12-13 2日目の始まり
本日もよろしくお願いします。
ちょっと時間が遅くて申し訳ありません。
目覚まし時計がピピピッと鳴る。
かつては目覚まし時計さんと泥沼の戦いを繰り広げていた命子だったが、新時代になってからというもの、目覚まし時計さんに気持ち良く仕事をさせてあげている様子。
ぼんやりと目を開き、2秒ののちにカッと覚醒。即座に現状を分析し始める。
新発見のダンジョンに入って……1泊して……おのれっ、紫蓮ちゃんに抱き枕にされている!
それを悟った命子はギュルンと横回転し、紫蓮のホールドをブレイクする。出来た隙間からニュルンと脱出し、まずはピピピッとやかましい目覚まし時計さんを引っ叩いた。
命子の連撃は止まらない。
横向きに眠る紫蓮のわき腹の下に手を突っ込み、ビチビチビチと体をうねらせて「朝です朝です朝です!」と叫びながら潜り込もうとする。もう自分でもよくわからなくなっちゃってる朝のハイテンション!
紫蓮が「ぴゃうんっ」と敏感に反応したその時であった。命子は首に違和感を覚えたのだ。
「は? うそでしょ!? 寝違えてる!」
ダンジョンで寝違えるという最悪な事態に、命子はサッと顔を青ざめた。
こんな大騒ぎをしているので、紫蓮も目を覚ました。
「紫蓮ちゃん、どうしよう、首を寝違えた!」
「寝違えは寝ている時にはあまり起こらない。朝一の筋肉がほぐれていない時に無理な運動をすると起こる」
「思い当たる節なんて……ある!」
「うむ、そうだろう。我の経験上、低級回復薬を飲めば治る」
「助かるぅふーい!」
というわけで、低級回復薬を飲んで回復!
回復していた魔力がちょっとだけ削られた。
「のじゃー……命子様は朝から元気じゃのう」
イヨも起き上がり、目をクシクシと擦る。
「これは仕方なくだよ? こうやって騒ぐことでみんなを起こしてるわけ」
「絶対仕方なくじゃない」
「ハッ! それよりも早くしないとささらがささらママに怒られちゃう!」
命子は2分で身支度を整えると、部屋を飛び出していった。
「慌ただしい人なのじゃ」
「うん。未知のダンジョンだからかなりテンションが高い」
その様子を見て、紫蓮とイヨはゆっくりと支度を始めた。
命子は隣の部屋の前に立つと、カードキーを通してからササッと通路を確認した。よし、誰もいない。
小さく開けたドアの隙間から部屋に潜り込み、戸を閉める。
そして、即座に目元を手で隠すと、指を開いて部屋の惨状をチラリと見る。
「お、おぅ……」
ルルとメリスが並んで仰向けで寝ているのだが、その上にささらがうつ伏せになっており、まるで独り占めだと言わんばかりに腕を広げて2人を抱きかかえていた。
当然、並んで眠るルルとメリスは大変に窮屈そう。
「「にゃー……」」
命子の入室に気づいていたようで、2人は助けを求めるように鳴いた。
「なんでささらと一緒に寝ちゃうのか」
命子は3人を見下ろして言う。
「違うデス。今日はメリスと一緒に寝てたら、シャーラが寝ぼけて潜り込んできたデス」
「朝方から拙者の耳に寝息がダイレクトアタックしてるでゴザル」
なるほどメリスの耳元にはささらの唇があり、寝息が吹き込んでいる様子。
「「みゃー……」」
情けない声を出す2人とささらの痴態に命子は大満足。
命子はこの状況を見るのが実は好きだった。
そんなことを話していると、ルルとメリスの猫耳がピクピクンと何かを察知した。
「ヤバいデス!」
「シャーラママの足音が近づいているでゴザル!」
それに気づいた2人はニュルンとささらのホールドから脱出した。
簡単に抜け出すその姿を見て、なんだかんだこの2人も楽しんでいるんだよな、と命子は思いながら、ささらのお尻を引っ叩いた。
昨晩は何度か襲撃が起こったものの、問題はなかった模様。
そんな説明を命子たちは朝食を取りながら馬場から聞かされた。
「遅番の見張りを午前中に休ませますので、その間、昨日と同じように警護に携わってくださると助かります」
