表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/430

5-15 萌々子の冒険2

 本日もよろしくお願いします。

 伝令から報告を受けた命子たちは、直ちに帰還準備に入った。

 40秒で準備した一行は、受付カウンターに赴く。


「イエティさん、ごめんなさい。用事ができちゃった」


「……頑張れッティ」


「うん」


 そんな風に、命子はイエティ妖精にお別れをする。

 悠長にも思える命子の行動に、仲間たちは心を痛めた。

 今にも飛び出したいけれど、我慢しているのが見て取れたのだ。


 命子たちが外へ出るとそこには伝令に来てくれた1チーム6名が待っていた。

 日本語が上手い1人が、代表して言った。


「我ら訓練分隊は、これより貴女方の帰還を援護します!」


「ご協力感謝いたします!」


 代表して馬場がお礼を言う。

 いつもの陽気な姉ちゃんの面影はなく、頼りになる自衛官の顔つきであった。


 命子は唇をギュッと噛み、静かに伝令チームへ頭を下げた。


「すでに妖精店で休憩していた3チームが先行しました。我々はそれを追いかけます。また、全ての荷物は我々が預かりますので、降ろしてください」


「で、でも、ここまで走って来てくれたんですよね?」


 命子はへにょりとした眉毛で言った。


「回復薬を飲みましたので、スタミナは回復しました。安心してください」


 回復薬はダメージだけでなく体力も回復できる。体力回復だけなら主に低級回復薬を使用するのが効率がいい。


 命子はギュッと唇を噛んで、また静かに頭を下げた。


 全員が背負う荷物を伝令チームに預ける。

 そのチームは後続だ。


 馬場が命子たちに向き直る。


「3人はジョブを一番強いものに変更して。慣れていないのなら現状維持で」


 命子たちは、修行中は一番強いジョブに変更することもあるので、慣れていないということはなかった。


 命子は、『魔導書士』へ。

 ささらは、『細剣騎士』へ。

 ルルは『GE・NINJA』へ。


 3人とも、元は『冒険者』だ。

 幸い、素材は全部売り、お土産を買った後なのでリュックの中身は【アイテムボックス】の解除で破裂するほどもない。とは言え、パンパンに膨らんだ。


「ここからゲートまで徒歩で2時間の距離です。これをできる限り短縮しましょう」


 馬場の言葉に、全員が頷いた。

 急いでダンジョンから出て自分たちに何ができるか分からないが、心情的に一刻も早く命子を外へ連れていってあげたかった。


 12人が移動を開始する。

 歩きではない。雪道を駆けていく。


「右よ!」


 馬場が指示を出し、ルルが全員の道案内をするように右へ曲がる。

 先行部隊が足跡を残しているが、このダンジョンの雪は元の形に戻るまで12時間掛かるため、足跡に頼り過ぎるわけにはいかなかった。


 5分ほど走ると、早々に先行した分隊の1つに追いついてしまった。

 他の2分隊はさらに先の露払いに向かっている。


「飲んでください!」


 命子たちは用意されていた低級回復薬と少量の水を飲み干す。

 まだまだスタミナは残っているものの、この緊急時に減っている分を回復して損はない。

 雪道疾走で一気に削られた体力がみるみる回復する。その分魔力が消費されるが、体力回復では大幅な魔力消費はない。


 その分隊も吸収し、またダンジョンを走り出す。


 15分の間に同じことをもう2回繰り返し、露払いされていないゾーンに入る。

 その前に一団は立ち止まり、作戦を考える。


「キスミア軍の中で、レベル15以上で修業期間1か月以上の方はいますか!?」


 馬場が言う。

 分隊長の4名がレベル16だが、この場にいるのは訓練分隊だったため他のメンバーはレベル13が最高であった。それも今回の訓練で上がったので実力的には実質レベル10で修行した者がほとんどである。


