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5-6

久々にたこ焼きを食べました。

妙に美味しい。

一回食べると連続で食べたくなりる味だよなぁ。

おはようございます?

こんにちわ?

こんばんわ?

迷宮で時間がわからないですが

皆様こんにちわ。

アリスです。

何とついに実質的な攻撃力を手に入れました。

うふふ、これで私の天下です。

魔王すらも一撃で葬り去ってあげましょう!

その為には実留さんの魔力を今から底上げです!

さぁ軽く1000万倍位あげれば大丈夫です!さぁ!







遠くから様子を伺おうと思ったのだが

直視出来る角度に居なかったので観察は魔法で行う事にした。

定番(?)の空気を屈折させる魔法を構築した。

魔力に余力を持たせたいので有効時間と射程距離は短いが何とか発動する。

ハッキリとは見えないが

そこは≪視界情報補正≫が補ってくれた。

スキル効果は明確で良いね!



奴は明らかに転送陣の魔力を喰っていた。

どうやったらそんな事が出来るか不明ではあるが

転送陣から魔力が流れだしロッドロドリスに

吸収されている。


指だとか尻尾だとかの僅かな部分だけど

体のアチコチが損傷しているようだ。

腐食しているのか体液か何かが染み出している。


確認後に転送陣の近くにある小部屋の1つで情報を整理する。

まず突破出来るかどうかだが殆ど可能性は無いと思って良いだろう。


ロッドロドリスは外見に似合わず

魔力の扱いが得意なタイプだと考えている。


ギルドが設置した魔物除けの結界が壊れていたので

補修してみた所、何とレジストしやがった。

結界は魔力を使って適当に直しただけなので一瞬で壊れたが

体中から細かい煙のような物が立ち上がっていた。

あれが腐食の正体なんじゃないかな。

この部屋に無理矢理入った時の怪我なんだろう。


いくら気配を消したとしてもすぐ脇を

抜けれるとは思えないし先手必勝で倒せるかも微妙だ。

俺は奴と手合せした事がないので調整内容が判断出来ない。

最大限の1発をお見舞いして倒し切れれば良いが

そうじゃないとしたら明らかに追い込まれる事になる。


予想としてはロッドロドリスはもっと深層に居るので

この階は魔力が薄いんだろう。

それを補う為に転送陣の部屋に無理矢理に突入したって事かな。


今の状態での突破は諦めるとして

どうすれば良いかと考えた案としては大きく2つ。


1 居なくなるのを待つ

2 強くなり倒す


現状維持か強くなるかの2択だ。

まぁ強くなる方を選ぶよね。

何時居なくなるかも不明だし。


ここは迷宮で他にやる事もない。

それに魔力量が増えるか武器が手に入れば

突破の可能性も上がるしな。


そうは決めたがどうするか?

この階で狩るのか?

この20階層に居るのは問題外だろう。

いつ奴が動き出すか分からないからだ。

そうなると下しかないんだよなぁ・・・・。






方針を決めたので帰りも慎重に歩を進め

21階層に戻って来た。

当面の食料は20階層で手に入れたので何とかなるが

戦闘継続能力に不安がある為、余り遠くには行けない。

武器や防具が良くなれば近接も出来るので

もう少し何とかなるとは思うが当てが無い。

鎧以外に居るか彼奴らが武器を持ってればなぁとは思う。


しっかりと休憩し体力と魔力を回復させた。

以前も感じた事だが迷宮内は回復が早い。

魔力密度は濃いからだろう。

ここ数日の訓練で吸収も回復も熟練度が上がってる影響もあるだろう。

ちなみに外魔力を多用して量を稼いだり

混合で一気に魔力を上げてみようともしたが

どうにも上手く制御出来ない。

自分の保有魔力量を超える部分は単純な魔法なら使用出来るが

複雑な魔法の制御には難しく補正機能も上手く働かない。

俺自身の魔力じゃないのが原因だろうか?