命子はダンジョン魚の塩焼き定食をもぐもぐしながら、もむっと頷いた。
それから本日の航路を軽く解説され、朝のミーティングが終わった。
ミーティングが終わってお仕事に戻る馬場を見て、ルルが言う。
「ババ殿も大変デスね」
「今回は総指揮だからね」
「ババ殿のキャリアアップはそのうちに神話となるデス」
「100年後には大河ドラマ化だね。タイトルは何がいいかなぁ」
命子はぽわぽわーんと馬場の大河ドラマに想いを馳せた。
「ダンジョン特務官・馬場翔子でゴザル」
「ドストレートかつポップな雰囲気! メリス、大河ドラマっつーものはもうちょっと詩的じゃないと。カッコイイタイトルが画面に出た瞬間、世のオジサンたちの背筋がシャンとする感じ」
命子のセリフを聞いていたオジサンたちが、自分はそんな感じになっているのか、と密かに思った。
「闇夜の風が良いと思う」
「あの陽キャな馬場さんに闇夜要素とか全然ないんだけど。風は評価しよう。闇夜は紫蓮ちゃんの大河ドラマに取っておきなさい」
「猫がくる、が素敵だと思うデス」
「パクリなうえにもはや日常的な現象! それはルルの大河ドラマね」
「それじゃあメーコは何が良いと思うデスか」
「え。えっと、鞭風るとか」
「似た語感のタイトル知ってるデス! キスミアで再放送してたデスよ!」
「キスミアにもエネーチケーが侵略してる!」
ズビシと指摘され、命子は己もパクったことがバレて口を塞いだ。
そこでささらが言った。
「シンプルに風精姫が良いと思いますわ。馬場さんの爽やかな雰囲気に合っていますわ。タイトルのところで、こう、ふわりと風や水のエフェクトなどが流れたりして」
「詩的! よし、馬場さんの大河ドラマは風精姫に決定っと。OP曲は青春エンテレケイアね」
命子は忘れないように冒険手帳にメモしておいた。冒険手帳はくだらないことも書かれているのだ。
なお、青春エンテレケイアは馬場が高校時代に組んでいた軽音バンドのグループ名である。リーク元は教授。【8-22参照】
「大河ドラマというやつなら、この前、妾にもお話が来たのじゃ」
「嘘でしょ、イヨちゃん!?」
「本当なのじゃ。先代様やジジ様、トヨの4時間ドラマを作りたいと言っておったのじゃ」
それを聞いた命子は、イヨが近くにいるので忘れがちだが、縄文・弥生時代は学術的に極めて価値があるのだと再認識した。それこそドラマにしたいという人が来るほどに。
「それで返事は?」
「作ってもらうのは構わんのじゃが、少し待ってもらっているのじゃ。妾がいまの世のことを大して知っておらんから、なかなか説明が難しいのじゃ」
「うん、急ぐ必要はないよ。これまでの時代を知ってからのほうが、きっとしっかりと説明できるようになるよ」
「うむ、その通りなのじゃ」
2日目が始まり、命子たちは甲板に出て準備運動を始める。
そうこうする内に出発の準備は整い、雷神に続いてウラノスが飛び立った。
それでも命子たちは軽く運動を続け、体を冷やさないように維持した。
「このダンジョンはコンディションの維持がなかなか難しいね」
「そうですわね。普通のダンジョンなら歩いているだけで運動になりますが」
命子たちは強いので座っていてもすぐに戦闘態勢に移れるが、それがベストコンディションかといえば、やはり普通のスポーツ選手と同じく否である。
このダンジョンでは飛空艇を使うので、定期的にある程度運動をしておく必要があった。
「ルルママとアリアちゃんはやっぱり体が柔らかいね」
命子は一緒に柔軟するルルママやアリアに言う。
2人とも股も腰も肩もくねっくねだ。
「キスミア女なら大体がこれくらいできるデス」
「ニャウ。アリアはあんまりスポーティじゃないれすけど、このくらいはできるのれす」
「「ねーっ?」」
「チート種族やん」
昨日も一緒に釣りをしていたようなので、ねーっ、とルルママとアリアは仲良しだった。
「私は頑張ってこれくらいなんだけど」