 馬場は、戦闘方法が分からない分隊長との共闘は諦めて、考えた。


「それでは、これより我々が先行します。まずはルルちゃんが曲がり角まで移動。敵がいる場合は、大声で位置を教えてください。またラキューと雪スライムがいる場合はその数を。その後、開戦と共に命子ちゃんと私が魔法を放ちます。とどめをささらちゃんとルルちゃんが突出して刺してください。雪スライムがいる場合は、後続は流れ弾に注意を。紫蓮ちゃんとメリスちゃんは、今回は見学よ」


「了解!」


「了解デス!」


「わ、分かった……」


 ささらとルルが返事をし、紫蓮はこんな時に力になれない自分の実力の無さを悔しく思った。紫蓮もジョブを変えれば魔導書魔法を放てるけれど、その精度はスピーディな戦闘についていけるようなものではなかった。

 メリスもまた、通訳されて同じようにしゅんとした。メリスも同じように、レベルが10を超えてから数日ほどしか経っていないため、実力的にはじっくりとでなければF級の魔物は倒せないのだ。


「キスミア軍の方は、進行方向外の敵の相手をお願いします!」


 馬場の指示に、キスミア軍一同は了解する。

 丁字路で右に行く際、左側に敵がいればバックアタックになる。

 F級の魔物では一団のスピードに追い付けないが、ここに遠距離型の雪スライムなどがいればバックアタックが成立してしまうのだ。


「あ、ありがとう……みんな……っ」


 命子は唇から血が出るほどきつく噛み、深く頭を下げた。

 一同は、大きく頷いて感謝を受け取った。


「行きましょう!」


 馬場の号令と共に、一団はまた走り始める。


「右です!」


 今度はキスミア軍人が指示を出す。

 すぐにルルが突出し、角から右側を覗き込む。


「敵2! 20メートルデス!」


 ルルの叫びで、命子と馬場は曲がり角を一気に曲がる。

 その際、命子ちゃんは常に右の敵! と馬場が指示を出す。


「火弾! 土弾!」


「火弾!」


 命子と馬場が敵を目視した瞬間に待機しておいた魔法を放つ。

 魔導書から3つの魔法が放たれ、それを追うようにしてささらとルルが飛び出す。

 ワンテンポを置いて、一団もそれを追いかける。


 2人はアイコンタクトすらせずに、自分たちが戦うべき相手に向かって一直線に疾走する。


 土弾を避け火弾がヒットしたウルフヘッドが、ほんのわずかにノックバックしている隙にルルが連撃を叩き込んで倒す。


 一方、ささらが対峙するのは、雪の上を滑って攻撃してくる突撃ペンギンだ。

 馬場が放った火弾を浴びた突撃ペンギンに、ささらは『細剣騎士』が使えるフェザーソードを叩き込む。フェザーソードは斬撃の剣筋の両サイドに、同威力の斬撃を2つ発生させる技だ。

