6. お祖母様
頬に当たるいつもよりも柔らかい夜具の感触に違和感を覚え、意識が覚醒した。
辺りはまだ薄暗く、午前四時前くらいだろう。
なんでこんな朝早くに、と考えたところで昨日何があったのかを思い出した。
今の俺は月夜ではなく、ルーナだ。昨晩はレイアさんの寝室にベッドを持ち込んで寝かされた。いつもと感触が違うのはそのせいである。
「むぅー」
いつもの感覚で声をあげて伸びをしたら隣からレイアさんの唸り声が聞こえたが、起き上がる様子はない。セーフっぽい。
何回も言うが、レイアさんは身重――しかも臨月である。ルーナが落ちたとき、つまり俺が目覚める直前に簡易治癒魔法で応急手当をしようとして止められていた所以だ。魔力は生命力に直結しているからってこと。
そのわりにアクティブなのは、産休に入る前にレイアさんが宮廷魔術師として最前線にたち活動していたからだろう。かなりの手練れであったという噂なので、是非見てみたい。家じゃあ園芸にしか使ってないから大魔術を使っているところには非常に興味がある。厨二拗らせたやつなら誰だって気になるだろう。
さて、一体どうしたものか。
下手に動いたらレイアさんを起こしてしまうかもしれないし。詳しくは知らないが身体に負荷がかかることはできる限り避けたい。かといって二度寝は癖がつくと厄介だからやめたい。一回ちゃんと起きないと寝てしまう。子供なんていくらだって眠れるんだから。
意を決して、思いきりよく、しかし静かに起き上がる。
辺りの気配を窺っても……多分、起きていないと思う。如何せんレイアさんはかなりの実力者だからさ、俺には推し量れないところが大きいのだ。
そろそろと寝台から降りる。
「……むー。……」
途中、何度か微かに聴こえてきた寝言に、ギクリと固まった。
沈黙が痛い。
赤い絨毯の床に、そろそろと座り込む。ルーナの部屋とはまた違う華美な装飾を楽しむ余裕がない。
昨日の夕飯のときと違う緊張感が全身を蝕む。身支度を整えたいのだが、何時になるのやら。
結局、何かを察したらしいマキナが五時頃に部屋の扉を開いたことで緊張の時間は終わった。
マキナさんマジで優秀。超助かった。
で、私室に戻って身支度を調えてもらい、朝っぱらから自由時間になった。
待望の自由時間。
お祖母様――アイテリア・ティエラ・ハルミア・アルテミシアさんの所に行くのなら、ちょっと復習と準備をしておきたかったのだ。
アイテリアさんがルーナに贈ったのは二冊の本だけではない。
『採集箱』と呼ばれるものもルーナは受け取っていたのである。これには、昨日紹介出来なかったもう一冊の本が深く関わってくる。
まずはもう一冊の本から説明しようか。
この本は『薬草・香草事典』だ。言わずもがな内容は薬草や香草などの特徴や生育場所、効能など、基本知識である。百科事典的な感じの装丁をしている。
うん、魔獣と魔物の本と合わせて普通の女の子はあまり持っていない類いの本だね。
これらの物を頂いた時、アイテリアさんに言われたことがある。
「今のルーナにとって、これらの本はつまらないものかもしれない。けれど、ここに書いてあることは、必ずや役に立つだろう。お前は戦わずして生きることを許されない星の下に生まれたのよ。これはお前にとって、その為の――生きるための術になる。この本をしっかり読み込んでおきなさい」
