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書いてみたらキリが悪くなってしまいました。

ごめんなさい。



【何が喜ぶかなぁ~】


そんな彼女にでもプレゼントを選んでるような

気軽さで悩んでいる神を見て不安を覚える。


「あんまり大それた事をするなよ?」


【確か天使君は神になるのが夢なんだよね?

 いっその事、神格化させちゃおっか】


「すげぇ軽く言うけど

 そんなに簡単な事なのか?」


【うん大丈夫だよ

 僕がやれば一発さ】


「いやだからそんなに簡単にやって良いのかって事」


【駄目かな?】


「いや俺に聞かれてもさ」


【それもそうか!

 本人に聞いてみないとね!】


そう言って何処からか携帯最初期の頃のような

まるで映画の中で軍隊が使うような

大きなアタッシュケースのような物を出してきた。


「絶対に突っ込まないからな」


【つまんないなー

 折角この時の為に用意したのに】


「用意したのかよっ!」


【あはは、突っ込んでくれた】


「し、しまったー」


そんな予定調和の会話をしつつも

ピポポポペと何処かに電話する。


【あーもしもし※※※※君

 悪いんだけどさ天使君に繋いでくれる?


 え?・・・・うんうん・・・

 いや、知らないよ・・・・そっか・・・・

 でもな~・・うんうん

 だからさ・・・・・・頼むよ・・・

 そこを何とか・・・・あっ、本当?

 いやぁ・・・・うんうん・・・助かるよ

 そそ・・・・じゃぁ待ってるね】


会話の内容は分らないが相手が凄い困って

いるのは想像出来てしまう。

まさかとは思うが・・・。


「電話中に悪いんだけどさ・・・

 ロズの連絡先わかるの?」


【え?わからないよ

 だから※※※※君に頼んだんだよ

 今は連絡待ちだね】


だからか通話口から

何処からか聞き覚えのある電子音が流れている。

それよりも気になる事がある。


「誰に頼んだって?

 名前が聞こえないって言うか

 全く理解出来ないんだけど」


【※※※※君だよ

 あれ?ひょっとして・・・どう聞こえてる?】


「いや・・・唐突に間が空いて"君"しか聞こえないよ」


【あ~、これは※※※※君の仕業だな】


その時にタイミング良く電子音が切れる。


【もしもし~・・・・うんうん・・・

 繋がった?・・・・・・・あ~、そうなんだ

 うんうん・・・・いいよいいよ・・・・あはは・・・

 ・・・ありがとうね・・・ちょっと待ってメモとるから・・・】


そう言ってスマホを取り出しメモをする。

最初からあれで電話すれば良いんじゃないかと思うが

気にしたら多分負けなんだと思う。


【そうそう、※※※※君の名前をさ出そうとすると・・・

 うん・・・・そう・・・そう・・・そうなんだよね~

 ・・・・え?・・・・犬如き・・・・あら・・・・

 まぁまぁ・・・・カス野郎?・・・そんな事は・・・

 あはは・・・それはちょっと・・・でもねぇ・・・

 確かにそれは・・・でも・・・あはは・・・

 うんうん・・・そうは言っても・・・

 ・・・まぁ・・・・そう言う事で・・・ありがとうね


 ふぅ、何とか連絡先を聞けたよ

 おや?どうしたんだい?】


「何でもない

 ただ今の電話相手は秘書みたいなもんだろ?

 絶対に会いたくない相手だってのは理解できたよ」


【えぇ~、凄い優秀なんだよ

 何でか君には名前すら教えたく無いとか

 すっごく冷静に言われたけど】


「何でそんなに嫌われてんだよ!」


【あはは、じゃぁ天使君に電話してみようか】


そう言ってスマホを操作してそのままダイヤルする。

だから最初からそれでいーじゃねーか!

呼出し音が鳴った所で神が俺に渡してくる。

そして神は先程の大きな電話の受話器を使用する。

まさかの三者通話可能なのかよ。

侮れないぞ・・・・神様よ・・・・。


(はい、もしもし

 何方かしら?)


「もしもし、実留だけど」


(誰なのかしら?

 ミノル様は無くなったのだけれど・・・

 そもそもこの番号どうやって知ったのかしら?)


「だから実留だって!

 さっき・・・かどうかは分らないけど

 勇者の操られた友人からロズに助けて貰った直後に

 首ちょんぱで死んだ実留です」


(本当にミノル様?

 死んだのではなくて?

 それに何処から電話しているのかしら?)


「あーうん、そこら辺はちょいと説明が面倒なんだ

 今からそれが出来る人(神)に変わりたいんだけど良いかな?

 相手もロズに用件があるようだし・・・」


(それは構いませんのけれど・・・

 余り変な方とは関わりあいたいと思わないのですわ)


「まぁまぁそう言わずに

 このまま会話出来るようだから

 ちょっと繋げるね」


【こんにちわー!神でーす!!】


出しゃばりたいのを我慢してたんだろう

最初っからテンションMAXで行きやがった。


(はぁ・・・・?神・・・・様・・・ですか?)


【うんうん、神です

 君が噂の天使君だね

 僕の加護者がお世話になってるようで

 ありがとうね】


(え?はい・・・いえいえ・・・いえ?

