7-1 病院の朝
本日もよろしくお願いします。
イベントを終えた命子たちは、イベントの熱気も冷めやらぬうちに風見町にある県立病院に搬送された。
命子がマナ進化したためだ。
マナ進化は地球さんが推奨していることなので生命活動に不都合はないと思うが、何かしら致命的な弱点が現れている可能性はなくもない。爬虫類のように体温が下がると急激に眠くなる可能性だってある。冬眠しちゃうとか。
なので精密検査を受けるわけだが、まあそれは建前で、例のごとく命子のデータが欲しいのだ。それを証拠に、検査は採血だけして一先ず眠らせてくれる余裕なものだ。
大人の事情については命子も承知しているので、問題ない。というか、新しい自分を無料で調べてもらうのだから、むしろ喜ぶべきだろう。
命子は病院のベッドで横になる。個室の良い部屋である。
そうして横になっていると、すぐにウトウトとし始めた。避難していた昨晩は大して眠れていないので無理もなかろう。
命子は自分の身体の骨ばった場所が当たり合うと妙に気になって眠れなくなっちゃう子であった。例えばくるぶしとくるぶしとか最悪だ。よほど疲れていない限り、これが成立すると眠れなくなる。だから布団の端っこを丸めたりして挟み込むのが常なのだが、進化したことで特大級の気になるポイントが現れた。
角である。
こめかみの横についているので、寝返りを打つと首がクキッとなるのだ。
「邪魔っ!」
命子はひょいっと角を取って、枕元に置いておいた。
「世の中の魔王様はどうしてんだ?」
角の部分が当たらない画期的な枕でも使っているのかしら、とその枕の形状を思い浮かべて目を瞑る命子は、すぐにすとんと意識を落としていった。
翌日、目を覚ました命子は布団から抜け出した。
目をクシクシと擦り、スリッパをペタペタと鳴らしながら窓のカーテンを開ける。
病院の外では、多くの人がわいわいと活動を始めていた。
時計を見れば7時だ。最近の命子からするとかなり遅起きである。
「みんなも起きてるかな?」
命子は検査着の上にカーディガンを羽織り、支度を済ませて病室を抜け出した。
病室の外には女性自衛官が椅子に座って待機しており、命子を見ると立ち上がってビシッと敬礼した。
命子も胸を張ってビシッと敬礼し返して、寝不足な自衛官の心を癒しておく。
そんなことをして病室から5歩ほど離れた瞬間、目の端が紫色に光り始めた。
「なにごと!?」
命子は慌てて横を向く。
しかし、光はその動きに合わせて命子の目の端で光り続ける。
「は、速い!」
命子はササッと首を回して、纏わりついてくる光を追いかける。しかし、やはり光は視界の真ん中に収まることはなく、常に目の端でチラつき続ける。
女性自衛官がしっぽを追いかける犬を見るような眼差しでその様子に萌えた。だが、命子は真剣だ。
「おのれ!」
たまらず命子は光る場所を手で払った。すると、そこには角が生えていた。
「はっ、忘れてた、角だ! え、っていうか、どゆこと?」
命子は寝る前に角を外していたことを忘れて、外に出ていた。
その角が恐らく今の光で生えてきた。
「ということはだ……ひらめき!」
命子は慌てて自分のベッドに戻った。
この角が無限に生えてくるのなら、生産の素材にできると思ったのだ。自分の身体の一部を素材にできるかもと真っ先に思いつくなんて、中々にクレイジーなロリである。
しかし、ベッドのどこを調べても角はなかった。
「そうは問屋が卸さぬか。この角はあの角が飛んできた感じなのかな?」
実際には病室のドアを閉めてきたので、瞬間移動みたいな感じかもしれない。
試みが失敗した命子だが大して残念にも思わず、ステータスを確認しておいた。
この世界のファンタジーはこういう現象が起こると大体の場合、魔力を消費するからだ。
案の定、魔力が10点減っていた。
「これなら失くしちゃっても安心だな」
命子は一つの発見をして、うむうむと頷いた。
