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10-21 モンディ・ジョーンズ このあとすぐ

遅くなりました。

本日もよろしくお願いします。




 カフェからの帰り道のことである。


「「「っ!」」」


 命子たち5人は、唐突に『散っ!』とばかりに回避行動を取った。教授もささらにお姫さま抱っこされて、自動回避! 教授は胸の前で腕を畳んだ女子女子した姿勢で、ポカーンと硬直した。


 すると、6人が今までいた場所に話題の精霊さんが通過したではないか。


「また来たな、こいつぅ」


『なんっ!』


 しかし、精霊さんはホーミング機能搭載。

 すぐに軌道を変えて命子の頭の上にポテンと乗っかり、魔力を吸収し始めた。


「あの精霊か!」


 この子たちはよく接近に気づいたなと感心しつつ、教授はささらから降ろしてもらいながら尋ねた。


「君。命子君の魔力でなにを目覚めさせるんだい?」


『な~……なんっ!』


 精霊さんは枝を下段で溜めて、フリーッと勢いよく振り上げながら答えた。


「イヨ? イヨだって? ……ま、まさかそれは彼女の名前か?」


 その名前を驚愕とともに教授が尋ね返すと、紫蓮もまた目を見開いた。


 命子以外の4人が精霊さんと教授の間で顔を行ったり来たり。一番目立つ位置にいるのに命子だけがなぜか疎外感を覚えた。


 教授の質問に対して、しかして時間切れになったのか、精霊さんは『なんっ!』と鳴いて帰っていった。


「教授、追います! みんないける!?」


「もちろんですわ!」「おっけー」「「ニャウ!」」


 命子たちはカバンからロングコートを取り出して羽織り、ハチガネを頭に巻いた。もちろん高い防御力を誇る補助級防具である。

 キャッキャした女子高生から、わずか10秒という短時間で激しい戦闘ができる格好にフォームチェンジ。魔法少女の変身シーンよりも早いかもしれない。


 そして、そんなささらたちの元気な声の最後に。


「私も行こう!」


 教授が言った。


「いやでも、走りですよ!?」


「命子さん、大丈夫ですわ! 紫蓮さん、すみませんがカバンをお願いしますわ」


「うん!」


 ささらは紫蓮にカバンを渡すと、代わりに再度、教授をお姫さま抱っこした。今度はカバンがないので高機動バージョンである。

 教授はこの凄い扱いに、お腹を見せる犬のように硬直した。お姫さま抱っこ素人なため、どこに手を置けばいいのかわからないのだ。


「ヒュー、ばっちりだぜ! それじゃあルルかメリスは先行して!」


「ワタシが行くデス!」


 ルルがそう言って、精霊さんを追って走り出した。

 精霊さんに道は関係ないので、それを追うルルも、すぐに緑色のフェンスの上に飛び乗って凄い速さで追跡する。


 命子たちは、さすがにそれはできないので道路を走った。

 学校帰りなのでスカートがひらひらするが、いつも通り短パンを穿いているのでご安心!


 総合病院は風見町のビバリーヒルズにある。ここから畑が多いエリアへは結構距離があった。

 しかし、命子たちは長距離を走るつもりがないような速さで駆けていく。だが、これでも一番負担が大きいささらを気遣っての抑えたペースである。


「シレン、イヨって誰でゴザル?」


 走りながらメリスが問うた。


「日本にかつてあった邪馬台国の二代目女王だと考えられている人が壱与イヨって名前だとされてる。初代は卑弥呼。あの子がそのイヨだったら、日本史がひっくり返るほどの事件になる」


