7-6 風見女学園の取材
本日もよろしくお願いします。
一夜明け、本日は風見女学園の登校日であった。
この登校日は今後の説明がメインであるため、保護者も同伴可能だ。
つい最近新しくなった風見駅から、父兄を連れた女子高生たちがドヤ顔を決めながらぞろぞろと出てくる。
近隣の町から電車でここまで通っていた彼女たちだが、この町へ来るまでの道のりで自分がとても目立っていることに気づいていた。最近では萌え要素が強い風見女学園の制服が一つのステータスになっており、先日の風見町防衛戦によってその地位はさらに押し上げられた。可愛らしい制服は、まるでこの時を予見していたかのようにその力を如何なく発揮し、一般ピーポーの注目を集めた。
電車に乗る彼女たちはその視線に気づかないふりをして、ツンとお澄まししたり。良い気持ちだった。
そんな彼女たちだがイベントが終わって迎えにきた家族と再会すると、ダンジョンから帰ってきたかつての命子たちがそうであったように、大泣きされた。そして、スーパー褒められた。
カルマに関係なく彼女たちは率先して活動しており、その様子はテレビを通して家族の目にも入っていたのだ。
風見町では国から派遣された多くの人が、調査や後片付け、治安維持をしている。
治安維持に関しては、カルマがあるので外道な事件はそう心配することではないが、許可なく撮影を始めたりなどそういう取り締まりを主に行なっていた。
そんな町の中を、父兄を連れた女子高生たちがぞろぞろと学校へ向けて歩いていく。その顔は自信に満ち溢れていた。
この町に住んでいる命子も適当な時間に親と一緒に登校だ。
何人もの有名人を生み出した風見女学園にあって、命子はことさら目立っていた。
特に、角が。自分の娘も角とか生えるのだろうか、と親は心配なのだ。
しかし、命子の姿を見ると、割とありなんじゃないかと思えてくる。普通に可愛いのである。しかも取り外しが可能という仕様だし。
本日は登校日なわけだが、授業をするわけではなく、今後についての説明が行われる。説明場所は、父兄は体育館で、生徒は教室でそれぞれ行われる予定だ。
親と別れた命子は、昇降口で下足を上履きに履き替えて校舎の中に入った。
その瞬間、シュババッと命子は凄まじい速さで身構えた。
まるで秘密結社の戦闘員に囲まれた仮面なバイク乗りみたいなポーズだ。
油断なく視線を動かす命子の周りで、わきわきと手を動かす女子高生たちがじりじりと近寄ってくる。
「くそっ、マジでこの学校のノリはどうなってんだ……っ」
命子は冷や汗を流しながら、左右に広げた手でけん制する。
手を向けられた生徒の塊が怯んだように後ずさるが、その代わりに別の場所がじりじりと近寄ってくる。
命子は、小さくジャンプしながらシュババッと凄まじい速さで足を入れ替え、また別の方向をけん制し始める。やはり手を向けられた方向の一団は怯むが、その隙を狙って別の場所から接近されてしまう。
くっ、これは詰みか。そう思い始めた時だ。
「はいはい。お祭りはこの前やったでしょ。あんまりやると、やらせてくれなくなっちゃうわよ」
そんな命子を救ったのは、部長である。かつてこの遊びを始めた張本人だ。
「おはよう、命子ちゃん」
「おはようございます、部長」
ふぅと緊張を解いて、命子は挨拶を返した。
命子の周りでは、まるでフラッシュモブの終わりかのように、女子たちがいつもの調子に戻って散っていく。
命子は部長と一緒に教室まで移動を始めた。
「命子ちゃん昨日何食べた?」
「え、なにその会話がない人みたいな質問。まあいいですけど。昨日のご飯はクリームシチューでした」
「ひゅーいいね。クリームシチュー」
「部長はなんだったんですか?」
「私? 私はシースー。あとザーピー」
「シースーにザーピーってクリスマスかよ!」
「いやぁ、もうね。地球さんTVを見たウチの親が喜んじゃってさー」
