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6-20 花覚醒

【※※※本日2話目です※※※】

「きゃぁああああ!」


 その悲鳴を聞いた瞬間、馬飼野は反射的に声の方向へ顔を向けた。

 その声を励みにして、その声を聴くのが楽しみで、今日まで頑張ってきたのだ。

 戦いの音に支配されたこの戦場にあっても、馬飼野は決して聞き漏らさなかった。


 視線の先では、跳ね飛ばされたツバサとレンの姿があった。

 そして、その周りにはE級の魔物が1体とF級が2体おり、ツバサたちに向けて歩を進めていた。

 E級は、外国でウッドゴーレムと名付けられた朽ち木の身体を持つ大男のような魔物だった。

 守備力が特に高く、攻撃力もかなりある。このイベントで出現するE級の中で二番目に厄介と言われる魔物である。


 近くでカラスが飛んでいるが、実際にはどういう経緯で彼女たちがそんな魔物と戦っているのか分からない。しかし、重要なのはそこではない。

 レンはぐったりして動かず、ツバサは足を負傷し逃げられない。


「やめろぉおおおおおお!」


 馬飼野は無意識のうちに走り出していた。


 男なら明日も来なさい! 必ずよ!


 馬飼野の脳裏にツバサの言葉がフラッシュバックする。


 ――馬飼野が魔力で咲かせ続けてきた土手の花々が一斉にふわりと揺れ始めた。


 あの日から鍛え続けた足は瞬く間にウッドゴーレムを間合いに入れ、馬飼野はなんの躊躇もなく鉄パイプを顔面に叩きつけた。


 攻撃を受けて足の動きを止めたウッドゴーレムは真っ赤な瞳を馬飼野に向ける。


「ツバサさん、逃げろ!」


「あ、脚が……っ!」


 背後を振り向けない馬飼野は、覚悟を決めた。

 ぐるんと鉄パイプを回すと連れ立っているF級の2体に攻撃を加える。

 ツバサたちを狙う全てのヘイトを奪い、馬飼野は鉄パイプを構えた。


「あ、あぁ、あ、ま、馬飼野君、逃げてぇ……っ!」


 ツバサの絞り出したような声を背中で聞き、馬飼野は吠えた。


「ここで君を……っ!」


 ――馬飼野はその職業が嫌いだった。


 ウッドゴーレムが拳を上げ、叩き潰すように振り下ろす。

 愚鈍そうな見た目とは裏腹に、それは馬飼野の目には凄まじい速さに映った。


 ――人々を守り、仲間を守り、自信に満ち溢れ、多くの人から頼りにされる彼らの姿が、自分とはあまりにかけ離れているから。

 

 ドゴォと地面に小さなクレーターを作った太い腕の横で、馬飼野が師匠から教わった棒術の受け流しを決めていた。

 けれど、攻撃こそ逸らせたものの、その一撃で鉄パイプは少し曲がり、鉄パイプに添えていた馬飼野の手と腕の骨にはいくつものひびが入った。


 しかし、馬飼野はそんなことに構わず師匠から習った反撃技を繰り出す。

 流れるような動きで繰り出された鉄パイプはウッドゴーレムの顎をかち上げる。


 ――だから、そんな風に強く生きろと爺ちゃんが名付けてくれた自分の名前が大嫌いだった。


 顎をかち上げられてわずかに動きを止めるウッドゴーレムから距離を取り、馬飼野はツバサを守るために、曲がってしまった鉄パイプを構えた。今の馬飼野は痛みすらも感じなかった。


 そんな馬飼野の脳裏にツバサとの思い出がフラッシュバックする。


 あの日気づいた5日間の成長の目印が、筋トレの限界を応援してくれる厳しい声が、ご褒美でくれたスポーツドリンクの味が、頑張ったねと背中を叩いてくれた手の温もりが、バイト先で向けられた優しい笑顔が――


 そんな君を!

 たくさんのものをくれた君を!