 高威力の技により、突撃ペンギンは光に還る。


 全てのドロップを放置し、また走り出す。

 残されたドロップを最後尾を走る伝令チームが回収する。


 途中で30秒の休憩が何回か組まれる。

 その際には、全員に惜しみなく低級回復薬が配られ、体力を回復する。


「ラキュー2! 10メートルデス! み、見つかったデス!」


 ルルの言葉に、馬場は内心で舌打ちをした。


 現状で、雪だるまをかなりのペースで召喚するラキューは最も面倒くさい。

 見つかった瞬間から敵を増やし始めるため、魔法を放つ頃には計4体は雪だるまを召喚されているだろう。


 案の定、角を曲がった瞬間に見えたのは雪だるま4体にラキュー2体。


 命子と馬場が、火弾2つと土弾を放つ。

 ラキューを狙った魔法は雪だるまが庇うことで消失する。


「6人戦闘!」


 馬場の指示ですぐさま命子チーム全員が動き出す。


 ささらとメリスが1体ずつ先頭の雪だるまを攻撃し、そのまま駆け抜けて2段目の雪だるまの相手を始める。先頭の雪だるま2体とすぐさま紫蓮が戦い始める。


 3人が雪だるまの注意を引き付けているうちに、ルルは【GE・NINJA技】の壁走りで最後衛のラキューをダイレクトで攻撃する。

 馬場と命子はもう片方のラキューへ2人同時に魔法を放つ。計3発の魔法は、新たに召喚された雪だるまに2発防がれるが3発目の命子の火弾がラキューに届いた。


 ラキューを倒したことで、全ての雪だるまがどしゃりと雪に戻った。


「陣形再築! 出発します!」


 わずかな足止めを喰らったが、一団は再び走り出した。


『これが龍滅の三娘とその仲間か……っ』


 命子たちの戦いを見た軍人は驚愕させられる。

 世界で初めてボスを倒したその実力は確かであった。


 さらに驚くのが、走りながらの戦いに非常に慣れていること。

 そんなことを一般人が練習しているとは思わず、正直なところ自分たちがこのまま牽引したほうが良いのではと思っていたのだ。


 フィールドボス的な不測の強敵からの逃亡を考えて練習した走りながらの戦闘が、この場で発揮されるのだった。


 そうして、徒歩2時間の距離のゲートを出発から35分でクリアした。


 赤いゲートから外へ飛び出した一行は、照明瞬く防御壁の内部へ帰還するのだった。




 時は少し遡り、地下へ滑落した萌々子たち。

 不思議な光を宿した水晶の内側に、ぺたりと手形が現れた。


 その手は3本指で関節がなかった。

 しかし、すぐに4本、5本と順番に変わり、関節がつく。


「ど、どういうこと?」


「ま、魔物さんれすかね?」


 少し怖くなってきた2人。

 その傍らでは、ニャビュルが相手の出方をジッと窺っている。


 2人はゴクリと喉を鳴らして、水晶を見つめる。

 萌々子の手には、いつでも攻撃できるように石が握られていた。よく躾けられたロリである。


 よく見ると、手の内側に爪の輪郭が現れた。光っている上に小さい手形のため、明確に判断はつかない。しかし、その爪はスッと消え、人と同じような手になった。


 水晶内の光が少しずつ柔らかくなっていく。

 それに伴い、内部の様子も分かってくる。


「え?」


「よ、妖精さんれす?」


 萌々子とアリアは、驚愕した。

 水晶の中に、人が入っているのだ。


 さらに光は柔らかくなり、ほんのりとしたものに変わる。

 すると、2人は続けざまに驚いた。


「モモコちゃんれす!?」


「わ、私!?」


 水晶の中にいる小さな人は、ぼんやりとしているが萌々子の顔をしていたのだ。


 しかし、髪の毛が粘土細工のように大雑把な造形をしており、服の皴も不自然だ。

 それら不自然な点が、2人と1匹の見つめる前でどんどん精緻な物に変わっていく。


「はっ!? こ、これはドッペルゲンガーれす!?」


「死ぬヤツじゃん!?」


 2人はわたわたした。


 そうしていると、水晶の中の人は両手を水晶の内側について、じっと萌々子を見つめる。

 しばらく見つめていた水晶の中の人は、今度は萌々子の真似をし始める。

 割座で座り、わたわたと手を動かし、表情を酷く不器用に変化させる。


