」
「まあ忙しくはあるね。しかし、作業ももう少しで終わりそうだ」
「おー、マジですか。予定は?」
と、その時、ささらがビクンとした。
ハッと思い出し、お膝の枕を上げて猫を見れば、濡れた毛を股の部分に押し付けていた。ささらはそっと見なかったことにした。そのうち乾くの精神。ダンジョンに潜り、ささらも大分野性的になってきた。
「予定では明日いっぱいで完成、最終チェックで1日か2日使い、起動の儀式はその後になる。最終チェックはイヨ君にも同行してもらいたい」
「うむ、任せるのじゃ。しかし、ずいぶん早かったのじゃな」
「キスミアの職人がみんな張り切って仕事をしてくれたからね」
「これが宗教の力か……」
「違うデス。ネコパワーデス」
それが宗教なわけだが。
「それよりも聞いたよ。また面白いことがあったようじゃないか」
「はい。ささらがずっと目隠しして探索したり、氷雪の心を手にいれたり、今回も楽しかったです」
ささらが楽しめたかはさておき。
命子たちは、教授にも探索のことを話してあげた。ささらが目を光らせ、ルルとメリスが氷の武器を、紫蓮がまだ余っている氷雪の心を見せてあげる。
そうして話を終えると、教授は言った。
「なんにしても、ささら君にケガがなくて良かった」
「ご心配をおかけしました」
「いいや。君らのことだからね、そこまで心配はしなかったさ。雪の素人だけなら危なかったかもしれないが、ルル君やメリス君もいたことだし」
教授が言うと、雪のプロは胸を張ってドヤドヤした。
「それで、君たちがここに集まっているのはただのお泊まり会かい?」
そう問う教授に、命子はニヤリと笑った。
「という名目のささらたちの観察です」
「なるほど、今日が怪しいと踏んだわけか」
「はい。私と一緒に冒険してますしね、そこまで差はないと思うんです。それこそ難易度変化級1回分くらいの」
「そうかもしれないね。それじゃあ私も同席していいかな?」
「もちろんです」
というわけで、教授も加えてお泊まり会に参戦。
女子密度が加速する。
22時には命子たちは床に就いた。
最終日が見張りを置いた雪洞泊だったこともあって、その寝つきはとてもいい。
命子は夢を見ていた。
テーブルについた命子の前で、給仕が銀色のクローシェを恭しくオープン。お皿の上にお花に囲まれた宝箱さんが乗っかっていた。シェフの気まぐれ宝箱さん~お花を添えて~。これには命子も眠りながらニヤニヤが止まらない。
いただきます。
宝箱さんに手を伸ばす命子。
その瞬間、命子の肩が夢と現実の両方で掴まれた。
「命子君……命子君……」
「んえ……? ハッ!?」
肩を揺すられ、命子はパチッと目を開けた。
「疲れているところ悪いね。どうやら始まったようだよ」
そう告げられた瞬間、命子はどんな夢を見ていたのか忘れた。宝箱さん夢幻の如し。
そんなどうでもいい夢はともかく。
命子は床に敷いた寝袋から起き上がった。
この部屋にベッドは3つしかないので、ささら、ルル、紫蓮に1つずつ使わせていた。第2のマナ進化が起こるとするなら、この3人が怪しいからだ。
他の面子はソファやら床やらで寝ている。教授は寝るつもりがなかったので椅子に座っていた。
見れば、ささらとルルが薄っすらと発光していた。
「紫蓮ちゃんはまだなのかな」
「時間差かもしれないから、少し待っていよう。私は翔子と親御さんへ連絡をしてくるから、君は見ていてくれ」
「わかりました」
教授がそっと部屋から出ると、命子は【龍眼】でささらたちの身の回りに起こっている現象を見つめた。自分もこんなふうだったのかと。
そうしていると、紫蓮が起き出した。
「紫蓮ちゃん。寝てないとダメだよ」
「たぶん、我はまだ。そんな気がする」