当然と言ったら当然だけど、何を言われているか理解できなくて、でも気圧されてルーナは頷いた。
今でも訳が分からないが、少しだけ分かることもある。
まず一つめに、恐らくこの髪の色と瞳の色が関わっていること。
他者との大きな違いは、なんと言ってもこれだろう。王家にのみ現れる、王家の象徴である黒髪金目。それが王家以外の、ましてや王家に次ぐ力を持つ公爵家の娘に現れたことがもたらす問題は全てでないにせよ分かる。
二つ目にルーナが意図してヘルメスさんやレイアさんに黙っていたこと。そして、二人とも全く気づいていなくて、でもアイテリアさんは感づいていること――ルーナが治癒魔法に強い適正を持っていること。
少しだけ、この世界の『魔法』の話をしよう。
この世界では、程度の差こそあれ魔法を使える人間が三分の一ほどいる。それは後天的に変化するが、先天的な素質をより強く反映する。実はその気になれば赤ん坊のうちに適正属性や将来望める魔力量などの大まかなところを調べることができるし、理論上一歳児が即死魔法を打つことも可能だ。
だが、それをすると貴族や有力者の間で魔法を扱えない子を生まれなかったことにして殺してしまったり、自我を持たない殺戮兵器が生まれたり、という懸案が増加した。そこで、最寄りの教会で、五歳になったとき魔法適正・適正属性・総魔力量を調査する、という『五歳児魔力検査』が王国のすべての国民に義務づけられた。
教会で行われると言っても、『五歳児魔力検査』は国の主動で、その結果が思わしくなかったとしても、子供たちの安全は保証される。状況によっては、保護までしてもらえる。
魔力があると証明された子供は、一般市民でも寺子屋のようなもので魔法を学ぶことが出来るというメリットもあるので、市井の人々も殆ど受けに来る。主に制御法や生活魔法を覚えるため、家族や地域の生活を楽にするからだ。
基本魔力は貴族が持つことが多く魔力量も多いのは大体貴族だが、一般の人たちが持つような魔力でも暴走を起こせば危ないし、生活魔法を使う人間がいると家事の労力が平均して二割減少するとも言われている。魔力があることを喜ぶのは市民も同じなのだ。
貴族になると、魔法を使えるというのは一種のステータスだ。
貴族の子息子女で魔力を持つものは六十パーセント。二人に一人、よりも多い確率で魔力を持つため、当然と言ったら当然だ。
貴族の場合、検査で魔力があると分かれば、十二歳になると専門の高等教育機関への入学が義務付けられる。ここでは経済学など必要な能力を磨きつつ魔法を学ぶ。入ることはできるがきちんと卒業するのは少し大変だが、卒業さえすればそれなりの実績を得ることができる。
因みに、貴族専用というわけではなく、強い魔力を持っていて頭もいい市民の子も入学できるため、一般の子どもも将来は宮廷魔術師や文官になることも可能なので少数だが一定数いる。
魔力を持たない貴族の子も、それ専用の高等教育機関があり、そこで貴族に必要な能力を学べる。実は魔法が使えない人間が必要な役職とかもあるし、よくある話みたいに『穀潰し』と呼ばれることはあるべきではない。それでもどうにもならないのが誇りとプライド、というだけである。
実に下らないと思うのは俺だけ?