「あぁあああああ! ここで俺を救ってくれた君を見捨てて! 何が修行か! 何が騎士か……っ! 俺は騎士、馬飼野騎士だ! この名にかけて、絶対に一歩も引いたりはしないっ!!」



 その瞬間、馬飼野の魂の叫びに呼応するように、馬飼野の魔力で生み出されてきた全ての花々が強烈な光を放つ。

 魔力でできた花々は空間を越え、馬飼野の背後で一斉に具現化した。

 それは、幻のように透き通った淡い光を放つ大輪の花々であった。


《Sインフォ 魂が失われた己の名を思い出し、深くその名を刻み込みました。あなたは魂の試練を越えました。あなたが咲かせてきた花々があなたにスキルを与えます》


 その輝きを浴びた校庭の魔物たちは、わずかの間一斉に動きを止めた。

 そんな中で、誰も、それこそ対峙している馬飼野すらも気づかなかったが、ウッドゴーレムがまるで祝福するように小さく笑った。


 幻想の花々は強く輝き、数粒の種を生み出した。輝く種は馬飼野の身体に吸い込まれていく。そして、幻想の花々は花弁を散らすようにしてキラキラと消えていった。


「ま、馬飼野君……っ」


 その光景を、ツバサは涙を流して見つめ続けた。

 そこにはもう、来た道をトボトボと戻っていく頼りない後ろ姿などどこにもなかった。

 幻想的な光の中には、誰かを守る意志を宿した力強い男が雄々しく立っていた。


 同じく、建物で応援していた多くの人もまたその光景に息をのんでいた。その中には調理班をしていた馬飼野の母親の姿もあり、自分の息子の成長に滂沱の涙を流して見つめていた。

 そして、ツバサに守られるようにして倒れるレンもまた、朦朧とした意識の中で、幻想的な光に包まれた男の背中を見つめるのだった。




「や、やりおった! 兄ちゃんめ、ついにやりおったわーっ!」


 魔物たちの異変に気付いた命子は、紫の炎を纏った瞳で戦場を見回す。

 そうして発見した知り合いは何故かE級の中でも特にヤバいウッドゴーレムと戦っており、しかも大覚醒しており、超絶テンションが上がった。


「くぅう! ささらにも見せてやりたかったぜ!」


 とりあえず隙だらけになった目の前の魔物をぶっ殺し、兄ちゃんの援護に急ぐ。


 兄ちゃんが相手をしているのはE級で、かつ防御力特化のパワータイプだ。

 どんな覚醒をしたか知らないが、まあまず勝てないだろう。

 なにせ覚醒と言っても元マイナスカルマ者へのご褒美だし、得た瞬間にウッドゴーレムを倒せるような強力なスキルが付与されるわけがない。それじゃあ元から数多の誘惑を我慢してきた善人がバカを見る。地球さんはそれほど甘くはない。


 だから急いだのだが、命子よりも早く馬飼野の下へ駆けつけた人物があった。


「良ぃい啖呵じゃーっ、青年!」


 戦場が楽しすぎてテンション爆上げのサーベル老師が、背後からF級2体を斬殺し、そのまま祝福ムードのウッドゴーレムを躊躇なく斬りつける。

 ルールを破ってE級と戦うのは小学生たちが見ている手前我慢していたが、馬飼野の啖呵に我慢できなくなってしまった。いや、違う。これは緊急事態故に仕方ないことなのだ。

 そう自己弁護しつつ、動き出したウッドゴーレムと嬉々として死闘を始める。


「ちょ、ちょっと老師、はしゃぎ過ぎだぞ!」


「命子嬢ちゃんか! よし、一緒に倒すぞい!」


「だ、だから、ぬぅ! 老師め、実は戦闘狂だったのか?」


 遅れて到着した命子は、戦闘に加わる。

 命子は、ウッドゴーレムに対峙しつつ馬飼野へ言った。


「兄ちゃんっ、よく耐えたな! ここは私たちに任せておけ! 2人を連れて避難して!」


 命子がここぞとばかりに一生に一度は言ってみたいセリフを口にし、それを聞いた馬飼野はハッとした。助けが来たからには自分の役割は終わったのだとすぐに理解する。一歩も引かない、あれは方便だ!