地球さんTVはなにも命子たちだけを映していたわけではない。今回のイベントの様々な活躍を流していた。その中には、戦乙女風ダンボールアーマー・白カラーを着て、黒いロングコートを肩に引っかけた魔法少女部隊の隊長の姿も映されていた。つまり部長である。
「あー、あれはなぁ。あんなの見たら親は喜んじゃいますよ。普通に英雄してたし」
「参っちゃうわよね? ホント、参っちゃうわよね!?」
大事なことなので二回言った部長を見上げる命子は、クッソ嬉しそうだなぁ、と思った。
「あれ、でも部長の家は風見町の中ですよね?」
「うん。親も戦ってたんだけど、私の活躍がずいぶん嬉しかったみたい」
「なるほど、可愛いじゃないですか」
そんな会話をしながら、命子は周りの女子の話も気にした。
女子たちがしている話題は基本的に二つ。イベントのことと、そのあとの家でのことだ。
けれど、命子や部長の姿を見て挨拶をすると、話題が一気に変わっていく。部長がマジかっこいいとか、どんなマナ進化があるのかなどだ。角肯定派もいる一方で、今のままが良いという意見も聞こえる。
教室まで送ってもらった命子は部長と別れ、教室に入る。
まだささらとルルは来ていない。あの2人は家が近く、最近はいつも一緒に来ている。
すでに教室にいるクラスメイトから視線が集まる前に、命子は入り口からほど近い他の人の席に着席した。そうして、その後ろの席の机に取り調べをする刑事みたいにドカッと腕を置く。
「よぉ、日向ちゃん。花覚醒したんだってね」
それは御影日向、特別養護老人ホームで【花】を覚醒させ【花魔法】に変えたクラスメイトだった。
「なんだよ、別にどうだっていいだろ」
「またそんな天邪鬼して。ホントは嬉しいくせに!」
「そりゃ嬉しいさ。当たり前だろ?」
「それならそうと最初から言えばいいんだよ。まったく。それで、昨日のご飯はなんだったのっ!?」
「なんでキレ気味なうえに会話のネタがない人みたいな質問するんだよ。下手かよ。今日ならもっと何かあるだろ?」
「いいから答えて!」
命子はペシッと机を叩いた。
「小龍姫さまになってウザいノリが増したなー。まあいいけど。昨日は……す、寿司とピザとケンタッピーだよ。あとショートケーキもあった」
「おまっ、クリスマス生まれの子のパーティだってもうちょっと控えめだよ!?」
「し、知らねえよ」
「こちとらマナ進化したのにクリームシチューだったんやぞ!?」
「お、おう、そっか。それはたしかに、もうちょっとお祝いっぽくても良かったかもしれないな。お赤飯とか」
「まあ私がクリームシチューが食べたいって言ったんだけどね」
「じゃあ良いじゃねえかよ!?」
「はいはい、私のせいですよ。しっかし、そっか。日向ちゃんの親はよっぽど嬉しかったんだろうね」
「はっ、悪い子が良い子になればそりゃ嬉しいだろうさ」
「ひゅー、天邪鬼ぅ!」
命子がからかうと日向はプイッと横を向いた。
実際に、風見町まで日向を迎えにきた親は出会うなり号泣した。カルマがマイナスだったうえにその罪業もすでに知っていたため、心配で仕方なかったのだ。それからはもうお祝いである。
「なあ、羊谷」
「なに?」
席を立った命子の顔を日向が見つめる。どこかシリアスな顔をしているので、命子もキリッとくりくりお目々で見つめ返した。
すると、日向は無防備な命子のほっぺをもにゅもにゅと揉みしだいた。
そっちがそのつもりなら天邪鬼キャラの変顔を見てやろうと、命子も日向の顔をもにゅもにゅし始める。
たっぷりお互いに1分間もにゅもにゅしまくり、謎の遊びは終わった。
「あっ、ごめん、強かった?」
「ちょっとな」
ほっぺから手が離れた日向は、目に涙を溜めていた。
それをゴシゴシと拭った日向は、しっしっと手を振る。
敏感系少女命子は、いろいろ察してその場をあとにした。
自分の席についた命子は、お喋りに来る他の子たちからも昨日の夕ご飯を聞き出していった。おそらくこのクラスで一番金を持っている命子が一番庶民的な物を食べていた。
