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神(作者)は余計なものを与えた


時の流れというものは早く、天地高校に入学して2週間が過ぎていた。


僕は目標であった楽しい高校生活を謳歌して・・・はいなかった・・・


友達をつくる事ってこんなに難しかったけ?

僕ってこんなに協調性なかったかな?


・・・いや違う!どこかに原因があるはずだ!自分以外で。


回想中原因その1


「あっ委員長、ちょっといいかな?」


「ん?な~に?」


「えーとね」


「ゆうに近づくな!この泥棒猫が!!」


「ひ!?」


「猫でも言葉が分かるならどっかに行きな!!さもないと・・・殺すわよ」


「ちょ!愛何言って」


「わ、わ、分かりました!?田中君には二度と近づきません!」


「あっ委員長!」


「ほっときなさいよ、ゆうは私だけを見とけば良いのよ」


「・・・」


回想終了


・・・うん、やっぱり愛が原因だよね。あれから、委員長を筆頭に女子が近づかなくなったからな・・・

このままだと、灰色の高校生活になってしまう。


『別にいいじゃん愛がいるんだし』


うるさい、僕は普通の女の子がいいんだよ。


まぁ天の声はさておき、まだ原因はあるはずだ。まだ。


回想中原因その2


「なぁ、今からゲーセンでも行かないか?」


「おっいいね、親交を深めるのにもいいしな」


「まてまて~」


「ど、どうした健太」


「親交深めるなら、まずはみんなで童貞を捨てに行こうじゃねーか。童貞捨てれば自信が持てるからな!」


「な!落ち着け健太」


「じゃあ早速、隣の女子高に行こうぜ」


「い、いや、遠慮するよ、あっ俺用事思い出したわ!じゃあな田中」


「あっゲーセン・・・」


「なんだあいつ、まさかもう童貞ではないのか!ちくしょー!あっ佑樹は童貞だよな」


「・・・」


回想終了


健太めー!あいつのせいで男子にまで避けられるようになってしまったんだー!

ちくしょーこれじゃ灰色を飛び越して暗黒の高校生活になってしまう。


『えっマジか~題名変えないといけないじゃないか』


問題はそこじゃねーよ!


・・・落ち着け、落ち着け僕。高校生活はまだ始まったばかりじゃないか、時間が解決してくれるさ・・・たぶん・・・


まぁこれは置いといて(本当は置きたくないけどさ)、学生の本業である勉学に励むとしよう、この前の小テストであんまり点数良くなかったからな、中間テストも5月の初めぐらいにあるししっかりと勉強しますかね。


ピポパポーン


ん?なんだ。


『校長先生より全校生徒へお知らせがあります』


おっ校長先生か久しぶりに声を聞いたな。


『あと、2週間ほどで中間テストがありますがこのテストでもし赤点を取るような事がありましたら、その生徒は退学してもらいます』


え!退学!?


『これは八つ当たりではありません、昨日合コンがうまくいかなかった事とは一切関係ありません』


どお考えても八つ当たりじゃん!てか、プライベートを学校に持ち込むなよ!


『学生は勉強に励めばいいんです。イチャイチャせずに勉強しなさい!進路が決まっている3年生も青春を謳歌している2年生も入ったばっかりの1年生も全員対象です』


うわぁ~容赦ないな。まぁ50点以下取らなきゃ大丈夫だろう。


『そこの50点以下取らなきゃ大丈夫だろうっと思ってる影の薄い主人公、甘いわよ。赤点は65点以下に設定します。なお、反論は一切受けません。では、勉強頑張ってください。以上校長先生の憂さ晴らしを終わります』


ピポパポーン


・・・あのばばあ!65点以下で赤点って聞いたことねーよ!結局、憂さ晴らしかい!僕って影薄いの!


『まぁ、濃くはないよな』


天の声は黙っとけ!


ちくしょこのままじゃマズイ、誰かに勉強を教えてもらわないと・・・


・・・しょうがない、健太と一緒に勉強しよう。


僕は前の席に座ってグラビアの雑誌を読んでいる健太に話しかけた。


てかグラビアって、こいつ何しに学校きてんだか。


「なー健太」


「ん?なんだ。今袋とじ開けてるところだから、邪魔するなよ」


袋とじってなお前。


「いや~一緒に勉強しないかなーってな」


「勉強?んなもん教科書見れば終わりだろ」


・・・ん?


「ちょっといいか、普段どうやって勉強してるんだ健太」


「教科書をペラペラしておしまい」


「えっそれだけ?ちなみにこの前の小テストはどうだった?」


「確か満点だったな、それがどうした」


「・・・いや、何でもない。じゃあな」


僕は自分の席に戻り頭を抱えた。


マジかよ、健太って頭を良かったんだ。何故か、敗北感が出てきた。


いやもう健太はいい、自分の事を心配しよう。


あと、頼めるのは愛か。・・・いや、愛はやめとこう、たぶん愛の家に監禁されるから・・・


でも、愛も頭良いからな・・・神(作者)は不公平だ。


『いや~それほどでも~』


褒めてーよ誰も!


・・・もういいあの人に頼るよ。


「すみません、古泉先生勉強教えてください」


「いいよ~一緒に頑張ろうね」


初めからこうすれば良かったんだよ、見た目は子供だけど、先生だもんこの人。


これで大丈夫だなきっと。


『次回!最終話、主人公赤点による退学!?』


不吉な次回予告出すなよ!!



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