「あわわわわ、乗っ取りの準備を始めたのれす!」


「これそういうことなの!?」


 アリアはあくまでドッペルゲンガー説を推し、萌々子は本当かなと思い始めた。


 萌々子は、ふむと一つ考える。


「ちなみにアリアちゃんは、この水晶について知ってる?」


「知らないのれす。あっ、でも我が家には昔から代々水晶のお守りが伝わっているのれす。ここはウチの地下れすし、もしかしたらここの物かもしれないのれす」


 そう言って、アリアは服の内側からペンダントを取り出した。

 それは水晶で作られた直径5センチほどの歯車であった。


 それを取り出すアリアを見て、萌々子はふとアリアを初めて見た時のことを思い出した。

 旧市街に観光へ行った際、坂の上で萌々子に手を振り返してくれたアリアは、もう片手で服の上から何かを握っているような素振りをしていた。つまり、これを握ったのだろう。


 ふむ、と萌々子はまた考え始める。

 結果。


「分からぬ!」


 その思わせぶりな態度は姉によく似ていた。

 姉を見て育っただけに。


「よく分からないけど、とにかくこれからのことを考えよう」


「モモコちゃんはスーパァドゥラーイなのれすね」


 アリアの巻き舌っぷりに、キスミアでもCMがやっているのかしら、と萌々子は思った。


「この水晶の子も気になるけど、穴を掘って救助に来た時、ここにいたら土砂が崩れてくる可能性があるからね」


「はっ、確かにそうれすね!」


 アリアは納得した。

 尊敬の眼差しを送られた萌々子は、お姉ちゃん度が上がって嬉しくなった。


 先ほども下に移動するという案が出ていたので、それを実行することにした。

 その前に、萌々子は水晶の中の人に挨拶する。


「それじゃあ私たちは行くね? バイバイ」


 萌々子はお別れの挨拶のつもりで、水晶に人差し指をくっつけた。

 そこは丁度、小さな手と水晶越しに重なる場所だ。


「ドッペルゲンガーなのに、よくそんなことできるれすね?」


 アリアが感心する。


 その瞬間、水晶の中の人が手をバタバタと動かして暴れ出した。

 それは先ほど萌々子たちがやっていたわたわたした仕草に酷似している。


「むむむっ! どうしたの!?」


 しばらくわたわたと手を動かしていた小さな人は、またも水晶の内側に手をつく。

 萌々子はまた、ちょんと指を添えてみた。


 それをした瞬間、またも小さな人はわたわたと手を動かした。


「なにこれ超可愛い!」


「ニャモーテス! 可愛いのれすぅ! モモコちゃんモモコちゃん、次はアリアがやるのれす!」


 しばらくするとまた内側に手をついたので、今後はアリアがやる。

 コテンと首を傾げるだけで特段のアクションはない。


「怯えるのれすぅ!」


 愕然とするアリアに代わり萌々子がやると、やっぱりわたわたとし始める。

 萌々子はお持ち帰りしたくなってきた。


「でも、これはどういうことれすかね?」


「うーん……分からぬ!」


「じゃあじゃあ、ステータスを見てみるのれす。もしかしたら、称号欄に『ドッペルゲンガーの呪い』とかあるかもしれないのれす!」


「アリアちゃん、それ推してくるね」


 しかし、10秒程度で確認が終わる事なのでステータスを見てみることにした。


―――――


 羊谷萌々子

 12歳

 ジョブ 見習い剣士


 レベル 5


 カルマ +1120


 魔力量 64/70


・スキル

【剣装備時、物攻アップ 小】

【魔力放出】


・ジョブスキル

【剣技】

【剣士の身体つき】

【剣の術理】

【敏捷アップ 小】

【筋力アップ 小】


・称号

 なし


―――――


 称号は特に変化はない。

 ちなみに、萌々子はぽかーんとして地球さんをお祝いしなかったタイプである。


「あれ? 魔力が減ってる」


 スキル化するまで使った【魔力放出】だが、本日はアリアと遊び始めて一度も使っていない。

 朝の魔力修行で空にはしたけれど、もうとっくに満タンになっている時間のはずだ。


「ドッペルゲンガーに吸われたんじゃないれすか?」


「マジでか」