「ああ、分かった! ごめん、任せた、命子ちゃん!」


「それと、安全なところでスキルを確認しておきなよ!」


 馬飼野は命子が言っている意味がよく分からなかった。スキルやジョブのインストールには酷い衝撃があるのは知っているが、それと自分がどう関わるのか分からない。

 決死の戦闘中に幻想の花を背後で咲かせたため、本人だけが覚醒したことに気づいていないのである。


 しかし、今の馬飼野には一も二もなくツバサだ。

 斬撃と地面を叩きつける音を背中で聞きながら、馬飼野はツバサとレンの下へ走った。

 その視線の先には校舎。そこまでの間では、何人もの人が魔物との戦いを再開している。


 馬飼野は、脚を負傷したツバサを背負い、ぐったりとしたレンを抱える。

 半年前なら立ち上がることすらできない重量を抱えて、馬飼野は立ち上がる。


「ツバサさん、痛いかもしれないけど我慢して」


「は、はい……はい……」


 妙にしおらしい返事をするツバサに気づかず、さらに首に回された腕が妙に熱っぽいのにも気づかず、馬飼野は戦場の中、校舎に向けて走り出す。


「レン君。お前もしっかりしろよ。大丈夫だから、すぐに助かるからな」


 そう言って励ます馬飼野の男らしい横顔を、レンはぼんやりと見つめ続けた。その手は、馬飼野の服を弱々しく握っていた。


 しかし、そんな馬飼野の下へあぶれた魔物が数体寄ってくる。

 その魔物たちを、コートを着た青年が相手取った。


「行きなされ!」


「ごめん、ありがとう!」


 道中の半ばまで行くと、向こうからも救護班が来てくれた。

 G級の魔物から攻撃を受けるため、護衛はいるが彼らも決死の覚悟だ。


 馬飼野はそっとレンを担架に乗せる。

 馬飼野にはそのまま自分でツバサを運びたい気持ちがあったけれど、担架に乗せられたレンがずっとこちらを見ているので、安心させるように笑って、ツバサも担架に乗せる。


 回復薬を飲ませれば2人とも大丈夫だろう。

 馬飼野はそう思うと、途端に気が抜けて、ガクリと膝をつく。


 昨今ではレベルブーストや【成長系スキル】が、攻撃力や敏捷性と同様に、人の生身の防御力も少し上げると研究で判明している。盾職ならこの数値も大きくなる。

 しかし、スキルを持っていなかった馬飼野には、スキルによる成長補正が一切掛かっていない。

 ささらやルルならかなり痛いで済むウッドゴーレムの攻撃は、初級体装備を着ているにもかかわらず、さらに受け流しを半ば成功したにもかかわらず、馬飼野には酷いダメージとなっていた。


 今まで使っていた腕が恐ろしく痛みだし、それだけではなく片側のアバラも何本かイッてそうだった。

 ごほっと咳をして、吐血しないことにホッとしたのもつかの間、視界が急激にチカチカしだして、ぐらりと前のめりに倒れていく。

 そんな馬飼野を救護班として働いていた父親が抱きとめた。


「頑張ったな、頑張ったなぁ! キィ・・……っ!」


 馬飼野は、家族や親せきにそう呼ばれていた。それは舌っ足らずの幼少期に自分の名前を言えなかった名残であった。


「お、親父か……ごめん、こ、これは死ぬかもしれない」


「バカ野郎! お前はこれからだろうが!」


「……そう、そうだね。そうかもしれない……まだまだ……ははっ、足掻かないとね……7年も甘えさせてくれた親父たちにも、何も返せてないからな……」


「なにを言ってるか……っ! お前は俺たちの誇りだ!」


 父親に背負われる馬飼野はその言葉を聞いて、やっと自分の世界を変えることができたのだと思いながら、意識を手放すのだった。



――――――――――

《とある掲示板》


755、名無しの応援団

 うわぁ……1200体ってあんな大群なのかよ。


756、名無しの応援団

 どんどん数が増えてるけど、これはこのイベントでデフォなのか?


