表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/254

2-7

最近は更新時間が不規則です。

ごめんなさい。

最近やっとアンデットらしくなった森山実留です。

やっぱり魂をすって強くなるとか

もうザ・アンデットみたいな感じですよね。

スケルトンに生まれたのに中二病成分が足りないと思ってたんですよ。

これで諸先輩方にも馬鹿にされることもありません。

まぁ諸先輩方にお会いしたことはありませんが。







「シュララララララ」


長く伸ばされた鞭のような舌を避け

お返しとばかりに口の中に炎球をぶち込む。


「グパァッ」


それでも懲りずに唾液を飛ばしてくる。

受けても嫌な予感しかしないので避ける。

多分、あれ溶けたりするんだろうなぁ

シュワシュワって音がするしな。



今は10階層のボス部屋で絶賛戦闘中だ。

相手はトカゲ型魔物で黒蜥蜴竜とかいう奴だ。



蜥蜴なのか竜なのかハッキリしろよ。



こいつは距離をとるタイプのようで

長く伸びる舌で中距離攻撃。

唾液で遠距離攻撃をしてくる。


うん、典型的な遠距離タイプだ。



最近は魔法の威力も精度も

上がってきているので丁度良いぜ!






と思っていた時期が僕にもありました、はい。


こいつ魔法防御が半端なく高いです。

そして遠距離の癖に手数が多い。

マシンガンのように唾液を飛ばしてくる。


機動性もあるらしく素早く方向転換もするので

唾液を避けるのも大変だ。

頑張って攻撃を掻い潜って近寄ったら棘っぽいのが飛んでくるし。



こいつは流石にボスだぜ。


魔法を連続で放つも大したダメージは与えられない。

近寄るのも大変でまともに攻撃出来ない。


魔力を込めれば通るだろうが回避が忙しくて

そこまで余裕がない。

唾液の直撃はないが掠るだけでもダメージを貰しな。



どうしたもんか。



土壁ダイレクトアタックは多少通じた。

それでも打撃で微ダメージってとこだが。


しばらくダイレクトアタックを続けたものの

埒があかない。




ふと手にしている釘バットを見つめる。




振りかぶる。




投げる。




刺さる。




キタコレ!






アイテムボックスから≪百足剛棒≫を取り出す。


投げる。


アイテムボックスから≪百足剛棒≫を取り出す。


投げる。


アイテムボックスから≪百足剛棒≫を取り出す。


投げる。


アイテムボックスから≪百足剛棒≫を取り出す。


投げる。


アイテムボックスから≪百足剛棒≫を取り出す。


投げる。


アイテムボックスから≪百足剛棒≫を取り出す。


投げる。



ちゃららららーん。

実留は黒蜥蜴竜を倒した。


いや、実に爽快だね。

半分ぐらいは避けられたり外したりしたけど

無事に刺突&引掻き&打撃は効いたようだ。


蜥蜴君はちょっとグロい状態だけどね。

全身から何かがピューピューダラダラ出てるし。



ピローン


> アイテム≪魔核水晶≫を手に入れました。

> アイテム≪黒蜥蜴竜鱗盾≫を手に入れました。



ついに防具をゲーット。

どうたら蜥蜴君の鱗から作られた盾の様だ。

魔法防御重視なのかな?

これも検証しておこう。



何回か釘バットぱーりーを繰り返して

盾を追加で2枚ほどGETし魔法をぶち込んだり

釘バットで叩いたりしてみた。


魔法に対しては結構な耐久性を誇るが

物理はそうでも無かった。

まぁ全力強化のフルスイングなんて

そりゃそうだろうなとは思うが。

それでも通常の雑魚魔物辺りの攻撃なら

屁でもない位はある。

流石はボスドロップだね。

大事に使わせてもらおう。


盾を手に入れた事により蜥蜴戦はさらに楽になった。

唾液に対して効果があったからだ。


え?耐酸性?

ないよそんなの。

避けきれない奴を盾で受けるだけだ。

普通に何回か耐えたら溶けてくるから使い捨てです。



「実留さん、ボスドロップにその使い方は無いんじゃ・・・」


アリスの冷たい視線を感じるも気にしない事にする。





その後も十分な数が確保できるまで

狩りまくった。



> ピローン


> スキル≪投擲≫を手に入れました。

> スキル≪溶解唾液≫を手に入れました。



・・・・こっこれは・・・唾液・・ってどうなの?