 アリアとそんなことを話しつつ水晶を見れば、小さな人は内側に手を添えてスタンバっていた。

 萌々子は指を置いてみる。


 小さな人はまたもわたわたして、代わりに萌々子の魔力が2減少した。


「ホントに吸われてる!?」


「はわわわわわ! きっとモモコちゃんの色々なデータを採取してるのれす! 逃げるのれす!」


 アリアが激烈に推してくるので、萌々子もだんだん怖くなってきた。


「そ、それじゃあ君、ホントにバイバイね?」


「モモコちゃん、下に行く行く詐欺なのれす! 早く行くのれす!」


 萌々子がバイバイと手を振ると、水晶の中の人もバイバイと手を振る。

 アリアはそんな萌々子を注意した。

 萌々子も確かにその通りだと思い、下に行くことにした。


 下への道は40度ほどの傾斜だ。

 相当な斜面だが、岩の出っ張りが多いため比較的簡単に降りていける。


 萌々子は先に進み、上から降りてくるアリアをしっかりとサポートする。お姉ちゃんなので!


 しばらく下りると、萌々子の下へ光る物体が現れた。

 先ほどの小さな人だ。


 萌々子の肩に乗り、萌々子の頬へタッチする。

 そして、わたわたと嬉しそうに手足をバタつかせた。


「アリアちゃん、どうしよう超可愛いんだけど」


「うぐぅ……アリアも欲しいのれすぅ……っ!」


「にゃー」


 萌々子の告白にアリアが激しく嫉妬し、連鎖してニャビュルが悲し気に鳴く。


 さらにしばらく下りると、小さな人が急に萌々子の髪の毛を引っ張り始めた。


「痛い痛い!」


「お、おのれ、本性を現したのれすね!?」


 警戒するアリアとは裏腹に、小さな人は萌々子へ一生懸命に何かを伝えようとしている。


 立ち止まると引っ張るのをやめ、降り始めると引っ張る。

 逆に元いた場所へ身体を向けると先導するように飛ぶ。


「戻れってことかな?」


「ふむむ。非常に面倒くさい件なのれす」


 アリアが正直に告げ、それは萌々子も同意だった。

 しかし、別れて行動するのは危ないので2人で元いた場所に戻った。


 元の場所には、光を失った水晶があった。

 小さな人のお家である。


 それに小さな人は手を添える。

 すると、あれだけ萌々子がガンガン叩いて壊れなかった水晶が、根元からポキリと折れた。

 水晶は3センチ程度の小さな物から最大で15センチ程度の物までたくさんある。

 そして、15センチ程度の水晶に小さな人は入っていく。


「つまりはこれって一緒に連れていけってことかな?」


「そうじゃないれすかね?」


 間違っているのなら、また頭を叩いてくるだろうと考えて、萌々子は折れた水晶を全部回収した。ついでに、当初の予定通り土砂に埋もれたロープをその水晶の角で切断し、持っていくことに。とりあえず3メートルほどはありそうなので、何かの役に立つと思われた。


「あーあ、良いな良いなぁ。アリアも欲しいなぁなのれす」


 アリアはぽつりと言う。


「ドッペルゲンガーなんじゃないの?」


「それよりも、妖精とか精霊とかのほうが確率が高そうれす」


「なるほど」


「良いな良いなぁ」


 萌々子はふと昔のことを思い出した。

 昔、お姉ちゃんが大切にしていたお人形を、欲しい欲しいと駄々をこねた自分に譲ってくれた時の記憶だ。

 そのお人形だけではなく、お菓子もいつも多めにくれた。

 そうして、今では自分が取ってきた素材を、萌々子の修行や安全のために使わせてくれている。


「チューぐらいさせてあげてもいいのかな……」


 萌々子のシスコンゲージがむくむくと上昇し始めた。


 読んでくださりありがとうございます。


 ブクマ、評価、感想、大変励みになっております。

 誤字報告も助かっています、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] そのうち見習い妖精使いとか、見習い精霊使いとかでてくるんだろうか…
[気になる点] 馬場さんが格好いいお姉さんに見えた(;´д`)疲れてるのかな(笑)
[一言] ついにダンジョン外にファンタジーがキター!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