「にゃんと。むっ!」


 紫蓮からお話を聞いていたメリスの耳が、ふいにピクンとした。


「にゃおーん!」


 そして、そんな雄叫びを上げる。


「あっちでゴザル!」


「「「猫の遠吠え……」」」


 ビシッと方角を指さすメリスに、命子たちは目を輝かせた。


 それからはメリスが度々ルルからの合図をキャッチして、道案内をしてくれた。


『にゃおーん!』


「あっ、私にも聞こえた!」


 今回は命子の耳にも聞こえて、方角がわかった。


「次はあそこを曲がるでゴザル!」


 しかし、予想していた場所とは違い、自分には猫語は早かったと思い知った。


 ほどなくして、一行はタカギ柱の近くに出た。


『みゃおーん!』


「どうやら終点みたいでゴザルね」


「あれ、タカギ柱じゃないのか」


 タカギ柱は農家が数年放置していたそこそこ広い休耕地にできたのだが、道路から見ると、その奥には森があった。

 命子の目には見えないが、どうやらルルはその森の中で立ち止まっているようだ。


 日本の森と言えば山や丘がセットであることが多いが、この森もまた風見山の一部だ。

 登山ルートから外れているので手入れはされておらず、入り口は草木がぼうぼうと生えた藪となっている。

 春ということもあってその草の密度は凄まじく、お散歩に来たペットの犬ですらテンションを下げるレベルの生えっぷりである。当然、女子高生も怖気づく。


「よーし! 行くぞー!」


 そんな中で、頭がおかしい系女子高生の命子は、燃え上がる冒険心に身を任せて突撃しようとした。

 その蛮勇に、ささら、紫蓮、教授がふぇええとした。


「待つでゴザルよメーコ。たぶんあっちでゴザル!」


 そんなささらたちの願いが通じたのか、メリスは命子が入ろうとしている場所とは違う所を指差した。


 そこの藪の密度は低く、どうやら沢の入り口になっているようだった。

 命子たちはさっそく沢に入った。


 沢の両側面は3mほどの斜面になっており、一番低い所に水が流れていた。斜面はごつごつした岩肌で、その上には森林が広がっている。

 手入れがされていない沢なので、岩肌には土砂や数年分の木の葉が被っており、美しい景観とは言えなかった。沢の水量はそこそこ多く、50cm幅程度の小川が流れているが、やはり木の葉が沈殿して綺麗な見た目ではない。


「ありがとう、ささら君。もう大丈夫だ」


「え。いえ、その……」


「教授、もうちょっと我慢してください」


「そ、そうかい?」


 沢に入って徒歩になったので遠慮した教授だが、命子がこれを斬り捨てた。言い淀んだささらも同じ考えなのだが、滑って転ぶビジョンしか湧かなかったのだ。


 というわけでひょいひょいと沢を上っていくと、すぐに見慣れた金髪ニャンコの姿が見えてきた。


 そのそばには、アナグマが一匹座っていた。

 昨今では、人が山に入ると、こうしてコンタクトを取ってくる動物がたまに現れるのだ。


「ふわわ、タヌキじゃん。仲間になりたそうにこっちを見ている感じ?」


 命子はそこまで驚かなかった。生まれてこの方、何度も見ているので、幼き日に「ポンポコだぁー」とはしゃいだような感動はないのだ。


「たぶんそうデスね。でも残念だけど無理デスよ。あっちへおいきデス。タヌ吉、頑張って生きていくデスよ」


 ルルが言うと、アナグマはしゅんとして帰っていった。

 可哀そうだが、言い寄ってきた動物を全て仲間にしていたらキリがない。

 しかし、『日常生活を送るだけでレベルアップする』摂理は、動物にも適用されるので、頑張れば凄いアナグマになれるかもしれない。


 学者の中には、野生動物はペットとは違って常時修行みたいな生活なので、非常に成長が早いのではないかと警告する者も多い。このことから、命子が早期に『修行せい』としたのは、跳ね上がった野生動物の脅威から人類を助けることになるだろう、と指摘する者もいる。