ささらたちも登校してきて、しばらくするとアネゴ先生がやってきて、本日の流れを説明し、プリントが配られていく。
「すでに知っている者もいるかと思うが、明日から2週間の休みに入る」
アネゴ先生はそう言った。
この4日後から風見町は魔物が出てくるようになるが、問題はその規模がどの程度かわからないことだった。イベントほどアホみたいに出てくるわけではないらしいし、生活が困難になるということはないと思われるが、とにかくその調査が行われる。
これによって安全性や町民をどうやって守るかが決められていくわけだが、その調査期間中にあまり人に出歩いてほしくないのが国の考えであった。登下校の安全が未知数なのは学校側も怖いので、国の要請に従う形で休校となる。
なお、この休校は場合によっては延長することになるが、一先ず確定しているのは2週間。
では、その期間学生が何をするかというと、風見町の外にあるいくつかの市立スポーツ競技場で訓練が行われる。
風見女学園は今回の戦いで多くの生徒がレベル6を超えてしまった。つまり、F級の魔物に狙われるボーダーを超えたのだ。なので、町中で魔物に遭っても普通に倒せる技術を身に着けてもらおうという取り組みである。
これは風見女学園だけでなく、今回の戦いでレベルが6以上になった全員が対象となっている。レベル5以下でも今後も風見町に関わる人は対象となるが、レベル教育などで遠くの市町村から来ていた人は危険度が低いため対象から外れる。ただし、そういった人で心配な場合は、近くの自衛隊基地などで訓練してもらえる。
なお、これは任意であり、参加したくなければしなくてもいい。
命子たちはこの期間を、F級ダンジョンの攻略にでも使おうかと思っていた。馬場の話では冒険者のダンジョン攻略規制がもうすぐにでも緩和されるという話なので、それを待つ間に深層まで行ってしまうというわけだ。
というのも、この攻略規制の緩和は、そのランクのダンジョンをクリアできたら次のランクへいけるという風になるだろうと馬場が教えてくれたからだ。
命子たちは冒険者免許の上ではまだG級ダンジョンしかクリアできていないので、いきなりE級に入るのは強くても許可されないわけである。
そういった連絡事項が終わると、学生向けのアンケートを行う。
大勝利でキャッキャしている風見女学園だが、あのイベントは戦争みたいなものである。トラウマを負っている子もいるかもしれないので、そんな調査だ。
「それではこれで解散になる。親御さんはまだのようだから、親と帰る者は少し待っているように。また13時からテレビや新聞の取材が来るから、インタビューを受けてもいいという者は残ってくれ」
諸々が終わると、女子高生たちは自由時間になった。
「テレビだってぇ、どうするぅ?」みたいな会話がそこかしこで始まるが、その質問を投げかける子はみんな、完全に居残る気満々だ。テレビ局が来ると事前に知っていたため、薄らとお化粧している子も多い。準備は万端なのである。
13時になり、テレビの取材が始まった。
この取材も先日の命子たちのお披露目と同様に、国ごとに一局ずつが選出される抽選方式なのだが、それでもやはり相当な数の取材陣がやってきていた。同じく、新聞や雑誌出版社の席もある程度用意されている。
まず始まったのは、吹奏楽部と軽音部による演奏である。
演目は命子たちを応援したスベザンのOP曲。
校舎と校庭を区切る階段の上で、女子たちが高らかに管楽器を演奏する。
その様子を撮影する取材陣は階段の下の校庭側だ。当然、パンツは見えないくらい後ろに下がっての撮影である。また、幸運にもドローン撮影権をゲットしたテレビ局は、演奏する女子たちの姿をカッコよく空撮する。
本来、この曲は中学生が自分たちの活動をPRするために練習し、フォーチューブに載せていた曲だった。つまり、完全にネトリである。これが高校生……っ!