「そうかなぁ……まあ本人が言うならそうかもね」
「うむ」
それからすぐにメリスやイヨも起きてきた。
命子が妹たちを起こしてあげると、萌々子とアリアは目をクシクシして起き上がった。
「始まったでゴザルね。ナナコに送るでゴザル」
メリスはささらやルルの様子をスマホで撮影し、『ピカピカしてるでゴザル(; ・`д・´)やばたにえん』とクラスメイトにルインで送っておいた。
「そんなの送ったら、めっちゃルインが来るよ。あっちはこれから朝だし」
「にゃっ!?」
メリスは『やっぱり気のせいだったでゴザル』と送っておいた。時すでに遅し。
教授が帰ってきた。そのあとに、ささらとルルの両親や馬場も入ってくる。
大人たちは静かな声で容体などを聞き、見守ることにしたようだ。
「命子様は聞こえるかの」
そんな中でイヨが言った。
「なにが?」
「うーむ、ということは聞こえておらんか。ささら殿とルル殿を祝福する歌なのじゃ」
その語りに全員が耳を傾けた。
「あー、私の時も聞こえたってヤツか。聞こえないなぁ。どうすれば聞こえるの?」
「世界に溶け込むのじゃ」
「羊谷命子。龍脈強化はしちゃダメ。あれはマナを乱すからどんな影響があるかわからない」
イヨのアドバイスを聞いて精神を集中しようとする命子を、紫蓮が止めた。
「見よ。猫は聞こえておるのじゃ」
イヨが指さす場所では窓辺に座る猫が、フニャルーを見つめていた。
「メーコ、見るでゴザル」
窓から外を眺めたメリスが、命子たちを呼んだ。
外を見れば、屋根の上でキスミア猫たちが同じ方向を見て小さく体を揺らしている。
「妾は存在が自然と近いのじゃ。猫たちもまた同じなのじゃ」
イヨも昨今の猫たちもスマホを使うが、それはそれ。
「祝福の歌はフニャルーが歌ってくれているの?」
「猫神様だけではないのじゃ。龍神様や地球さんも歌ってくださっておるのじゃ」
イヨはそう言ってから、命子やアリアを見つめた。
「良い機会なのじゃ、命子様とアリア殿を指南しようかの? この場から離れることになるが、どうじゃ?」
命子はアリアと顔を見合わせてから、ささらたちを見た。
「ここは私たちが見ておくから行ってきたまえ」
「いいんですか?」
「命子君の時は目覚めるまでとても時間が掛かったからね。この場でずっと見守っていても、笹笠さんたちは申し訳なく思うだろう」
「命子さん、ありがとう。ここは大丈夫ですよ」
ささらママもそう言うので、命子はイヨの指南を受けることにした。
「夜だし、外に行くなら私もついていくわ。礼子、任せたわよ」
馬場も保護者として同行することに。
場所を移し、命子たちはホテルからほど近い公園に来ていた。
日本のような遊具がたくさんある公園ではない。芝生と雑木林の中に小川が流れ、キスミア自慢の水車が回っているようなお散歩公園である。
遊歩道はライトアップされ、噴水広場のベンチではカップルたちがイチャコラしていた。
メンバーは、イヨ、命子、アリア、馬場に加え、滅多にない機会なので紫蓮とメリス、萌々子も同行した。ほかにイザナミ、光子、アリスたち精霊もいる。
命子たちは遊歩道から外れ、芝生広場の中に入る。
馬場は、18禁中なカップルと遭遇したらどうしようとビクビクした。
「みなも適当に寝転がるのじゃ」
イヨはそう言いながらその場に寝転がった。
馬場以外の全員が寝転がると、イヨが語り始める。
「妾はこれからアリア殿に教えるのじゃ。お主らもその中で何かを見つけられたら良いと思うのじゃ」
「わかったよ」
「よろしくお願いしますなのれす!」
命子とアリアが代表して答え、修行が始まった。
「目を閉じるのじゃ。返事はしなくて良い。集中もしなくて良い、楽にするのじゃ」