 神?僕の加護者・・・・?ミノル・・・・さ・・・ま?)


そこまで言って何かを感じたのだろう

明らかにロズの口調が狂いだす。


【うんうん、僕の加護者だね

 後は今回なら勇者君もだね】


(ひっ・・・・・・神・・・様の・・・

 お名・・・前は・・・?

 グラ・・・バ・・・ス・・・様・・・?)


【あぁ、うんそう呼ばれているかな】


(ひぐぅっ)


そんな謎の声を残し大きな音がしたかと思うと

次に声が聞こえるまでに数分を要した。


それからはロズがテンパり過ぎて話しに成らなかったが

何とか要点だけは伝えれた。


【You!神になっちゃいなYo!】


そんな事を言われて神格化しちゃって良いのだろうか?

絶対にそんな事はないと思うのだが・・・。


流石に天使族の下っ端から一気に神格化させるのは

色々と不味い事もあるらしい。

途中で※※※※君とやらからも指摘が入り

もの凄く注意されていた。

つうか、会話を聞いてんのかよ。


最終的な落とし所は正式な神見習いになる事となった。

下級神よりも更に下だが今後に長い年月を掛けて神気を

扱えるようになれば昇格も可能だそうで

今は半分は神族で半分は天使族のような扱いになるとか。


【え~、一気に肉体も改造しちゃえば良いじゃん

 神気なんて要は気合だよ!き!あ!い!】


とか言ってロズの体構成を根本から弄ろうとして

またもや止められていたのは言うまでもない。


ロズは完全に理解が追い付いてないんだろうな~と

思わなくもないが俺が出来る事も無いので気にしないでおこう。

少なくとも恩は返せたと思う。


こんな事は僅かとはいえ神に繋がりがあったロズだから出来た

裏ワザに近いんだとは※※※※君談だ。

俺が誰にでも世界神から礼が出ると考えるなと

釘を刺されてしまった。

俺が言い出したんじゃないのになぁ・・・。

あ、ちなみに神経由で言われたから話してもないよ。


ロズの見習い先はちゃんと探してくれるそうだ。

面倒見も良くて優秀。

何で俺は会った事も無いのに嫌われているんだろうか?



【これで天使君の件は片付いたかな】


「あぁ、ありがとう」


【うんうん、いいよいいよ

 他は大丈夫かな】


「あぁそうだな

 それじゃさ・・・」


そこからは茶を出して貰い色々な話を聞く。

と言っても知り合いの近況を簡単に教えてくれる位だけどね。


いやぁモリスさんが護衛隊の隊長をしてるとは思わなかったぜ。

それにクソ騎士Aは左遷したそうだ、ザマァ。

モロンさんは相変わらず酒を飲み続けているそうだ。

リムは最近、良い人が出来たので楽しくしてるらしい。


へぇあの人が結婚したんだ!ビックリだ。

ほうほう、それで?

魔王や勇者本人や近い人は教えてくれなかったのは

残念ではあるけど。

知り合いの事が色々と聞けるのは良い事だ。


【じゃぁそろそろ

 次に向けてどうするか決める頃かな?】


「おう、じゃぁポイント教えて」


相変わらずの謎空間から取り出した

PCをカタカタと操作すると

見慣れた感のある半透明ディスプレイが出現。



> 保有ポイント:48000



「おぉ、結構あるじゃん」


【やっぱり操られていたと言えども

 勇者君を撃破したのが大きいね】


「でもあれは殆どロズの手柄だよ」


【係わったって事が大きいんだよ】


「そんなもんなのかね」


【うんうん、そんなもんだよ

 それで今回はどうするの?

 何か要望はあるかい?】


「そうだなぁ

 何時もの人型とアンデット拒否は入れといて

 他には・・・早期活動だっけ?あれも」



カタカタ。


> 保有ポイント:42500

> 種族条件  :人型限定(3000)

> 種族条件  :アンデット属性拒否(1000)

> 種族条件  :早期自立行動可能(1500)



【他には要望は?】


「そうだなぁ・・・・ここでのアイテムが

 予想以上に使えるんだよなぁ

 前回の調味料って引き継げるんだよね?」


【うんうん

 転生時に手元にあれば大丈夫だよ】


「なら武器を手に入れるか・・・・

 う~んう~んう~ん


 あのさ」


【どうしたんだい?】


「俺ってさ弱いじゃん」


【そうでも無いんじゃない?】


「でも毎回サクッと死んでない?

 魔王とか勇者とかに比べてさ

 格段に弱い気がするし・・・」


【う~ん、そりゃそうだよ

 君と彼らの経験の年数と場数が違うしね

 設定もあるから素の状態じゃ向こうが上だよ

 それでも転生を繰り返してスキルを覚えて

 能力値を底上げすれば追い付けるはずだよ】


「そりゃまた気の長い話だな

 俺や実里は良いとしても知り合った人達は

 皆、死んじゃうだろ?」


【それはまぁ何とも言い難いね

 転生にもタイムラグがあるのは仕方が無いし

 何ならポイント使ってタイムラグを

 少なくする事は可能だけどやる?】


「おお、そんなのあるんだ?

 教えてよ」


【じゃぁ説明するね】


今回も転生ポイントの使い方に悩みそうだ。



ロズ、ついに神への道に入る。

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