「ささら君、ありがとう。ちなみにだが、君たち、あれはアナグマだ」


 ささらに下ろしてもらった教授がそう訂正すると、命子は愕然とした。


「え。じゃあ私が小さい頃から、絶対の確信を持って指差してきたのはタヌキなんかじゃ……」


「いや、それはわからんが。タヌキの生息域は広いから、この町で見ていてもなにもおかしくはないよ」


「良かった。きっと2分の1くらいでタヌキでしたね」


 あんな感じの生き物を見たら全てタヌキと言ってきた命子は、幼い自分が何割かは恥をかいておらず、ホッとした。


「アナ吉だったデス……」


 呼称を間違えたルルも、そんなことを呟いた。


「それでルルさん。精霊さんはどこですの?」


 ささらが問うと、ルルは沢の斜面の一部を指差した。


「ここに入っていったデス」


 そこも他と同じで木の根や蔦が絡まり、木の葉が積もっていた。それらの下で見え隠れしているのは、やはり岩壁のようである。


「ふぉおおお、まさかの隠し洞窟?」


「ぴゃわー」


「それにしても、こんな所にあるものなんですのね」


 手をブンブンさせる命子と紫蓮の横で、ささらがのほほんとして言った。


「世界には21世紀になって大きな遺跡が発見された例もある。遺跡が自然に飲まれてしまえば、身近にあっても気づけないものなのだろう」


 教授が周りを見回しながら、そう言った。


「よーし。とにかく、葉っぱを退かしてみよう」


「メーコ、まずはワタシたちに任せるデス。メリス、ニンニンするデスよ」


「ニャウ!」


 ルルがそう提案して、メリスと一緒に【NINPO:そよ風の術】を使った。

 普通は小規模の風を出すだけの魔法だが、マナ進化した2人が使うと、突風と言える規模に変わる。

 この魔法で表面の乾いた木の葉が吹き飛ぶが、下には半分腐った葉っぱや土があり、それらは微動だにしない。


「メーコ、木の枝でゴシゴシするデス!」


「過酷な任務!」


 命子、ささら、紫蓮が木の枝で湿った木の葉を剥がし、ルルたちが突風で移動させる。

 時には教授とアイが【精霊魔法】で土を退かしたり、水で洗い流したりした。


 15分ほどの作業で、すっかり綺麗になった岩の壁が現れた。


「ふむ、こんなものか。命子君、紫蓮君。なにか見えるかい?」


「我には、【精霊魔法】で固めたブロックと同じに見える」


「私もそうですね。モモちゃんが作るのとあまり変わらないです」


 ワクワクした顔で、紫蓮と命子が答えた。

 2人とも萌々子が作った石や土のブロックなどを魔眼で見たことがあり、その特徴がこの岩壁に出ているのだ。


「ふむ、つまり魔法的な人工物ということか。周りの岩を見るに、偽装しているようだね。……いや、待てよ。そもそも周りの岩はどうなんだい?」


「うーんっと……見えている範囲だけですけど、自然物ですね。魔法で作られているのはここだけみたいです」


 周りは綺麗にしていないので、命子は見える範囲で答えた。


「なるほど。まあなんにせよ、報告するか」


 教授はそう言うと、沢の入り口付近に手で合図しつつ、自分もスマホで連絡を始めた。沢の入り口には隠密部隊が待機しているのだ。


 一方、命子たちはそのまま岩肌を観察した。


「うーん、どうやって開けるのかな。ささらなら斬れそう? モモちゃんが作ったキューブなら斬ったことがあるよね?」


「どうでしょう。それにサーベルを持ってきていませんわ」


 ささらは、強度を知りたかった萌々子にお願いされて、【精霊魔法】で作ったキューブをいくつか斬ったことがあった。


「メーコ。こういう時は、ひらけーいゴマ、デス!」