757、名無しの応援団

 さすがにビッグウェーブじゃないのか? これがデフォだったら俺の町は滅ぶぞ?


758、名無しの応援団

 今、開始から丁度2時間だ。

 一応、みんなも覚えておけ。


759、名無しの応援団

 そうか、時間的な法則ということもあり得るのか。


760、名無しの応援団

 うぉおお、アイズオブライフつぇえ!


761、名無しの応援団

 さっきの小ウェーブの時も思ったけど、連携が凄くない?


762、名無しの命子教信者

 うむ、我らは命子様の軌跡から学ぶ故な。チーム内連携は何よりも大切にしている。


763、名無しの応援団

 はわわわ、俺たちのスレチ掲示板にまで魔の手が……


764、名無しの応援団

 っていうかマジで強いな。町で見かければ明らかに雑魚だと思えるような連中なんだけどな。


765、名無しの応援団

 アイツらを見てると強面が強い世界じゃなくなったってのが実感できる。


766、名無しの応援団

 まあ、強面でも心優しい奴は強いがな。

 でも、言いたいことは分かる。


767、名無しの応援団

 むっ、救援部隊だ!


768、名無しの応援団

 命子ちゃんとルルちゃんがいる!


769、名無しの応援団

 ま、まあ、風見女学園は恐ろしい戦力がいるからな(;^ω^)


770、名無しの応援団

 と、早速戦い始めるあたり、マジで良い子だよな。


771、名無しの応援団

 つっよwww


772、名無しの応援団

 やっぱりこの2人は次元が違うな。


773、名無しの応援団

 馬場翔子二等陸尉も忘れないで!


774、名無しの応援団

 大の大人が集団戦法してる中で、普通に1対10してるぞ。


775、名無しの応援団

 自衛官と変わらん戦力だな。


776、名無しの応援団

 っていうか、ルルたんの戦いが美しすぎる件。


777、名無しの応援団

 俺は断然、命子ちゃん。ほら、目に炎宿した!


778、名無しの応援団

 あれはズルい(; ・`д・´)


779、名無しの応援団

 ふぇええ、残心の構えカワかっけぇ!


780、名無しの応援団

 ん、なんだ?


781、名無しの応援団

 おい、命子たんたちを映せや!


782、名無しの応援団

 はっ? カラス?


783、名無しの応援団

 これもしかして援護してくれてるつもりか?


784、名無しの応援団

 いや、石投げ寄生をしようとしてるんじゃないの?


785、名無しの応援団

 カラス賢過ぎない!?


786、名無しの応援団

 石投げ寄生は成立するのか?


787、名無しの応援団

 経験値は戦闘での貢献で分配されるし、偶然貢献するとか、そもそも人類が見過ごしている分配法則がない限り無理だろうな。


788、名無しの応援団

 遠距離攻撃のダメージ減衰法則を知らないからやってるんだろうけど、それにしたって鳥がこれを思いつくのは賢過ぎるな。


789、名無しの応援団

 っていうか、これって遠距離攻撃のダメージ減衰法則がなかったら、地上の生き物は鳥類に大虐殺される事態になったかもしれないな。


790、名無しの応援団

 確かに。このレベル上げが成立して、岩持てるスペックになったら鳥類が最強になってたかもしれない。


791、名無しの応援団

 ちょっと待った! 画面の端でトレイン喰らった奴がいるぞ!?


792、名無しの応援団

 ホントだ。あっ、アップにされたな。


793、名無しの応援団

 カラスはトレインまですんのか?


794、名無しの応援団

 おいおいおい、女子が2人死にそうだぞ!?

 誰か助けろよ!


795、名無しの応援団

 いや、場所が悪すぎる! 気づいてる奴もいるけど周りに敵が多すぎだ!


796、名無しの応援団

 どっちも立ち上がれないみたいだし、戦闘不能判定になるんじゃないか?


