3-23
防具とスキル構成に悩みますね。
むむぅ、古龍狩るしかないか。
スキルを悩んだり転生条件を悩んだり
お茶菓子を食べたり寝てみたりして
結構な時間が経っても神は戻ってこなかった。
時計等はないので詳細は不明だが体感で3日位は経ったのでは?
腹は減るし眠くもなるのに排泄はしたいと思わないのは何故だろうか。
う~ん、謎空間だ。
便利だから有り難いけどな。
スキル構成も色々と悩んだが
基本能力値を伸ばす方針で行くか
習得しにくいスキルを重視するかで悩んでいる。
基本能力重視で行くならば
・スキル:魔力増強(5500)
・スキル:筋力増強(4000)
・スキル:敏捷増強(4500)
・スキル:体力増強(3500)
とまぁ、こんな感じだ。
この4種類だけでも相当な効果が見込めるが
詳細は神に聞かないとわからないんだよなぁ。
説明表示は操作してもらわないと出来ないし。
表示機能をユーザー側で操作出来ないのは不便じゃね。
これも相談してみよう。
さて、基本能力スキルの予想としては
前回の説明では魔力は75倍位は増えるとの事だ。
多分となっていたから本当にそうかは不明なので
それを信じるのは微妙だが
他に根拠もないので仮定としておこう。
これなら魔王との10倍という差は無くなるハズだ。
だが、ここでそれを鵜呑みにしては駄目だ。
何故ならこの75倍がどの状態での倍率なのか不明。
現状かもしれないし転生直後かもしれない。
一番は常時発動型が望ましい。
魔力が1増えれば75増える。
つまりは75倍の速度で成長出来ると言う訳だ。
まぁ、俺の感ではそれは無いだろうと思っている。
それだと俺が強くなりすぎてしまうからだ。
多分、転生開始時の初期ボーナスと考えて間違いないだろう。
となるとここで能力値を上げても良いが
転生ポイントが大量に注ぎ込めて上位種を狙える時に
選択するのが得策なのではないだろうか?
更に次の転生時に効果が発揮されるかも不明だしな。
スキルは恒久的に使えるようだから次回転生時にも
75倍の恩恵があるとは思うが再度発動するかも謎だ。
きっとそれも無いだろうと思う。
後で聞く事にして一旦保留だな。
そうなるとスキル重視になるが
これまた難しい。
本当に色々とあるんだ。
まず技能的な所では
・スキル:錬金(30000)
・スキル:合成(20000)
・スキル:調合(15000)
ここら辺は習得が難しいと思われるが
あれば便利そうだと思う。
ただやはり必要ポイントは高い。
便利そうだが無くても影響は無さそうだ。
それぞれの説明を後で聞くようにメモしておこう。
ちなみにメモはスキルの横にお気に入り欄があるので
チェックを入れておくと別欄で表示されるので便利だ。
他には戦闘系では
武器の扱い、各種武術、魔法各種等もある。
欲しいのは色々とあるがポイントがネックだ。
武器、防具、アイテム類も余裕があれば欲しい。
試作ナイフはポイントの割に妙に使えたが
転生後に所持してるかは神に聞いてみないと何とも言えないな。
多分・・・・魔王が持っているんだと思う。
神も転生時に所持してないと引き継げない的な事を言っていたしな。
それらも考えるとやはり余裕分を回す程度で良いだろう。
低ポイントで使えそうな物を各種見繕っておく。
ちなみに試作ナイフはSOLD OUTとなっていた。
何本か買おうと思ったのになぁ残念。
まぁ試作だしね。
あーでもないこーでもないと悩んだり
レンチンして色々と食べたり寝たりして
更に1日位して神は帰ってきた。
【ごめんごめん、お待たせ~】
「なんかえらく時間掛ったな」
【あはは、なるべく君の要望を踏まえつつ
ギリギリの所で調整してたらね】
「それでどんな感じになったんだ?」
【うんうん、各種図鑑は組み込んであげたよ
そうは言っても簡単な情報が判る程度だけどね
通常生活をする分には問題ないレベルじゃないかな
後は情報を入手すれば自動的に更新されていくから
僕が言うのも何だけど結構便利だよ
不明な情報は知ってる人から入手すれば追加されていくからね
もし長寿の龍種辺りを捕食するなり知識を入手出来れば
相当な情報量が図鑑に登録されると思うよ】
「また無理な例えを・・・・ちなみにその龍種とやらは竜種とは違うのか?」
【種族的には上位種に当たるけど竜種の全部が龍種になれるわけじゃないね
アースランド世界でも最強種の一つだよ】
「それって魔王と比べると強さはどうなの?」
【う~ん、龍種も色々といるけど能力値的に一番強い子だと
個人戦なら魔王君を圧倒出来るんじゃないかな
スキルとか固有能力とか入れると戦い方次第になるけどね】
「魔王が言う上には上ってそういう事かよ
最強を目指すのは諦めよう」
【あはは、まぁ目標があって良いじゃない】
「なんにせよ図鑑が解放されたのは有り難いな
ステータス関連は?」
【それはね
やっぱり解放はしたくないな】
「そうか・・・・それは残念だな」
【そんなにガッカリしないでよ
スキル検索時に簡易情報が出るようにもしといてあげたからさ
それにスキルも更新と追加しといたよ】
「へ?いつのまに?」
【調整の最後にやったからついさっきだね】
「・・・・・・結構違う?」
【そうだねぇ、細かくなったり新しく追加したりしたからねぇ】
「この数日の努力は?」
【うん、新しいのが気にならなかったら別に良いんじゃないかな
今回は前の状態のままでも良いよ】
「気になるにきまってんだろーーーーーがっ!」
【あははは】
こうして俺は再度、悩む事になった。
「そういえばアリスはあの後、どうなった?