技術や熟練度が上がれば改善されるのかもしれないな。

それでも有用なのは間違いないので多用して行こう。


他には転送陣の魔力を吸いあげてみようと試みた。

仕組みが分らないので転送陣から魔力が出てきて

吸い取るイメージを発動してみたが不発。

これも扱える魔力が上がるか転送陣の仕組みを理解すれば

可能になるとは思う。

むしろこちらから転送陣を起動出来るだろう。


ガチムキ天使は呼ぶ事すら出来なかった。

つうか≪創造魔法≫に集約されたけど今迄に他のスキルで

オートにやってた事なんてマニュアルで操作できねーっつうの。

召喚なんてどういった理屈なんだ?


・・・・なんにせよ自分の大幅な底上げが必要なのは

痛いほどに理解出来た。








リビングアーマーは様々な形の鎧が居たが

どれの個体も武器は持って無かった。

鈍い動きに強固な硬さを持っている。

鎧を大きく損傷させるには魔力消費が激しく大変だ。

幸いにして多くても3体位しか同時に出て来ないので

何とかなっている。

切り捨てては回収しつつボリボリと食べる。


段々とコツがわかってきたが鎧が硬すぎる。

大破させないと倒せないから貫通系だと効果が薄い。

切り捨てたり爆発させるには魔力が必要。

うーん何とかならないものか・・・。

でもアリスの魔法は効果あったんだよなぁ。


「アリスさ

 最初に鎧に攻撃した時はどんなイメージだったの?」


「そりゃもちろん邪悪なる者を

 滅ぼすイメージですよ」


「具体的には?」


「こう!ジュワーっとモワワーっとシュワワーっとです」


「おおぅ、全然わかんねーぞ」


アリスの説明は全然理解出来なかったがヒントはあった。

要するに本体に直接ダメージを与えれば良くて

浄化とか殺菌とかそんなイメージだろう。


まずはそれを試す事にした。

光りでゴーストを打ち消すのをイメージし発動する。

直接ダメージを与える事に成功するも

威力の割に消費魔力がデカい。

ギリギリまで注いでも倒し切れなかった。

やっぱり魔力不足がネックになる。

外魔力を多用し連発すれば倒しきれるだろうが

次は時間がネックだ。

モタモタして囲まれたらそれこそ終わりだ。


幾つかの戦闘を経験し属性的な効果が有効な事は理解できたが

それだけじゃ戦力が足りないのが理解出来た。

未だに21階層の前半(と思われるエリア)すらも踏破出来てない。


「くっそー、やっぱり魔力不足がキツイな

 そもそもがこんな階層で戦えるレベルじゃないんだよ」


「魔力を温存すると威力が足りずに

 威力を上げると魔力が足りない

 これは厳しい状況ですね」


「だよなぁ」


俺とアリスは熊肉の謎野菜包を食べつつ

あーじゃないこーじゃないと議論を重ねるが

結論はいつも同じだ。


「とりあえず魔力不足は仕方が無いとしてさ

 あの鎧共を倒すには中身を出さなきゃいけないんだよな

 でも硬いから大きく損傷させるのはまた魔力・・・ハァ」


「中を直接攻撃するのも駄目でしたしね

 貫通系なら消費も少なくて済むのでは?」


「それだと中への損傷が少ないんだよなぁ」


「中に直接攻撃は出来ないんですか?」


「鎧の中に直接発生させるって事だろ?

 うーん、魔力さえあれば可能だけどなぁ」


「それなら穴を空けてから中で発動させればいいのでは?」


「は?アリスさん今何を?」


「いや・・・・ですから

 鎧に小さい穴を空けてそこを起点に中に侵入し

 発動するような魔法なら良いんじゃないですか?」


「うぉぉぉぉ!何だ!