気を取り直して外に出ると、命子は隣の部屋のドアをトントンとした。
この部屋はささらとルルと紫蓮のお部屋だ。ケガ人は割といたので、命子以外は同じ部屋にしてもらったのである。
返事はなく、もう一度トントンとするが、やはり返事はない。
仕方がないので、ドアを開けた。
「みんな、起きてるぇええええっっっ!?」
命子は、たじろいだ。
ルルの上にささらが乗っかって眠っているのである。リアル布団は全てはだけ、ルルに掛かっているのはささら布団。フルオープンなのでその抱き着きっぷりがよく分かる。
ささらはルルの顔の横に自分の顔を置いて幸せそうに眠っており、それを受け止めているルルは、うーんと苦しそうだ。
「キスミアの時よりもひっでぇな。っていうか、ささらの寝息がエンドレスでぶっかかってるじゃん」
キスミアの時も、ルルはささらとメリスに拘束されてうんうん唸っていた。
しかし、あの時は両側から腕を拘束される大岡裁きスタイル。今回はあの時よりも命子的にはハイレベルだ。
いよいよ夕暮れの教室とかに入る時は気を付けたほうが良いかもしれない。何かの機会で二人を探すことがあるにしても、あれぇどこいったのかなぁ、などと大きな声で連呼しながら探そうと命子は思った。
「ぴゃわー……わ、我の熟睡している横でいったい何が……」
紫蓮も起きて、あわあわし始める。
「きっと紫蓮ちゃんに気づかれないようにこそこそと何かやっていたんだよ」
「漫画で見たことあるけど現実で起こるとは……」
「そして、ガチで気づかない紫蓮ちゃんな。実に都合の良いキャラだ」
「シレンが横で寝てるデス、とか言ってたんだ……」
「つまり紫蓮ちゃんの中では、ささらがエロキャラなのか」
そんなことを話していた二人の間に静寂が舞い降りる。
途端、何だか気まずくなって、取り繕うことにした。
「ま、まあ、冗談はさておき。ささらはですわですわ言ってるくせに寝相が悪いからね」
命子もささらと何度か隣り合って寝たことがあるが、かなりの確率で抱き枕にされる。実際のところ、この現象の正体はそれだろう。仲良しなので布団に潜り込むくらいはしたかもしれないが。
「それに、ルルさんが龍のしっぽに弾かれて、ささらさん泣いちゃってた」
紫蓮も目の前の光景をフォローする。
実際、仲間がぶっ飛ばされていく光景はトラウマになってもおかしくないし、この中の誰かは、これをきっかけにしてダンジョン探索に消極的になってしまうかもしれない。
それは寂しいけれど、本人の選択は尊重するべきだろうと命子は考える。
ここまで強くなっていれば、そうそう地上に出てくる魔物に後れは取らないだろうし。地上で苦戦する魔物が出るにしても、きっと数年は先の話のはずだ。そのくらいのスパンがなければ大体の生き物がヤバいことになるから。
仮にささらがここで冒険をやめると言っても、きっと防具を作ったりして、自分たちをフォローしてくれるに違いないと思えるくらいに、命子はささらとの友情を育んでいるつもりだった。
まあ、覚醒した後の三頭龍との戦いぶりを見るに、きっと普通に冒険を続けるだろうけれど。
そんなことを考えているとドアがノックされた。
「入っていいかしら?」
馬場の声だ。
「どうぞー」
「おっ、やっぱり命子ちゃんはここにぇええええ!?」
どうやら命子の部屋を一回訪ねた様子の馬場はいつも通り陽気な様子で入ってきたのだが、命子の背景にあるベッドの上で凄い状態で寝ているささらとルルの姿にたじろいだ。
書類をばさぁと落とし、命子の目を慌てて塞ぐ。圧倒的に手遅れなのだが。
「あー、暗闇っ!」
「え、ふ、二人はそういう? はっ、そういえばダンジョンでお風呂に入った時も……」
目隠し状態で楽し気に笑う命子を盛大にスルーして、馬場はニヤニヤしながらささらとルルの姿をガン見し続ける。外面の慌てぶりとは裏腹に眼福であった。
馬場はキスミアのダンジョンでお風呂に入った際に見た光景を思い出した。
