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地球さんはレベルアップしました!  作者: 生咲日月
第9章

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241/431

9-12 2日目開催

更新が遅れて申し訳ありません。

本日もよろしくお願いします。


あと今回は1万文字越えちゃったテヘペロス!

「ぴゃぅうううう……」


 朝も早くから紫蓮の泣き声に、命子とルルとメリスが一つのベッドで同時にガバッと起き上がった。

 三人で目をクシクシと擦りながら横のベッドを見てみれば、紫蓮がささらの胸に顔の半分を埋めながら唸っていた。


「わぁ、紫蓮ちゃん。ラノベの主人公みたい!」


「ぴゃわー……そんなことよりたっけて」


「ふわわ、ラノベの主人公はみんなそうやって嫌がる素振りをする!」


「……我もそう思った」


 命子がキャッキャすると、紫蓮は口を動かしにくそうにして冗談を言い返した。


「シャーラのお胸はもっちもちデス。シレンはありがたくもちもちするデスよ」


「なんでこんなもちもちデスワよ? 風見町の水がいいデスワよ?」


「ノーア。それだと、メ……。きっと遺伝とマナ進化に秘密があるデス」


「命子クラッシャー!」


「にゃー!」


 メリスの質問に答えたルルが謎の視線を向けてきたので、命子は日常遣いの必殺技を使ってルルのわき腹へギュルンギュルンした。すかさずメリスが参戦して、命子クラッシャーをする命子の胴体を持ち上げる。

 漁師に捕獲された魚のごとくビチビチと体をうねらせる命子の姿を横目に見ながら、紫蓮が「た、たっけて……」と涙目を再開するが、救出されたのはそれから5分後だった。


 そんなこんなで二日目が始まり、朝ご飯の時間。

 大きな食堂で朝食バイキングである。


 命子はたくさんの料理を少量ずつお皿に盛って、もむもむと元気に食べる。


「命子さんとルルさんは本当に美味しそうに食べますわね」


 ささらがサバの塩焼きを綺麗に食べながら、言った。

 自分の母親なんて大好物のカニを食べていても澄ました顔をしているので、ささら的には命子たちの美味しそうな顔を見るのがとても好きだった。


「んみゃー。美味しくて幸せデス!」


「わ、私はそんな単純じゃないんだかんね」


 素直にニコニコするルルと、謎のツンデレを始める命子。

 命子はご飯程度では懐柔される女ではないのだと、ほっぺにカルボナーラのソースをつけてキリリとした。しかし、キリリとしたのもつかの間。すぐにコッペパンをもぐもぐしてニコパとする。


 ご飯を食べ終わって食休みをしていると命子たちの下へキャルメが挨拶に来た。


「みなさん、おはようございます」


「おっ、キャルメちゃん。おはよう」


 命子の挨拶に続いてみんなが挨拶して迎え、落ち着いたところで、命子はキャルメの顔の血色を見つつ尋ねた。


「キャルメちゃん、よく眠れた?」


「はい、おかげさまでよく眠れました」


「そっか、それは良かったよ。今日はお互いに頑張ろうね」


「はい!」


 その笑顔を見て、命子は内心でホッとしつつ微笑んだ。


 すると、キャルメと一緒に来ていたカリーナが、命子が座る椅子の肘置きに手をかけて命子を見上げた。


「今日、お姉ちゃんたち少ない?」


 カリーナがそう言うように、今朝の食堂には風見女学園の生徒が少なかった。カリーナはお姉ちゃんたちにチヤホヤされていたので寂しいようだ。


「あー、部長たちは大会が終わったからもうチェックアウトしちゃったよ。これからほかの子たちのお手伝いに行くの」


 風見女学園には、ダンジョン探索をメインにする生徒もいれば、生産などでサポートをする生徒もいる。

 DRAGON東京では冒険者が活躍する競技だけでなく、生産系のフェスやダンジョンご飯祭りなど、いくつかの催しがあるので、サポートの生徒たちはそちらに参加することになっていた。

