世界の見方
210000 人間は自分自身のためにファクトを想像する。
211000 想像したファクトは、人間の認識する世界での出来事を実行する。
212000 人間の認識する世界は、世界の見方の一つである。この世界のことをビルドと呼ぶ。
213000 ビルド内での出来事は、ビルド内の最小物質の組み合わせで出来る。
213100 ファクトが作ったものがビルド内での最小物質となる。
214000 最小物質の組み合わせでビルドが成り立つ。
214100 ビルドはファクトが実行した出来事の一つである。
215000 ビルド内でのファクトの判断方法は、世界での判断方法と同じである。
ビルド内での最小物質の組み合わせをビルドの構造と呼ぶ。
またビルド内でのファクトに名前を付けることができる。
215100 ビルド内でのファクトは、世界でのファクトと同じ判断基準であることを保証する。
215110 ビルドは世界の見方の一つであるが、現実の世界に影響を及ぼす。
215120 ビルドは定規のように現実の世界にあてられる。
215121 両端の目盛だけが、測られるものに触れている。
215130 この見方によれば、ビルドAがビルドであることを保証するのは、ビルドAの中で行う。
215140 ビルドの性質は、世界でシングが作ったものを、
どのような最小物質として見るかで決まる。
215150 この見方は、いわばビルドの最小物質の触覚であり、
ビルドはこの触覚で現実の世界に触れる。
216000 ビルド内のファクトが正しいとき、世界のファクトと共通点がある。
216100 世界のあるファクトがビルドのあるファクトと同じであることを示すためには、
ファクトの羽の数が同じでなければならない。
217000 正しいにせよ間違っているにせよ、世界のファクトとビルドのファクトの
羽の数を見ることでそのビルドが世界をどう見ているのかが分かる。
217100 ビルド内にいる全ファクトの全能力をビルド内で見ることが出来る。例えば
色彩のファクトがいるビルドでは全ての色彩を見ることが出来る。
音域のファクトが作った世界では全ての音の高さを聞くことが出来る。
触覚のファクトが作った世界では全ての柔らかさを感じることが出来る。
217120 しかしビルド内ではファクトの羽を数えられない。
217130 ビルドは世界でシングの作ったものを外側から見ている。
それゆえ、ビルドはシングの作ったものを正しく見ていたり、間違って見ていたりする。
217140 しかしビルドは自分の中にいるファクト以外のファクトを確認することが出来ない。
218000 どんなファクトがいるビルドであれ、現実の世界と同じ羽の枚数をしたファクトがいる。
218100 ビルドに現実の世界と同じ羽のファクトがいるとき、そのビルドは正ビルドと呼ぶ。
218200 すべてのビルドは正ビルドになれる素養がある。
それに対し、例えば、すべてのビルドに空間のファクトがいるとは限らない。
219000 正ビルドは世界を正しく写している。
220000 ビルドと世界には同じ羽のファクトがいる。
220100 ビルドは世界のファクトと同じファクトを写そうとする。
220200 ビルドは自分のビルド内にいるファクトが実行した出来事で出来ている。
220300 ビルドは自分のビルド内にいるファクトが実行できる出来事で出来ていく。
221000 ビルドは世界と一致するかしないかで、真偽が決められる。
222000 ビルドはファクトによって決められる。そのことは真偽とは関係しない。
222100 ビルドは世界を写すことが役目である。
222200 ビルドの役目と現実との一致がビルドの真偽を定める。
222300 ビルドの真偽を知るためには、ビルドと世界を比較しなければならない。
222400 ビルドの内側からでは、その真偽を判断できない。
222500 証明無しに真といえるビルドは無い。