ちなみに、そんな風見中学校吹奏楽部のアニソン演奏動画シリーズも、イベントを境にして凄まじい再生数になっていたりする。
また、日本のアニメ好きが予想したように、メディアミックス『全てのものは俺の斬撃で無に還る』が爆発的な人気になりそうな兆しがネット上の様々な数値で現れ始めていた。その数値は、原作者のデスマーチが始まる兆しでもあった。
それはさておき。
風見女学園の生徒は普通じゃない。今、演奏している子たちもその例に漏れず、普通じゃない。彼女たちが演奏を始めると、学校中の生徒や教員、一部の父兄からオーラがぶわりと発生した。バフがかかったのである。
おー、と取材陣から控えめな歓声が上がる。
これを撮りたかったテレビ局は多い。
非戦闘員でも何かしらできることがあるというのを風見町の人々は世の中に知らしめたが、この演奏は目立つという点において言えば、その最たるものだった。
世の中に争いごとの苦手な者が多いのは語るまでもないことだが、そういう人たちにとって、命子たちに力を与えて勝利へ導いた彼女たちは、『大活躍する非戦闘員』の象徴のようになっていた。
彼女たちの演奏が終わると、入れ替わりで魔法少女部隊が階段の上に立つ。
吹奏楽部を撮影していた取材陣は、校庭を空ける形で両サイドへ退き、撮影する。
魔法少女部隊の本日の格好は、萌え調な風見女学園の制服の上に戦乙女風ダンボールアーマーを着用したものだ。このファンタジー化した世の中にあって、もはや完全にアニメの世界の住民である。
その中央に立つのは部長で、『ドンッ!』とでも擬音を背負いそうな威風堂々とした立ち姿だ。サムライガールみたいな凛とした顔立ちなので、実に絵になる。
その周りの生徒も撮影があると事前に知っていたため、レベルアップの効果でプルンプルンなお肌に軽くお化粧をしたり、つやつやな髪を弄ったり。秋晴れの空の下、一種神々しさすら宿したピッカピカな女子高生の集団がそこにあった。
校舎の窓から生徒たちの歓声が上がる。
多くが部長しゅきしゅきな歓声だが、黄色い声は混じり合って魔法少女全体に向けられている歓声にも聞こえる。だから、少女たちは良い気分だった。
『乙女よ淑女たれ。その心に凛と咲く誇りを宿せ。
乙女よ修羅たれ。その体を暗雲切り裂く刃となせ。
乙女よ修行せい。己を磨き、新たな時代を華麗に生き抜くのだ。
我ら風見女学園修行部、魔法少女部隊!』
彼女たちの演目は、『風見乙女の詩』から始まった。
ポエマーな女子と命子が出会ったことで誕生した風見乙女の詩は、もはや彼女たちの代名詞であり、恥ずかしく思う子もいなくなっていた。
むしろ、香ばしいポーズやイカシた名乗りをするのがカワカッコ良いみたいな風潮になっているため、率先してやっている節がある。
この風潮をテレビに出てくるサブカルチャーをよく知る偉い人はこう語る。
羊谷命子が種を撒き、風見女学園の生徒が芽吹かせた、と。
もちろんそこにはファンタジー化した現代社会という背景があるが、とにかく、ついに中二病ムーブが流行の最先端を飾る日が訪れたと、サブカルチャーをよく知る偉い人が勝手に宣言したのだ。
そんな風見乙女の詩は、無垢なる幼女たちの胸に突き刺さっていたりする。大人になったら私も魔法少女部隊に入るのだと、お家の庭でホースの先っちょを持って腕をぶんぶん振って流れる水をウネウネさせる子が続出する社会現象が起こっている。必然、お家の庭はびっちゃびちゃである。なお、これは幼き日の命子も修練の果てに極めた技の一つである。
次いで数多の魔物を屠った集団魔法戦法『滅・魔法流星の陣』の披露だ。
「滅・魔法流星の陣!」
「「「滅・魔法流星の陣!」」」
部長の指示を全員が唱和して、水弾と水撃砲が作られていく。