 競技が終わった生徒たちは、そちらの応援に行っているわけである。まあ人員はたっぷりいるので、若干遊び目的ではあるが。


「しゅん……」


 事情を知ったカリーナは唇を尖らせて俯いた。

 きゃわわと命子は思いつつ、キャルメが風見女学園に通うことを思い出す。


「キャルメちゃんが風見女学園に来るから、きっとまた会えるよ」


 そう言いながらカリーナの頭を撫でる命子は、すぐにハッとした。そういえば、3年生は卒業するんだったと。

 しかし、カリーナがコクンと頷いているので前言を翻すのも憚られ、入学する頃には忘れていることを祈ってその場を収めた。




 本日の命子たちは出場する選手たちが待機する建物の中での観戦になる。

 ほかの人は割と外に出ているのだが、命子たちは外に出ると混乱を呼び込みそうなので大人しく待機である。


 そんな待機場所だが、三段階に分かれていた。

 一段階目はかなり時間に余裕がある人の待機室。二段階目はあと1時間ほどで出走する選手の待機室。三段階目はビルから出て、スタート地点のすぐ近くで待機する場所。

 この大会は約3分ごとにどんどん選手が出走するため、こんなふうに選手のスケジュール管理がかなりしっかり行なわれていた。


 というわけで、本日も命子たちはテレビやタブレットを見つつ最初は観戦である。


『DRAGON東京2日目。舞台となる東京の空は本日も青く澄み渡っております。昨日は多くの選手たちが、超人とも言うべき驚異の身体能力を以て日本中に希望と感動を届けてくださいました。その影響か、本日の大会来場者数は昨日を上回るものとなっており、実況席まで熱気が伝わってくるようです』


 エネーチケーでは、そんな実況とともにコース上の様子を空撮して放送している。

 競技開始の1時間30分も前なのに、いい観戦スポットはどこも埋まっているほどだ。


 しばらくして画面が切り替わり、コースから少し外れた場所で開かれている『ダンジョンご飯祭り』の様子がお茶の間へお届けされた。


 漁港などでは漁師飯が売られていたりするが、ダンジョンご飯祭りはそれに似て、冒険者たちが食べている料理が売られるお祭りであった。


「あっ、風見屋さんデスワよ!」


「まあ、フミさんが映ってますわ。うふふふ」


 メリスがテレビを指差して言う。

 そこには屋台でせっせと働く女子高生と、家庭科の先生の姿があった。屋台の背後では、大会に出ていた生徒たちがせっせとお手伝いしている姿も見える。


 そんな屋台のガスコンロの上で焼かれているヘビ肉の蒲焼きから、白い煙とともになんとも香しい匂いが一帯へ振りまかれ、店の前を歩く人たちの足が超高確率で止まっていく。

 しかし、残念。まだダンジョンご飯祭りが始まって30分しか経っていないのに、すでに早朝販売分は並んでいる人たちで完売となる予定になっていた。


 風見屋さんが使うヘビ肉の売値は、現在、単価800円前後で、ダンジョン素材としてはかなり安い部類だ。このヘビを蒲焼にして2500円で売っており、これが飛ぶように売れた。物珍しさもあるが単純にとても美味しいのだ。


「「じゅるり……」」


 この前、ヘビの蒲焼を試食させてもらった命子とルルが、ほかほかの白米の上に乗っかって完成したその姿を見て、じゅるりとする。エネーチケーによる飯テロにまんまとはまった形である。