「暴れん坊アラビアン! ひらけーいゴマッ!」


 命子はていっと岩肌にタッチした。


 すると、命子の【龍角】がピカーッと輝いた。そして、それに呼応するように岩肌のゴツゴツの一部が光り、隠された文様が浮かび上がった。

 それは非常にチープな姿だったが、円環を描く龍であった。


「ふぇええ!」「まあ!」「「にゃ!」」「ぴゃ!」「っっっ!」


 子供たちの驚きの声が重なり、アイが岩の様子をミニメモ帳にカキカキ。教授はスマホを耳元から離し、報告そっちのけで凝視する。


 円環を描く龍が少しだけ回転した。

 それに連動して、内部でガコンと音がする。


「ふぉおおお……モンディ・ジョーンズⅥ 精霊の秘宝!」


「このあとすぐデス!」


「紫蓮さん、どうなるんですの? どうなるんですの!?」


「ぴゃわー、我にもわからない」


「これがニッポンさん……ニンジャーでゴザル」


 きっとそれが錠となっていたのだろう、岩壁が屏風のように中心で折り畳まれ、内部へ続く入り口が姿を現した。全体は開いてはいないが、全て開く必要がないのか、壊れてしまっているのかは判別がつかない。


「ふぉおおお、ひらけーいゴマだったんだ。全部ルルのせいだ……」


「なに言ってるデス、メーコのせいデス! お角がペカトゥーしたのをワタシたちは見てるデス!」


 ルルにビシィと指差された命子は、ハッとして龍角を手で隠した。


「名探偵ルルナン、犯人はいつも一人、デス!」


「縛りが多い推理物」


 バーンと宣言したルルに、紫蓮がツッコんだ。


「そ、それは本当ですか!?」


 キャッキャする命子たちの横で、報告を再開した教授がふいに声をあげた。

 命子たちは、そんな教授の顔をほぇーと見つめた。


 しかし、電話はまだ続くようなので、命子たちの関心は岩壁の向こうに戻された。


 岩壁の先は、地底に続く階段だった。

 森の木々で遮られた陽の光では入り口付近だけしか見えない。


「これ」


 そう言って、紫蓮が懐中電灯を出した。


「おー、めっちゃ明るいんじゃん。なにその懐中電灯、生まれて初めて見た」


「LEDのやつ。この前買った」


「シレンはそういうの好きでゴザルな」


「うん」


 紫蓮はツール大好きっ子なので、学校カバンにいろいろと忍ばせているのだ。


 さっそく懐中電灯で内部を照らしてみると、下り階段が10mほど伸びており、その先はタカギ柱の方へ曲がっていた。


「おぉー、土偶がいっぱい!」


 短い区間だけしか見えなかったが、それだけでも大きな発見があった。

 階段の左右には四角のくぼみが掘られており、そこに土偶が飾られていたのだ。


「ギーガーで見たやつでゴザル!」


「ニャウ。ここは敵地デス!」


「人かな、猫かな、つってね」


 小さい頃に日本誕生なアニメ映画を見たメリスとルルのセリフに、命子がマニアックなことを言い始めた。

 土偶は日本人なら教科書で学ぶが、キスミア組の2人はそんな知識の取得方法であった。


 しばらくして、教授は通話を終えた。

 教授は、すぐに命子たちの後ろから遺跡の中を覗き込んだ。


「あ、教授、終わったんですか?」


「ん? あ、ああ、待たせたね」


「いえ。それでなにかあったんですか」


「え、うん、二つ報告があった。京都に小さなタカギ柱ができたことと、例の少女が1分ほど目を開けたそうだ」


「マジですか!」


「ん? ああ、うん。少女の方は、精霊石の勾玉を手に取ってすぐに眠ってしまったようだがね。カメラで確認できただけで、会話はできなかったようだ。京都の方はタカギ柱ができた以外のことはさっぱりだね」


