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アリストテレスの天使

作者: 町田耕一

ある日、アーヴィンが目覚めると、昨日メリアで買ったキューリサ製のアンティーク枕の隣に、手紙があった。「ラヴィリアより☆今日か明日、センサナリアでランチを食べなさい。あなたはラーティアの秘密を知るでしょう。それを心ある人なら気づくよう文に書き起こし、アリストテレスという名で出版しなさい」


素直なアーヴィンは次の日、センサナリアでランチを食べた。そのとき、無数の光の鳥が頭の中に翔び、それぞれが宇宙の掟を話した。アーヴィンは驚いたが、その後、近くの友達の家へ向かい、パピルスとペンとインクを借りて、持ち前の記憶力でひたすら書き続けた。


気がつくと3日経っていた。アーヴィンは他の友達も集め、自分の書いた文章を見せた。ヤハユは「粗はあるが、素晴らしい。まるで神々の伝言のようだ」と讃えた。そこでみんなで相談し、1人1回書き写して、いろいろな神殿へ納めた。翌日、目覚めたアーヴィンの枕の隣に、2度めの手紙がとどいていた。


「ラヴィリアより☆よく頑張りましたね。1文字につき、1時間、あなたの寿命をのばしました。好きな人にあなたが決めた分をあげてもかまいませんよ」それ以来、色々な人が以前にも増して文や物をつくるようになり、2016年の今も、この暗黙のルールは続いている。

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