「次のダンジョン探索はこれで決まりね」


「ニャウ。お料理部の子たちに秘伝のタレを貰うデス」


 ほかの屋台や店舗も頑張っており、自分たちがダンジョン素材で作った自慢の料理を売って大会の朝を賑わせている。

 そんな映像が流れるたびに、ルルが『作れるか』みたいな真剣な眼差しをささらへ向けた。

 視線を受けたささらは、せっせと料理の特徴をメモして、どうやって作っているのか思考を巡らせるのだった。


 8時になると2日目の開催を告げるパレードが始まった。前日とはまた違う音楽団が観客たちのボルテージを上げていく。

 やはり場所は秋葉原の大通りで、こういう理由からもこの通りでの観戦は前日と同様に人気が高かった。




 オープニングパレードも終わり、いよいよ2日目の競技が始まった。

 2日目の記念すべき第1走者は、命子たちがよく知る人物だった。


『超人たちの祭典の始まりを今か今かと待ちわびる観客たちの前に姿を現したのは、生ける伝説の母親、流ルネット選手とその愛猫ジューベー! 爽やかな色合いの和装に身を包んだキスミアザムライでございます! 元気いっぱいのネコネコママでございます! ニャンなのでございます!』


 そう第1走者はルルママであった!


「ルネットー、輝いてるデスワよー!」


「いいぞ、ルネットー!」


「ルネットさん、素敵ですわー!」


「ルネットは37歳なのデス!」


 メリス、命子、ささら、そして娘のルルが画面に向かってキャッキャする。

 ささら以外の3人は、普段ルネットなどと呼ばないのでこの呼び捨てはおふざけである。ささらだけは普段からルネットさんと呼んで仲良くしている。


 ルルママの身を包むのは青空と流水と雪をモチーフにした柄の着物と袴。これがポニーテールにした金髪によく映えていた。腰には1本のカタナを差しており、ルルママがどのようなジョブなのかある程度推測ができた。

 そんなルルママがニャンとポーズするその姿はまるでアニメから飛び出してきたかのような可愛らしさ。ダンジョンアイテムのネコミミ付きの37歳なのである!


 その足元で一緒になってニャンとポーズを取るのは、1匹のキスミア猫。

 キスミア猫は勤勉で働き者なため、キスミア盆地の外の猫と相性が悪いとされており、キスミア盆地の外へ行くとストレスで長生きできないと言われていた。

 だから原則として他国へは連れ出せないのだが、地球がファンタジー化したため、状況の変化を期待して、実験的にルルのお家で飼うことになったのだ。


 その猫の名はジューベー。

 流家が日本に引っ越すためにルルママの実家に預けられていた愛猫だ。


 ルルとよく似た天真爛漫な青い瞳を輝かせて、ルルママがステージから飛び出した。その周りでジューベーが体をうねらせて疾駆する。


 観客たちがさっそく度肝を抜かれたのは、ジューベーの動き。

 どういうわけか、なにもない空中を蹴って行動しているのだ。実のところニャルムット防衛戦でも一部の猫が使っていた技なのだが、多くの動画、多くの情報が飛び交う昨今なので、初めて見る人も多かった。


 ジューベーが向かう先には最初のギミック『十四連三角飛び石』があるのだが、すでにそこで行うようなアクションをなにもないところで繰り広げてしまっている。その空中二段ジャンプが猫特有のにゅるんとした動きで行なわれるものだから、猫好きたちには堪ったものではない。


 一方、ジューベーを周囲でビュンビュンとさせるルルママは、カタナも抜かずに疾駆する。

 ポニーテールにした黄金の髪がルルママの出している速度を体現するように背後へとなびき続ける。


 ルルママが十四連三角飛び石の終点にある破壊推奨の巨大風船に接近した。

 そこで不思議なことが起こった。


 ルルママは走りながらカタナの柄に手を添えて、大きく踏み込み風船とすれ違う。

 その瞬間、ルルママの背後で風船が派手な音を立てて破裂した。当のルルママは、丁度カタナを鞘に納めているところであった。


「うぉおおお、ルネットかっけぇ!」


「ルネットさんの剣術は日増しに上手になってますわね」


「ニャウ。やつこそバンプププウのキスミア猫デスな」


「バンプププウとな?」


 ルルが大仰に頷きながら変な単語でルルママを称えた。


 ルルママを称賛する子供勢の一方で、ルルママを追っているテレビ局の専属実況者は一般人寄りの感想を言う。


『こ、これは見えません。解説のゲン先生、今のはいったいなにが起こったのでしょうか』


 エネーチケーの選手紹介実況者とは別に、各テレビ局では専属の実況者を雇っていた。さらに、実況者だけではわからないことが起こることは予想できていたので、ほかにも解説役も雇っており、このテレビ局では青空修行道場のゲン老師を招致していた。