兎に角、こういった事情から魔法を学ぶのは一番早くて五歳過ぎになる。だが、知る人はいないがルーナは例外だ。
ルーナさん、魔力の流れや魔法が見えるんだと。
普通の人間は全く見えないはずなのに、三歳くらいの時に急に感じ取れるようになって、すぐに視覚的に捉えられるようにまでなったらしい。で、そうしたら自分自身の体内にある魔力がわかるようになって、暇な時間に操って遊んでいたらしい。とんだチート娘である。
まぁ、魔法の発現自体はそう難しくはないと思う。良くある話だけど、魔法を顕現するのに重要なのはイメージと魔力であり、鍵となるのが詠唱である。
魔法の顕現は自然現象を人工的に作り出すということで、自然の摂理をねじ曲げることに他ならない。つまり生半可な力では不可能なのだ。術の使用者の魔力だけでは到底不可能。最悪、即死だ。
この世界の魔法は簡潔に言うと、他力本願。『お願い』しているに過ぎない。
詠唱により魔力を言葉にのせて出すことで、言葉に小さな力――日本的に言うところの『言霊』が宿る。それが、自然界に存在する自然の力の結晶――俗に言う『精霊』に力を伝え、精霊が顕現している。尤も、精霊って言っても、辺りに浮遊している下位精霊で、普通の人間には見ることもできないんだけれど。
あ、因みにルーナさんは現在進行形で見えているから。イメージ的には蛍だ。
話を元に戻すと、ルーナは三歳と少しで魔力を自由自在に操れるようになった。さっきいったような定義からは外れるけど、魔法的なものも使える。その中の一つの分類が、『治癒魔法・治癒魔術』だ。
治癒魔法、もとい治癒魔術に関しては、普通の魔法よりも難易度が高く素質を持つものも少ない。だから適正があると知れた場合の対応はあの限りではない。
治癒魔法は治癒魔術の簡易版で、体力や魔力の回復を行うものだ。治癒魔術になると怪我や病気の治療も出来るようになる。治癒魔法は肉体自体に作用を及ぼすものではないため効果を出しやすいから簡易版と言われている。
ただ、ルーナが最初に使ったのは怪我の治療だった。その後体力回復も出来たが、独学で存在を知らなかったと言うのが原因のため、一旦置いておく。
レイアさんやヘルメスさんにこれらのことを話してないのは、目立つことをすると碌な目に遭わない、と言う直感に従ったから。良い勘してると思う。
ルーナみたいなのは有り得ないことだから、当然のごとくヘルメスさんやレイアさんは気づいてない。気付くわけがない。
でも、アイテリアさんは違う。治癒系統に適正があることはわかっている。しかも、ルーナが魔力を感じるようになる前に、だ。二冊の本と採集箱が証明している。
あの本に載っているものは、それぞれ治癒に限らず魔法薬の素材だ。採集箱は採取した素材を保管する道具で、状態保持魔法と空間拡張魔法、魔力遮断魔法がかかっている。採取した時のままに安全に素材が保管できる、魔法薬の作り手にとってなくてはならない道具だ。
これだけのものを贈られれば、治癒魔術師としての素質を見いだしているとしか思えない。さすが、としか言いようがない。
現在、採集箱は少しずつ中身を整えられきている。方法については今は割愛するが、だいぶものになっているのは確かだ。常々成果を報告したがっていたし、今日持っていこうと思う。
あと、どうやら聞きたいこともあったようだからその辺の確認をしておかないと。
本当は昨日の夜にする予定だったのだが、言わばこれは裏プレゼント。表プレゼントはオーソドックスにクマのぬいぐるみを貰っているから、他人は全く知らない。当然、レイアさんがいたら出来ない。
さて、取り敢えず採集箱の中身を見直して、ちょっと見られちゃいけない物を抜き出しておかないと。持ってるのが可笑しい物が半分ほどあるから、やばい。大目玉食らうのは割に合わないからさ。
いつも通りの時間にマキナに呼ばれ、朝ご飯を食べた。その後、外出の支度をして出掛ける。
今日は一人での訪問である。ヘルメスさんは本日も仕事。レイアさんは馬車が体に障るそうだ。という訳で、生まれて初めての一人でのお出かけらしい。尤も、一人って言っても護衛の方々はつくようだけど。
