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論理と命題

300000 人が思考できるものは、世界のファクトが実行したものの正ビルドのみである。

300100 「あるファクトが思考可能である」状態とは

       自分のビルド内にそのファクトが存在するということである。

301000 正しい思考を全て集めると、世界のビルドとなる。

302000 思考は考えている状況が可能であることを含んでいる。

       考えられることは可能なことである。

303000 非論理的なことを考えることはできない。

       さもなければ非論理的に思考しなくてはならない。

303100 かつてこのように述べた人がいる。

       「神はすべてを創造できる。ただし論理法則に反することを除いては」

       つまり非論理的な世界がどのようなものかを考えることは出来ない。

303200 「論理に反すること」は描写できない。

       例えば、宇宙の法則に反する物質を宇宙では作れないし、

       存在しない点の座標を示すことは出来ない。

303210 物理法則に反した「空飛ぶ人間」を絵に描くことは出来る。

       しかし、2次元で出来ないことは3次元でも出来ない。

304000 無条件に正しい思考とは「思考が可能である」ということのみである。

305000 思考そのものから正しいことが分かる命題のみ、無条件に正しいと判断できる。

310000 命題の中で思考は、絵、文章、触感といった感覚で分かる形で表すことが出来る。

311000 人間は可能な状況を表すために、言葉や文字を使う。

312000 人間が思考を表現するために使う言葉や文字を命題文と呼ぶ。

       つまり命題とは、世界を表した命題文の集まりである。

313000 ビルド内の出来事は全て何らかの形で証明することが出来る。

       しかしビルドが世界を見ていることは証明できない。

       それゆえ、命題を証明すること自体に意義はない。

       しかし、それを文字にすることは出来る。

       「命題の内容」とは有意義な命題の内容である。

       命題に含まれるのは意義の形式であり、内容ではない。

314000 命題文は、文字一つ一つの特定の仕方によって意味が変わる。

       命題文はファクトが実行したものである。

320000 思考の対象になるのは、命題文である。

       思考した結果は命題で表される。

320100 この命題文の最小部分を「シンプルサイン」と呼ぶ。

       命題全てをシンプルサインに分解したとき、命題は完全に分析される。

320200 命題の中で用いられたシンプルサインはネイムと呼ばれる。

321000 命題文の中でのネイムの配置と、出来事のなかでのシングの配置が一致する。

322000 ネイムは命題の中で、シングのつくったものを表している。

322100 シングのつくったものはビルドの中ではネイムとしか見ることができない。

       ネイムはものの完全な代理品である。

       人間はシングのつくったものについて思考することが出来る。

       しかし、シングがなぜそれをつくったのかは思考できない。

       命題はシングがつくったものがどう組み合わされるかを示したものであり、

       その命題がなぜ出来たのかは思考できない。

323000 シンプルサインに分解が可能であるということは、

       命題の意義が確定するということと同じである。

324000 いくつかの命題が集まって出来る命題を複合命題と呼ぶ。

       複合命題はその構成部分を扱う命題と密接に関わっている。

       複合命題は命題がいくつか集まったという状態を示している。

       誰かが何らかの操作をして出来たものではない。

       そしてその構成の仕方は真偽を判断することが出来る。

       複合命題を構成する命題が存在しない場合、その複合命題は偽となる。

       命題一つ一つが正しくても、その複合命題が正しいとは限らない。

       複合命題を作っている最中では、その複合命題の真偽は決まっていない。

325000 命題の正しい分析方法は必ず一つ存在する。零でもなければ二でもない。

325100 命題をシンプルサインに分解するとき、分解の仕方は一つしかない。

326000 誰がどのように分析してもネイムはそれ以上分解できない。

326100 文字を一つ決めると、その文字の意味は一つに決まる。

       文字一つ一つと、文字の集まった文章を同時に並べることは出来ない。

       ネイムは他のネイムや文字に分けることは出来ない。

326200 文字で表現されていないことが、文字の使用によって新たに分かることがある。

       その文字が隠しているものを、他の文字を使用することで分かることがある。

326300 文字の意味は、その文字を使っている命題を見て判断することが出来る。

       それゆえそれらの文字の意味が既に、他の方法で知られていないと意味が分からない。


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