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科学者は今日も禁忌に手を染める  作者: チーズフォンデュ
2/5

言語理解したよー

あれから二年が経った。

え?進みすぎ?そんなこと言われたってあれから必死に親の言葉を聞いて、それを真似る。そんなことばかりしていた。あとは恥ずかしながら母親から授乳してもらっていたり、家をぐるりと冒険したりとそれくらいしかしていなかったが一歳になってようやく言語が理解できるようになった。


この身体になったからか、記憶力や学習力が半端ない。一度見たことは、ほとんど忘れず、記憶している。赤ちゃんのときは学習能力が凄いとは知っていたがまさかここまでとは…。


まあ、そんなこんなで言語を理解できるようになってから分かったことがいくつかある。

まずこの世界はタマールワというらしい。そしてこの世界にはなんと、人間と獣人、虫人、竜人、魔人などがいるらしい。もちろん俺たちの種族は魔人族であり、魔人族は高い魔力と身体能力があるらしい。

うん?魔力?と気づいただろうがこの世界はお腹のへそ部分に魔力があり、それを使って操る魔法と魔術式を使って空気中に存在する精霊から力を貸してもらう魔術がある。


そして俺達の集落はガネルシア族という魔人族で高い魔力と魔眼を持つ種族らしい。他にも魔人族は種類が数多くいる。有名どころで言うと吸血鬼であるがそんなこと今はどうでもいい!


魔眼って厨二病感半端ないけどめちゃくちゃ興味をそそられる!ヤバイな…魔眼ってあれか?幻術かけたり相手の動きを止めたりとかする感じだろうか?


しかしこの世界は人間と獣人、魔人で争い合っている。今の戦況は魔人の圧倒的力のおかけで有利にことが運んでいるらしいが、獣人も魔力が少ないものの身体能力の高さは魔人以上と強く、なかなか攻めきれないらしい。人間は…うん…やっぱ弱いみたいで対して相手にされていない。今は人間よりも先に獣人を倒し、その後に人間を攻めるつもりみたいだ。


「おーい、アドゥ!朝ごはんの時間だぞ!」


そうそう、俺はこの世界での名をアドゥという。

そして俺を呼ぶのは俺の兄であるガルナである。この家には、母のミレヌと父のガアナルシ、そして長男のガルナ、そして次男の俺、マドゥ、そしてつい先日に生まれた長女のマルナの五人家族が住んでいる。


兄のガルナは4歳でガネルシア族の特徴である紫の眼に白色の髪、そして俺よりも長い角が一本、額から生えている。

なぜ額から角が生えているかというと、どうやら兄は突然変異種らしく突然変異で生まれた者は見た目が少し異なる見た目をしており、普通よりも更に強い身体能力に魔力、そして異能を一つ持っている。


異能とは突然変異した者だけが持っている力のことで魔法とは関係のない身体機能だ。例えば身体再生や身体硬化、身体肥大化などのことで自身の身体を強化する能力のことである。


兄のガルナは身体速度上昇化という異能を持っているらしい。なおこの異能についてはなんとなくそれっぽいからこんな能力だろうと決められただけで名前通りの異能とは限らない。異世界とは言ってもステータスなんて便利機能はないから仕方ないけど、なんとも分かりづらい…。


「今日のご飯はな〜に?」


ガネルシア族は成長が早いため2歳でも人間なら6歳ほどの見た目である。そのため2歳でも普通に会話出来るほど言語能力があるため、俺は普通に答える。


「今日は森で取れたアナヤベリーと森で生えていたサマールラビットだぞ!!サマールラビットなんて月に一体しか狩れないのに今日はラッキーだな!」


アナヤベリーは森に生えている酸味の強いベリーでサマールラビットは逃げ足の早い兎で筋肉が引き締まっていて油がのっているなかなかウマい兎だ。


「サマールラビット!?今日は狩りが上手く行ったみたいだね!お兄ちゃん!」


俺も子供らしい言葉遣いになれたもんよ…。


「まあな!俺の異能があればこんなもんさ!っさ、早くリビングに来て、ご飯にしよう!」


俺は早速ベッドから起き上がり、リビングに向かった。

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