アイテリアさんの住んでいる場所は今住んでいる家から馬車で一時間ほど揺られたところにある。見渡す限り鬱蒼と茂った森の中で、大気中の魔力濃度の高い、質の良い魔法薬の素材がとれやすいところだ。
ここに来ると、普段は見ることが出来ないはずのものが普通に見られるからとても楽しい。まあ、ルーナだから見えるんだけど。
ちょっと当たりを見渡せば、精霊がいる。それも、言霊に反応して魔法を顕現してくれるような下位精霊ではなく、中位から高位まで実に様々な見た目の精霊だ。意識を持っているものも多くて、話している声が聞こえてくる。……そこ、幻覚と幻聴とか言わない。ガチで見えてるから。大丈夫だから、危ない人じゃないから。
高位精霊になると人型のものもたくさんいる。皆様大変見目麗しいようで。良い感じに目の保養だ。
他にも、妖精もいる。フェアリーってやつだ。ちっこくてホワホワしている。めっちゃかわいい。ふわふわ浮いていて、精霊以上におしゃべりで楽しそうだ。
本当は外をゆっくり歩いて進みたいけど、馬車から降りることは防犯の都合上許されていない。非情に残念だ。
森の中程、と言っても日本人の感覚では十分奥深いところに、森林の中には似つかわしくない、と言うか、世界観的にも相応しくない、金属製の建物がある。日本的にも時代を先取りした感が半端無いそれは、金属光沢がとてもまぶしく、全体的に黒く光っている。
アイテリアさんの職場、魔法薬研究所だ。
建物の内部に外部の魔力が干渉しないように、また、建物内部で起こったことが外部に漏れ出さないように、魔力を通さない特殊合金の建物になっているのだ。この中で日夜魔法薬の研究がなされており、アルテミシア領の魔法薬産業の中核的施設になっている。
中に入ることが出来るのは限られた人物のみ。それは少しでも魔力の出入りを避けるため。今回も、中に入るのは俺一人だ。
壁に取り付けられている、インターフォンっぽいものに向かって用件を言うと、扉に液晶っぽいものが現れたので、事前に知らされている今日のパスコードをタッチパネルで打ち込む。
この世界では珍しい自動扉。目の前に広がった小さな部屋の中に入り扉が完全に閉まると、強烈な風魔法が吹き付けられる。それが終わると、特殊な光魔法が当てられる。仕組みはよく分からんが、何でも実験に支障を来す魔力や要因を取り除いているらしい。
それが終わると、漸く次の部屋へ。そこにアイテリアさんが待っていた。
「おはよう、ルーナ。早くから悪いわね」
うっすら笑みを浮かべたアイテリアさん。記憶の中と変わらないその姿に、激しく突っ込みを入れたい。
確か、年齢はアラフィフだったはずだが、空色の髪にピンク色の瞳の美女……と言うより、美少女だ。たぶん、この世界では小柄に分類される、可愛いという言葉がよく似合う女性だ。俺には十八歳くらいにしか見えない。
これをどこにでもいる普通のお祖母様、とか考えていたルーナが怖い。
「おはようございます、お祖母様。とんでもございません。お忙しい中、お会い出来てとても嬉しいです」
「丁寧にありがとうね。立ち話もなんだ。私の部屋へおいで」
アイテリアさんはレイアさんに比べてかなりフレンドリー。プレッシャーとか感じないし、懐くのも無理ない。
アイテリアさんの後ろについて研究所内を歩く。この時間、仕事をしている人がほとんどだから所内に人影はあまりないけれど、それでも時々人がいて、その度にうける好奇の視線が痛かった。気にすることでもないから開き直っておく。
表情筋の活動を止めて数分。漸く部屋につき、進められた場所に腰掛けると何とか落ち着くことが出来た。俺たち二人以外に人の気配が無く、いろいろな薬草や香草の匂いが混じっていてカオスだけど森の中にいるみたいで安心する。
部屋は八畳一間くらい。狭いようにも思われるが、ここの他にも何部屋か専門の部屋があるらしく、ここでは休憩をとるくらいしかしないそうだ。その割には十分に研究室のように見えるのだが。よく見てみると、机の上には年代を感じさせる本や古文書、何かのメモなどが乱雑に置かれていた。窓際には何種類かの香草の鉢植えがおかれており、日差しが直接当たらないところには薬草類が干されている。壁際には小瓶に入った魔法薬のサンプルが所狭しと並んでいる。このままここで研究できるんじゃないのか?