ささらとルルは、背中のみならず前部分も洗いっこしていた。相当な仲良し度でなければ無理だ。
「まあ、二人のことは置いておいて」
目隠しをされながら命子は置いておいてと手でジェスチャーした。否定はしないスタンス。
「馬場さん、朝も早くからどうしたんですか? もう検査?」
「今日のスケジュールを知らせに来たのよ」
「マジかよ。馬場さんも昨日は死にかけたのに大変ですね」
「命子ちゃんの検査結果は私も興味深いからね。他の人にこの役目は譲れないわ」
イベントが終わって膜の外から大量に援軍が来た自衛隊だが、内部で戦っていた自衛官のほとんどは点検作業などの活動こそ交代したものの、報告や検査のためにあれから一睡もしていなかったりする。早い者でつい先ほど休息に入ったくらいだ。
命子もそのことはなんとなく察し、目を隠す手のひらの熱を少しだけ愛おしく思った。
「無理しないでくださいね」
「大丈夫よ。で、この後、9時から検査を始めたいけど、大丈夫そうかしら? ごめんだけどいろいろと検査するから朝ごはんは抜きね」
「ええ、大丈夫ですよ。それより、もうそろそろ目隠し外してくれます?」
「でも、教育上良くない映像があるわ。はっ、見て、命子ちゃん、ほっぺにチューしそう!」
「いや、見えないって!」
そんなこんなで検査まで少し時間があるので、命子たちは同じ病院に運ばれた知人のお見舞いに行くことにした。
「もうもう! 起こしてくださいまし!」
「いや、だけど、戦いの後で疲れていただろうしね。可哀想だって思ったんだよ」
「そのおかげでワタシは乳牛に圧し掛かられる夢を見たデス。にゃん! シャーラ、なんで打つデス! んふぅ、んふふぅ、なんで打つデスか! んふふぅ!」
乳牛呼ばわりされて恥ずかしがったささらがルルをぽかぁと叩き、ルルは怒ったふりして楽しげに笑う。なんならもう一回打ってほしそうだ。
命子と紫蓮と馬場は、仲良しだなぁと二人のやりとりをスルーした。
「えー、301、301。ここだ」
教えてもらった番号の部屋を発見して、命子たちは入室した。
この部屋は、今回の戦いで、緊急的に回復薬の投与がなされるくらいの重傷を負った人たちが入院している大部屋だ。
重傷とはいえ、低級回復薬の時間をかけての連続投与はかなり効果が高いので、すでに危機は脱している。
「へいへい、兄ちゃん、起きてるかぁ?」
命子たちはぞろぞろと病室に入り、お目当てのカーテンをシャッと開いた。
そこでは、入院着を着た馬飼野の兄ちゃんと同じく色違いの入院着を着たツバサの姉ちゃんと、やはり入院着を着た女の人がいた。
ベッドの枕元で上半身を起こして座る馬飼野と、ベッドの左右の椅子に腰かける2人の女性という構図だ。
別になんてことのない光景だが、命子の目が馬場によって塞がれ、紫蓮の目がルルによって塞がれ、ささらがほえーとした。
「あ、あ、ああ、命子ちゃん、おはよう」
目を塞がれた命子は、一先ず初めての人にご挨拶した。
「あ、こんにちは。目を塞がれちゃっての挨拶ですみません」
「あ、初めまして。レンです。よろしくお願いします。あ、どうぞ気にしないでください」
レンはペコリと頭を下げるが、命子は目を塞がれているので見えない。
そんなレンの自己紹介に、命子ははっとした。
「あっ、あの時の人!」
命子は、馬飼野のヘタレっぷりが展開されたイベント開始直後の出来事を思い出した。
命子は綺麗な顔をした兄ちゃんかと思っていたのだが、女性だったのだ。
そんな自己紹介を終え、命子は口元を盛大ににやつかせて言う。
「兄ちゃん、昨日は大活躍だったじゃないさ」
「命子ちゃんがそれを言うのかよ。マナ進化しちゃってさ。角、カッコイイじゃん」
「まあな。つっても私のは早いか遅いかだよ。みんないずれはって感じだね。でも兄ちゃんのは違うよ。それはきっと、全てのマイナスカルマ者が至れるものではないよ。よくやった!」