そう言う萌々子も普通に柔らかい。やはり武術は柔軟性なのである。
そんなふうに活動していると、さっそく戦闘の気配。
「右舷前方上空より敵影! ペガサス8!」
見張りの船員からの注意喚起と共に、艦内に戦闘開始の警報が鳴る。
ペガサス8体はそこまで苦戦するわけではないが、飛空艇が揺れたりするので戦わない人にも警報という形でお知らせが入るのだ。
「だんだん敵の数が増えてきたね!」
「ニャウ、面白くなってきたデス!」
命子とルルは指ぬき手袋をキュッと引き締め、戦闘態勢に入った。
そうやって時折戦闘を交えつつ空の冒険は順調に進み、1つの島を軽く調査し、一行は次なる島へと向かっていた。
「この空域は雲が近いね」
命子が言うように、今までは進路の上下にあった雲が、この辺りでは進路上に多くあった。
飛空艇は雲の中には入らないように進んだ。
「手に入れた地図には何も書いてありませんが、各ルートにも特徴があるんですのね」
最初に手に入れた地図には、浮遊島の場所と形くらいしか書いておらず、航路の特徴については何も書かれていないのだ。
なので、命子は冒険手帳に写しておいたダンジョンの地図に、『雲のトンネル』と書いておいた。
「みたいだね。このダンジョンが活発に探索されるようになれば、ベストな航路みたいなのができるのかな」
「そうかもしれませんわね。わたくしたちが飛んでいるのはウラノス航路ですわ」
「おー、素敵!」
「我らは順番に前へ進んでいるけど、地図上の隣の島へ移動するルートもある」
「たしかに。サメとか降ってくる区間もあるかもね」
「ぴゃわー、地獄」
紫蓮はサメが降ってくる地獄を思い浮かべて、身震いした。
「こんなところだし、きっと強襲があるよ。今まで以上に注意しよう」
「はい」「うん」
そんな話をしてしばらくのちに、「右舷前方から攻撃!」と命子の鋭い注意喚起が轟いた。
その言葉が言い終わる前にささらが盾を構え、その背後で命子が魔法を展開する。
その直後に、近場にある雲の中から複数の光弾がウラノスに向かって飛んできた。
光弾のいくつかは狙いがハズレ、いくつかはウラノスの船体に当たり、そして1つは「ですわ!」とささらの盾でガードされる。
「相手もやってくれるじゃん!」
命子は雲から出てきたペガサスに向かって、魔導書から魔法を放とうとした。
「っ! 緊急回避!」
「っ! 【ガードフォース】……ですわっ!」
しかし、命子の魔法はペガサスに向かわず、魔導書がグルンと反転して頭上に魔法を放つ。
それと同時に、命子やその周りにいた全員が一気にその場から飛びのいた。
「きゃう!?」「うみゃ!」「はぅう!」
萌々子、アリア、教授も抱えられてその場から脱出。全員の体は、ささらの守備魔法の効果で赤く輝いている。
その直後、命子たちがいた場所に一体の獣が落ちてきた。
それは白いオスライオンの姿に、蝙蝠の飛膜とヤリのような鋭い尻尾を持つ魔物だった。大きさはライオンよりも一回りは大きいだろうか。
命子の魔法が直撃したことで少しダメージを負っているものの、いまだ健在だ。
「マンティコア!」
紫蓮が、その姿形からパッと思いついた魔物の名前を呼ぶ。
色こそ白く神々しさがあるが、その特徴は神話に出てくるマンティコアによく似ていた。
マンティコアは1体ではなく、船首側にも降り立ったようで、そちらでも戦闘が始まっていた。
かなり強い魔物だと全員が気配で悟るも、すでに戦端は開いている。
ネコ科の行動速度は速く、落下した直後には走り始める瞬発力が備わっている。
本物の戦闘は、マンガのように登場シーンののちにゴゴゴゴッなどやってはくれないのだ! 向こうは奇襲をかける前にたっぷりこちらを見ているのだから、当たり前である。
それに対応するには、こちらも同等以上の瞬発力を見せなければならない。
悠長に指示が告げられることはなく、命子の仲間たちがひとつの生き物のように動き出す。
「にゃふしゅ!」
