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5-4

鼻水が止まりません。

風邪なのか・・・・花粉なのか・・・・。

今日で2月も終わりですね。

非正規の現実を皆さんは知っていますか?

同じ事をし同じ成果を要求されるのに

用意される環境や待遇はかけ離れたものです。

生死を掛けた場合にでもそれは現れます。


なんで転送陣が使えないんだよぉぉぉぉぉ!

迷宮ギルド非正規の森山実留の戦いが今始まろうとしている。









アレコレ試した結果、どうやっても転送陣を使えない。

途方にくれたがちゃんと考えてみたら

此方から戻れなくても母牛が迎えに来てくれるだろう。

それに向こうだて俺がカード無いの知ってるし。


楽観視し居座る準備を始める。

どうせ悩んでも駄目なモノは駄目なんだ。


今後の方針をアリスと話し合った結果

必要なのは・・・肉だ。

何はともあれ必要なのは肉だ!

そう肉なのだよ!


この世に生れ落ちてからまだ母乳(牛乳)と野菜しか

食べていない!

これは非常に問題だ。

まず第一に肉が食べたい。

第二に肉が食べたいだ!

そんな訳で俺は肉を補給しに行く。


問題は20階層か21階層かになるが

どちらが良いだろうか。


魔物は20階層の方が弱いだろうが

ロッドロドリスがどうなってるかが不明だ。


「よし、21階層だな」


アイツよりはまだ21階層の方の雑魚がマシだろう。

階段近くなら数もそんなに多くないしな。




21階層の入り口から反応を検索する。

付近には居ないようだが少し離れた所に

幾つかの反応をキャッチ。

気配を消しながら進んで行く。


角の先に1体の反応がある。

結構強そうだが・・・・どうだ?

今の俺で行けるか?

ここから転送陣のある部屋までの間には反応は無いから

最悪は逃げれば良いだろう。


スキルを発動し剣を握りしめる。

冷静に行きたいので闘気は使わない。


『行くぞアリス

 目潰し宜しく』


『はいっ!私の新魔法"光裂の裁き"にお任せを』


『お・・・・おう・・・・任せた?!』


不安は感じるが失敗した事はない。

アリスの目潰しからの連携は今迄の経験から有効だ。

期待には応えてくれるさ!


『GO』


合図と共にアリスが飛出し魔法を放つ。

アリスの手から放たれた小さな光源が魔物に向かう。

俺も後を続き距離詰める。

相手は鎧を来た騎士のようだ。

鎧を着ているのかそもそも鎧なのか。

武器のような物は見当たらない。


アリスの魔法が相手の顔に着弾する。


ズバン


あれ?予想より大きな音だな・・・・と思う間も無く

辺りは光りに包まれた。


『うお!なんだ?』


『眩しいです!』


スキル≪暗光耐性≫により急な光にも

影響されない俺は鎧野郎が苦しんでるのが見える。


『アリス!今の魔法は何だ?』


『邪・・・悪な者に・・・・さば・・・裁きを

 あた・・える・・・聖な・・・・る光で・・・・す』


『ん?どうした?』


『いや・・・みょうに・・・つか・・・れました』


どういうことだ?

アリスが疲れた?それに魔法に効果がある?

何にせよ今がチャンスだ。


気を取り直し鎧野郎に走り込む。

助走をつけたまま苦しむ相手に≪重撃≫発動し叩き込む。


肩に当たり吹き飛んだ鎧を見ると

結構な損傷を与えれたようだ。

傷口部分からは黒い靄のような物が漂う。


中身が無いのか。

リビングアーマーって奴だ。

にしても硬い。

チラッと見るだけでも剣がダメージを受けているな。


その後も何度か切りつけるも

細かい傷しかつけれない。

だが正体は何となく掴めた。

どうやら傷口から出てくる黒い霧が本体の様だ。

漏れ出る程に動きが悪くなる。


だが倒し切る前に武器に限界が来てしまい

幾度かの攻撃の際に半ばから折れた。


くそっ!


鎧を大きく損傷させれば良いだけだが

素手だと難しいな。

"黒毛"の時なら行けたけど今は無理だ。

流石に素手でこの鎧を殴る勇気は無い。


使える魔法の中で切る事や破壊に適した物と選択する。

魔力を練り上げイメージを明確にする。


「食らいやがれっ!水刃っ!!」


空中に三日月型に高圧の水の刃が生成され

高速射出される。

動きが鈍くなって居た為、至近距離からモロに

受けたリビングアーマーは肩口から腰まで真っ二つになった。


「おろ?なんか威力がすげー・・・あれ?」


急に疲労感に襲われる。

倒れる程じゃないが少しフラついてしまう。

これはアリスと同じ症状か?


とりあえず怠さを気力で跳ね除けて

アリスと鎧の残骸を回収して転送陣の部屋まで戻る。





部屋で休憩しつつ鎧の残骸をボリボリと食べる。

肉が食べたかったのに鎧を喰うってどうなのよ?

