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4-6

ユニークが8万超えました。

本当にありがたいです。

これからも頑張って更新していきます。

コボルド生活にも慣れてきた森山実留です。

相変わらず生肉しか食べていません。

皆さんクッチャクッチャと生肉を食べます。

保存技術も無いので肉は保存が効きません。

狩ったら狩っただけ食べてしまいます。

貯蓄は木の実や果実等で僅かです。

行きあたりばったり・・・将来が不安で仕方がありません。






族長から情報を入手してから3日が経過した。

朝の訓練は少しづつ厳しいモノににする事にした。

ボロボロ君と大怪我君は筋が良いと思う。


指示された事を素直に文句も言わずに行うと言うのは評価できる。

行う際も今の突きよりも次の突きを良くする。

そんな向上心を持って自分なりに考えながら訓練するので

素の頭も悪くないんだと思う。


そんなわけで次のステップに進もうと考え

訓練メニューを増やした。


躱して突くという基本的な動きは徹底させているが

その後に2人の模擬戦をを導入した。

防具はそのままだが使うのは長い木だ。

俺は何もアドバイスをしないでやらせる事する。


ルールは2個だけ。

・攻撃は躊躇せずに全力で行け相手の事なんて考えるな

・1発でも貰えば死ぬと思えこれは実戦だ


このルールを基本に後は自分達で考えさせることにした。

意見を聞かれればアドバイスをするが俺から口を出す事はない。

終わりは俺が良いと言うまでだ。


それを横目に見つつ俺の訓練も行う。

想像の相手に対し模擬戦だ。


最小限の動きで攻撃を躱し逸らし攻撃を叩きこむ。

無駄を無くし効率を求め最適化していく。


ゆっくりと確実に。


今だに武器も防具も無いがこの動きは

絶対に後で生きてくるハズだ。

動きはゆっくりのハズなのに激しくやりあっている2人よりも

精神的にも体力的にも消耗が激しい。


それもそのハズで極度の集中と≪知力向上≫によって

相手を脳内に作りだし仮想敵と戦うなんてね。

仮想敵の動きを脳内シュミレートするだけでも半端なく疲れる。

それでも相手の動きを予測し対処するのはやっておいた方が良い。

頑張って脳味噌をフル回転させて頑張ったらスキルが手に入った。



ピローン


> スキル≪思考高速化≫を手に入れました。 



=========================

≪思考高速化≫


説明:考えるのが速くなる

   これで妄想もお手軽に


効果:思考速度にプラス補正

   補正率は任意で変更可能だが

   上昇に伴い負荷も増える

=========================



このスキルをGETしてからは脳味噌が重くなるような

精神的な疲れは大幅に軽減出来た。

物凄く脳内シュミレーションがやりやすいし

集中力も良くなっている。


無理の無い程度だと数倍程度だ。

それでも高速化してる時は後で疲れが来る。

現状で負担が無いのは5割増し程度だろう。

普段から高速化し熟練度と耐性が上がれば

更なる底上げも可能と思われる。


一回、調子にのって100倍を試してみたら

一瞬で両目が真っ赤に充血し鼻血が吹き出した。

慌てて回復魔法を掛けた所で負荷と魔力切れで意識が飛んだ。

高速化されていたから咄嗟に魔法が使えたので

良かったのか悪かったか。


うん、軽く死にかけたね。

今はこれ以上無理だ、少しづつ馴らして行こう。


俺達の訓練は順調に進んでいる。

出来る事を今のうちにやろうと思う。

死ぬ時に後悔するのは嫌だからな。

数回の転生で俺はそれを学んだ。


まぁ、コボルドで魔王に勝てるようになるまで

どれだけかかるかは想像も出来ないけどな。




さて、ここ数日の2人は狩りを連続で成功させている。

無傷とはいかないが大きな怪我も無く無事に帰ってくる。

しかもウサギを数匹狩ってくるまでになった。

他にも木の実や果実なんかもソコソコ持って帰って来る。

ボロボロ君が通りがかりによく見つけるらしい。

他のグループはウサギ以上を狩りだしてるので

まぁ、遅いって言えば遅いんだけどね。


そんな事もあり当面の食糧難は脱したので

俺は装備増強に専念する事にした。


まずは族長に教えて貰った植物を探しに行った。

名前を"ソツル草"と言うらしい。



=========================

≪ソツル草≫



日当たりの良くない湿度の高い所に生える草。

なぜか岩肌に生える事が多いので

生息域は限られる。

軽い毒があるので食用ではない。

=========================


根の部分をすり潰すと粘着性の高い糊が作れるらしい。

使えるかは不明だが他に情報が無いのだから仕方が無い。

教えられた場所は距離があり少し危険なエリアだそうだ。

慎重に辺りを注意しながら進む。


数時間で無事に現場付近までは到着出来た。

生物の察知したら迂回等でやり過ごしていたので時間が掛ってしまった。


ソツル草は食用にはならないからだろう手付かずで

群生している場所を発見出来た。

サクッと結構な量を収穫する事が出来た。


物は試しと少し齧る。

う~ん、青臭さに若干のピリピリ感があって不味いな。

≪捕食者≫で補正されてこれだから相当不味いなコレ。

元々、食用じゃないようだし。



帰り掛けにゴブリンの集団に遭遇した。

こちらが先に察知出来たので風下に向かい

茂みで息を潜めて観察する。


5匹が周囲を警戒しながら進んでいる。