回避したルルがバックステップした直後には、跳ね返るように切り込んだ。マンティコアの側面へと瞬時に移動し、忍者刀で斬撃を浴びせる。
奇襲から追撃を始めようとしていたマンティコアは、ルルの攻撃で気勢を削がれる。しかし、それも一瞬のこと、すぐにルルへと飛びかかった。
マンティコアは飛びつき攻撃でルルの体に巨体が覆いかぶさる。
その瞬間、ルルの体が砕け散り、無数の鋭い氷の破片がマンティコアの体前半分へ突き刺さった。
「奥義、氷瀑人形のじゅちゅ!」
【残像】と【氷属性】を合体させたカウンター技だ。
「やぁっ!」
その氷の散弾の奥からささらの鋭い斬撃が繰り出され、片目を潰す。
『御伽姫』の特性により仲間の攻撃をほぼ無効化するささらにとって、こういった魔法攻撃はむしろチャンスなのだ。
「背中ががら空きでゴザル!」
何が起こったのかわからず混乱するマンティコアの背中へ、メリスの二刀小太刀が十字傷を作る。そこに生じた厚い氷は傷口を強引に広げ、役目を終えると砕け散っていく。
四足獣に背中ががら空きとは無茶言うな! とマンティコアの叫びが聞こえるよう。
思わず二足立ちになるマンティコアは体高が2mを優に超える迫力だ。
しかし、その大迫力に恐れず、巨体の横にふわりと人影が現れた。
ジャンプしながら天地を逆転したルルママだ。
普段の天真爛漫な瞳を鋭くし、ヒュッと息を吐く。
ルルママはギュルンと体をひねり、着地した。
「抜刀……血華閃デス!」
そう技名を口にしたルルママの背後で剣閃が一筋の光を残しており、すでに技が終わっていることを告げていた。
首から紫色の血が噴き出し始め、ずるりとマンティコアの頭が落下する。
あまりにスピーディな戦闘に、命子パパや紫蓮パパはあわあわした。子供たちとルネットさんの判断力と決断力と覚悟の決め具合がとんでもなく早い件!
「お父さんたち、こっち手伝って!」
「「は、はい!」」
一方、他のメンバーは途中から別の敵へと狙いを変えていた。
残る敵はペガサス……だけではない。おかわりで軍隊ガラスが複数戦闘に混じっている。
命子は萌々子たちの面倒を見ながら、ペガサスが放つ光弾へ器用に魔法を当てる。紫蓮はそんな命子たちを軍隊ガラスの攻撃から守った。
「光子、炎の矢3つ!」
「アリス、氷の矢を3つなのれす!」
『『っ!』』
「君たちも上手いじゃないか!」
『むーっ!』
萌々子とアリアもガンガン精霊魔法を放ち、戦闘に貢献していた。
それを見て、教授が楽しげに笑う。
「紫蓮殿、例の矢を一本射るのじゃ!」
「うむ! 狙いはペガサスで!」
イヨは矢筒から魔黒石の矢を取り出して弦に番え、紫蓮からのオーダーであるペガサスに狙いを定めた。
『なん!』
そんなイヨへ突撃してくる軍隊ガラスが、イザナミから放たれた雷の魔法で撃ち落とされる。どうやら、雷弓の使用でイヨには雷属性のマナ因子が溜まり始めているようである。
イザナミに守られながら精神を集中したイヨが、矢を放つ。
射出した瞬間に矢からファンッと小気味いい、おそらくは魔力由来の音が鳴る。
矢は丁度こちらに向かってきているペガサス編隊の先頭の頭を射貫いて絶命させるが、それだけに終わらず、バチンッという音と共に、真後ろを飛んでいたペガサスへ謎の攻撃を食らわせて怯ませた。
「むっ、何が起こったのじゃ?」
イヨは結果を見ながら普通の矢を番えて、戦闘を継続する。
「たぶんだけど、矢の電流だけが背後に抜けたんだと思う。矢自体は最初のペガサスに当たって軌道を変えたみたい」
「ふむ。電気はなかなか難しいのじゃ」
「安心して。魔法の電気だから誰も正確にはわかってない。……ふん!」
紫蓮はそう分析しながら、突撃してきた軍隊ガラスを龍命雷でぶった斬った。
「可能なら、次からは甲板に降りてくる前のマンティコアに使うのが良いと思う。魔黒石の矢はペガサスにはやっぱり過剰」
「わかったのじゃ!」
そんなことを話しているうちにも、どんどん魔物が減っていく。すでに何人かは見学状態だ。