「え、そ、そうかな? ははっ」
馬飼野はテレテレした。
そんな馬飼野を両サイドの女性がじぃーと見つめる。
「兄ちゃん、私とささらはね、兄ちゃんと出会った時から分かってたんだ。こいつは、いずれ何かやってのける男だって。ねぇ、ささら?」
「はい。ワタクシたちの目に狂いはありませんでしたわね」
目を塞がれた命子とフリーなささらは、腕組みをしてうんうんと頷いた。
知ったような態度をし続けていた2人は、これを予見していたらしい。本当かどうかは謎だが。
「兄ちゃん、照れる必要はないさ。自分の成したことに誇りを持って、胸を張って突き進めばいいんだよ」
命子を目隠しをする馬場は、相変わらず口が上手いなぁと感心した。馬飼野なんて、ロリの言葉に感激して涙ぐんでいる。
ちなみに、馬飼野は初めの頃、命子周りの警護において要注意人物として政府から監視対象にされていたので、馬場は割と彼の経歴に詳しかったりする。
「ま、馬飼野さんは凄いと思います」
命子の知らない女性・レンが真っ赤な顔で命子の言葉に便乗した。
それは小並な感想だったが、女性に褒められた経験が少ない馬飼野はもじもじした。
「っっっ! そ、そうよ、馬飼野君は凄いわ!」
ツバサが何か焦った様子で馬飼野を褒める。やはり小並な感想だった。
馬飼野は布団の中に逃げ込みたくなるくらいテレテレした。命子が照れる必要なんてないって言ってるのに。
そんな馬飼野だが、女性用の入院着を着るレンが女性だと知り、現在、女性7人に囲まれる凄い状況だったりする。
「それで、兄ちゃん。例の花はスキルをくれたんでしょ?」
いい加減目隠しが取れた命子は、気になっていたことを聞いた。
マイナスカルマ者がプラスに移行した場合、スキルを得られるパターンとそうでないパターンに分かれるのは命子も知っていた。学校などの集団組織にいれば、馬飼野と同じようなパターンを喰らう人は1人や2人いるので、多くの人が知っていることだった。
馬飼野が咲かせたあの幻想の花。あれがスキル授与の光景なのだと、ファンタジー最前線にいる命子はすぐに察することができた。
ではいったい、どれほどのものが手に入るのか、興味深かった。しかし、凄いスキルではないだろうという予感はある。
「俺が手に入れたのは、【防具性能アップ 小】だよ」
「へぇ、ささらと一緒じゃん」
命子が睨んだ通り、それは有能なスキルだが、ありきたりなものだった。
いかに馬飼野が頑張ろうとも、結局のところは小さな悪が善へと移行したにすぎない。
悪の味を知った者が光の道へ向かうのも立派なことだが、これはギャップ萌えの原理に近いものがある。
忘れてはいけないのは、善人だってその人生において悪の誘惑がビシバシと襲い掛かってきているのだ。それを彼らは振り払い、歯を食いしばって生きてきたのである。
誰もが認める聖者だって初期スキルは初級スキルが1つだけだったのに、彼らを差し置いて、馬飼野が強大な力を宿すことはまずありえないと、命子は思っていた。
命子はそこら辺のことについて、たとえ知人のことでもドライに考えていた。
「でも、あの状況で【防具性能アップ 小】が発現したのは偶然にしてはできすぎだな。もしかして、【花】を覚醒させた人は、心から願った初期スキルを得られるのかな?」
そう考える命子に、馬場が言う。
「その予想はたぶん正解よ。報告では、命子ちゃんの同級生で【花】を覚醒させて、自分の望んだ初期スキルを選択できた子がいるの。御影日向って子よ」
「日向ちゃんか! ヤツめ、ついにやりおったか!」
命子はクワッと目を見開いた。
青空修行道場に放流した悪っ娘が、ついにやりおって、命子は嬉しくなった。
凄い有名人の謎のテンションに、初見のレンは、えーこういう子なんだ、とちょっとびっくりである。
仲間たちも、角が生えても命子の性格は全く変わらず、ホッとしていたりする。
「馬飼野さんがスキルを覚えた時に出た幻想の花は、種をいくつも馬飼野さんに渡しているのよ」
