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5-63

過ごしやすい暖かさになりました。

これから夏がくるのかー。

嫌だなぁ。


> 保有ポイント:2500


残りのポイントについて悩む。

今回は魔力系のスキルを充実させたので

戦闘力や継戦能力は以前よりも増してるハズだ。

転生後の種族がゴブリン程度でも能力値の引き継ぎもあるから

オーガ程度になら楽に勝てるだろう。

それ位には強くなったし物理的に勝てなければ魔法でドパンだ。


となると残りのポイントはアイテム類か

物理的なスキルにするかだな。

種族はポイントを入れるから強いのになれるだろう。

最悪、魔族だろうがなんだろうが能力値が高ければいい。


色々と調べてると気になるスキルやアイテムが出てくるので悩む。

物理スキルは攻撃には有効だから欲しい所だな。

現世でのGETはなかなか出来ないし・・・・。

でもそれなら"魔弾"でも良いか・・・・むむむ。


謎調味料は持ち越せるからなぁ。

黒鍋は持ち越せないので鍋的なモノを探したら調理器具はあった。

と言うか一種類しかなかった。


・アイテム:調理器具一式(23000)


> 料理に必要な器具が全て揃ってるパッケージ。

  小物から大型調理器具まで網羅。

  必要な時に必要な物が取出せる素敵仕様。

  勿論、特殊調理器具や電気機器も使用可能。

  但し包丁等は攻撃には使用不可。


これは是非とも欲しい所だがもっと小さな鍋とかで良いんだよな。

つうかポイント高いな・・・・内容を見ると凄い便利そうだが

ちゃんとした料理人とかじゃないと使いこなせなそうだよな。

はっ、黒鍋をアリスに組み込んで貰えば良かったんじゃね?


ピコ


【"ナビ君もあの鍋には縁は強いけど組込める程じゃないよ"】


「だから心を読むなと・・・・

 じゃぁ黒鍋っぽいのを追加してよ

 あれ凄く便利なんだ」


ピコ


【"調理器具が少ないのは"あえてそうしてる"んだよ

  あの鍋は君が現世で手に入れた"神との縁の一部"で

  そこから"他者へと繋がる縁"にもなってるんだよ

  というかアレって"神器だよ?わかってる?

  一応、次回までには調整して種類は増やしてみるよ"】


・・・・・神器?

そういや神の力を持っているかと言われればラバリオに作って貰ったんだもんな。

そっか・・・・あれ神器なんだ・・・・。


今更ながら黒鍋の存在に驚く。


と言うか普通は武具とかじゃないんかい・・・・鍋かよ・・・・。

神々の試練とかあるんじゃないのかよ。


ピコ


【"あれは迷宮神君に気に入られたからだね

  そもそも迷宮の奥底の管理神なんかに会うことが立派な試練だよ

  だからあの鍋は君に"とても強い縁がある"んだ

  あの鍋とはきっと再会すると思うよ

  神が君に与えた君用の神器なんだからね"】


なるほどね。

神器は与えられた者にしか使えないかもと言ってたしな。

相性もあるような事も言ってたから使えても

本来の能力は発揮されないとかもあるんだろう。

でも本人が死んだらどうすんだろうな。

使えないけど神の力を持つアイテムなんて戦争のネタにしかならなそうだけどな。


ピコ


【"それは神が回収したり自然と消滅したりもするよ

  もちろん現世に留まって戦争の元になったりもするし

  神器自体が次の持ち主を選んだり選ばれたりね

  長い時間を掛けて神器を扱えるようになった努力家も居たね

  まぁ色々さ"】


ふむ・・・・なるほどな。

神も色々で神器も色々か。

俺は死んでも転生するから黒鍋との縁が切れた訳じゃ無い・・・か。

なら調理器具はやめよう。


つうか、そんなにリアルタイムでメール送ってくるなら

こっちにくれば良いだろうに!



・・・・・ここは反応しろよ!



まぁ良いか・・・・。

とりあえず残りのポイントをどうするかだよな。

確か魔銃があったよな。

お、増えてるじゃない!


・魔銃:単発式魔力銃(2500)


 簡易的な仕組みの銃で魔力を糧とし魔力弾を発射する。

 魔力さえあれば無制限に撃つ事が可能。

 魔力弾は魔法特性重視で少しの物理特性が付く

 属性魔力弾等は使えないのでちょっぴり悲しい。


これは前に見た奴だな。

説明が変わってるが機能に変更はないみたいだ。

以前はこれしか無かったんだよな。


・魔銃:単発式属性魔力銃(2500)


 魔力を糧とし属性弾を発射する意欲作。

 魔力さえあれば無制限に撃つ事が可能。

 属性魔力弾は魔法特性のみで

 通常魔力弾、物理魔力弾は使えないので切なさが募る。

 選択時に生成出来る属性を決める必要がある。


これは属性弾を撃てる様に改良した奴だな。

属性を決める必要はあるけど持ってると良いカモしれない。

でもそれなら魔法で良いのか・・・・やっぱ要らないかな。


・単発式物理魔力銃(2500)