『ふむ。凄まじい高みに君臨する化け物どもが認識できるようになったこの世で、はたしてこう称していいのかはわからぬが、ルネット殿が行なったのは神速の抜刀術と納刀術よ』


「おっ、ゲン老師だ。相変わらず中二っぽい喋り方だな」


「ニャウ。奥さんが、家でトークとポーズの練習をいっぱいしてるって言ってたデス」


「つつ抜けで泣けてくるぜ」


 ゲン老師は、青空修行道場の古武術の師匠だ。相当に強い人なのだが、長年中二病を患っていた。『神速』という言葉を使うために、グダグダと前置きをする姿を見れば一目瞭然だろう。そんなゲン老師だが、バトルマンガの話をしていると仲間に入りたそうに周りをうろうろしてくる。


『神速の抜刀術! まるでマンガのようですね!』


『いかにも。魔力が宿ったことで多くの武術が変化した。その最たるものの一つが抜刀術よ。抜刀術とは本来、自分から斬り込みにはいかん。斬りかかってくる相手とカタナを抜いていない自分との優位差を埋めるための技術と、普段からの心構えを得る精神的修練を主眼としている。必殺性はそう高いものではないのだ』


『はぁー、抜刀術に必殺性はないんですね』


『あると言えばあるのだが、刀術というのはその全てが必殺になり得る。あんなでかく切れ味の鋭い刃に対して、人間はあまりにも脆い。大抵の技は当たればどれも必殺であり、抜刀術だけが優れているわけではない。遥か昔からある抜刀術の必殺神話というのは、抜刀から納刀における一連の所作の神秘性に由来するところが大きいだろうと、わしは考えている』


『なるほど。しかし、ルネットさんが使った新世界の抜刀術は明確な必殺性を宿しているわけですね?』


『うむ。サムライ系の派生二次職『抜刀サムライ』は、抜刀術に特化している。魔力視ができる者の話では、カタナを抜いた状態で戦うよりも抜刀した一瞬の攻撃力の方が二倍は高くなっているという話だ』


「あっ、私のことだ!」


 ゲン老師が言う『魔力視ができる者』とは命子のことだった。命子は【龍眼】の修行で、いろいろな人の体や技を見て観察しているのだ。


 その後もルルママは、破壊可能な風船が出てくるたびに抜刀術で割っていき、むふぅとドヤ顔をした。

 しかし、観客からすると、速すぎてなにが起こっているのかわからなかった。


『す、凄まじいことをしているのはわかるのですが、やはり抜刀のスピードが速すぎて見えません!』


 ルルママのプレイは、やっていることが見えないため一周回って地味になってしまっており、実況者が一生懸命盛り上げる。


『あの技は同レベル帯の者でも容易には見えぬだろう。キスミア女性は柔らかい関節と長い手足を持つゆえに、それらを使った全身運動で生み出される抜刀術は稲妻の如し。しかもだ、ルネット殿の抜刀術はすでに日本のものから離れている。猫の如き体の柔らかさにより、いかなる姿勢からでも抜刀を可能にしているのだ』


 猫は空中でにゅるんと体をひねらせてしっかりと地に着地する。ルルママはそれに似たバランスを持っており、空中でにゅるんと体をひねらせながら抜刀術を行なうことができた。もっとも大地から得るエネルギーがないために、そういう時の抜刀術は若干威力や速度が落ちているが。


『これを見ている諸君らには、是非ともここで撮られた映像を動体視力の修練として活用してもらいたい。世界は変わったゆえに、いずれ必ず見えるようになるだろう』


 中二病的な言い回しだが、ゲン老師は割とまともなことを伝えた。


 そんなふうにゲン老師が渋い声で語る一方で、画面の中ではルルママとジューベーが平均台のようなギミックの上でニャンと可愛らしくポージング。視聴者たちは耳と目から入ってくる情報の温度差に脳が混乱し始めた。こ、このニャンのポーズが動体視力の修……練……?