無事だったか?キュイは?ハレンさんは?」
【ナビアプリは無事に回収されてるよ
後は君の上司だった魔族君は無事だね
君と魔王君との戦いで余波を受けてたけど問題ないよ
サポートアプリは回収出来なかったよ
あれは君の体に本体があってリンクしてただけだしね】
「そか・・・・キュイ以外は無事か
残念だな・・・・便利だったのに」
【うんうん、そう言うと思ってたから
機能の一部だけだけど復元出来たよ】
「どういう事?」
【スキルを使った魔法使用をシステム化して
ナビアプリに組み込んでおいたよ】
「それはあれか?アリスが魔法を使えるようになると?」
【それでも威力や精度なんかは君が使うより
大分、弱体化しちゃうけどね
でもスキルの登録とかは出来ないよ
あくまでも魔法が使えるようになるってだけだよ】
「あ~キュイの自動登録は有りがたかったんだけどな
でも魔法を使えるようになるのはアリスが喜ぶぞっ!」
【うんうん、だからステータス関連は解放しないからね】
「もう一声っ!」
【もう・・・・仕方が無いなぁ
じゃぁ簡易表示だけね
名前も能力もスキルも表示しないからね】
「おぉ!やった言うもんだな」
神は苦笑を浮かべながらキーボードをカタカタと操作している。
おうおう、言い続けてみるもんだな。
【よし、これで出来たよ
あとは転生ポイントの使い道かな?】
俺はディスプレイを眺めつつ日付順でソートし
新しいスキルや武器を眺める。
「俺が寝てたのって35年位とか言ってたけど
現地でも同じ位に経ってるの?」
【現地とここでは流れが違うから何とも言えないんだ
少なくとも数日とか数か月は無理かな
最低でも数年は覚悟して欲しいな】
「そっかー、やべーな
実里は大丈夫だけど数年経ってたら
色々と変わってそうだな」
【そこは諦めてもらうしかないね
転生は時間的なロスがあるから寿命を延ばしてるんだし】
「う~ん、仕方が無いか」
その後も雑談を挟みつつスキルの説明を聞きながら
ポイントを振り分けていく。
チェックしておいたスキルも聞いたが
やはり使えそうなスキルは軒並み高いな。
> 保有ポイント:4200
> 種族条件 :人型限定(3000)
> 種族条件 :魔族属性拒否(1000)
> 種族条件 :アンデット属性拒否(1000)
> 種族条件 :早期自立行動可能(1500)
> 種族条件 :鬼族属性拒否(1000)
> 取得スキル :武器熟練(4500)
> 取得スキル :体力回復向上(2500)
> 取得スキル :魔力回復向上(2500)
> 取得スキル :体捌き(3500)
> 取得スキル :見切り(3500)
> 取得スキル :環境耐性(2800)
> 取得アイテム:基本調味料セット(2000)
最終的に落ち着いたのはこの構成だ。
種族条件は俺の想像していた通りだった。
"早期自立行動可能"は早くて1週間程度で
長くても1ヶ月位で行動出来るようになるらしい。
各種スキルの説明をしておこう。
・スキル:武器熟練(4500)
様々な武器を最初からある程度扱えるようになる。
慣れるのも早い。
器用貧乏になるかどうかは本人の才能次第。
・スキル:体力回復向上(2500)
自然回復による体力回復が早くなる。
回復の程度は基礎能力値に依存。
・スキル:魔力回復向上(2500)
自然回復による魔力回復が早くなる。
回復の程度は基礎能力値に依存。
・スキル:体捌き(3500)
体捌きが良くなる。
肉体性能が向上するわけではないので
回避や行動に直接的な影響はないから注意だ。
・スキル:見切り(3500)
距離や間合いを測る事が出来る。
肉体性能が向上するわけではないので
回避や行動に直接的な影響はないから注意だ。
ここまでが戦闘時に使えそうなスキルだ。
転生後の種族が不明だから能力値底上げ系は止めておいた。
これならどんな種族でも有効だろうと思う。
"体捌き"と"見切り"は肉体さえ成長すれば良い感じだと思う。
"見切り"と"軌道予測(簡易)"の差は感覚と視覚の差だ。
"見切り"は感覚でわかり
"軌道予測(簡易)"は視覚に表示される。
更に言えば"見切り"の方が熟練度が上がれば鋭くなる。
これらは相乗効果で更なる期待が出来る。
それに"体捌き"が加われば接近戦が有利になるだろう。
いつかは簡易表示じゃないのも欲しいところだ。
・スキル:環境耐性(2800)
環境による変化耐性にプラス補正。
寒さや暑さに強くなったりする。
また環境由来の毒ガス等にも効果あり。
これは転生後の環境が悪かった時に有効だろう。
急激な変化であれば水没や魔力濃度にも効果があるそうだ。
それでもジワジワと変化するのにはそれなりの効果しかないそうで
線引きは曖昧のようだ。
あと病気とかにも耐性が少し付くそうだ。
ぶっちゃけ今回のスキルは基本的な奴を選んだ。
神もこれら辺りは初期に作ったのであろう。
説明が普通過ぎるからな。
それだけスタンダードって事は信頼がおけるハズだ。
そして今回選んだアイテムはこれだ。
・調理:基本調味料セット(2000)
塩、胡椒、謎調味料が際限なく出てくるセット。
塩と胡椒についてはその時々で味が最適化される。
謎調味料は日に数回味が変わる。
何味になるかはお楽しみにっ!