馬場はそう付け加える。
あの時、馬飼野を映していたカメラは細かい部分までは映せていなかった。馬場は、この情報を地球さんTVで知った。
「種、種か……」
「きっとマナ因子」
種ってなんだ、と命子は考えるのを放棄し始めるが、紫蓮が意見を言って復帰する。
「それな。マナ因子。きっとそれな。今同じこと考えたよ」
「でも命子さん。天狗さんのお話では、マナ因子は魔力を使用すると成長すると言っていましたわ。馬飼野さんはそれができていないはずですわ」
ささらからむつかしい質問をされて、命子は指遊びを始めた。
「でも、【花】は魔力で作られるし何かしらの処理をしてくれている可能性はあるかも。どんな処理かは知らないけど」
紫蓮がそう言い、命子は指遊びを止めて、うんうんと頷く。
「そ、そうだ。ジョブは? 兄ちゃん、なんか面白いジョブは出てきた?」
命子は分かりやすい話に誘導した。
「あーそうそう、『見習い花魔法使い』っていうのが出てきたよ。あとはみんな知ってるような初級ジョブばかりだったね」
「『見習い花魔法使い』! メルヘン!」
命子はすぐにスマホで検索をかける。
『見習い花魔法使い』と入力して、検索結果の先頭のサイトに『評価』という文字を発見したのでタップしてみると、おっぱいが零れそうな服を着た萌え萌えな妖精さんの絵が出てきた。ソシャゲだった。
「未発見のジョブなのかな?」
「昨日までは未発見だったわね。例の御影さんって子が昨日発見したらしいわ。彼女は【花魔法】というのを覚えたのよ」
「マジか、あいつやんなぁ。っていうか、そうなると、もしかしてこのジョブは【花】を一度でも使わなければ就けないジョブなのかな? いや、そんなことはないと思うけどな」
この時点では、世界の特定地域で一部の一般ジョブがグレードアップして、【花魔法】が使えるジョブが他にも出現していることを、命子も馬場も知らなかった。
現状は情報過多で、一番情報が入りやすい馬場も緊急性が低いと思われることは知らされていなかったのだ。
「おはようございます。お食事の時間です」
「おっと、もうそんな時間か」
ふいにそう言って、看護師さんが入ってきた。
カーテンを開けたりして朝の支度を始めるので、命子たちはこの場を後にすることにした。
「それじゃあ、兄ちゃん、次はダンジョンで会おうぜ!」
「いや、たぶん青空修行道場だと思うけど」
「ちげぇねえ! ツバサ姉ちゃんも、またね」
「うん。またね、命子ちゃん」
命子は2人に挨拶し、同席していたレンにも会釈してお別れした。
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馬飼野騎士
24歳
ジョブ 修行者
レベル 7
カルマ +1051『イベントボーナス+200』
魔力量 35/35
・スキル
【防具性能アップ 小】
・ジョブスキル
【魔力放出】【スタミナアップ 極小】
【イメージトレーニング】
・称号
【青空修行道場】
【試練を乗り越えた者 1】
★以降マスクデータ ※馬飼野には見えない
《マナ因子・強》
・人間 ・男性
《マナ因子・中》
・花属性の芽 ・次元龍の注目
『・怠惰の穢れ※ロスト』
《マナ因子・弱》
・魔力放出 ・身体強化『技』の種
・たくましい身体 ・空間属性の種
・他、膨大な数。
→当人の性質などにまつわる様々な事柄。
→魔力を使用した小さな事柄。
→カルマ履歴などなど
《試練》
・努力する心 ・弱者の勇気
・魂の試練を乗り越える
※シークレットボーナス『初期スキルの選択権を得る※ロスト』
※シークレットボーナス『魔力成長限界値が+50される』
・試練を乗り越える
・他、イベント中に際立った行動
読んでくださりありがとうございます。
ブクマ、評価、感想、大変励みになっております。
誤字報告も助かっています。ありがとうございます。