『もう一つ諸君に注目してもらいたいのは、ルネット殿の納刀術よ。本来の納刀は残心しつつカタナを傷つけないようにゆっくりと丁寧に行なうものなのだが、ルネット殿の納刀術はそれを高速で行なっている』


『なるほど! そうすることで次の抜刀術に繋がるわけですね!?』


『左様。新時代の抜刀術は、納刀が戦いの終わりではなく、納刀することで次の斬撃を生む武術に変わったのだ。むっ、丁度いいな、見よ』


 テクニカルコースに入ったルルママが、キャノンエリアに足を踏み入れた。

 キャノンエリアはボールが飛んでくるエリアだ。このボールはガード、回避、破壊、いかように使ってもいい。遠距離物理攻撃の威力がとんでもなく落ちている世界なので、当たってもノーダメージだが、それではつまらないのでなにかしらの技術を披露するのが常である。ちなみに、パーティコースにも同じエリアが存在する。


 ボールが射出された瞬間、ルルママが瞬時に腰を深く沈め、構えた。

 ルルママの元気な目が、ギンッと鋭さを増す。


 ボールがルルママの間合いに入った瞬間に真っ二つになった。ルルママはほとんど動いていないように見えるのに、道路上の塵埃がルルママの周りで渦を巻いては一気に霧散する光景が、ボールが飛んでくるたびに繰り返されている。


「ルネットもやりおるわ。が、私の目は欺けぬがなっ」


「我の目も欺けぬ」


「ワタシの目も欺けぬデス。ルネット敗れたりデス!」


 しかし、命子たちにはその動きがしっかりと見えていた。

 ルルママはまだスキル覚醒に至っていないため、世の中には見える人が割といたりする。ルネット敗れたり。


 それでも命子たちの両親たちの間では最強なのがルルママであった。男親でさえも凌駕するほどに、ルルママは戦闘センスと元気さが高かった。


 ボールはルルママだけでなく、ジューベーにも向かう。

 ところが、ジューベーは飛んできたボールで遊んでしまっている。空中でぎゅるんと縦回転して蹴り上げ、真上に打ち上げられたボールを猫ハンドでがっしり掴み、飯綱落とし。


 攻撃がまったく見えない凄く美人なママ。

 真っ白な毛並みの美しくも可愛らしいキスミア猫。

 そんな印象を観客に残して、ルルママとジューベーはDRAGON東京2日目の開幕を大いに盛り上げるのだった。



――――――――――――――――


【二日目】DRAGONダンジョンご飯祭り!


1、食道楽で名無し

 ここはダンジョンご飯祭りについて情報交換するスレ。みんなで美味しい物食べようぜ!


2、食道楽で名無し

 二日目の出店マップ。 つ【委員会提供のマップの画像】


3、食道楽で名無し

 激混み店一覧。 つ【いろいろ書き込まれたマップの画像】

   ・

   ・

   ・

239、食道楽で名無し

 ヘビの蒲焼うんまぁ(´▽`)


240、食道楽で名無し

 みんな絶賛しとるな。そんななの?


241、食道楽で名無し

 女子高生の作るもんだしそこまでじゃないやろ、と思いつつミーハー魂の赴くままに並んでみたけど、これヤバいわ。


242、食道楽で名無し

 ヘビの肉って鶏肉っぽいんだろ? 蒲焼にできるの?


243、食道楽で名無し

 ヘビの蒲焼は昔からマニアックな料理であるぞ。ただ、それとはまったく別もんだな。すでに食レポしてる人がいるけど、みんなが言うようにふんわりとしたウナギの蒲焼は期待するべきではないな。上品な脂が出るモモ肉をウナギのタレで焼いた感じかな。


244、食道楽で名無し

 うーむ、たれとか市販で売りに出してくれないかしらね?


