2-9
感想頂けるとやる気が出ますね。
ありがとうございます。
皆さんの心のアイドル、アリスです。
最近の趣味は相方が作ってくれる煮込み料理を食べる事です。
今の一押しは蛇さんの肉です。
食べた瞬間から濃厚な肉の味がするのに
臭みはまったく無いんです。
一緒に煮込んだ香草もアクセントとなって最高です。
ナビはどうしたって?
私は実留さんの料理人としての道をナビゲートしてるんです。
「アンタ誰っすか?」
そう振返ったのは金髪の若いお兄ちゃんだった。
「あれ?スケルトンすか?
それに妖精?
なんでこの迷宮に?
おかしいっすね
それに扉が壊れてるっすね
建て付け悪かったっすかね
開いてると勝手に入ってくるんすかね
それ以前にこの階に魔物がいるのも変すね」
あまりの事に反応出来ずにいると
金髪兄ちゃんは面倒臭さそうに立ち上がり
俺の脇を通り抜けて
倒れている扉を軽々と持ち上げた。
そのまま扉がもとあった位置に立てかける。
「あれ?壁が溶けてるっすね
なんか腐食しちゃったかな
これは創造よりも再生の方が良さそうっすね」
立てかけた扉に手をかざし。
「≪再生≫っす」
次の瞬間、扉が淡い光に包まれると
壁がジワジワと元通りになっていった。
「これで良しっす
あとはスケルトン達の始末だけっすね」
心底、面倒だなとしか思ってないような顔で
こちらに向かって歩いてくる。
俺の目の前にくると手をかざす。
先程の扉の事を考えると非常に
よろしくないイメージしか出来ない。
「ちょっと!ちょっと待って!」
「ん?あれ?
スケルトンが喋った?」
「うんうん、そうだからちょっと待って」
金髪兄ちゃんは手を下ろし
腕組みをしながら俺の全身をジロジロと観察する。
「ふ~ん、何か面白いっすね
名前とかあるんすか?」
「実留って名前だ」
「ミノルさんっすか
名前ありってどういう事っすかね
何か訳ありっすか?」
「その前に君は誰?」
「自分すか?
一応、神やらしてもらってます
迷宮神って下っ端の1人っす」
迷宮神ラバリオと金髪兄ちゃんは名乗った。
下級神の1人で迷宮の作成や管理等を
任されている1人らしい。
着ている物はツナギに似ている。
ゆとりのあるワンピース構造だ。
色は茶色で色々な所に収納が付いている。
腰には道具ベルトのようなものを付けていた。
俺の説明はどうしようかと考えたものの
結局はありのままに転生の話した。
下級神といえども神様に嘘を付くのも微妙だったしな。
全部話すとややこしいので
2回目転生のとこは端折ったが。
「転生すっか?まじっすか?
ちょっと待って欲しいっす」
一通り話をすると会話を中断し
胸ポケットから何かを取り出した。
・・・・・スマホじゃんっ!
「もしもし・・・・あっ、今いいっすか?
ラバリオっす
はい・・・自分の・・・・迷宮・・・・
に・・・今・・・・・骨っす
そうっす・・・・、いや・・・・だから骨っす・・・
ええ・・・はい・・・・こちらで・・・・
でも・・・・・えっ?・・・骨っすよ・・・
はい・・・・わかったっす・・・・
それじゃ・・・・はい・・・・また連絡いれるっす」
あんまり聞き取れなかったけど
骨骨言い過ぎじゃね?
胸ポケにスマホをしまうと
ラバリオは俺の足元にしゃがみこんだ。
てをかざし。
「≪再生≫っす」
俺の足が淡い光に包まれたかと思うと
両足が治っていた。
「危うく消されるかと思ったよ」
「とりあえず確認とれたんで
安心して欲しいっす
まさかグラバス様の加護持ちとは
思わなかったっす」
「今のは誰に連絡してたの?」
「自分の上司っす
美人なんすけど怒ると怖いっす」
「ところで何でこんなとこにいるっすか?