そう言ったイヨは、語り始めた。
「アリア殿。妾もお主も巫女なのじゃ。現代の宗教は目に見えぬ存在を奉じておるが、妾たちはそれではいかん。妾は龍神様から、お主は猫神様から、多くの物をいただいているのじゃ。それがなんであるのか、それをその身と魂で感じなければならん」
イヨは「では始めようか」と言うと、大きく深呼吸を数回してから不思議な声で語った。
「体に意識を向けるのじゃ。その背に感じている大地の強さ、草の柔らかさをよく感じよ。その体に巡る血潮はこの地が育んだものにして、やがてこの地に還るものなのじゃ」
命子はその声にマナの力を感じた。
指からマナを出して文字を書く『オモイカネ』のように、いまのイヨは声にマナを乗せているのだ。
それに気づいたのは命子だけだったが、命子はその不思議な声を素直に受け入れた。
「音に耳を傾けるのじゃ。遠くの人々の笑う声、猫たちの語らう声、水車を回す水の音、草むらで鳴く虫の声。それらは全て、お主の魂を育む素晴らしき音色なのじゃ」
「呼吸に意識を向けるのじゃ。お主の呼吸はどこから来てどこへ行くのか。お主の呼吸はやがて世界を巡る風となる。草木を揺らし、雲を動かし、やがてお主の頬を撫でる風となって再会するのじゃ。しかし、そこで終わりではない。お主はまたひとつ呼吸をする」
イヨの語りは、肉体的なものから魂魄的なものへ段階的に移り変わっていく。
イヨの言葉を聞きながら、命子は大地に、音に、呼吸に意識を向けた。それはアリアや紫蓮、メリス、萌々子も同様だ。
見張りのために一人だけ起きている馬場はドキドキした。ここでクシャミをしたらどうなっちゃうんだろうかと。スマホはマナーモードにしていたかしらと。近くの茂みから、男女のニャーニャーした声が聞こえたらどうしようかと。馬場のハラハラは続く。
いくつもの語りが過ぎていき、命子の意識はぼんやりとしていた。
瞼に隠れた目がグルグルするような感覚に陥るが不快感はなく、この状態を抜け出さなくてはならないという危機感も生じない。
体と大地の境界が失われ、体全体で音を拾っているような感覚となり、体が呼吸をしているのか魂が呼吸をしているのかわからなくなった。
やがて、風がサァと吹き抜けると、体を支える大地がなくなり、翡翠色の温かな光の中に命子は飲みこまれた。
『…………』
イヨが何かを語るが、もはや命子の耳はそれを聞いていなかった。
しかし、魂がその言葉に従って、命子は翡翠色の光の中を流れ始めた。
どこか遠くから美しい旋律が聞こえた。
光の流れはやがてその旋律に近づく。それは聞いたことがないのに、とても懐かしく大切に感じるメロディだった。
命子はまるで楽譜の川を流れるように翡翠色の旋律の中を揺蕩う。
どれほど流れたか。
音色の中心で、ささらとルルが笑っているのを見つけた。
友達が祝福されているのだと思った命子は、一生懸命拍手した。
すると、その2人の中に紫蓮とメリスが姿を現した。4人は楽しそうに笑い、命子は全力で拍手を続けた。
そんな命子は、ふと周りの気配に気づいた。
周りにはとてつもなく巨大な気配がいくつもあったのだ。
ほえーとする命子を誰かが笑い、その額をちょんと光の指が突いた。
その瞬間、命子はハッと意識を現実に戻すのだった。
「あっ、起きたのじゃ!」
命子はイヨの顔を見上げる形で目を覚ました。
そして、すぐに両手で頬を押さえた。
「なんか、ほっぺがすんごいヒリヒリするんだけど」
「叩きまくったからの」
「えぇええ?」
「ごめんなさいなのじゃ。まさかあそこまで深く溶け込むとは思わなかったのじゃ」
それを聞いて、命子はハッとして飛び起きた。
それなら仲間や妹たちは?
