表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/254

2-34

ユニークアクセスが3万を越えました。

ありがとうございます。

これからも地道に頑張ります。

聖騎士達に加わって救出作戦に参加する森山実留です。

自分とエレアス以外は全て聖騎士です。

これはもう自分も聖騎士の一員と言っても過言ではないのでしょうか。

聖騎士・・・・うん響きが良いですね。

強そうですカッコ良いです。

よしよし、もう聖騎士って事にしちゃいましょう。

え?聖騎士って任命制なの?

しょんぼりだよ。







翌日の遅くに調査部隊が戻って来た。

手練れの10名で編成されていたが戻ってきたのは5名だけだった。

よほど過酷な状況に置かれたのだろう

憔悴しきっているのが遠目でも分った。

それでも彼らは情報を持ち帰ったのだ。



魔族の住処はグリフェリアに入ってから

数日程進んだ場所にある小さな建物だ。

建物自体は小さ目の砦か作りがしっかりした館のような物で

内部はそんなに広くない。


周囲には街道があるわけでも有益な資源や

集落があるようでもない。

建物自体も年季がはいっており外見は古く

所々が壊れていたりするので

何かしらの目的で建てられて放置されたのを

使用している可能性が高い。


内部は2階建てで部屋数は多くないが

各作りは広く取られている。

元は研究所等だったのではと予想されている。

それも違法性の高い研究だったのではないかと。


内部の詳細な調査出来なかったが

簡単な見取り図は作成してあった。

あくまでも観測からの憶測なので信憑性は低いらしいが。


確認が取れた相手側の戦力は魔族が2名だけ。

外見からブリンジとヴァースだ。

他にも居るかもしれないが。


これらの報告は会議室に主だった聖騎士が

呼ばれて聞かされた。

俺とエレアスも同席を許されたが発言権は無しだ。

もっとも事前に詳細な報告を受けていて

この場で発表した情報は100%じゃないだろうけどね。

全体認識をさせつつも機密情報はTOPだけ。

どこもそんなもんだけどさ。


それから3日間は準備期間に充てられた。

その間は特にやる事がなかったので

料理を振る舞った。


回を増す毎にドンドンと人が増えてくる。

数人程度だったのに今では30人を超えている。

最初に料理を作った所は誰かが何時の間にか簡易的な小屋が

建っていて青空食堂のようになっていた。


何故だ?

何故こうなる?


俺は疑問に思いつつも朝昼晩と料理を作り続けている。

肉体を使う事が多いので朝からボリューミーな物が好まれる。

朝から肉だ。

昼も肉だ。

夜はやっぱり肉だ。

そして酒だ。


聖騎士って教会に所属するんじゃないの?

規律が厳しかったりしないの?