 驚く命子たちだが、教授は遺跡の方に興味津々。もちろん、報告にあった2つにも興味はあるが、現場にいるわけでもないし、それよりも目の前のことだった。


「やっぱり精霊さんが原因でしょうか?」


「え、ああ、うん。このタイミングだし、その可能性は高いね。もしかしたら、龍の巫女が行なった封印は日本各地に影響しているのかもしれない」


「なるほど。じゃあ、とりあえず入ってみます?」


 命子は雑談の中に願望をさりげなく混ぜ込んだ。


「え、ああ……いや……」


 生返事をしていた教授だが、命子の甘言にギューッと目を瞑って、葛藤した。


「私も行きたいところだが……」


 教授はそう言うと、ふぅと一つ息を吐いた。


「いま、翔子がこちらに急行している」


「なるほど、勝手に入ったら怒られちゃうわけですね?」


「いや、現段階でもたぶん凄く怒ってる。追跡程度までは良かったが、発掘までしちゃったからね」


 教授はしゅんとした。

 そんな教授の肩を、アイがポンと叩いた。


 命子もノリで叩こうかと思ったが、そんな命子の耳にふいにこんな言葉が届いた。


『……さま……イザ……助けて……じゃ』


 ピクンと肩を揺らした命子は、ほえっと周りを見回した。


「羊谷命子。謎の声に語りかけられた魔法少女の卵みたいな顔をしてるけど、どうしたの?」


「凄いピンポイント!」


 紫蓮にツッコミながら、命子は唇の前に人差し指を立てた。


「メーコも何か感じたデス?」


「ルルも?」


「ニャウ。ワタシは魔力の波を感じただけデスけど」


「私は声が聞こえたんだ」


 その会話に、その場の全員がさらに耳を澄ませた。

 すると、木々のざわめきの中から、また命子にだけ声が聞こえた。


『龍神さま……イザナミを助けてなのじゃ……』


 命子はカッと目を見開いた。


「なのじゃっ子! あの子だ!」


 命子は断定した。


「教授、イザナミって子がピンチっぽいです」


「イザナミ……もしや、あの精霊か?」


「わかりませんが、まったく知らない人を助けてとはそうそう言われないでしょうから、たぶんあの精霊さんかと」


「それはそうだね。ふーむ、イザナミに地下へと続く階段か。黄泉の国にでも繋がっているのか」


 教授は神話を思い出しながら顎を撫でた。


「70m掘ってそんなのなかったんですから、きっと魂魄の泉に関わるなにかでしょう。とにかく、教授、行ってみましょう」


「わかった。しかし、ここは人が作った遺跡だ。念のために、先頭は別の者に行かせよう」


 教授はそう言って、沢の入り口にいる隠密部隊に合図を送った。

 部隊と言ってもそこにいるのは2人で、そのうちの1人が風のように接近してきた。


 仕事に支障があるため、命子たちには顔を見せたくないようで、狐の面を被っている。その反面、服装はどこにでもいそうな女子大生のパンツスタイルで、狐の面を取ったら町に溶け込める姿であった。


「緊急でこの中に入らなければならない事情ができた。罠があるやもしれない。先頭を任せたい」


「わかりました」


 狐面は問答などせず、コクリと頷いた。

 それと同時に、体の横に普通に下ろされている指が細かく動き、沢の入り口に待機しているもう1人の隠密に合図が送られる。

 普通ならば気づかないような小さな仕草だったが、洞察力がある命子たちはジーッと見つめている。隠密の人は凄くやりにくかった。


「隠密さん、よろしくお願いします」


 命子が言うと、隠密さんはコクリと頷いた。

 隠密の人の呼び名が、隠密さんに決まった瞬間である。


 というわけで、隠密さんを先頭にして、命子たちは遺跡の中に入っていった。


読んでくださりありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 最高に面白いです。ぽんぽこだぁー。最高。
[一言] シレンちゃんのツッコミ好きやわw
[一言] イヨって名前が出てきた時は邪馬台国はここにあったんだ!って思ったけどまさかの正解だった・・・?! もう突っ込み所多すぎて何から突っ込めばいいやらw
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