「ごめん! ちょっと手こずったわ!」
馬場がやってきた。
「あっちのマンティコアも片付いたんですか?」
「ええ、森山さんがいてくれて良かったわ。やっぱり強いわね、あの人」
森山さんとは森山嵐火、サーベル老師のことだ。
「こっちは問題なさそうね?」
「はい、ルルたちがネコ科の上下関係を教え込んでました」
命子たちは龍宮で氷の巨猫と戦っている。
あれに比べればマンティコアはそこまで恐ろしい相手ではなかった。
「さすがね」
馬場はそう言いながら鞭で軍隊ガラスをしばき、それで全ての魔物が討伐された。
ドロップ拾いが始まると、教授が顎を撫でながら言った。
「少し魔物が賢くなっているな」
「どういうことですか?」
「偶然かもしれないが、今回の戦いで雷神が襲われていない。計画的にやっているのなら、後ろを飛ぶウラノスを奇襲した方が、援軍が到着するまでに時間がかかることがわかっているのだろう。あるいは各船の対応力を調査しているのか」
「賢い!」
「あくまで計画的ならばの話だがね……ふーむ」
「教授、待った! 新しい敵です!」
教授との会話を止め、命子が【龍眼】を光らせながら言う。
「エンカウントが早いな。もしやこの航路は魔物の巣か?」
教授も【神秘眼】で一帯を観察して、雲の中にいくつかの魔力反応を発見する。
見張りも発見したようで、警報が鳴る中で馬場が言った。
「引き返した方がいいかしら?」
「いや、他のルートも同じかもしれない。むしろチュートリアルだと思って今のうちに体験した方が良いと私は思う」
「嫌なチュートリアルだわ」
今後の方針を話す2人の傍らで、命子は『最高のチュートリアルだよ』と思っていた。そんな命子の顔を2人はジト目で見つめ、考えを見抜くのだった。
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★流ルネット
ルルの母親。キスミア人。
金髪碧眼でスレンダーな37歳。
綺麗な容姿と明るい性格で、ファンも多い。
海外でカメラマンをしていたルルパパのお仕事を手伝ったことをきっかけに、19歳の時に結婚する。
ルルが生まれる前にはルルパパの写真のモデルをしており、キスミア猫と写った写真集を1冊出している。発行部数が非常に少ないため、現在、幻の写真集として超高値で取引されている模様。
体を動かすのが好きなため、パパたちに混じってダンジョンに潜ることが多い。しかし、ママたちとダンジョンに潜るほうが楽しい様子。
娘にお風呂での作法を教えられたことで、時折、他のママたちの目をぐるぐるさせることがある。特にささらママをドキドキさせるのが大好き。なお、これらのことは娘に秘密にされている。
ダンジョンに潜り始めてから着物の収集に目覚め、ダンジョン通貨をコツコツ貯めて着物を買っている。ただ、装備には【合成強化】が必要なため、メインにしている着物以外はお出かけ用である。
戦闘スタイルは、近接タイプ。
主に刀術を使い、猫のようなアクロバティックな動きからの抜刀術は、武術の新時代を切り開いているとかいないとか。特に空中で行なわれる抜刀術の動画集は、研究・鑑賞の目的で非常に人気が高い。
他にも『見習いNINJA』を修めており、日本人よりも日本武術に染まっている。
また、嗜み程度に魔法を学び始めている。
命子たちの両親の中で最も近接戦闘能力が高いが、遠距離能力では紫蓮パパ、守備能力では命子パパに劣る。
・ジョブ履歴
現在:『見習い氷魔法使い』
『修行者』『見習いサムライ』『冒険者』
『抜刀サムライ』『見習いNINJA』『ネコ系奥さん』
・装備
頭 ハチガネ
首 チョーカー
胴1 着物
胴2 トカゲ皮の胸当て
足 袴
靴 ハイカットブーツ
武器1 居合刀
武器2 短刀(サブ武器)
読んでくださりありがとうございます。
ブクマ、評価、感想、大変励みになっています。
誤字報告も助かっています。ありがとうございます。