そう思っていたので聞いてみると

教会本部の直轄部隊は正にイメージ通りらしい。

駐屯地に常駐している部隊等は戒律は厳しいものの

何もかもを制限する禁欲的ではない。

普段の騎士団と変わらないそうだ。


特にここのような国境でグリフェリアのよう場所が近いと尚更だ。

絶えず気を張り詰めて命を掛けているのに信念だけじゃ持たないしな。

それでも上級騎士やエリート騎士なんかは戒律を律儀に守っているそうだが。


そこで気が付いたが俺の料理を食べる奴は後衛部隊に多いようだ。

内部でもエリート意識が高い者は前衛が多いらしい。


バチバチと遣り合うのは聖騎士の誉れってか。

くだらないね。


聖騎士への道は色々とあるらしいが

一般的なのは教会の兵士団に入隊し訓練と実績で拝命するとの事。

ぶっちゃけ聖騎士になるには教会の信念とかよりも

個人能力が幅を利かせる。

特に聖魔法に対して適性があるかが大事なんだそうだ。

強さが大事と言っても悪人というか

邪な考えを持っている者は選ばれないらしい。

それを選別するスキル持ちが居るとの事。


邪な考えと言うのは貞操観念ではなく道徳観念だそうだ。

良かった、俺でも大丈夫だ。


後は貴族や教会関係者や王族なんかも所属する

場合は別ルートが色々とある。

そこはまぁ暗黙の了解だよね。



調査部隊も2名ほど食べに来ていた。

他の3名は忙しいのか避けられてるのかは不明だ。

食べてる2人は気さくで良い奴だった。

色々と情報も教えてくれたのでラッドノイドの薬と

ウイスキーを分けてあげた。


何故か両方ともバレて色々な人に欲しいとせがまれる事になり

結構な数を持っていたので一部を宣伝を兼ねて安く売る事にして場を収めた。


ウイスキーは有名になり需要が高まれば俺に収入が入るし

薬はラッドノイド達の良い収入になるだろう。

人族に友好的な亜人族だし薬が有益なら保護されるだろうしね。

良く効く薬なんだけど効果が強すぎないのが良かったようだ。

これが強力過ぎるとまた要らん事に巻き込まれるしな。

どちらも評判は上々だしちょっぴり稼げたので満足。


ちなみに料理に使った食材は騎士団の物を使っていたが

皆が皆、やたらと食べるので俺の手持ちを追加で使った。

グリフェリアで大量に素材を確保しておいたので安く提供した。

整理も兼ねて都合が良かった。



何だかんだといつもと変わらない日々が過ぎ。

作戦開始日になり俺は3人を置いてエレアスと駐屯地を後にした。









作戦で俺の役目は後衛の護衛という形だが

基本的には日々の料理を担当した。

そう、俺は此処でも料理をしてる。


と言うのも聖騎士が使う聖魔法で魔除けを施しているので襲撃がない。

盗賊がわざわざ襲ってくる理由もない。

それ以前に何だかんだと言っても聖騎士達は強い上に

訓練も行き届いていて行軍も手際が良い。

スムーズに最短で進んで行くので周囲への影響も少ない。

流石だな。



そんな状況なので特段やる事もないから

料理をしてるってのが正しいかな。


新鮮な食材、調味料、香辛料も

十分にあるのでたっぷりと使えて評判は良い。


どうやら俺の料理を食べると活力が漲り体の調子が良くなるそうだ。

スキルの影響だろうか?よくわからんが

具合が悪くなるよりは良いだろう。


救出作戦が開始され4日が経った。

目的地までは後1日程度まで進んだだろうか。


そこで初めて作戦の詳細を聞くこ事が出来た。

完全に部外者扱いだよね。

部外者なんだけどさ。



ブリンジとヴァースは広範囲探知は得意ではないのか

建物を中心に半径200m程度が知覚範囲とみられている。

念の為、倍の500mを範囲外とみて周囲に展開する。

前回襲撃時は対魔族結界のみだがあくまでも術者のみで

展開する結界の為、効果が弱い。

それでも多重展開すれば実用に耐えられるが

ブリンジには多少効果があった位だ。


今回は専用魔法具を使用した威力の高い結界を用意する。

滅魔族結界、浄化結界、聖域化結界の多重展開を行う。

割合は6:2:2で10重を展開する。

4名づつ1つの結界を担当し補佐に1人を付け5名で1チームとなる。


結界を展開後は陽動で正面から突撃する部隊と

裏手から救出する部隊に分かれる。

俺とエアレスは救出部隊だ。

他にも後衛部隊として拠点管理に10名程が残る。

モリスさんが残り全体の指揮だ。


陽動部隊は実力揃いの上にエリート意識が高い。

正面からの攻撃は聖騎士の誉れ。

裏でコソコソするのは辱めと来たもんだ。


確かに正式装備に身を固めた聖騎士は

襲撃時に比べて比較にならない程強い。

例の聖戦闘衣も最初から展開するらしいので

ブリンジに何処まで対抗できるかが気になる所だ。


あいつと正面切って戦わなくて良いいなら

いくらでも応援してあげるけどね。

俺はやりあいたくないし。



最後の夜はピリピリとした空気が

張りつめていった。







早朝に部隊は行動を始める。

魔族との戦闘は昼間にやるのがセオリーらしい。

昼は魔族にとって不都合が色々とあるようだ。


結界部隊は夜明けに先行で展開していったので

人数は半分ほどになっている。


残った部隊も正面と裏手の二手に分かれる。

俺とエアレスも無言のまま準備を開始した。



日が登りだし昼前には各部隊は持ち場に着いた。

結界部隊も設置準備が終わった。

後はモリスさんの号令での行動開始だ。


ちなみに裏からの救出部隊を率いるのはクソ騎士CとDだ。

俺はD、エアレスはCの指揮下に入る。


C隊は突撃や迎撃等の戦闘を考慮した部隊。

D隊は探索や感知等の救出を主とした部隊。


つまり聖騎士団の誉れ高き考えで言えば

救出部隊でも更にD隊は弱い者達となってしまう。

だから俺がここになるのかね。


先程から伺うにクソ騎士Dもイライラしてるのが

手に取るようにわかるので概ね間違ってはないと思う。



クソ騎士Dが投げやりな口調でこれからの流れを説明してくる。


A隊が結界を張ったと同時に

B隊が正面から突撃する。

ある程度の陽動が進んだらC隊が突撃。

更に時間差でD隊が侵入。


D隊は突入まで時間があるが

戦闘が始まったら索敵を開始する為

逆探知からの襲撃に注意する事。


まぁ、言ってる事はまともだよね。



「そこのお前、お前だ」


D隊は索敵と感知で救出者の場所特定が肝だな。


「おいっ!聞いてるのかっ!」


俺の冒険者ランクと魔力感知能力を考慮しての

配置か・・・・やるなモリスさん。


「おいっ!貴様だっ!」


ったく、うるせーな。

誰だよ返事しろよ。

クソ騎士Dが騒いでんだろうが。


「お前だって言ってるだろうがっ!」



隣の聖騎士が俺をツンツンしてくる。

・・・・・えっ呼ばれてるの俺?!


「はい、なんでしょう?」


「返事ぐらいすぐにしろ・・・これだから・・・・・

 まぁ、良い

 お前は待機だ」


「え?待機?」


「そうだ、何もするな

 お前を構っている余力なんぞない」


「いやいや、此処まで来てそれは無いでしょう」


「パーシモン殿が無理にと進めてきたので

 同行を許したが本来であれば貴様なんぞが関わって良い内容ではないのだ」


でたよ、またこの感じ。

相変わらずのクソだな。


「なら俺はどうすれば良いんです?」


「何もしなくて良い

 貴様に何かしてもらうつもりもない」


「では、好きにしろと?」


「フンッ、好きにすれば良い

 我らは一切貴様の面倒は見ないがな

 精々、狙われないようにコソコソしてるが良い」


「でわ、好きにさせてもらいます

 邪魔はするつもりは無いですが

 何かあっても助力しませんよ」


「ハハハッ、何を言っておる

 貴様なんぞに助けてもらう程、落ちぶれてないわっ!」






よ~し、言質は取った。




もれなく結界が展開される時間だ。





言われた通りに俺は好きに動かせてもらおう。






良いですね!

クソ騎士さんたちにワクワクします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