試しに使ってみる。


「グパァッ」


おお、デローンと唾液っぽいのが出る。

液体なんざ一滴も無いのに唾液が出る。

凄いぞマイボディ、凄いぞスキル。

でも出るだけで飛ばないのね。

蜥蜴君は飛ばしてたのになぁ。


あとは謎なのが唾液が口内に溜めれます。

俺の顎は骨しかないのに・・・・なぜ?

これは・・・うん、ファンタジーだしな。


それにしても唾液は口の中だと影響はないのに

外に出したのを体に付けたら溶けた。

ビックリだ。


≪投擲≫は的を狙いやすくなった。

投げる威力も上がったように思う。

スキルってのは便利なもんだ。






蜥蜴狩りにも飽きてきたので

11階層に降りる階段に座り込み休憩する。


「10階層まで攻略したけどさ

 この迷宮って誰も居ないのかな?

 人の居た痕跡ってあの小部屋だけだしなぁ」


「そうですね、階層ボスもいるような迷宮で

 攻略対象にもなってないのは気になりますね」


「ひょっとしてここって秘境とかで認知されてないのかな」


「その可能性は捨てきれませんね」


「もしそうだとすると

 どうにか外に出ないとなぁ」


「ここまで手掛かりになりそうな物は

 無かったですしね」


「だよなぁ、迷宮って宝箱とかあるもんじゃないのかね?」


「う~ん、どうなんでしょうか

 そもそも宝箱って誰が何の為に置くんだって話ですよね」


「それ言ったら迷宮の扉とか階段とかって

 誰が作ったんだってなるだろ」



そんな迷宮謎トークをしながらも

潜るしかやる事がないので先に進む。




15階層。


マリラスネーク。

毒持ちの巨大な蛇型魔物

毒々しい色をしている。


初回はグルグル巻きにされたので

唾液で溶かして水刃で切りまくった。

2回目以降は遠距離から普通に切りまくった。

火耐性、打撃耐性あり、斬撃に弱いみたい。

それでも結構魔力込めないと切れないけど。



> ピローン


> スキル≪毒液生成≫を手に入れました。

> アイテム≪魔核水晶≫を手に入れました。

> アイテム≪巨大毒牙≫を手に入れました。




20階層。


霧幻蠍。

黒くて強固な皮膚の蠍型魔物。

テカテカしててちょっと怖い。


それにしても名前が交互にカナと漢字なのは

意図があるんだろうか?


こいつは体から霧をだしてくる。

霧に幻惑効果があるのか実際の攻撃と

目に見える攻撃にギャップがある。

攻撃を避けたと思っても避けきれない。

攻撃を当てたと思っても当たってない。

何ともやりづらい相手だ。


まぁ、炎を周囲に出したら霧がはれたけどね。

丸見えになったらタコ殴りにしておいた。



> ピローン


> スキル≪霧生成≫を手に入れました。

> アイテム≪魔核水晶≫を手に入れました。

> アイテム≪霧蠍短槍≫を手に入れました。




もちろんボスは何回もやり直して

ドロップアイテムは十分にGETしておいた。


そして今は25階層に居る。

そこは今迄とは明らかに違う作りだった。


壁がくすんだ煉瓦のような材質ではなく

少し黒が入ったグレーのような若干の艶がある石だ。

大理石のような感じかな。

床はグレーがかった白でこちらも大理石を思わせる。


なにより広く作られている。

そして通路が長い。

ってか1本道しかない。


「これはあれだな最下層的な?」


「そんな雰囲気はありますね」


「最下層じゃないにしても何かしらは居そうだな」


「逆にこんな雰囲気で何も居ませんでした

 っていうのはガッカリですよ」


「それもそうだな」



しばらく進むと大きな扉がある。

明らかに今までとは違う作り。

素材も高品質っぽく装飾も豪華だ。

サイズも大きい。

今迄とは倍近く違う。


むぅ、こりゃ間違いなく居るな。

ラスボスかどうかはわからないが

今迄とは桁が違う気がするぜ。


「アリス!行くぜ!」


「はい!実留さん!」



俺は扉に手を掛ける。




































ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ。


「あ、あれ?開かないんだけど」





豪華な扉は微動だにしなかった。



アイテム大量GETです。

残念ながら品数は少ないですが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