謎調味料は気に入ったの味を保存しておいても
時間経過で消滅します。
作った料理は消えないよ。
最初の犬の時なんかに思った事だが
素材があっても味がないと寂しいモノだ。
今は魔法が使えるから焼く事は出来るしな。
謎調味料がどんなものかは不明だが・・・・使わなければ大丈夫かな?
味に変化が欲しい時にギャンブルするのも楽しいだろう。
「こんなもんかなぁ」
【今回は随分と手堅く選んだね】
「まあな、良く考えたらパラメーターに依存しない
スキル構成の方が良いんじゃないかと思ってな
転生してもスキル熟練度は下がらないんだろ?」
【うんうん
今回の件は特殊事例だけど通常時はそこまで影響ないよ
全く無いとは言わないけど減少しても最高で100が80になる位だね
平均して9割は維持出来るハズだよ】
「ハズって・・・・信用できないなぁ
それにいしてもパラメータ程影響があるわけじゃないしな
・・・・うん、これで良いよ」
【種族ポイントが前回より少ないけど大丈夫?】
「あぁ、考えたんだけど強く生まれると
それだけ周囲との繋がりも大きいでしょ?
前回の時のようにさ
ある程度の強さがあれば野の方が良いと思うんだ
自由に行動出来ないのは辛いしな
っと言う訳で犬よりも強く二足歩行で
ゴーレムより弱いって位にしたんだけどね」
【うんうん、良く考えてるね
それじゃそろそろ行くかい?】
「そうだな
なるべく時間が空いてなきゃ良いけどな」
【じゃぁサービスで転生後にどの程度の時間が
経過してるかメールしてあげるよ】
「おお、それはありがたい
文化圏に行かないと日付もわからないしな」
【じゃぁ、いくね
VerUPも同時にやるから時間かかるよ】
神様がPCを操作すると
ディスプレイに文字が浮かび上がる。
> 神システム Ver2.05 Loading・・・
ついにVer2になったのか。
何か頑張った感があるよな。
作ったのは神だけどね。
> 神システム Ver2.05 Loading・・・
> 完了
> 転生アプリを起動します
> 転生処理を行います
> ようそこアースランドへ
そう表示されると意識が遠のいていった。
薄く目を開く。
周囲は暗く何となく見える程度。
明かりが何も無いが見えているのは
種族的な特徴だろうか。
少し湿った感じがあり独特の匂いがする場所は洞窟のようだ。
体の下には何かが敷いてあるようだが
ゴツゴツと痛い。
頑張って手を持ち上げてみるも全く力が入らない。
まだ上手く動かないようだ。
「‘*P‘OK<+KA」
周囲から声が聞こえるが聞きとれない。
意味を成してないのか俺の耳がまだ未熟なのか。
全身の力を振り絞って寝返りをうつ。
これだけで汗ダクになる程の運動量だ。
今回は生後直後からのスタートのようだ。
何とか横を向くと目の前に俺以外の生物が居た。
いや多分、同時期に生まれた俺の同期だか兄弟だかだろう。
彼か彼女かは不明だが健やかに寝ているようだ。
ハッキリとは見えないがシュッとした顔をしている。
特徴のある顔だろうか・・・・醜さはないように思える。
丸まって寝ている姿は愛嬌を感じる気がする。
柔らかそうな体にはフワフワとした毛が生えているように見える。
・・・・・・・むむ?
・・・・・・・むむむ?
・・・・・・・むむむむむ?
俺、またもや犬に転生したっぽいです。
何とか3章が終了しました。
新章スタートをお待ちください。