釈然としないが腹は満たされるし

回復していくので文句はないけど。


アリスは鎧を食べれないので

収納鞄から携帯食を出して食べさせた。


これは事前準備しておいた物だし

迷宮に入ってから手に入れた物じゃないし

値段もハッキリしてるから問題は少ないだろう。

何か言われたら金で解決できる程度だ。


「それで実留さん

 さっきのは何だったんですか?」


「う~ん、俺とアリスが同じ症状になったのは

 魔力の極端な低下が問題っぽいよな

 それに威力も相当上がってたしさ

 アリスの魔法で相手にダメージがあるなんて

 相当な事だぞ」


「・・・・・・それは言い過ぎでは?」


「・・・・ごめん

 まぁ、想像するに俺の魔法関連が大幅に

 仕様変更されたって事だろうな

 アリスは俺の影響を受けるからだろうし」


「心当たりは?」


「1人になれなかったから魔法関係は試してないから

 神様から貰ったスキルの影響を確認出来て無かったんだ

 多分、それだと思う」


改めて神直々に作ったスキルを確認する。


=========================

≪魔法の真理≫


説明:魔法についての真理を得られる

   創造せよ世界を!全ては自分次第だ


効果:魔法構成式の全コントロールが可能となる

   補正機能あり   

=========================


=========================

≪創造魔法(真理解放)≫


説明:全ては想像のままに

   全てを創造のままに


効果:想像出来る全ての事を実現可能

   補正機能あり

=========================


う~ん、生後数日で説明だけは読んでみたけど

やっぱりよく分からない。

それでも先程の結果を考えるに魔法関連が大幅に

変わったという事だろう。

スキル欄には他の魔法スキルが無くなってた事から

≪創造魔法≫とやらに全て統合されたのかな。


まずは試してみるしかないな・・・・。

最初に行ったのが普段使う魔法が使えるかのチェックだ。

結果は"使える"という事だ。

但し"威力の上昇に伴い魔力消費量も上がっている"という点だ。


ここが理解出来ない。

普通に使用しただけなのに

こんなんじゃ簡単な攻撃魔法だけでも

魔力が枯渇してしまう。


もう一度、このスキルの説明を踏まえて

と神様の言葉を思い出す・・・・・。


ふむ・・・・・・?

仮説として・・・・。

どうすれば・・・。

とりあえず・・・・・・。

こうすれば・・・・・・・・・。


色々と検証した結果として魔法関連は

大きく仕様変更されていた。


魔法は今迄使った全ての魔法が使えるし

威力の加減も可能だ。

その加減が難しいんだが・・・・。


説明に書いてあった通り全ては想像力次第。

今迄はある程度明確にイメージしなければ魔法は発動しなかった。


だが今は適当なイメージでも発動出来る。

今迄通りに明確にイメージすると威力や精度が飛躍的に上がる。

想像やイメージした物をそのまま実現化させているからだ。

それが先程の魔力消費量増加の主な原因だろう。


ではもっと細部までイメージするとどうなるか?

それはそのままとなる。

例えば"水刃"を例に例えよう。


まず適当なイメージで水刃を発動させる。

すると漠然としたイメージが

ある程度補正された形で刃が生成される。


次に普段通りにイメージして発動させる。

イメージ通りの刃が生成される。


最後に更に詳細にイメージする。

水とは何か?内部でどう動くのか?

末端の形はどうなっているのか?

そこまでイメージして発動させる。

当然のようにイメージされた刃が生成される。


威力や精度は明確にイメージすればするほど上がるようだ。

もちろん"威力をあげる"だけでも可能だが

"何かをどの程度の加減でどう切る"を明確にイメージすれば

威力は格段に上がる。


ドラゴンをズパッと切る事をイメージすれば

もちろん出来なくはないだろうが

それはそれで莫大な魔力が必要になるハズだ。


これはスキルの説明にもある"補正機能"って奴だと思う。

曖昧な部分やアヤフヤな部分を"補正"してくれるって事だ。

それが魔力を大量消費する理由だな。

あくまでも補正に過ぎないから綿密な制御はこちらで

やらないと極端な事になってしまうのだろう。


"魔王を切りたい"と思って魔法を発動させても

補正機能が魔法を構築する段階で魔力不足で不発になるだろう。


現に迷宮の壁に穴を開ける超高圧水刃を試してみたが

これ以上は不発になるっていう

限界ギリギリの魔力で発動しても無理だった。

次に消費量に制限をつけずに発動してみると不発になる。

魔法の発動を追跡すると最初の辺りで既に

足りなくなっていたのを感じた。


明確にイメージするモノが魔法として発動される。

それが仕様変更の全てだ。


イメージや想像が実現化される。

それが何を指すか?


俺は何でも出来るようになった。

そう・・・・・本当に何でもだ。


俺は試しにアイテムボックスから野菜を取り出す。

プチトマトのような大きさと形で

毒々しい青色だがサッパリした酸味のある野菜だ。


それを手の平に乗せ成長するのをイメージする。

どのように成長するかが不明だから

細胞が分裂するイメージを強く持ち魔法を発動させる。


するとヘタと思わしき部分からニョキっと芽が出て

小さな若葉が出た。

そこで魔力が限界に来たので休憩する。

魔力が回復した後に同じ物に対して

芽が生え若葉が生え大きくなるイメージを持つ。

するとニョキニョキと芽が生えて若葉が2枚生えた所で魔力が切れる。


思い描くイメージの違いだけでこれほどの差が出るんだ。

このスキルの可能性は半端ないと思う。


ただ匙加減が難しい。

曖昧過ぎれば補正機能で魔力が大量消費されるし

明確過ぎても目標物の存在が大きければ大量消費される。

目標、効果、範囲、影響等を適切に判断しないと

魔力の消費に繋がり威力や効果が足りなかったり

逆にオーバーキルになったりするだろう。


逆に調節が自由自在になり

魔力量が膨大な物となれば何でも出来るようになるだろう。


剣を作りだす事も空を自由に舞う事も。

失った手足を元に戻す事も。

実里の元に瞬時に転送や転生自体を操作する事すらも・・・・。


俺は魔法の実験と検証をアリスと共に続けた。

実留君の可能性が大幅に上がりましたが

使いこなすのは難しそうです。



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