序文 諸君、わたしは今目的を書いたぞ(自分への戒め)。
「あなたの趣味はなんですか」
――この一言、あなたならどのように答えますか?
***
みなさま、はじめまして。依田一馬と申します。
普段は聖職者がアレしてアレする文章を書いております。筆名がこんなんですが、中の人は女です。好きな食べ物はカレーと焼売、それとコーヒー。この三つがあれば生きていけます。
さて、冒頭の一言は職場や学校、それ以外の場所でもその人となりを知るきっかけとして非常によく使われる文言ですね。
かくいうわたしも「人に言える趣味」と「そうでない趣味」の両方を持ち合わせているタイプでして、この質問を投げかけられると少し困ります。こんなことを聞いてくる人はたいてい初対面なのですから。
(掴みは大事……)
そんな訳で、わたしはこう答えることにしております。
「多趣味なのでいろいろありますが……、写真撮影と掃除、ですかね……?」
※こう答えると八割の人は掃除の方に食いつくので非常にオススメです(実話)。
――と書くとかなり胡散臭いですね。
正直なところ、掃除は趣味と言うよりは特技かもしれません。
そうなった経緯を簡単に説明しますと。
わたしは数年前、自堕落が過ぎて汚部屋一歩手前までいったことがありました。そんなとき、色んなチャンスとタイミングが重なったため思い切って断捨離を決行。そのときに残ったわずかな荷物だけを抱えて引っ越しをし、時間が経過した現在もほぼ当時の物量のままあまり多くのものを持たずに生活しております。
その際に整理収納という行為そのものが面白いと知ってしまったため、ノリと勢いで整理収納アドバイザー二級を取得。現在は一級取得に向け勉強している……という、気づけば「人生何が起こるか分からない」という言葉をそのまま具現化した人間になっていました。
とはいえ、いくら好きなものでもモチベーション維持はけっこう苦労します。このあたりはWeb上で小説を公開するのと似ている気がしますね。時にはテンションが上がるご褒美も欲しい訳です。
というわけでこのエッセイは「筆者が気の向くまま面白おかしく掃除やら整理収納をする」「最終的に自分が満足する模様替えができればミッション・コンプリート」という二つの目的を達成するための『モチベーション維持』として書いていくことにしました。
ゆっくり書いていきますので、のんびりとお付き合いいただければ幸いです。