放てぇ、と部長の号令に従って、陽光を浴びてキラキラ輝く水の球が校庭に向かって飛んでいく。
特に的とかはないので、校舎から40メートルほど離れた校庭が一瞬でぐっちゃぐちゃになる。校庭にはすでに先の戦いの傷跡が残っているため、学校側は諦めている節があった。
この陣形技はイベント期間中に風見女学園を報道していたテレビ局がガンガン撮影していたため、素材は世の中に溢れている。なので、正直なところ、1回しか撮影チャンスがなかった吹奏楽部の魔法演奏ほどの貴重さはなかった。
ただまあ、女子高生は何をやらせても可愛いというのは世の理の一つである。それがガチで凄いことをしているなら視聴率も上がろうってものだ。
しかも、この取材は各国ごとに抽選で権利を得ているため、他局が専門家を呼んで国の政策や先の風見町防衛戦の分析している間にこの放送を流しているわけで、割とずるいレベルで視聴者を得ていた。
さて、魔法少女部隊のお披露目も終わり、最後に命子たちが登場する。
三人とも本日は魔法少女たちと同じで、制服の上に戦乙女風ダンボールアーマーを着用している。武器はそれぞれの武器と同じ程度の長さの木刀だ。
ささらとルルが紫色の炎を体に宿す様は、なかなかに超人然とした姿である。紫オーラを卒業した命子も角が2本生えたことで存在感が否応なしに上がっている。
吹奏楽部によるバフなし演奏をバックミュージックにして、3人が演武する。【イメージトレーニング】を使用した演武は、本当に何かを切り殺しているような迫力のあるものだった。なお、スカートの中身は短パンである。
命子たちの演武が終わると、次はインタビュー合戦だ。
インタビューされる内容は事前に決められており、突拍子のないことは聞かれたりしない。取材陣からすれば物足りないかもしれないが、相手は年若い一般人だし仕方がなかろう。
『Q、魔法を使ったとはいえ、魔物と戦うのは怖くありませんでしたか?』
「魔物が向かってくるのは怖かったですけど、私が頑張れば誰かの負担が軽くなると思って頑張りました!」
取材に、魔法少女な女子高生がキリリとして答える。
口にしたのはさっき考えた回答だった。本音は、完全にノリで戦いました、である。それに、いざとなれば大人が助けてくれんだろ、という考えもあった。実際に、緊急事態ともなれば自衛隊や冒険者が飛び出せる布陣だったのでその考えは正しい。
『Q、なぜ魔法少女部隊に入ろうと思ったのでしょうか?』
「どんな状況になっても家族や友達を守れる対応力を身に着けるためです」
本音は、楽しそうだったから、である。
ついでに言えば、冒険者が今後のモテる女の条件になるとも予想していた。さらに、冒険の途中で出会った男子と恋に落ちるのだ……素敵!
とまあ、こんな風に綺麗ごとを並べる生徒は多かった。実際に社会に貢献したいと思っている子ももちろんいる。
もう一つ多いのは、キャッキャ勢である。
『Q、魔物が攻めてきて怖くはありませんでしたか?』
「えー、全然怖くなかったぁ!」
「あたしもカズミンをギューッてしてたから全然大丈夫だったぁ! ねーっ、カズミン?」
「ちょっ、もー、やーめーてーよー!」
テレビの前でギューッてしてクネクネーとして、元気いっぱいなだけ。
が、それが良い。最高に女子高生してる。
それにこういった普通の子が、風見防衛戦で活躍したのだ。
この子たちも質問を重ねると、武器のリペアやオニギリ作りを頑張ったという。
そんな風見女学園の生徒たちの様子が、お茶の間を賑わすのだった。
読んでくださりありがとうございます。
ブクマ、評価、感想、大変励みになっております。
誤字報告も助かっています、ありがとうございます。