 謎の仕組みの銃で魔力を糧として物理弾を発射する問題作。

 魔力さえあれば無制限に撃つ事が可能。

 物理魔力弾は物理特性のみで 

 通常魔力弾、属性魔力弾は使えない謎仕様。


魔力で物理的な弾を作りだして撃つ事が出来る銃か・・・。

これ絶対に俺の"魔弾"を真似してるよな。

つうか魔力を物理に変換するってすげぇな。


とりあえず属性と物理は魔法で何とかなるから

シンプルに魔力を弾とする"単発式魔力銃"にするか。


剣とか防具なんかも選べるのはあったけど

正直、リノンの銃が良かったってのがある。

出来れば白夜のような連射型が欲しかったがポイントが足りないから仕方がない。


魔銃を選ぶとデザインが幾つか表示された。

銃身が長いタイプから短いタイプまで選択出来るようだ。

長いと威力と射程が上がるが弾は細く長くなり射撃間隔は長い。

短いと弾は太く短く射撃間隔も短いが射程と威力は落ちる。

所謂、ハンドガンと呼ばれるジャンルなのでそこまでの差異は無いが

選べるとなると悩ましいな・・・・・うん、これかな。


俺は一番短い奴を選んだ。

銃身は短く全体的に小さい。

手の平サイズと言うのが正しいかな。

と言うのもどうせハンドガンなら携帯性と取り回しを考慮したからだ。

俺にはゼノやリノンのように銃底で殴るなんて真似は出来そうもないしな。

それに連射は出来ないと言えども数秒間隔で撃てるなら牽制には使えるだろう。



> 保有ポイント:0

> 転生消費分 :70000

> 種族条件  :人型限定(3000)

> 種族条件  :アンデット属性拒否(1000)

> 種族条件  :早期自立行動可能(1500)

> 取得スキル :即時転生(60000)

> 取得スキル :魔力量増加(12000)

> 取得スキル :魔力純化(8000)

> 取得スキル :魔力圧縮(5500)

> 取得スキル :高度魔力操作(10000)

> 取得スキル :魔力効率化(5000)

> 取得スキル :構築式効率化(9000)

> 取得アイテム:単発式魔力銃(2500)


ふぅ、これで良いな。

ポイントも使い切ったし魔力関係の強化も重点的に行えた。

転生にも今迄とは違いポイントをブッコむから

強い種族になれるだろう・・・多分。


【やぁ、ポイントの使い道は決まったようだね】


「急に戻ってくんなよ!びっくりするじゃねーか」


【あはは

 ふーん・・・・随分と偏った使い方だね】


「やっぱり魔力不足で困る事が多かったしな

 ポイントもあったからテコ入れしてやったぜ」


【うんうん、君がそう考えるならそれも面白いね

 アイテムは魔銃なの?

 君の友人達に頼めば現世でも手に入るんじゃない?】


「そりゃそうなんだけど教団とやらに関わらないといけないし

 再会出来るかもわかんないしさ

 それとも教団の場所を教えてくれるのか?」


【そりゃまぁ教えないけどさ】


「だろ?

 それにコレだってポイント使うんだ強力なんだろ?」


【そりゃまあね

 でもポイントも低いから神官君の大物のような非常識な威力じゃないよ

 頑丈さや耐久性は断然上だけどね

 寧ろ壊れる事なんて殆どないんだけどね

 と言うか壊れても摩耗しても自然修復するし】


「おお、すげーな」


【・・・と言うかここのアイテムって神器だってわかってるよね?】


「ん?あぁ?あーそれもそうか!神器になるんだな

 それでナイフがあんな非常識な切れ味だったりするのか」


【それもそうだし

 魔王君に取られたナイフも何となく場所や存在を感じるでしょ?

 アレは君の神器だからだよ】


「"縁が繋がってる"って奴か

 でもその神器を魔王は使ってるけど良いのか?」


【神器と言えども全てが使えない訳じゃ無いさ

 物によっては他者が触っただけで手が消し飛ぶとかもあるけどね

 魔王君は無理矢理に情報を上書きしてる感じだね

 アレは試作品でプロテクトが甘いから出来たってのもあるけどさ

 まぁ君の元に返って来れば優先順位は自動的に切り替わると思うよ】


「そっかー

 出来れば返して欲しいんだよなぁ

 でも急に怒ったりしたら嫌だよなぁ」


【んー、まぁ君の事を気に入ってるみたいだから

 正直に言えば大丈夫なんじゃない?】


「まぁ・・・・機会があったらね」


【じゃぁ転生準備始めようか

 今回はポイントを随分と残すんだね】


「おう!ドカーンと突っ込めば

 強い種族になれるかもしれないしな」


【うんうん、そうだね】


「ちなみに7万も入れたらどんな種族が範囲に入るんだ?」


【そうだねぇ・・・・・最低で大鬼オーガとかかな

 最高で龍種・・・・は流石に届かないかな

 可能性は無くもないけどね】


「そうなのか?」


【君の居た世界にガチャシステムってあったでしょ?