ぼんやりと考えながら部屋の中を見回していると、アイテリアさんがお茶を入れて持ってきてくれた。とても良い香りのする、アイテリアさん特製の香草茶。ここでしか飲めない物で、ルーナの大好物だ。
「良く来てくれたね。予定はあるだろうけど少しでもゆっくりして行って。――なにせあのうちは実家に負けないくらい気が滅入るからね。嫌になったらこっちへおいで?」
心遣いは有り難いけど、色々突っ込みどころが有り余っている気がするんだが。
きっと宮廷治癒魔術師として研究ばっかりしていたからそう言う感覚が弱くて、だからこそだとは思う。だが、王宮を引き合いに出さないでいただきたかった。
「お心遣い感謝致します。もしそうなったときは是非お願い致します」
「ああ、遠慮はいらないよ。大丈夫、これでもあの二人よりも力は強いからね。安心しなさい」
「はい。ところで、お祖母様。今日はどういったご用件ですか?」
世間話もそこそこに本題を切り出すと、お祖母様は途端に真剣な顔をした。
「ああそれはね、お前も今度五歳になるだろう?『五歳児魔力検査』がもうすぐあるから、そのことで少し、ね」
となると、やはり治癒魔術か。
「私は三歳の誕生日プレゼントに、本を二冊と採集箱を贈ったね。使っているかな?」
「はい。いつもとても楽しく使っております。今日は実物も持ってきておりますので、後で見ていただきたいです」
アイテリアさんの口元がほころぶ。嬉しそうでよかった。
「それじゃあ、後で見せて貰おうか。普通ね、採取箱は魔法薬を作る人か、治癒魔術師に贈るものなんだ。それをルーナに贈ったのはね、私が、ルーナには治癒魔術の適正があると思ったからなんだけど……その様子だと気付いていたようだね」
俺の真顔に気付いたようだ。
「はい。三歳のころに治癒魔術を、一度」
「……まさか、その年で魔法を顕現できるとは。治癒魔術は顕現しやすい魔法だが、治癒魔法を飛び越して治癒魔術とはね。さすが、私の孫娘だ」
頬を引き攣らせたのも一瞬、がはははは、と豪快に笑う。淑女としてどうなんだ?元々王族だったんだろうに。
「大丈夫だよ。ちょっとばかり異常だけど、私も三歳くらいで治癒魔法を使えたからね。少しばかり劣るけど、前例がない訳じゃないからそんなに恐れることでもない。気にしないのが一番だよ」
今度は俺が目を丸くする番だ。まさか、他にもそんな人がいたなんて。
「って言っても、他の魔法を含めてもあくまで私だけだけどね。だからかなり珍しいことは珍しいよ」
……やはり異常なんですね、はい。仲間がいたって事だけ有り難く覚えておこう。
「少々心細かったのですが、安心しました。上手く隠していくことにします」
「そうそう、その意気よ。……それでね、その採集箱は余り魔法耐性はないんだ。だから、五歳になったら本格的なものを渡そうと思っていてね。今日はそれを渡すために来て貰ったんだよ。本当は魔力検査後に渡したかったんだけど、これから先半年ほどこの国から離れて調査に行こうと思っているんだ。暫く会えないから、先に渡しておくよ。使い方は変わらないから、大事に使うんだよ」
そう言って手渡してくれたのは、黒い地に金の細工が施された豪華な箱だ。
「ありがとうございます!絶対大事にします」
「気に入ってくれたようで何よりだよ。ルーナの髪色と瞳の色に合わせた特注品だからね。さて、それじゃ採集箱を見せてちょうだいな」
「はい」
誇らしげな様子のアイテリアさんに満面の笑みで答えて、採集箱の中身を見せながらたっぷり話をした。
どうやらかなり魔力量も多く、状態の良い素材ばかりだったようで。やばいのは持ってきてないけど、それでも十分目を瞠るものがあったらしく、褒められた。
……それはいいんだけど。それはいいんだけどさ。
そろそろルーナさんの感情がうざったいんだけど、どうすればいいのだろうか……。