245、食道楽で名無し

 オバラが出してる『冒険のたれ・照り焼き』がいいぞ。どのダンジョンの食材にも大抵は合う。


246、食道楽で名無し

 杵ウサギ肉のクリームシチュー食った! つ【画像】

 これは文句なしのSランク。


247、食道楽で名無し

 そこ気になってたんだよな。ベシャメルから作ってるタイプ?


248、食道楽で名無し

 たぶんそう。


249、食道楽で名無し

 作ってる人、有名なフランス料理店の息子らしいぞ。野良パーティ専門の人で、無限鳥居でこれを振る舞って一夜を共にした人たちを感動させたって、前にプイッターでバズってたな。


250、食道楽で名無し

 さすらいの料理人カッコヨス(*’▽’)


251、食道楽で名無し

 ふ、ふん、俺も『冒険のたれ・照り焼き』で料理無双したし。みんな美味しい美味しいって食べてくれたし!


252、食道楽で名無し

 お前、それは開発したオバラが無双したんだぞ。みんなは、オバラさん凄い凄いって言ってたんだよ。


253、食道楽で名無し

 え、そんな。みんなあんなに笑顔だったのに……。


254、食道楽で名無し

 樹海キノコそばが美味すぎるんだがwww つ【キノコそばの画像】


255、食道楽で名無し

 俺も食べたよ。これは年越しでもう一度食べたい一品だったな。


256、食道楽で名無し

 俺も食ったぜ。前から樹海キノコは食べたかったんだけど、樹海ダンジョンはパーティメンバーが行きたくないってぬかすから今回のイベントはマジで助かったわ。


257、食道楽で名無し

 それは言えてる。なんらかの不都合があって入れないダンジョンってあるしね。


258、食道楽で名無し

 あっ、パレードが始まった。どうしよ、もう一品食いたかったんだけどな。


259、食道楽で名無し

 俺は落花生買って準備万端よ!


260、食道楽で名無し

 あっ、みんな食べてる落花生ってダンジョン祭りのやつか!



――――――――――――――


【感動】DRAGON東京二日目 PART3


345、名無しのドラゴン

 ルネットさんだ! マジかわゆす!


346、名無しのドラゴン

 にゃんにゃんしとる!


347、名無しのドラゴン

 人妻なのに可愛すぎてつらい(/_;)


348、名無しのドラゴン

 あれ? これキスミア猫だな。キスミア盆地から出るようになったのか。


349、名無しのドラゴン

 今まで出れんかったの?


350、名無しのドラゴン

 キスミア猫は普通の猫と性格が違いすぎてストレスで死んじゃうって、『ケモナーが来た』でやってた。


351、名無しのドラゴン

 ケモ爺じゃ!


352、名無しのドラゴン

 さて、英雄のママンはどれほどなのか……。

   ・

   ・

   ・

462、名無しのドラゴン

 にゃーん!


463、名無しのドラゴン

 にゃーん!


464、名無しのドラゴン

 ルネットさんやべぇにゃーん!


465、名無しのドラゴン

 マジで見えなくて笑えてくるんだがwww


466、名無しのドラゴン

 抜いたあとならともかく、納刀が終わる直前まで動きがわからんってえぐいよな。俺もうレベル14なんだけどな。


467、名無しのドラゴン

 一瞬目を離したら、全てが終わってニャンってしてる(; ・`д・´)