周りを見ると、萌々子とアリアはすでに目覚めているが、紫蓮とメリスは目を覚ましていなかった。それどころか、紫蓮とメリスは翡翠色の光を帯びていた。
「まさか第2のマナ進化!?」
「うむ。マナの世界に身を沈め、力を呼び覚ましたのじゃろう」
「マジか」
紫蓮は何かのきっかけがあればすぐだと思ったが、メリスは明らかに早い。さっきの体験はそれほどまでに魂に衝撃を与えたのかと、命子は考えた。
なんにせよ、こうなっては命子が2人にしてやれることは1つしかない。
スマホでパシャッと撮影し、ナナコたちに送っておいた。女子高生相手に隙を見せる方が悪い。
満足した命子は、萌々子とアリアの下へ行った。
「2人は大丈夫だった?」
「あ、お姉ちゃん。私は大丈夫。なんかね、いろいろ掴めた感じがする」
萌々子は手をギュッギュと握る。
スキル覚醒がまだの萌々子だが、神獣の魂にはいくつも触れている。そして、今回の経験と、なにか普通の人とは違う道を辿っているような気配。
「アリアちゃんは? ……どうしたの、その悟りを開いたような目は」
アリアは命子がよくやるような明鏡止水った目をしていた。
「命子お姉様。私は真の猫神の巫女へと生まれ変わりました」
「一人称が違うし、なのれすじゃない!? 正気に戻って、命子クラッシャー!」
命子は妹分が大変なことになったので、命子クラッシャーを使っておいた。
「やめめめめ、やめるのれすぅ! アリアは大人になったのれす!」
「よしよし。それでこそアリアちゃんだ」
そんなことをしていると、自衛隊と一緒に紫蓮の親御さんがやってきた。馬場が呼んだのだ。メリスの親御さんは自宅にいるので、少し遅れてくる様子。
自衛隊はひとまずその場に天幕を張り、目隠しをした。動かしていいものかわからないため、ひとまずは敷布団などはなし。
「それで命子様はどうだったのじゃ?」
イヨが問うた。
「祝福の歌を聞いてきたよ。初めて聞いたのになんだか凄く懐かしく感じた」
「その懐かしさの正体は妾もわからん。でも、妾も懐かしく感じるのじゃ」
「生まれてくる前とかに聞くのかな。でも、そうすると誰かが生まれるたびに地球さんは歌うから大変か」
命子はそう言いつつ、地球さんに感謝して撫でておいた。
「モモちゃんは?」
「私はマナの中でふわふわしてただけだよ。すぐにイヨさんに引き戻されちゃった」
「だけということはないのじゃ。それができるというのは凄いことなのじゃ」
「そうなんですか?」
「うむ。修行をした者だけがそこに至り、やがて祝福の歌を聞けるようになるのじゃ」
「そっかー。いつか聞きたいなー」
萌々子はいずれそんなふうに成れるのかなとワクワクした。
「アリアちゃんはどうだった?」
命子が問う。
「アリアは歌を聞けたのれす」
「おー、さすが猫神の巫女」
夢見という体質ゆえか、アリアは萌々子よりも深く神秘の世界に溶け込んだようだった。命子から褒められて「てへへ」と笑ったアリアは、イヨに向かって頭を下げた。
「イヨ様、ありがとうございました。おかげさまで、やっとスタートラインに立てたような気がするのれす」
「うむ。マナの世界に触れた感覚をよく覚えておくのじゃ。さすれば妾が使える術の多くは使えるようになるじゃろう」
「これからもご指導お願いしたいのれす」
「うむ。構わんのじゃ」
イヨはすっかりアリアの師匠だった。
「イヨちゃんは今も聞こえているんだよね? 私は聞こえないんだけど、どうすればいいの?」
命子が問う。
「今日はもう止めた方が良いのじゃ。命子様が思っているよりも、ずっと体と魂が疲れているはずなのじゃ。だから、今日はもう休んだ方が良いのじゃ」
「そういうもんか。わかったよ」
命子は素直に言うことを聞いて、休むことにした。
「でも、ホテルで寝るのも紫蓮ちゃんとメリスに悪いな。今日はここで寝るかな。モモちゃんたちはホテルで寝な」
「私もここで寝るよ」
「アリアもここで寝るのれす!」
「じゃあそうしようか。馬場さん、私たちもここで寝て大丈夫ですか?」
「う、うーん、まあいいわよ。どうせ自衛隊も警護するし。アリアちゃんはSPの人に連絡してくるわ」
「なんかすみません。2人を残してホテルで寝るのもアレなんで。じゃあ、ちょっとホテルに戻ってテントと寝袋を持ってきます」
こうして、ささらたちに第2のマナ進化が始まった。
お外でそれが始まってしまった紫蓮とメリスを見守るべく、命子たちは高級ホテルに部屋があるのに、近くの公園でテントを張って寝るのだった。
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