迷宮の骨に転生してスケルトンに
なったのは理解できるんすが
普通はこの部屋は入れないっすよ」
「いや、壁を溶かして扉を蹴り倒して入ってきました」
「・・・・・何やってるんすか!!」
メチャクチャ怒られた。
こってりと怒られた後に
ラバリオは≪創造≫っすと言って
何も無い所から机と椅子を用意してくれた。
更にはアリスにお茶とお菓子も用紙してくれた。
これは何処からか出してきたが
アイテムボックスのような物があるんだろう。
金髪兄ちゃんでも神様だしね。
外見からイメージするよりもかなり良い人だ。
迷宮神とは迷宮の作成や管理等を担っているらしいが
以前から疑問に思ってた迷宮とはなんぞ?
というのをぶつけてみた。
ラバリオの回答をまとめるとこうなった。
迷宮は大まかに幾つかの種類に分類される。
・神が作成した迷宮
・自然発生した迷宮
・人工的に手が入った建物(遺跡や洞窟)等が
放置されて出来た迷宮
ここ迷宮は神が作成した迷宮となる。
ラバリオのハンドメイドだ。
神が作成した迷宮は色々と親切な設計だったり意地悪だったりと
何かしらの意図が感じられることが多い。
ぶっちゃけ迷宮神の趣味が入りまくりな迷宮もあるとの事。
逆にストイックに仕掛けは何もないが魔物が強いとかも
迷宮神の考え方次第なんだとか。
なぜ作るのか?
という質問には
「いやぁ、なんか上司に作れって言われたんすよ」
との回答があった。
色々と聞くと土地の力を弱めたり強めたり
何かを封印したり等の理由が主らしい。
他には人類(生物全て)の育ての場という意味合いもあったりする。
中には暇潰しで作る神もいるそうだ。
ここの迷宮は・・・・さっきの言葉通りとの事。
自然発生した迷宮は
そのまんまだそうだ。
魔力や妖気、はたまた神気等が濃い場所だと
稀に自然発生する。
最初は小さな洞窟や建物が段々と大きく成長する。
周囲の力を吸収し侵入してきた生物を吸収する。
最初の種となる洞窟なんかはどう出来るんだと聞いてみた。
「なんかこうニョキッと生えるんすよ」
もうガッカリだ。
このタイプの特徴としては
時間をかけて成長していく事。
神が作った迷宮も成長するタイプがあるが全てではない。
最後に人工物が迷宮化したものだが
これはそのまんまだ。
たまに住民がいるにも関わらず迷宮化する事もあるらしい。
このタイプは成長しない事が殆どだ。
説明を聞いての感想としては
全ての迷宮に言える事だが
迷宮は強大な生物のイメージだ。
そしてその考えは間違っていないらしい。
迷宮も自分を維持する為に
中を整備し宝箱を設置したりするとの事。
細かく分類すればもっと沢山の情報があるが
大体はこんな内容で良いみたいだ。
現在の迷宮はまだ作成段階で
最下層のボスを作った後に
各階層の調整をしてオープンの予定だったそうな。
その為、とりあえず放しといた魔物や
入り口から入った虫なんかが
繁殖した程度しか居なかった理由だ。
同じ理由で宝箱の設置もしていなかった。
「それにしてもスケルトンなんて
良く媒体があったっすね」
「6階層に小部屋があったぞ
そこに居た人の骨だと思うが」
「え?人が居たんすか?」
「おう、居たみたいだぞ
俺は元々はその人の骨だと思うし」
「ちょっと待って欲しいっす」
またスマホを取り出し何かを調べ始める。
「あちゃー、まじっすね
小部屋に人の居た形跡があるっす
何か細工してあるっすね
探知出来なかったすよ」
「でも骨がスケルトン化するぐらいだから
結構長い間、居たんじゃないか?
生きてる期間がどれくらいかはわからないが」
「う~ん、そうっすね
6階層を作ったのは・・・・30年前位っすからね
他の迷宮の管理もしてたっすから
全然気が付かなかったす」
「30年前?
ラバリオって何歳?」
「自分の歳っすか?
え~と、確か今年で1200歳位っす」
「えっ!そんな歳なの!」
「ハイ、まだまだ若輩者っす」
神様の歳基準がわからん・・・・・。
その後も色々と話した後に俺は切り出した。
「この迷宮から出たいんだけど何とかしてくれない?」
「あ、自分は迷宮神なんでそこまの力無いっす」
即答で断れたーーーーーー。
新しい神様登場です。
迷宮の謎が解けましたね。