手にはボロボロの片手剣と小型の盾を持っている。

お粗末ながらも鎧も来てる。


ゴブリンの癖に・・・・・ちきしょー。

襲って武器防具を奪おうと思ったがやめておこう。

3匹なら勝てると思うが危険になることもない。

通り過ぎるのを待ってから帰路についた。




帰り掛けに目についた物を収穫しながら帰った。

肉は2人が持ってきてくれるだろうから他の物をね。

使えそうな物も幾つかあったし。



住処にある部屋と呼ぶのは微妙な程度の

中途半端な通路のような部分が幾つかあるが

その内の一つを族長に譲り受けた。

元々使い道も無いような場所だったので

幾つかの獲物を賄賂で送ったら快く承諾してくれた。


早速、実験する事にする。

まずソツル草の根を細かく刻みすり潰す。

少しづつ水を加えて行くと最初は白かったが

急に紫色になった。

触ってみると確かに粘着力はある。

実験として色々な素材に塗りたくり組合せて放置してみた。


結果は・・・・今一だ。

結ぶだけよりは良いが強度がもう一歩足りない。

強めの衝撃だと剥がれてしまう。

う~ん、どうしたものか・・・・。


粘着・・・・糊・・・・固まる・・・・・。

どこかで聞いた事があったな。

むぅ・・・・・・・・・。

はっ!アレだ!




翌日に入手した物とソツル草の根を混ぜ合わせる。

配合を色々と変えて試した結果、満足のいく物が出来た。


相当に強固で多少の事では剥がれない。

素材も皮、木、角等のオールマイティに使える。

うひょー、こいつは便利だ。


ただソルツ草以外の材料の量を取れないのが問題だ。

そう、それはマッドフロッグの唾液だ。

これを2割程混ぜると良い感じになる。


最初は攻撃を盾か何かで受けて入手しようとしたが

時間が立つと固まってしまうので難しい。

≪思考高速化≫で悩んだ結果。


「よしっ!捕獲して吐き出させよう」


なんとも言えない力技に出る事にした。

大きめの体の個体を追い込み弱めの毒霧で体力が

落ちた所を捕獲した。

住処に戻り猿轡を施し吊るしあげておく。

唾液が必要な時は腹を殴ると出てくるのでそれを使う。


流石に野放しにすると他のコボルド達に危険なので

餌も与えずに吊るしておくだけだ。

ぶっちゃけ全然持たない。

お亡くなりになったら皆さんに提供しまた捕獲に行く。

そんなこんなの手間を掛けて作り上げたのがコレだ。



=========================

≪自家製接着剤≫


ソツル草の根とマッドフロッグで作り上げた接着剤。

素材を選ばないので便利。


作成者:ミノル

種別 :道具

品質 :粗悪品

=========================


そりゃ、適当に切って無理矢理潰して混ぜただけだから

品質が悪いは理解できる。

はて?作成者ってなんだ?

他の武器とかでは出て来なかったぞ?



ピローン


> スキル≪調合≫を手に入れました。



=========================

≪調合≫


説明:ネルネルネルネルネルネルね。


効果:複数の素材を混合する際に

   成功率と品質にプラス補正

   調合にはレシピが必要

=========================



そして謎のタイミングでスキルGET。

しかも≪調合≫なんてタイムリーなスキルを。

これってポイント高くなかったか?

そりゃ寝る間も惜しんで色々と試したけど

そんなんで良いの?


更に言えばレシピって何だ?

そう疑問に思うとまた情報が表示される。



=========================

≪自家製接着剤≫


ソツル草の根とマッドフロッグで作り上げた接着剤。

素材を選ばないので便利。


レシピ

ソツル草の根 8:マッドフロッグの唾液 2

=========================



ふむふむ。

なるほどこれがレシピね。

あまり通常情報と代わり映えしないんだな。


ひょっとして同時に表示できる?



=========================

≪自家製接着剤≫


ソツル草の根とマッドフロッグで作り上げた接着剤。

素材を選ばないので便利。


レシピ

ソツル草の根 8:マッドフロッグの唾液 2


作成者:ミノル

種別 :道具

品質 :粗悪品

=========================


おお出来た。

他にも色々と試したら情報の表示選択が出来る事がわかった。

意外に便利じゃないか!やるなぁ神システム。


作成者についてアリスに質問した所

製品として認められる物には表示されるらしい。

かなりの低レベルの物から表示されるのだが

ボロボロ君と大怪我君の槍と胴当てには表示されなかった。

何か悔しい・・・。


知名度や技術が高レベルになった職人等では

品質や能力が変化したりするらしいので

値段も跳ね上がったりする。

それらの判断には使えるんじゃないかとの事。

後は作成者を偽装を見抜くのにも便利だと。

うん、普段は非表示で良いな。


≪調合≫GETした後に更に接着剤を作ると

品質が"粗悪品"から"低品質"になった。

スキルの補正効果によるものだろう。

うんうん、これは良いぞ。



気を良くした俺は製造にのめり込んで行った。

実留君が生産職に向かいそうですね・・・・。


アリスは知った事を質問すれば基本的な概念は教えてくれますが

知らない事を教えてくれたりはしません。

受動的な感じですね。

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