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勢いで書き始めてしまいました。

設定も何も考えていません。


俺は森山実留もりやま みのる


小さい頃に両親に死なれ施設で過ごしてきた。

良く聞く悪質施設なんて事も無く普通の所だった。


高校を卒業してから派遣会社に登録し一生懸命に働いた。

元々カンが良く器用な事もあり大抵の事はスムーズにできた。

色々な職場に赴くことによって色々な事も体験できたのは楽しかった。


俺には双子の妹がいる。

名前を森山実里もりやま みのり

俺と違って優秀で見た目も良い。


妹は大学に進学した。

親が残した僅かな遺産と俺の稼ぎで進学させた。

実里は俺と違って優秀だからな。

あいつの可能性を潰したくなかったんだ。


両親も居なく二人で育ってきたからか

二人とも結構自立している。

それでもやはり依存してしまうのは仕方がないと思うんだ。


俺は実里が大切だ。

兄の目線から見ても良い妹だし

男の目線で見ても良い女だ。

シスコンじゃないから恋愛感情はないけどな。

双子だからかもしれないが妙な繋がりは感じるな。


さて、そんな俺だけど

今は変な所にいる。

真っ白な空間に応接間の様な所だ。

目の前に大きな一枚板のテーブルと革張りのソファがあるだけだ。






ここはどこだ?


【ここはね、狭間だよ】


え?誰?


【僕はね、神だね】


え?神?何いってるの?


【君ね、死んだんだよ】



死んだ・・・・?

死んだ・・・・って何?

誰が死んだって?

俺がか?


【うんうん、疑問に思うよね 

 でも事実なんだよね

 とりあえず話すからさソファに座りなよ】


よ・・・・よし、とりあえず座るか。

今までに座った事もないような上等なソファに腰をかける。


それにしてもここは何処なんだ?

神って言うか声しか聞こえないし。


【ここは狭間だよ

 それに目の前に居るじゃないか】


え、ええ?!

テーブルに向かって反対側には1回見ただけじゃ

覚えられないような顔の青年が座っていた。

さっきまでは絶対に居なかったよな?


【へぇ、君にはそう視えるのかい?】


何言ってんだ?


【僕にはね決まった姿が無いんだよ

 何と言っても神だからね

 皆の心の中の姿が僕の姿って事なのさ】


あんた本当に神なのか?


【何回も言ってるじゃん

 それにホラ、さっきから君の心の声と会話してるでしょ?】


心の声・・・・?

「あ、声出して無かったのか」


【うん、そうそう

 声に出さなくてもスムーズに会話出来てたでしょ

 これで神じゃなくても普通よりは凄い人だってわかったかな?】


「あぁ、確かに・・・そうかもな」


とりあえず深呼吸して落ち着くんだ。


【うんうん、落ち着いてゆっくり話そうね】


「人の心の声で会話すんじゃねぇ」


【えぇ~、今更だなぁ】


「何だか随分と軽い神様だな」


【まあね、固苦しいのは嫌いなんだよ

 中にはそんな神もいるけどね~

 厳かで髭面で偉そうな雰囲気プンプンの奴とかね

 あ~やだやだ】


「まぁ、あんたの想いはどうでもいいや

 って神が他にもいるのかよ」


【そりゃいるよ

 君の居た世界にだって色々といたでしょ?】


「・・・・いや、俺はあった事ないが」


【そうなの?シャイな奴が多いからね】


「そういう問題なのかよ

 とりあえずここは何処なんだ?」


【さっきから言ってるけど

 ここは


 狭間


 世界と世界の間にある空間だよ】


「理解できたような出来ないような

 そんなとこに何で俺がいるんだ?」


【これもさっき言ったけどさ

 君は死んじゃったんだよね~】


「でも今も普通に動いてるし話してるぞ

 唾だって呑み込めるし抓れば痛いし」


【君が死ぬ前の状態を完全コピーして再現したんだよね

 そこに魂を引っ張ってきて入れたんだ

 だから正確に言えば今の体では

 まだ死んでないって事になるかな


 ん~、良ければ本体の状態みてみる?】


そういって目の前の一枚板のテーブルに映像が浮かび上がる。

何処かの事故現場っぽい。

見覚えがあるようなないような景色だ。


そこには確かに自分が居た。

担架の上に寝かされている。


顔が半分以上黒焦げてたり

手足がボロボロで明らかに関節とは

逆の方向に曲がってたり。

背中から腹にかけては何かの部品が貫いている。


「うげぇ、何これ」


【ん?だから君だよ

 正確に言えば君の本体だね

 どうする?どうしてもって言うなら魂を戻してあげるし

 まだ生命活動はあるけど

 あの状態から生き長らえるのは厳しいと思うよ】


「うん、いいや

 流石にあれって即死レベルだよな」


【君が何かの特殊能力があれば可能性はなくはないだろうけどね

 超再生能力とかがあると良いかもね

 僕が視た感じでは何も持ってないよね】


「あぁ、何もないな」


【だよね~、じゃぁ戻すのはやめておくね】


「ところでさ、なんで俺はここにいるの?

 コピーしたとかって事じゃなくて

 何で俺をコピーしてまでここに連れてきたの?」


【うんうん、そうだね

 そこを説明しないとね


 君さ、僕の作った世界に行ってくれないかな?】



そう神と名乗る青年は俺に問い掛けた。





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