 あれと似た様な考えでね

 最高レアは何%で最低は何%とかって】


「あーあったな

 つうか転生ってそんなイメージなの?」


【勿論違うよ

 ただポイントである程度の流れを選べるって話で

 高ければ高い程に賢く強靭な種族が転生先に選ばれやすくなるって事だよ】


「と言う事は龍種とか言われる種族になれるかもしれないと?」


【あるだろうね

 間違いなく今迄のポイントよりも選ばれやすくなるだろうけど

 それだって高い可能性じゃないよ

 逆に最低の大鬼になる可能性も低いって事だけどね】


「可能性として高いのは?」


【うーん、現世には様々な種族がいるからねぇ

 中位クラスよりは上になるとは思うんだけどね

 ひょっとしたら妖精族や精霊族のような精神体に近い種族かもしれないし

 迷宮や秘境特有の種族になるかもしれないし魔族や竜種もありえるかな

 天使族や悪魔族の派生種なんかもあるかもだけど人型限定だとちょっと難しいかな

 人の形を模してるのって割と上位種だったりするしね】


「何か色々とありそうだけど結局は転生してみないとわからないか」


【そうだね

 他にもスキルや能力値も影響も無くはないだろうし

 君の場合は記憶を持ったままだからそれも影響するだろうし】


「神のみぞ知るとは言うけど神すらも知らぬって事もあんだな」


【あはは、上手い事言うね

 僕達も手を出せない事はあるって事だよ】


「よっしゃ!じゃぁ行ってみっか!

 体の能力値が高いのは間違いないんだし

 次回はとっとと実里を探しに出よう」


【うんうん

 それも良いね


 ・・・・・じゃぁ始めるよ】




神様がPCを操作しディスプレイに文字が浮かび上がる。


> 神システム Ver4.21 Loading・・・


結構、Verが上がったな。

まぁ使い難くなったりはしないだろうし

変な改訂は入ってないだろ。

それなら言うだろうしな。

俺の考えを読んだ神が笑ったからまぁ・・・そうなんだろ。


> 神システム Ver4.21 Loading・・・

> 完了


> 各種調整を行っています

> 完了


> 転生アプリを起動します

> 転生処理を行います


> ようそこアースランドへ


次の種族は何かな・・・・。

























「お・・・・・だ・・・じょ・・・・」


「こ・・・は・・・・も・・・・な・・・・」


「ざ・・・が・・・・あ・・・ろ・・・」


意識が浮かびあがると周囲でヒソヒソと喋る声がする。

こちらを心配してるような声だが

どこか落ち込んでいる感じを受ける声だ。

声が高いが・・・若い者達なんだろうか?

時折、シャガれているような声も混じっている。


妙に頭がボーっとし体中が痛い。

目には何か濡れている布のような物がかぶされていて周囲は確認出来ない。

それ以前に・・・・体が全く動かない。

無理に動かそうとすると激痛が走る。

怪我をしているのか?

どういった状態なんだ?

とりあえず脳内でスキルを選択し稼働させる。

回復が始まり傷の痛みが和らぐと俺の意識はまたも沈んで行った。



パチッと目が覚めるとやたらと薄暗い。

随分と離れた場所に光源があるだけだ。

周囲には寝息が聞こえる事から深夜なのか?

薄い布が敷かれてるだけの寝床からむくりと体を起こす。


スキルのお陰か怪我は治っているみたいだな。

手を見ると見慣れた5本指があり顔を触るとツルツルとした肌で毛等は感じれない。

髪は短いがちゃんと生えているし耳もある。

胴体も触ってみるが普通のようだ。

音を立てない様に掛けられていた布を取ると足も普通で

逆関節でもなければ蹄も無い。

と言うか本当に体は人族のそれだ。


ただ・・・・・両足にアンクレット・・・と言うには

ゴツイ鉄のリングが付けられていた。

改めて見ると首と両手首にもアクセサリーと言うには無骨なリングが付いている。


着ている服は質は悪く痛んではいるが丈夫な布で出来た長袖にズボンだ。

捲ってみると5カ所のリングを繋ぐように体中に模様が描かれていた。


なんだこれ?


周囲を感知すると部屋らしき場所で10人程度の生命反応を確認した。

幾つかの区画で別れてるようで他にも似た様な部屋があるみたいだ。


≪暗光耐性≫と≪視界情報補正≫により薄暗くても見えるが

どうも若い・・・10代前半辺りか?の人族に見える男の子達が

似た様な服装で寝息を立てている。

全員が同じようにリングを付けられていた。


それに・・・・全員が少なくない怪我をしていて

部屋の中には汗と汚れと血の匂いが漂う。

何処からかは死臭のようなものまで薄っすらと・・・・。


部屋は石作りで正面には鉄格子のような物も見え

明らかに自由に出入りが出来るようには見受けられない。


コレって部屋と言うよりは牢屋・・・が近いのか?




あれ?




これって?




嫌な予感がする。




ひょっとして・・・・奴隷って奴ですかね?

これにて5章は終了です。

随分と長く掛ってしまいました。


次からはホイホイと殺して行こうと思います(違う)。


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