468、名無しのドラゴン

 そしてちょいちょい見せるドヤ顔とニャンのポーズの可愛さよ。


469、名無しのドラゴン

 この人が無名だったのは凄いよな。前の時代からモデルとかやってそうだけど。


470、名無しのドラゴン

 アイドル的スター性と冒険者的スター性はちょっと違うからな。ルルちゃんやルネットさんは、強烈な殺気とニャンの切り替えで見ている人の脳をダメにしていると思う。


471、名無しのドラゴン

 個人的にはゲン先生の渋い声とのギャップが新感覚で楽しいです。


472、名無しのドラゴン

 ルネットさんのブログによれば、レベルはいま18らしいぞ。


473、名無しのドラゴン

 マジか。俺のレベルは20だけど、振り切って引き戻した一瞬のロスしか見えなかった。相当鍛錬してるつもりなんだけどな。ちなみに魔法使う剣士ね。


474、名無しのドラゴン

 レベル12のワイ、なにも見えないけど、息子に適当なことを言って尊敬を集める。高速で3回斬ったって言ったら超尊敬された。


475、名無しのドラゴン

 後日、お前んところの青空修行道場で話が広がってそう。


476、名無しのドラゴン

 ジャンプしながら縦回転抜刀術してなかった? まあ抜刀自体は見えんかったわけだが。


477、名無しのドラゴン

 合ってるよ。縦回転は割と見えるな。地上抜刀は俺も無理。


478、名無しのドラゴン

 キスミアは体操とかフィギュアスケートが強いんだよな。人口が少ないのにたまに金メダル取ってきた国だから、バネや柔軟性に天性のものがある。そういうところに変則抜刀術の秘密があるのかも。


479、名無しのドラゴン

 ゲン先生が言うように、攻めの抜刀術ってのが新世界だよな。


480、名無しのドラゴン

 攻めだけとは限らんだろ。鎌倉ダンジョンの突撃魚みたいに、先々のダンジョンでも奇襲型の魔物が出てくるだろうし、従来の抜刀術としても十分活躍すると思う。


481、名無しのドラゴン

 調べたけど、『抜刀サムライ』の出現方法ってヤバいな。


482、名無しのドラゴン

 サムライ系のジョブで、抜刀術だけで300体の敵を倒すだっけ?


483、名無しのドラゴン

 そう。居合道なんかを極めた人は『見習いサムライ』をマスターすると出てくるらしいけどね。素人がジョブを得るにはなかなか時間がかかるよな。


484、名無しのドラゴン

 ほかの派生ジョブもだいたいそんな感じだろ。ささらちゃんの『細剣騎士』とかも、騎士系ジョブかつ細剣で300体の敵を倒す、もしくはずっと細剣を使って『見習い騎士』をマスターするのが条件だし。


485、名無しのドラゴン

 派生ジョブは見習いジョブの時に狙って出すのが一番だよ。G級ボスを倒してしばらくすればマスターするから、できる限り武器は統一した方がいい。まあ、『抜刀サムライ』は倒し方だからちょっと特殊だけどな。


486、名無しのドラゴン

 それにしてもルネットさんだけで、めっちゃスクショが捗ったわぁ。


487、名無しのドラゴン

 キスミア猫の飯綱落としのGIF。つ【猫がボールを虐殺しているシーンがリピートされるGIF動画】


488、名無しのドラゴン

 猫にゃんギュルンギュルン落下して怖すぎワロエナイwww


489、名無しのドラゴン

 これ、やろうと思えば俺らにもできるのかな?


490、名無しのドラゴン

 猫にゃんにギュルンギュルンされて道路に赤い花を咲かせる489、ぐしゃー!


491、名無しのドラゴン

 俺にかけるって意味じゃねえよ。俺たちでも使えるかって意味だよwww


読んでくださりありがとうございます。


【好きラノ】で投票してくださったみなさん、ありがとうございました。

これからも楽しんでいただけるように精進いたします。どうぞよろしくお願い致します!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] >「キャルメちゃん、よく眠れた?」 >「はい、おかげさまでよく眠れました」 空飛ぶ夢は見られたのかな?
[一言] 最近、鬼滅の刃のアニメ見直していたせいで、 猫柱初代 流ルネット 猫の如き変幻自在の刃で悪鬼を討つ 猫の呼吸 壱ノ型「狗尾草打ち」! っていう妄想しながら読んでました。orz 変幻自在…
[良い点] ルルママがある意味で一番活躍していますね 抜刀術を使いこなした新しい魔物退治の技ということか・・・ しかもキスミア猫も他の場所で活動ができると・・・何かしらのフラグかな・・・ [気に…
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