 天才か!貴様!」


「みっ、実留さん

 言葉が変ですよ」


天才の閃きにより俺は新たな扉を開いた。

魔力の消費と威力と効果を考慮して

新たな魔法を構築する。


・・・・・フハハ・・・・フハハハハ。

漲ってきたぁぁぁぁぁ。







「光弾」


俺の魔法が発動する。

それは見事にリビングアーマーに着弾し効果を如何なく発揮する。

1撃で崩れ落ちた鎧をみて俺は満面の笑みを浮かべた。


アリスの発想から魔法を構築するに辺り

消費魔力を減らす為に物理的な物を使う事にした。

材料は倒した鎧の破片だ。

それを小さな銃弾のように仕立て上げてた。


それを魔法で射出した。

穴さえ空けば良いので細く硬く速くを重視した設計とし

事前に作っておく事で使用する際の魔力も抑えられる。


射出の際にアレコレされ十分な速度を持つにいたる弾は

更にはライフリングとして打ち出す際に回転も付け加えられ

鎧に着弾すると穴を空ける。


僅かな穴でも開いた瞬間に銃弾本体を魔力回路の起点とし

鎧内部に浄化の光りを直接に注ぎ込み爆発的に広げる。

結果としてリビングアーマーは本体を直に攻撃され倒される。


この魔法のメリットは消費魔力が少ない上に

素材は鎧から幾らでも手に入るって事だ。

更に言えば内部に取っ掛かりを作れるので

相手の体に直接ダメージを与えやすいって事がある。

今回は光だが炎や雷に変更すれば生物にも効果があると予想される。


これで魔力量が増えて銃弾を更に大きく精密に改良すれば

フフフ・・・・・・フフフ・・・・フハハハハ。

夢が広がるぜ。


光弾は消費魔力が少ないので多少の連発も可能だ。

弾を作る手間があるが休憩時にやれば良いだけだしな。

俺はバンバンと鎧を倒して進む事にした。


21階層の探索はグッと楽になった。

なんせ出会った瞬間に撃てば勝てるようになったからだ。

逆に鎧しか居ない事が更に楽になった。

弾と魔力には余裕を持たせる為に休憩を多めにするが

それでも以前とは比較にならないスピードで探索が出来る。


弾作成も≪加工≫の熟練度が進んで行くので

少しづつだが容易になってきているので更なる加工を施せる。

鎧も沢山余ってきたので革鎧の要所を補強するのも忘れない。



ピローン


> スキル≪弾作成≫を手に入れました。


=========================

≪弾作成≫


説明:己の魂を込めた!この1発を!


効果:弾を作成時に品質と作業効率に対してプラス補正

=========================



> スキル≪金属加工≫を手に入れました。


=========================

≪金属加工≫


説明:鉄は熱い内に打てってね


効果:金属加工時に品質と作業効率に対してプラス補正

=========================



> スキル≪オートマッピング≫を手に入れました。


=========================

≪オートマッピング≫


説明:己の前に道はなし

   我が軌跡を後に示せ


効果:呼出し機能付きの地図が利用可能

   仮想的でも現実でも使用出来る

   内容は自動で記載される

=========================



色々と便利なスキルが手に入った。

≪弾作成≫と≪金属加工≫で色々と加工が楽になった。

≪オートマッピング≫はゲームなんかで良くある奴だ。

通った所を自動でマッピングしてくれる奴だな。

俺の場合は感知エリアも記録してくれるようだが

曖昧だったり漠然とした内容が記録された。

実際に見るか通るかしないと詳細は記録されないようだ。

ここらも確認が必要だな。

地図は脳内で表示や視界内に表示も出来るが実際に実物を出す事も出来る。

これは冒険者には便利なスキルだ。




リビングアーマーをガンガンと撃ちながら

鎧を回収し時折ボリボリと齧りながら迷宮の探索を続けた。

光弾は弾による物理攻撃の後に魔法による属性攻撃の二段構えです。

実際には着弾の直後に弾を触媒とし追撃で魔法を発動してます。


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