正しい記号
530000 全ての命題は最小命題に何らかの操作を適用した結果である。
531000 「pは偶数のとき真である」のような命題は、明らかに意味がある。
532000 全ての命題に対する評価は、最小命題に対して操作を何回か繰返適用した結果である。
540000 フレーゲルやラッセルの言う「logical objects」や
「logical constants」は存在しない。
541000 なぜならば評価の仕方にどのような操作をしても、
最小命題自体は変わらないからである。
542000 フレーゲルやラッセルの使う「∨」「⊂」のような記号は、
右や左に置かれる要素の関係を表すわけではない。
543000 ある出来事から、他の出来事も無限に証明していける。
無限にある数学の命題が僅かな基本法則から導かれる。
派生した命題は全て同じことを語っている。つまり、何も語っていない。
544000 真偽の判定に本質的な意味は無い。判定した結果に意味が有る。
544100 例えば「この方角の反対の反対は北である」という命題に対して「
反対にする」という操作は打ち消される。
544200 一つの命題が与えられたとき、その派生の仕方も同時に与えられている。
545000 論理の最小記号が存在すれば、正しい論理学はいくつかの最小記号の関係を明らかにして、
その最小記号がなくてはならぬものであることを示さなければならない。
545100 論理を構成するいくつかの基本概念は互いに独立している。
基本概念は、その概念を使う全ての命題に対して同時に意味を持たせる。
例えば「否定」という概念を創り出すことは、世界中にある命題全ての
否定を創り出すことである。
545200 新しい概念や記号を創り出すとき、
それが世界中の命題に対してどのような影響を与えるのか
考慮しなくてはならない。
545300 論理において数は全て正しく説明出来る。
また論理において、全ての数は平等に扱われる。
545400 論理において共存は存在しない。分類もありえない。
545410 論理の問題は簡単に解決できる。
「簡単」という基準はそこにあるのだから。
答えは自然の調和のうちにあり、全てを統一出来る理論がある。
そんな予感を人間は常に抱いてきた。
546000 論理の記号が正しく導入されたら、そのあらゆる組み合わせも正しく導入されている。
546100 「∨」「⊂」といった記号は、複雑な命題を表すには「( )」が必要となる。
この「( )」も自立した意味を持っている。
546110 操作に使われる記号は句読点である。
547000 命題の構築方法について、語ることが出来ることは全て一度に語ることが出来る。
二、三日経たないと語れないということは起きない。
547100 基本的な命題の構築方法が命題の本質である。
547110 命題の本質を与えることは、世界の本質を与えることである。
547200 最も基本的な命題の構築は、記号の定義である。
547300 論理は自分のことは自分で処理しなければならない。
正しい記号は、命題の中で正しく表現される。
つまり、論理の意味を語るときに間違うことは出来ない。
547400 必要な基本操作の数は、人間の使う言葉によって変わる。
547500 必要なことは、論じる次元を固定して記号を創り出すことである。
547600 ここで問題となるのは、基本概念ではなく、規則の表現方法である。