797、名無しの応援団

 いや、ウッドゴーレムはまだいけると思ってるみたいだぞ。


798、名無しの応援団

 ヤバいヤバいヤバいって!


799、名無しの応援団

 えっ、おっ!? 誰!?


800、名無しの命子教信者

 こ、コヤツ! 命子様が常々やる男だと評価している男ですぞ!


801、名無しの応援団

 お前らの情報が初めて役に立った! ありがとう!


802、名無しの応援団

 え、でも今の一撃を見るにたぶん弱いぞ、コイツ。


803、名無しの応援団

 すげぇ、よく躱したな。うわぁ鉄パイプが……


804、名無しの応援団

 確かに、あまり強くない?


805、名無しの応援団

 反撃は上手かったけど、やっぱり駆け出し冒険者以下か?

 俺でも動きが見えるし。


806、名無しの応援団

 っていうか、コイツじゃE級と戦ったら死ぬぞマジで。


807、名無しの応援団

 おい、自衛隊、早く助けてやれよ!


808、名無しの応援団

 むっ、何か吠えたな、なんて言った?


809、名無しの応援団

 戦場の音で聞こえwdfghゆjklp


810、名無しの応援団

 ふぇえええええ!?


811、名無しの応援団

 えぇえええええ!?


812、名無しの応援団

 おい、なんだあのスキルは!?

 誰か情報は!?


813、名無しの応援団

 あれは花か?


814、名無しの応援団

 あっ、魔物の動きが止まってる(; ・`д・´)


815、名無しの応援団

 え、しかも超広範囲じゃん!


816、名無しの応援団

 広範囲バインド系スキル?


817、名無しの応援団

 なあなあ、コイツってもしかして、マイナスからプラスになってスキルを得られなかった奴じゃないのか!?


818、名無しの応援団

 いや、さすがにそれは……


819、名無しの応援団

 でも、花から出た何かがいくつか身体に吸い込まれたぞ?


820、名無しの応援団

 花……花か……あれは種? 本当にそうなのか?


821、名無しの応援団

 あれだけのスキルを土壇場まで使わないのもおかしくないか?


822、名無しの応援団

 いや、決めつけるには早すぎる。情報を待とうぜ。


823、名無しの応援団

 う、うわぁああああ!

 仙人キタ――(゜∀゜)――!!


824、名無しの応援団

 F級をバックアタックで斬殺してぇ……(;^ω^)


825、名無しの応援団

 そのまま流れるようにE級に喧嘩売ってぇ……(;^ω^)


826、名無しの応援団

 マジで忙しいな!

 謎のスキルの話もできやしねぇ!


827、名無しの応援団

 おー、命子教の言うように命子ちゃんが救援に来たった。

 本当に知り合いなんだな。


828、名無しの命子教信者

 うむ、あやつは命子様の修行の最初期から参加していると言われている。

 命子様からは兄ちゃんとも呼ばれているな。悔しい。


829、名無しの応援団

 え、ぶっころ案件?


830、名無しの応援団

 はぁあああ!? あいつ、女子2人とサンドイッチしてるが!


831、名無しの応援団

 え、お姫様抱っこされてるのは男子だろ?


832、名無しの応援団

 え? どっからどう見ても女子だろ?


833、名無しの応援団

 え? 俺もクソイケメンだと思ったんだけど?


834、名無しの応援団

 え? 身体つきが女子じゃない? 胸はないけど。


835、名無しの応援団

 確定してるのは背負ってるほうの女子のおっぱいがおっきいことだな。


836、名無しの応援団

 ここでみなさん思い出していただきたいのは、この男が命子ちゃんに兄ちゃんと呼ばれていることです。


837、名無しの応援団

 もげねえかな!?


 読んでくださりありがとうございます。

 とまあ、カルマは魂の輝度と穢れを数値化したものでした!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 戦闘狂でもないと平時から剣術なんて極めないよね、老師……
[気になる点] 兄弟だと思ってたけど女の子だったかぁ……いや、まだおとこのこの可能性も!? [一言] 涙腺がヤバい
[良い点] (´;ω;`)
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